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公開日 2005/10/03 11:36
ボーズのノイズキャンセリングヘッドホン「QC2」が進化:炭山アキラ氏が速報レポート
ボーズ(株)より好評発売中のノイズキャンセリングヘッドホン「QuietComfort2」が、この度音楽再生時の音質向上、ボディカラーのリニューアルを行い2005年10月20日に新登場する。
新しいQuietComfort2の特徴は下記の通りだ。
■高度な信号処理技術による圧倒的な騒音低減能力
■長時間装着しても苦にならない人間工学に基づいたデザイン
■音響面の改良により音楽再生時の音質がさらに向上
■イヤーカップのカラーをスタイリッシュなシルバーに一新
今回はオーディオ評論家の炭山アキラ氏による、新しいQuietComfort2の速報レポートをお届けしよう。
【音楽再生能力をさらに向上させた“QuietComfort2”速報レポート】
ボーズによるノイズキャンセリングヘッドホン開発の歴史とは
i-Podをはじめとする携帯音楽プレーヤーの隆盛と歩を同じくするかのように、近年「ノイズキャンセリング・ヘッドホン」というジャンルが大きな盛り上がりを見せている。多くの社から製品が咲きそろうようになったのはごく最近のことだが、ボーズのみは数年前から商品展開を始めていた。それもそのはず、ボーズは古く1970年代より開発を開始、過酷な業務用の世界で実績を積み重ねてきた、ジャンルの開拓者なのである。
ボーズは2001年に世界初の民生用ノイズキャンセリング・ヘッドホンQuietComfortを世に問い、2003年には現行のQuietComfort2が登場、確固たる名声を築いている。同モデルが発売から2年を経て、このたび改良が図られた。外観は、これまでのブラウンゴールドからシルバー+クロームメッキとされた。これは同社のLSシリーズとイメージを統一したものという。外観の違いはこの程度だが、もっと変わったのが音質である。
新しい「QuietComfort2」はどこが進化したのか?
まず、従来のモデルから試聴した。さほど大振りではないハウジングながら、ジャズの重量感やオーケストラのスケールなどもしっかりと表現し、暖色系のサウンドを楽しませてくれる、聴き慣れた好ましい音である。
続いて新しいモデルを耳にかける。試聴ディスクをスタートさせる前にまず驚いた。従来機も静粛性は文句なしだったが、本モデルは何というか、「静寂の質が上がった」と感じさせる。メーカー担当者に詳しく話を聞いてみると、高域方向の音質とS/Nが向上しているのだとか。なるほど、それで微弱なざわつきのようなものが消え去ったのかと合点が行った。
最初に声を聴いてみるために『七つの大罪』(ヴァイル)をかける。60年代の古い録音のせいだと思っていたガサつきや歪みっぽさが抑えられ、歌唱が一段と胸に響く。ホールの広さや、楽団と歌手の位置関係などが一段と鮮明に聴こえてきたのも印象的だ。
続いて『シェエラザード』を聴く。管楽器の大迫力、弦の厚みなど、空間を埋め尽くす絢爛豪華なサウンドを実に巧みなバランスで聴かせてくれる。大編成オケがこれだけ楽しめるのは素晴らしい。
ジャズ/フュージョン系の『トライシクル』でも、低域の迫力は前作の良さを引き継ぎながら、空間のクリアさ、楽器の分離感が著しく向上していることが分かる。シンバルが幾分大人しく聴こえるのは、高域の歪みが少なくなったせいであろう。
大きなクオリティアップの手応えを感じた
新しいモデルは大きくクオリティアップを果たしていることが確認でき、個人的には「QuietComfort3」と評価しても良いように思えた。同社によると今回の新型には「バージョン2」といった名称を付けることすらしないという。ロングセラー・モデルを多数ラインナップする同社の技術力と開発力に、あらためて底知れぬパワーを感じてしまった。
(試聴・文 オーディオ評論家 炭山アキラ)
QuietComfort2の国内販売を行うBose Export, Inc.では、本日より商品の先行予約を受付している。
【問い合わせ先】
ボーズ・エクスポート・インク
カスタマーサポートセンター
TEL/0120-130-168
新しいQuietComfort2の特徴は下記の通りだ。
■高度な信号処理技術による圧倒的な騒音低減能力
■長時間装着しても苦にならない人間工学に基づいたデザイン
