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公開日 2010/06/24 00:13

<3D&VR展>パナソニックの世界初一体型二眼式3Dカメラ/シャープ“AQUOS クアトロン 3D”登場

3D映像撮影から制作までをサポートする製品多数
ファイル・ウェブ編集部
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本日より、東京ビッグサイトにて「第18回 3D&バーチャルリアリティ展」が開催されている。会期は25日まで。会場には各社の3D関連製品や、いま話題のAR技術を活用したプロダクトなどが多数展示されている。

■パナソニック

パナソニックのブースでは、世界初の一体型二眼式3Dカメラ「AG-3DA1」など、業務用3D撮影システムが展示されている。

パナソニックが訴求する3D撮影・製作システム

「AG-3DA1」は二眼レンズ方式を採用し、左右の映像を1台で撮影できるのが特徴。これまで2台のカメラが必要で、しかも各カメラの光軸などで細かな調整を行わなければならなかった。しかし「AG-3DA1」は一体型なので、2台同時に簡単に調整が可能。コンバージェンスポイントは、リングで簡単に調整することができる。

世界初の一体型二眼式3Dカメラ「AG-3DA1」

コンバージェンスポイントは、リングで簡単に調整することができる

記録方式はAVCHDプロ用高画質のPHモードを採用。2枚のSDHCカードに左右のフルHD映像を同期収録することができる。8月頃の発売予定で、価格は220万5,000円(税込)。同社説明員によると「発売前から国内外で貸し出しを行ったところ、非常に好評を得た。既に多くの注文が入っている」とのことだ。

また、25.5型の3D液晶ビデオモニター「BT-3DL2550」も展示。こちらも同じく8月発売予定で、価格は100万8,000円(税込)。

25.5型の3D液晶ビデオモニター「BT-3DL2550」

偏光メガネが2個付属する

Xpol偏光フィルターを採用。10ビット三次元ルックアップテーブルによる忠実な色再現を特徴としている。「サイマル(デュアルHD SDI)」、「ライン・バイ・ライン」、「サイド・バイ・サイド」の3種類の3D映像入力方式に対応。3Dカメラなどからの映像を直接表示することも可能だ。

本機は左右映像信号のズレを直す機能も備えており、より高品位な3D映像表示ができることも特徴としている。

■ソニー

ソニーも3D撮影システムと、3D映像の補正が可能なマルチイメージプロセッサーなどを展示している。

今年2月に発売されたマルチパーパスカメラ「HDC-P1」を2台使用した3D撮影システムは、従来のものよりコンパクト化を実現したのが特徴。「2台目のカメラを上ではなく下側に配置することでコンパクトになった。ボディが小さくなったので、撮影時に前方が見やすくなり、利便性も向上した」とのことだ。撮影した映像は参考出品されていた業務用3D液晶モニター「LMD-2451TD」(24型)「LMD-4251TD」(42型)で再生。こちらのモニターはIPSパネルで、円偏光フィルター方式を採用。2D/3D切り換えが可能なほか、優れた描画力を持っているという。

マルチパーパスカメラ「HDC-P1」を2台使用した3D撮影システム

参考出展の3Dモニター「LMD-4251TD」

マルチイメージプロセッサー「MPE-200」は、2台のカメラで撮影する際に生じる映像ズレを測定して表示・調整が可能。3D映像の撮影前、撮影時、収録後に解析して補正したり、配信時のフォーマット変換なども行え、制作のワークフローを効率化することができる。

マルチイメージプロセッサー「MPE-200」

撮影後の映像の飛び出し具合などを補正することができる


■ビクター

ビクターは、2D→3D変換が可能な業務用3Dイメージプロセッサー「IF-2D3D1」を出展している。こちらは今年2月下旬に発売されたもので、同社とRealD社との技術提携第一弾製品。独自のアルゴリズムより2D映像を3D映像へリアルタイム変換が可能。変換方式は「Line-by-Line」「Side-by-Side」「Above-Below」「Checkerboard」の4つから選択することができる。さらに「PARALLAX」(視差量調整)と「INTENSITY」(立体感の強さ)の調整機能も備え、生成する3D映像をカスタマイズすることも可能だ。

2D→3D変換が可能な業務用3Dイメージプロセッサー「IF-2D3D1」

今後はIF-2D3D1に搭載されている、撮影時のカメラアシスト機能と2D→3D変換機能をセパレートしてそれぞれに発売することも検討しているとのことだ。

そのほか、4K2Kカメラ「KY-F4000」で撮影した映像を4K2Kプロジェクター 「DLA-SH7NL」で投影するデモも行われている。「KY-F4000」はカメラ部分と信号処理ユニットから構成される撮影システム。水平3,840×垂直2,160の映像を60fpsでリアルタイム出力が可能。カメラと信号処理ユニットを分離したことで、カメラ部分の小型軽量化を実現した。こちらは受注生産を実施中。価格はセットで2,000万円以下程度(ただしレンズ部は除く)とのことだ。

4K2Kカメラ「KY-F4000」(カメラ部分)

4K2Kカメラ「KY-F4000」(信号処理ユニット)

■シャープ

シャープは、“AQUOS クアトロン 3D”LV3シリーズを使った3D映像再生を行い、注目を集めていた。“クアトロン”は、RGB+Yの4つのサブピクセルを持つ4原色パネルとUV2Aパネル、LEDバックライトを採用することで、2Dと同等の明るい3D映像を実現できるのが特徴だ。「3D→2D」変換機能も備えた3Dメガネが付属するのも特徴。家族で3D映像を見ている際にも、2D映像を見たい人はボタンを押すだけで切替が可能なので、3D視聴時における安全性も確保できる。メガネにはシルバー/ブルー/レッドのカラーバリエーションが用意されている。

“AQUOS クアトロン 3D”LV3シリーズを使った3D映像再生デモ

クアトロンの優位性も訴求している

また、裸眼で立体視が行え、2D/3Dの表示切り替えが可能なタッチパネル付きの3D液晶ディスプレイも展示。こちらは4月に発表されたもので、今回は10.6型と3.8型が用意されていた。デジカメや携帯電話などのモバイル機器向けの使用が想定されている。

裸眼立体視可能な3D液晶ディスプレイ(10.6型)

裸眼立体視可能な3D液晶ディスプレイ(3.8型)

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