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公開日 2010/08/24 13:31
ソニー、新開発の透過型ミラーシステムを搭載したデジタル一眼α55/α33を発売
AF追随の超高速連写を実現
ソニーは、デジタル一眼レフカメラ“α”シリーズの新機種となる“α55”、“α33”の2機種を9月10日に発売する。両モデルともに新開発の透過型ミラーによる「Translucent Mirror Technology」を採用している。
“α55”
・ボディ単体「SLT-A55V」 ¥OPEN(予想実売価格90,000円前後)
・標準ズームキット「SLT-A55VL」 ¥OPEN(予想実売価格95,000円前後)
・Wズームキット「SLT-A55VY」 ¥OPEN(予想実売価格115,000円前後)
“α33”
・ボディ単体「SLT-A33」 ¥OPEN(予想実売価格75,000円前後)
・標準ズームキット「SLT-A33L」 ¥OPEN(予想実売価格80,000円前後)
・Wズームキット「SLT-A33Y」 ¥OPEN(予想実売価格100,000円前後)
※ともに標準ズームキットには「DT 18-55mm F3.5-F5.6 SAM」を1本、Wズームキットにはこれに加えて「DT 55-200mm F4-F5.6 SAM」を1本付属する。
どちらもαシリーズとして初めて2ケタのシリーズナンバーを冠し、中級機とエントリーモデルの中間にポジショニングする普及機として加わるモデル。交換レンズ用マウントは「Aマウント方式」。撮像素子には奥行き感の表現に優れるというAPS-Cサイズの「“Exmor” APS HD CMOSセンサー」が採用されており、カメラ部有効画素数はα55が約1,620万画素、α33が約1,420万画素。記録メディアはメモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、SDXC/SDHC/SDメモリーカード。無線LANを内蔵したSDカード型のメモリーカード「Eye-Fi」へのデータ記録も行える。
従来のデジタル一眼レフカメラでは、ボディの中核に反射型のミラーを配置して、レンズからの入射光をファインダーへ送り、シャッターを切った際にミラーを跳ね上げてイメージセンサーとAFセンサーに供給する仕組みを採っていた。今回発表された製品は、新開発の透過型ミラーによる「Translucent Mirror Technology」を採用した点が大きな特徴だ。透過型ミラーの採用により、イメージセンサーとAFセンサーに常時光を供給することができるようになり、より高速・高精度なフォーカシングと新たなライブビュー、動画撮影機能を実現している。なお、ミラーは常時固定式ではなく、センサークリーンナップの際など清掃のために開閉が行えるような構造となっている。
「Translucent Mirror Technology」を使った機能の一つに「AF追随10コマ高速連写真」がある。透過型のミラーを採用したことで、従来のデジタル一眼レフカメラで必要だったミラーのアップダウン、ミラーの振動吸収のステップを省き、AF測距とAFモーター駆動の2ステップでAF/AEを連動させながら、α55で秒間最高約10コマ、α33で秒間最高約7コマという、プロ機なみの高速連写機能を実現している。なおAFセンサー自体も新開発の高精度な「3点クロス15点AFセンサー」が採用されている。
AFの高速動作を実現したことにより、動画も高精度・高速追随が可能になった。今回発表された2モデルは初めて動画撮影機能を搭載した、同社のAマウント採用のデジタル一眼レフカメラとなる。本機には、従来のデジタル一眼レフカメラに多く採用されている「コントラストAF方式」ではなく、速く動く被写体にもより高速・高精度にピントを合わせ続けることができる「位相差方式AF方式」が採用されている。なお、動画記録はフルHD画素のAVCHD、または最大1,440×1080画素のMP4から選ぶことができる。動画撮影中の静止画切り出しは行えない。
今回のモデルには新開発の電子式ファインダー(EVF)「Tru-Finder」が搭載され、従来機種では背面液晶モニターで使うことができたライブビュー機能がファインダーにも設けられた。新開発のTru-Finderは、画角16対9の撮影時には33.2度、3対2の時は29.3度の広視野角を実現している。またファインダーにもデジタル水準器やグリッドラインなどサポート機能が表示でき、ピント拡大表示で微細なピント合わせも行える。撮影者が顔を近づけた際にライブビュー表示を背面モニターからファインダーに自動で切り替える機能や、背面モニターとファインダーそれぞれに異なる情報を表示する機能も備わる。
なお3.0型の背面液晶モニターはバリアングルチルトに対応し、展開方向180度、回転方向270度まで稼働させて自由な撮影スタイルが楽しめる。ヒンジ部は強度を保ちつつ、小型化が図られている。液晶モニターには表示素子と保護ガラスの間に樹脂層を設け、外光の映りこみを低減した「TruBlack技術」を採用し、視認性を高めている。
