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公開日 2008/08/20 16:46
マイクロソフト、Windows Home Server 日本語版を発表 − エプソンダイレクトなどが製品発売
マイクロソフト(株)は、家庭やSOHO向けのホームサーバーソリューション「Microsoft Windows Home Server 日本語版」を8月30日からパートナー各社のハードウェアやDSP版で提供開始する。本日、東京都内で記者発表会が開催された。
同社では、Windows Home Serverの英語版を昨年9月29日に発売。サーバー製品として初の深夜発売イベントを行い話題を集めた。今回の日本語版は、英語版のローカライズ製品をベースに、様々な修正や機能強化を盛り込んだPower Pack 1も適用済みとなっている。
Windows Home Serverを組み込んだサーバー機器では、10台までのPCやXbox 360などのWindows Media Connect対応デバイス間でファイルやメディアの共有が可能。すべての操作はクライアントPCのWindows Home Serverコンソールで行うため、ユーザーはサーバー機器を意識せずに利用できる。
データの共有では、ユーザーごとのフォルダーでデータを整理したり、アクセス権の設定を行うことも可能。また本ソフトはSDKも公開されており、有償/無償含めて60以上のアドインが公開されている。DLNA機能を提供するアドインもあり、これを組み込めばDLNA対応クライアントからサーバー内のデータを閲覧することもできる。
また、10台までのPCの自動イメージバックアップ機能も持っている。OSやアプリケーションも含めてバックアップを行うほか、重複するデータはコピーしないため、HDDの容量を節約することができる。さらに、複数のストレージを一つのストレージに見せる技術「ドライブエクステンダー」も備えている。
クライアントPCのセキュリティ状態を管理する機能も持つ。クライアントPCのアンチウイルス対策ソフトの更新状況やファイアウォールの状態などをリアルタイムで監視する。
さらに、リモートアクセス機能も装備。Windows Live カスタムドメインを利用した独自ドメイン(xxxx.homeserver.com)を無料で取得でき、外出先からブラウザー経由で共有フォルダーにアクセスできる。また、リモートデスクトップ機能も備え、家庭のパソコンに外出先からアクセスすることが可能。
今回の提供開始を受け、エプソンダイレクトやデル、マウスコンピューター、ロジテックなど15社が対応ハードウェアの提供を予定。このうち、エプソンダイレクトとマウスコンピューターは具体的な製品の発売を表明し、エプソンダイレクト取締役の河合保治氏、マウスコンピューター社長の小松永門氏が製品の説明を行った。
エプソンダイレクトは、「Endeavor SV110h」を9月下旬から受注開始する。小型PC「ST110」をベースに設計したモデルで、容積は約2.7リットル、外形寸法は75×195×185mm。通常時の消費電力が26.8Wと省電力で、待機時22dBと静音性を高めたのも特徴。販売予定価格は250GB HDDのベーシックモデルが79,800円、320GBのパフォーマンスモデルが99,750円。
マウスコンピューターは、エントリーモデルの「LM-MS 110L」と高機能モデルの「MDV-MS110S」の2機種を9月1日から受注開始する。「LM-MS 110L」はHDDが80GBで、容積3リットルというコンパクトな筐体が特徴。価格は59,850円。「MDV-MS110S」は250GB HDDを搭載し、最大4TBまで拡張できる。CPUにはAMDのAthlon X2 デュアルコア・プロセッサ4050eを搭載するなど、基本性能も高い。価格は119,700円(税込)。
本日行われた発表会では冒頭、マイクロソフト サーバープラットフォーム ビジネス本部 本部長 業務執行役の五十嵐光喜氏が登壇。同社サーバー製品のラインナップを紹介した上で、Windows Home Serverが登場したことでサーバーOSのフルラインナップが揃ったと説明した。
五十嵐氏は、「PCを2台以上所有している世帯は約420万。今後もその数は増えるだろう。一方で写真やビデオ、音楽、ドキュメントなどのファイルはバラバラに保存されているのが現状。Windows Home Serverなら、ファイルを一元的に管理できるほか、データのバックアップや共有などが非常にかんたんな操作で行える」と同ソフトの利点を強調。また対象となる顧客層については、自作PCなどを楽しむテクノロジーエンスーのほか、バックアップの重要性を理解しているITエンジニア、またSOHOでビジネスを行っているユーザーや大学の研究室などを挙げ、「420万世帯を対象にホームサーバー市場を創出する」と意気込みを見せた。
