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公開日 2009/09/16 19:14
CELL REGZAは年内発売で価格は「かなり高め」 − 東芝DM社社長 大角氏がテレビ事業戦略を語る
10年はグローバルシェア10%目指す
(株)東芝は16日、液晶テレビ“REGZA”新製品の記者発表会を開催した。同社デジタルメディアネットワーク社 社長の大角正明氏は、同社のテレビ事業戦略を語るとともに、今年12月までにフラグシップモデル“CELLレグザ”を商品化することを明言した。
グローバルは新興国市場も含めた販売台数&シェア拡大を狙う
はじめに大角氏は、東芝のテレビ事業に関するグローバル戦略を紹介した。大角氏は昨今も世界的な経済環境の不調が続く中、「世界的に液晶テレビの需要は堅調に推移しており、当社の期待以上」と説明。国内市場もエコポイント需要が追い風となり、09年上期のモデルも好調だったと語る。
グローバル市場での液晶テレビの動向について「新興国でのブラウン管テレビの買い替えが進んでいる」と大角氏。北米/欧州/日本の伸び率に対して、特に「BRICsやASEAN地域を中心とした新興国の伸長はCAGR(年平均成長率)26%と著しい。当社としては今後、中期的観点においてもテレビ事業を拡大するため、これら成長著しい新興諸国でも積極的な販売力強化を図り、シェア拡大を狙っていく」と宣言。具体的な数値目標として「2012年までに09年度比で、全メーカー伸長率を大きく上回る数値となる、494%の伸長を目指す」とした。
大角氏は今回掲げた目標を実現するための方策として「商品力」「販売力」「生産供給体制」それぞれの強化を表明した。商品力の強化については「地域性を考慮した商品の投入」や「自社半導体プラットフォームのグローバル統一」によるコスト競争力の強化を挙げた。商品力については店頭施策を強化し、新興国で東芝製品を取り扱う店舗の数について、現在の約1万店から2012年までに3万店以上に伸ばしていく考えを示した。またブランドイメージを強化するための広告強化も宣言。大角氏は「国内では福山雅治氏を起用したイメージ戦略が大きな効果を上げた。今後は新興国の各地域で福山氏に成りうるキャラクターを探しつつ、それぞれ売上高に対して平均5%の広告費を投入して行きたい」と意気込みを示した。生産供給体制の強化については、新興諸国における最適な製造拠点について、自社工場、現地パートナー、ODMを含む様々な可能性を考慮に入れながら積極展開していくとした。
大角氏はこれらグローバル市場での戦略を基礎に「09年度販売台数1,000万台を目指し、2010年には新興国拡大施策を実施して、グローバルでの販売台数1,500万台、シェア10%を目指す」と宣言した。
CELL REGZAは今年12月までに商品化 − 価格は“かなり高め”になる見込み
続いて同社テレビ商品のトップエンドとして期待される“CELL REGZA”の商品化計画が大角氏より発表された。CELLレグザの商品化に関するロードマップについては、今年4月にREGZA 8000シリーズが発表された際の記者会見に登壇した大角氏より「09年秋」という目標時期が示されていた。本日の記者発表会では「今年度の第3四半期、10月から12月の間に国内市場へ必ず投入する」という考えが、改めて大角氏より明言された。
記者発表会の壇上では、CELL REGZAのロゴデザインも紹介された。商品の内容について大角氏は「REGZAでありながらREGZAを超える究極のテレビ」という商品コンセプトのもと、東芝が持てる全ての技術力を駆使し、先進的な「高画質」や充実した「録画・ネットワーク機能」を投入した“究極のエンターテイメントマシーン”をつくり上げたいと宣言。「映画館で観る楽しさと喜びを追求してきた結果、劇場を超える喜びが感じられるテレビが誕生する予感を抱いている。カラーテレビを初めて見たときの衝撃を超える喜びを味わっていただきたい」と語った。商品化に当たっての価格の目安については、「本日の段階では具体的に申し上げられないが、“かなり高価”になるだろう。また近日中に詳細をお話しできる機会を設けたい」とした。
9000シリーズのキーワードは“記憶するレグザ”
続いて国内のテレビ事業戦略について(株)東芝 デジタルメディアネットワーク社 テレビ事業部 日本部 部長の岡田淳氏が説明した。
はじめに上期の成果を振り返り、岡田氏は「国内はエコポイント需要の拡大により、業界全体が対前年比で大幅伸長を遂げた。東芝は全メーカーを上回る250%近い伸びを実現できた」と語り胸を張った。伸長の原動力となった要因については「多様化するユーザーニーズに合わせた豊富なラインナップ展開」「超解像や録画対応による差異化」と説明。中小型はカラーバリエーションも充実させ、2・3台目需要も上手に捉えることができた、とした。また福山雅治氏を起用した広告宣伝の効果についても「ブランド力が上がり、REGZAのブランド認知拡大につながった」とした。さらに環境対応についても「上期全モデルで環境性能5つ星を達成し、エコニーズへの対応をアピールできた」と自信をあらわにした。
下期の国内販売戦略については「今年の年末以降は冬のボーナス商戦に加えて、購入製品へのエコポイント適用期限となる2010年3月末までの駆け込み需要を含む2つのヤマを想定している。当社は録画対応テレビの人気の高まりを受けて、下期は録画に力を入れたラインナップを揃えた。新しく“記憶するレグザ”をキーワードに掲げ、引き続き福山雅治氏によるイメージ戦略も強化したい」とした。また同時期にはCELL REGZAも商品化を実現し、国内市場でのトップブランドを目指したいと語った。
