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公開日 2008/09/30 20:48
<CEATEC2008:ビクター・映像編>最新D-ILAプロジェクターの視聴デモ/BDレコーダーを参考出品
ビクターは最新機種「DLA-HD750」を初めとするD-ILAプロジェクターの特設視聴ブースを開設。映像系製品を精力的に紹介している。またBDレコーダーの参考出品にも注目が集まった。
■D-ILAプロジェクターの特設視聴ブース
D-ILAは最新のホームプロジェクター「DLA-HD750/HD350」、新開発の「8K D-ILAプロジェクター」、200インチの4Kプロジェクター「DLA-SH4K」の特設視聴ブースが設けられ、それぞれのブース前には常時長蛇の列ができている。
「DLA-HD750」の映像は、同社のハイエンドスピーカー"SX-M”シリーズをマルチチャンネルで組み合わせたホームシアタールームで体験できる。会場の一角に設けられた特設ブースでは、約20分のデモ上映が1日10回行われている。入場には整理券が必要。
「DLA-HD350」はメインブースの中にブースを設置し、80インチのスクリーンを使ったデモが行われている。こちらのブースでは、同社のBDレコーダーのプロトタイプが出展され、注目を集めている。またAVアンプはビクターとケンウッドが共同出資で設立した「J&Kテクノロジーズ(株)」の開発による海外モデル「KRF-V9300D」を組み合わせ、BDソフトのマルチチャンネル再生が行われている。
BDレコーダーについては、フロントパネルに型番と思われる「DR-BX500」の刻印と、AVCREC対応のロゴがプリントされている。本機の詳細を同社の展示説明員に訊ねてみたところ「現時点ではコメント出来ない」との回答だったが、「いずれは日本市場への投入を実現できるよう、検討していきたい」とのことだった。なお、隣接するブースではIFA2008会場で発表されたBDシアターシステム「NX-BD3」(関連ニュース)と、欧米向けに販売するスリム液晶テレビ「LT-46DS9」を組み合わせたDLNA技術の参考展示も行われている。
なお、新開発の8K D-ILAデバイスを採用したコントラスト比「110万対1」のD-ILAプロジェクターのデモも特設ブースで行われている。こちらは今年の5月にNHKとの共同開発がアナウンスされたモデル(関連ニュース)を使った展示で、約5分のデモが1日40回に渡って行われている。入場は整理券不要。また4Kプロジェクター「DLA-SH4K」(関連ニュース)によるスーパーハイビジョン映像は、約10分間のデモが1日20回行われており、入場には整理券が必要だ。
■独自の液晶ディスプレイ技術をアピール
液晶テレビに関連する技術展示にも注目が集まる。会場では、最薄部3.9cmのスリム液晶テレビ「LT-42DS9」「LT-46DS9」の開発で培った技術をベースにした同社の独自技術にハイライトが当てられている。
IFA2008でも出展された、ディスプレイ/チューナー/スピーカーをセパレートにしたワイヤレスコンセプトモデル(関連ニュース)がCEATEC JAPANにも登場。各ユニットをセパレート構造とすることで、それぞれ単体で性能を追い込んだ高品位なシステムが構築できる点がこのコンセプトの特徴であるという。同社では今回展示されたプロトタイプをベースに、今後技術を練り上げつつ、ワイヤレス伝送方式についてなど具体的な仕様を練り上げていく考えだ。
180Hz駆動(60Hz×3)の倍速駆動液晶パネル技術や、LEDバックライトのエリア駆動技術も紹介されている。LEDバックライト搭載のプロトタイプは、IFA2008で42インチのモデルを展示したが、今回CEATEC JAPANでは47インチのモデルを初めて出展した。今回は同じLEDの数で、スリムなサイズと画質を損ねることなく、大型のモデルを実現した点がポイントだという。今回のプロトタイプは本体の厚さが41.5mmで、100万対1のコントラストやNTSC比126%の色再現などを実現している。
本年4月に開催されたフラットパネルディスプレイの総合展示会「Display 2008」でも紹介されたリアルタイム2D/3D変換技術も展示。こちらは従来の「2D高精細映像」を独自技術によるリアルタイム信号処理により、擬似的な3D映像に変換する技術。遠近法的なシーン構造推定と視覚心理学的知見の融合に基づいて、「奥行き感」のある擬似立体映像を生成。映像の違和感、リアルタイム処理による破綻が少なく、目の疲れにくい疑似立体化が行える点が特徴だという。1080pのフルHD映像にも対応する。今回も専用の3D視聴用メガネで視聴する体験デモが行われた。
また同社独自の映像処理回路“GENESSA”エンジンの最新バージョン「GENESSA PREMIUM II」もデモが行われている。新しいエンジンでは、新開発の回路「i-Shadow」を搭載。映像の物体ごとに明暗を強調することにより、精細感とコントラストを向上させている。本エンジンについては2009年に欧州で発売される同社の液晶テレビから搭載が予定されているという。今回は42インチの同社スリム液晶テレビをベースにした試作機で、回路をON/OFFした映像を2画面表示し、比較視聴できるデモが行われている。
■Everioの新しいコンセプトモデルを参考出展
デジタルビデオカメラ"Everio”シリーズは、毎年出展されるタッチ&トライコーナーが人気。最新のフルHDムービー「GZ-HD40」による撮影が体験できるコーナーが設けられているほか、YouTube動画の簡単撮影&アップ機能を搭載した「GZ-MS100」の実演紹介も行われている。