(Phile-web編集部)
同社では、Windows Home Serverの英語版を昨年9月29日に発売。サーバー製品として初の深夜発売イベントを行い話題を集めた。今回の日本語版は、英語版のローカライズ製品をベースに、様々な修正や機能強化を盛り込んだPower Pack 1も適用済みとなっている。
Windows Home Serverを組み込んだサーバー機器では、10台までのPCやXbox 360などのWindows Media Connect対応デバイス間でファイルやメディアの共有が可能。すべての操作はクライアントPCのWindows Home Serverコンソールで行うため、ユーザーはサーバー機器を意識せずに利用できる。
データの共有では、ユーザーごとのフォルダーでデータを整理したり、アクセス権の設定を行うことも可能。また本ソフトはSDKも公開されており、有償/無償含めて60以上のアドインが公開されている。DLNA機能を提供するアドインもあり、これを組み込めばDLNA対応クライアントからサーバー内のデータを閲覧することもできる。
また、10台までのPCの自動イメージバックアップ機能も持っている。OSやアプリケーションも含めてバックアップを行うほか、重複するデータはコピーしないため、HDDの容量を節約することができる。さらに、複数のストレージを一つのストレージに見せる技術「ドライブエクステンダー」も備えている。
クライアントPCのセキュリティ状態を管理する機能も持つ。クライアントPCのアンチウイルス対策ソフトの更新状況やファイアウォールの状態などをリアルタイムで監視する。
さらに、リモートアクセス機能も装備。Windows Live カスタムドメインを利用した独自ドメイン(xxxx.homeserver.com)を無料で取得でき、外出先からブラウザー経由で共有フォルダーにアクセスできる。また、リモートデスクトップ機能も備え、家庭のパソコンに外出先からアクセスすることが可能。
今回の提供開始を受け、エプソンダイレクトやデル、マウスコンピューター、ロジテックなど15社が対応ハードウェアの提供を予定。このうち、エプソンダイレクトとマウスコンピューターは具体的な製品の発売を表明し、エプソンダイレクト取締役の河合保治氏、マウスコンピューター社長の小松永門氏が製品の説明を行った。
エプソンダイレクトは、「Endeavor SV110h」を9月下旬から受注開始する。小型PC「ST110」をベースに設計したモデルで、容積は約2.7リットル、外形寸法は75×195×185mm。通常時の消費電力が26.8Wと省電力で、待機時22dBと静音性を高めたのも特徴。販売予定価格は250GB HDDのベーシックモデルが79,800円、320GBのパフォーマンスモデルが99,750円。
マウスコンピューターは、エントリーモデルの「LM-MS 110L」と高機能モデルの「MDV-MS110S」の2機種を9月1日から受注開始する。「LM-MS 110L」はHDDが80GBで、容積3リットルというコンパクトな筐体が特徴。価格は59,850円。「MDV-MS110S」は250GB HDDを搭載し、最大4TBまで拡張できる。CPUにはAMDのAthlon X2 デュアルコア・プロセッサ4050eを搭載するなど、基本性能も高い。価格は119,700円(税込)。
本日行われた発表会では冒頭、マイクロソフト サーバープラットフォーム ビジネス本部 本部長 業務執行役の五十嵐光喜氏が登壇。同社サーバー製品のラインナップを紹介した上で、Windows Home Serverが登場したことでサーバーOSのフルラインナップが揃ったと説明した。
五十嵐氏は、「PCを2台以上所有している世帯は約420万。今後もその数は増えるだろう。一方で写真やビデオ、音楽、ドキュメントなどのファイルはバラバラに保存されているのが現状。Windows Home Serverなら、ファイルを一元的に管理できるほか、データのバックアップや共有などが非常にかんたんな操作で行える」と同ソフトの利点を強調。また対象となる顧客層については、自作PCなどを楽しむテクノロジーエンスーのほか、バックアップの重要性を理解しているITエンジニア、またSOHOでビジネスを行っているユーザーや大学の研究室などを挙げ、「420万世帯を対象にホームサーバー市場を創出する」と意気込みを見せた。
(Phile-web編集部)