【問い合わせ先】
東芝テレビご相談センター
TEL/0120-97-9674
グローバルは新興国市場も含めた販売台数&シェア拡大を狙う
はじめに大角氏は、東芝のテレビ事業に関するグローバル戦略を紹介した。大角氏は昨今も世界的な経済環境の不調が続く中、「世界的に液晶テレビの需要は堅調に推移しており、当社の期待以上」と説明。国内市場もエコポイント需要が追い風となり、09年上期のモデルも好調だったと語る。
グローバル市場での液晶テレビの動向について「新興国でのブラウン管テレビの買い替えが進んでいる」と大角氏。北米/欧州/日本の伸び率に対して、特に「BRICsやASEAN地域を中心とした新興国の伸長はCAGR(年平均成長率)26%と著しい。当社としては今後、中期的観点においてもテレビ事業を拡大するため、これら成長著しい新興諸国でも積極的な販売力強化を図り、シェア拡大を狙っていく」と宣言。具体的な数値目標として「2012年までに09年度比で、全メーカー伸長率を大きく上回る数値となる、494%の伸長を目指す」とした。
大角氏は今回掲げた目標を実現するための方策として「商品力」「販売力」「生産供給体制」それぞれの強化を表明した。商品力の強化については「地域性を考慮した商品の投入」や「自社半導体プラットフォームのグローバル統一」によるコスト競争力の強化を挙げた。商品力については店頭施策を強化し、新興国で東芝製品を取り扱う店舗の数について、現在の約1万店から2012年までに3万店以上に伸ばしていく考えを示した。またブランドイメージを強化するための広告強化も宣言。大角氏は「国内では福山雅治氏を起用したイメージ戦略が大きな効果を上げた。今後は新興国の各地域で福山氏に成りうるキャラクターを探しつつ、それぞれ売上高に対して平均5%の広告費を投入して行きたい」と意気込みを示した。生産供給体制の強化については、新興諸国における最適な製造拠点について、自社工場、現地パートナー、ODMを含む様々な可能性を考慮に入れながら積極展開していくとした。
大角氏はこれらグローバル市場での戦略を基礎に「09年度販売台数1,000万台を目指し、2010年には新興国拡大施策を実施して、グローバルでの販売台数1,500万台、シェア10%を目指す」と宣言した。
CELL REGZAは今年12月までに商品化 − 価格は“かなり高め”になる見込み
続いて同社テレビ商品のトップエンドとして期待される“CELL REGZA”の商品化計画が大角氏より発表された。CELLレグザの商品化に関するロードマップについては、今年4月にREGZA 8000シリーズが発表された際の記者会見に登壇した大角氏より「09年秋」という目標時期が示されていた。本日の記者発表会では「今年度の第3四半期、10月から12月の間に国内市場へ必ず投入する」という考えが、改めて大角氏より明言された。
記者発表会の壇上では、CELL REGZAのロゴデザインも紹介された。商品の内容について大角氏は「REGZAでありながらREGZAを超える究極のテレビ」という商品コンセプトのもと、東芝が持てる全ての技術力を駆使し、先進的な「高画質」や充実した「録画・ネットワーク機能」を投入した“究極のエンターテイメントマシーン”をつくり上げたいと宣言。「映画館で観る楽しさと喜びを追求してきた結果、劇場を超える喜びが感じられるテレビが誕生する予感を抱いている。カラーテレビを初めて見たときの衝撃を超える喜びを味わっていただきたい」と語った。商品化に当たっての価格の目安については、「本日の段階では具体的に申し上げられないが、“かなり高価”になるだろう。また近日中に詳細をお話しできる機会を設けたい」とした。
9000シリーズのキーワードは“記憶するレグザ”
続いて国内のテレビ事業戦略について(株)東芝 デジタルメディアネットワーク社 テレビ事業部 日本部 部長の岡田淳氏が説明した。
はじめに上期の成果を振り返り、岡田氏は「国内はエコポイント需要の拡大により、業界全体が対前年比で大幅伸長を遂げた。東芝は全メーカーを上回る250%近い伸びを実現できた」と語り胸を張った。伸長の原動力となった要因については「多様化するユーザーニーズに合わせた豊富なラインナップ展開」「超解像や録画対応による差異化」と説明。中小型はカラーバリエーションも充実させ、2・3台目需要も上手に捉えることができた、とした。また福山雅治氏を起用した広告宣伝の効果についても「ブランド力が上がり、REGZAのブランド認知拡大につながった」とした。さらに環境対応についても「上期全モデルで環境性能5つ星を達成し、エコニーズへの対応をアピールできた」と自信をあらわにした。
下期の国内販売戦略については「今年の年末以降は冬のボーナス商戦に加えて、購入製品へのエコポイント適用期限となる2010年3月末までの駆け込み需要を含む2つのヤマを想定している。当社は録画対応テレビの人気の高まりを受けて、下期は録画に力を入れたラインナップを揃えた。新しく“記憶するレグザ”をキーワードに掲げ、引き続き福山雅治氏によるイメージ戦略も強化したい」とした。また同時期にはCELL REGZAも商品化を実現し、国内市場でのトップブランドを目指したいと語った。
【問い合わせ先】
東芝テレビご相談センター
TEL/0120-97-9674