会場の一角には、“Everio”のラインナップにはない新型モデルが展示されている。こちらは「より手軽に楽しむデジタルムービー」を提案するコンセプトモデルとのこと。ブラックを基調としたコンパクトでスタイリッシュなデザインは30代の男性ユーザーをターゲットにしており、SDカードを記録媒体にして動画や静止画を気軽に撮影して楽しめる“パーソナルユース”のモデルとして訴求したい(展示説明員)とのこと。横型の試作機については撮影可能な実機によるデモが行われていたので、近い将来の商品化にも期待したいところだ。
(Phile-web編集部)
■D-ILAプロジェクターの特設視聴ブース
「DLA-HD750」の映像は、同社のハイエンドスピーカー"SX-M”シリーズをマルチチャンネルで組み合わせたホームシアタールームで体験できる。会場の一角に設けられた特設ブースでは、約20分のデモ上映が1日10回行われている。入場には整理券が必要。
「DLA-HD350」はメインブースの中にブースを設置し、80インチのスクリーンを使ったデモが行われている。こちらのブースでは、同社のBDレコーダーのプロトタイプが出展され、注目を集めている。またAVアンプはビクターとケンウッドが共同出資で設立した「J&Kテクノロジーズ(株)」の開発による海外モデル「KRF-V9300D」を組み合わせ、BDソフトのマルチチャンネル再生が行われている。
BDレコーダーについては、フロントパネルに型番と思われる「DR-BX500」の刻印と、AVCREC対応のロゴがプリントされている。本機の詳細を同社の展示説明員に訊ねてみたところ「現時点ではコメント出来ない」との回答だったが、「いずれは日本市場への投入を実現できるよう、検討していきたい」とのことだった。なお、隣接するブースではIFA2008会場で発表されたBDシアターシステム「NX-BD3」(関連ニュース)と、欧米向けに販売するスリム液晶テレビ「LT-46DS9」を組み合わせたDLNA技術の参考展示も行われている。
なお、新開発の8K D-ILAデバイスを採用したコントラスト比「110万対1」のD-ILAプロジェクターのデモも特設ブースで行われている。こちらは今年の5月にNHKとの共同開発がアナウンスされたモデル(関連ニュース)を使った展示で、約5分のデモが1日40回に渡って行われている。入場は整理券不要。また4Kプロジェクター「DLA-SH4K」(関連ニュース)によるスーパーハイビジョン映像は、約10分間のデモが1日20回行われており、入場には整理券が必要だ。
■独自の液晶ディスプレイ技術をアピール
液晶テレビに関連する技術展示にも注目が集まる。会場では、最薄部3.9cmのスリム液晶テレビ「LT-42DS9」「LT-46DS9」の開発で培った技術をベースにした同社の独自技術にハイライトが当てられている。
IFA2008でも出展された、ディスプレイ/チューナー/スピーカーをセパレートにしたワイヤレスコンセプトモデル(関連ニュース)がCEATEC JAPANにも登場。各ユニットをセパレート構造とすることで、それぞれ単体で性能を追い込んだ高品位なシステムが構築できる点がこのコンセプトの特徴であるという。同社では今回展示されたプロトタイプをベースに、今後技術を練り上げつつ、ワイヤレス伝送方式についてなど具体的な仕様を練り上げていく考えだ。
180Hz駆動(60Hz×3)の倍速駆動液晶パネル技術や、LEDバックライトのエリア駆動技術も紹介されている。LEDバックライト搭載のプロトタイプは、IFA2008で42インチのモデルを展示したが、今回CEATEC JAPANでは47インチのモデルを初めて出展した。今回は同じLEDの数で、スリムなサイズと画質を損ねることなく、大型のモデルを実現した点がポイントだという。今回のプロトタイプは本体の厚さが41.5mmで、100万対1のコントラストやNTSC比126%の色再現などを実現している。
本年4月に開催されたフラットパネルディスプレイの総合展示会「Display 2008」でも紹介されたリアルタイム2D/3D変換技術も展示。こちらは従来の「2D高精細映像」を独自技術によるリアルタイム信号処理により、擬似的な3D映像に変換する技術。遠近法的なシーン構造推定と視覚心理学的知見の融合に基づいて、「奥行き感」のある擬似立体映像を生成。映像の違和感、リアルタイム処理による破綻が少なく、目の疲れにくい疑似立体化が行える点が特徴だという。1080pのフルHD映像にも対応する。今回も専用の3D視聴用メガネで視聴する体験デモが行われた。
また同社独自の映像処理回路“GENESSA”エンジンの最新バージョン「GENESSA PREMIUM II」もデモが行われている。新しいエンジンでは、新開発の回路「i-Shadow」を搭載。映像の物体ごとに明暗を強調することにより、精細感とコントラストを向上させている。本エンジンについては2009年に欧州で発売される同社の液晶テレビから搭載が予定されているという。今回は42インチの同社スリム液晶テレビをベースにした試作機で、回路をON/OFFした映像を2画面表示し、比較視聴できるデモが行われている。
■Everioの新しいコンセプトモデルを参考出展
デジタルビデオカメラ"Everio”シリーズは、毎年出展されるタッチ&トライコーナーが人気。最新のフルHDムービー「GZ-HD40」による撮影が体験できるコーナーが設けられているほか、YouTube動画の簡単撮影&アップ機能を搭載した「GZ-MS100」の実演紹介も行われている。
会場の一角には、“Everio”のラインナップにはない新型モデルが展示されている。こちらは「より手軽に楽しむデジタルムービー」を提案するコンセプトモデルとのこと。ブラックを基調としたコンパクトでスタイリッシュなデザインは30代の男性ユーザーをターゲットにしており、SDカードを記録媒体にして動画や静止画を気軽に撮影して楽しめる“パーソナルユース”のモデルとして訴求したい(展示説明員)とのこと。横型の試作機については撮影可能な実機によるデモが行われていたので、近い将来の商品化にも期待したいところだ。
(Phile-web編集部)