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公開日 2008/01/10 13:45

<会田肇のCES2008レポート>松下はSDカードムービーを日本と同時発表 − 普及機も充実

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松下は、日本での発表と同時に、CES会場においても1920×1080iのフルHD記録に対応するハイビジョンムービー「SD9」と「HS9」の発表を行った。


HD比率が高まらない北米市場だが、会場での関心はとても高かったハイブリッド化されたHS9。やはり低コストで長時間記録できるメリットは大きい

まさに日本仕様そのままのSD9。SDメモリーカードを使うカムコーダであるため、そのスリムなボディは注目を浴びるところだ
SD9はSDカードに記録するモデルで、HS9は60GB・HDDとSDカード記録のハイブリッドモデルとなる。基本仕様は日本モデルと同一で、AVCHDによる1920×1080iのフルHD記録に対応。松下が独自に開発を進めてきたシステムLSI「UniPhier(ユニフィエ)」を採用したことで、小型・軽量化を進めると共に最高水準の画質レベルを実現している。顔認識機能は最大5人分まで動作し、AE制御/コントラスト補正/美肌制御の3つを同時に行う。

なお、北米ではSDカードがすべて別売となっているため、SD9で$799、HS9で$1099と、日本よりもかなり安めにの価格設定となる。日本ではカムコーダーのHD比率が6割を超えたとされるが、北米ではTVやプレーヤーでのHD化は進む一方でカムコーダのHD比率は1割強にとどまる。価格が$1000を超えると販売が難しくなると言われる北米市場。その辺を考慮した価格設定と言えるだろう。



水の中に沈められてデモを行っていたSW20。このサイズで水深1.5mまでの撮影ができるのは便利だ。日本市場への導入がなさそうなのが残念
MPEG2記録を行うコンパクトなSDカムコーダーの新ラインナップも公開した。ラインナップは全3機種。最上位機種となる「SW20」は水深1.5mでの撮影にも耐えられる防水仕様を持つ。ファインダーはなく、モニターを開いて撮影するタイプだが、マリンパックなしでアクティブな撮影が可能となる。また、約1.2mからの落下にも耐えられるという。ボディカラーはシルバーと赤の2色。価格は$399。次はS7で、丸みがあるカムコーダーらしいデザインが特徴。ボディカラーはシルバーと黒の2色。価格は$299。


$249という驚異的なローコストモデルのS10P1。必要最低限の撮影機能にとどめているものの、生活防水に対応しているのは面白い
もっとも下位のモデルとなるのが飛沫レベルに耐えられる生活防水仕様を備えつつ、本体を可能な限り薄くした「S10P1」。ボディカラーは黒のみ。価格は$249。3モデルの共通スペックとしてあるのが、光学10倍ズーム付きレンズの採用と、2.7インチのモニター。撮像素子は1/6インチ68万ピクセルのノンメガCCDを採用する。低価格モデルながら便利な心遣いと感じたのが、本体右前方に用意されたサブRECボタンで、これはローアングル撮影時にかなり役立つことだろう。

その他、「SW20」と「S7」には0.6秒のクィックスタートモードや、3秒前からのプリREC機能が搭載されている。3機種と録画時間は16GB・SDカードを使用した場合、13時間20分の記録が可能。ただし、SDカードは3機種とも別売となる。なお、日本市場向けにはこの中でS7が予定されているという。


完全モックアップだったものの、日本市場への導入も予定されているS7。モニターを開くと自動的に電源が入る0.6秒クィックスタート機能が使いやすそうだ

回転ダイヤル式モード切替と、十字カーソルキー、AUTO/MANUALの切り替えなど、操作系はこれまでの松下製カムコーダーの流れを受けている
(会田肇)

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