■音響面の改良により音楽再生時の音質がさらに向上
■イヤーカップのカラーをスタイリッシュなシルバーに一新
今回はオーディオ評論家の炭山アキラ氏による、新しいQuietComfort2の速報レポートをお届けしよう。
【音楽再生能力をさらに向上させた“QuietComfort2”速報レポート】
ボーズによるノイズキャンセリングヘッドホン開発の歴史とは
i-Podをはじめとする携帯音楽プレーヤーの隆盛と歩を同じくするかのように、近年「ノイズキャンセリング・ヘッドホン」というジャンルが大きな盛り上がりを見せている。多くの社から製品が咲きそろうようになったのはごく最近のことだが、ボーズのみは数年前から商品展開を始めていた。それもそのはず、ボーズは古く1970年代より開発を開始、過酷な業務用の世界で実績を積み重ねてきた、ジャンルの開拓者なのである。
ボーズは2001年に世界初の民生用ノイズキャンセリング・ヘッドホンQuietComfortを世に問い、2003年には現行のQuietComfort2が登場、確固たる名声を築いている。同モデルが発売から2年を経て、このたび改良が図られた。外観は、これまでのブラウンゴールドからシルバー+クロームメッキとされた。これは同社のLSシリーズとイメージを統一したものという。外観の違いはこの程度だが、もっと変わったのが音質である。
新しい「QuietComfort2」はどこが進化したのか?
まず、従来のモデルから試聴した。さほど大振りではないハウジングながら、ジャズの重量感やオーケストラのスケールなどもしっかりと表現し、暖色系のサウンドを楽しませてくれる、聴き慣れた好ましい音である。
続いて新しいモデルを耳にかける。試聴ディスクをスタートさせる前にまず驚いた。従来機も静粛性は文句なしだったが、本モデルは何というか、「静寂の質が上がった」と感じさせる。メーカー担当者に詳しく話を聞いてみると、高域方向の音質とS/Nが向上しているのだとか。なるほど、それで微弱なざわつきのようなものが消え去ったのかと合点が行った。
最初に声を聴いてみるために『七つの大罪』(ヴァイル)をかける。60年代の古い録音のせいだと思っていたガサつきや歪みっぽさが抑えられ、歌唱が一段と胸に響く。ホールの広さや、楽団と歌手の位置関係などが一段と鮮明に聴こえてきたのも印象的だ。
続いて『シェエラザード』を聴く。管楽器の大迫力、弦の厚みなど、空間を埋め尽くす絢爛豪華なサウンドを実に巧みなバランスで聴かせてくれる。大編成オケがこれだけ楽しめるのは素晴らしい。
ジャズ/フュージョン系の『トライシクル』でも、低域の迫力は前作の良さを引き継ぎながら、空間のクリアさ、楽器の分離感が著しく向上していることが分かる。シンバルが幾分大人しく聴こえるのは、高域の歪みが少なくなったせいであろう。
大きなクオリティアップの手応えを感じた
新しいモデルは大きくクオリティアップを果たしていることが確認でき、個人的には「QuietComfort3」と評価しても良いように思えた。同社によると今回の新型には「バージョン2」といった名称を付けることすらしないという。ロングセラー・モデルを多数ラインナップする同社の技術力と開発力に、あらためて底知れぬパワーを感じてしまった。
(試聴・文 オーディオ評論家 炭山アキラ)
QuietComfort2の国内販売を行うBose Export, Inc.では、本日より商品の先行予約を受付している。
【問い合わせ先】
ボーズ・エクスポート・インク
カスタマーサポートセンター
TEL/0120-130-168
関連リンク
- ブランドBOSE
- 型番QuietComfort2
- 発売日2005年10月20日
- 価格¥41,790(税込)
【SPEC】●形式:密閉アクティブ型(ノイズキャンセリング機能付) ●ドライバー:φ35mm ●感度:100dB/mW(Lo)、115dB/mW(Hi)2段切り換え式式 ●インピーダンス:72Ω(Lo)、910Ω(Hi)2段切り換え式 ●プラグ:3.5mmステレオミニプラグ ●ケーブル長:178cm (脱着式) ●電池寿命:約38時間 ●電源:単4乾電池×1本 ●質量:170g(ケーブル、バッテリー除く) ●本体色:シルバー ●付属品:延長コード1.56m、ステレオ標準プラグ用アダプター×1、航空機内デュアルミニヘッドホンプラグ用アダプター×1、キャリングバッグ、単4型乾電池×1