撮像部は新開発の「“Exmor” APS HD CMOSセンサー」のイメージデータを、独自の画像処理エンジン「BIONZ」により高速・高画質に処理を行う。ISOはマニュアル撮影時にISO100からISO12800まで設定できる。「マルチショットNR」の機能では、6枚の画像を瞬時に撮影し、高精度に重ね合わせて最大約2段分の低ノイズ化を実現。本モード使用時にはISO25600まで設定できる。「手持ち夜景」モードでは6枚の画像を重ね合わせて感度をアップさせ、手ブレを抑えた夜景撮影が行える。また「オートHDR」にも磨きがかけられ、通常撮影に対して最大6.0EVまでDレンジを拡大させ、明暗差の大きい被写体も目でみた印象に近く撮影できる。なお、オートHDR撮影時には機能ON/OFFした画像が1枚ずつ保存できる。
その他にも、ソニーのコンパクトカメラシリーズなどでおなじみの「スイングパノラマ」機能を約2400万画素のクオリティで実現、Aマウントタイプのカメラとして初めて採用している。またいずれの機種にも発売時から「3Dスイングパノラマ」機能が搭載される。
α55は本体内にGPS機能を内蔵しており、“BRAVIA”が内蔵する「フォトマップ機能」で画像の撮影場所を確認したり、カメラ付属のアプリケーションPMBで管理、シェアして楽しめる。EyeFiにも対応。Flickrなどへ直にアップができる
オート撮影の機能に「AUTO+(アドバンス)」を初めて搭載した。シーン認識を拡大するとともに、「手持ち夜景」や「オートHDR」も自動起動させ、最適な撮影方法をカメラが自動で設定し、手軽に高精細な写真撮影が楽しめる。
ボディ本体の小型&軽量も進化させ、“α550”との比較では、約26%の軽量化、約23%の体積の小型化を実現している。
なお両機の発売に時期を合わせて、単焦点24mm F2カールツァイス“Distagon”レンズ「Distagon T*24mm F2 ZA SSM」が9月17日に発売される。価格は164,850円(税込)。無限遠から最短0.19mまでの広い撮影領域を実現している。35mmフルサイズ対応。またエントリーユーザーをターゲットにした単焦点レンズ「85mm F2.8 SAM」、(9月10日発売・31,500円/税込)や、「DT 35mm F1.9 SAM」(10月発売・25,200円/税込)の発売も予定されている。
■ソニースタイルで期間限定「本体+アクセサリー」のセット販売を展開/ソニーストア先行展示&体験会情報
ソニー直販サイトのソニースタイルでは、今回発表された新機種2製品と、スピードライトやグリップベルトなど専用アクセサリー製品を組み合わせた「アウトドアセット」と「インドアセット」の2種類を販売する。販売期間が限定されており、8月24日から10月29日まで。パッケージ総額に対して5%のソニーポイントが付与される。
購入するカメラ本体はα55、またはα33から選択可能。「アウトドアセット」はバッテリー/ソフトキャリングケース/MCプロテクター/液晶保護セミハードシートが付属する。「インドアセット」にはグリップベルトとフラッシュが付く。価格は選択したα本体の値段で変わるが、α33のボディのみを購入した場合はアウトドアセットが85,384円、インドアセットが91,810円となる。
なおα新製品の購入者全員を対象にした「長期5年保証ワイド」付属、「パノラマプリント券」無料プレゼントやαレンズレンタルサービス無料券プレゼントなどのキャンペーンも10月29日まで併催される。
またソニーストア銀座、ソニーストア大阪、ソニーストア名古屋の各店舗にて、8月25日から新製品の先行展示も行われる。大阪/名古屋では8月28日・29日、銀座では9月4日・5日に体験会が開催され、トークショーやセミナーが予定されている。
“α55”
・ボディ単体「SLT-A55V」 ¥OPEN(予想実売価格90,000円前後)
・標準ズームキット「SLT-A55VL」 ¥OPEN(予想実売価格95,000円前後)
・Wズームキット「SLT-A55VY」 ¥OPEN(予想実売価格115,000円前後)
“α33”
・ボディ単体「SLT-A33」 ¥OPEN(予想実売価格75,000円前後)
・標準ズームキット「SLT-A33L」 ¥OPEN(予想実売価格80,000円前後)
・Wズームキット「SLT-A33Y」 ¥OPEN(予想実売価格100,000円前後)
※ともに標準ズームキットには「DT 18-55mm F3.5-F5.6 SAM」を1本、Wズームキットにはこれに加えて「DT 55-200mm F4-F5.6 SAM」を1本付属する。
どちらもαシリーズとして初めて2ケタのシリーズナンバーを冠し、中級機とエントリーモデルの中間にポジショニングする普及機として加わるモデル。交換レンズ用マウントは「Aマウント方式」。撮像素子には奥行き感の表現に優れるというAPS-Cサイズの「“Exmor” APS HD CMOSセンサー」が採用されており、カメラ部有効画素数はα55が約1,620万画素、α33が約1,420万画素。記録メディアはメモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、SDXC/SDHC/SDメモリーカード。無線LANを内蔵したSDカード型のメモリーカード「Eye-Fi」へのデータ記録も行える。
従来のデジタル一眼レフカメラでは、ボディの中核に反射型のミラーを配置して、レンズからの入射光をファインダーへ送り、シャッターを切った際にミラーを跳ね上げてイメージセンサーとAFセンサーに供給する仕組みを採っていた。今回発表された製品は、新開発の透過型ミラーによる「Translucent Mirror Technology」を採用した点が大きな特徴だ。透過型ミラーの採用により、イメージセンサーとAFセンサーに常時光を供給することができるようになり、より高速・高精度なフォーカシングと新たなライブビュー、動画撮影機能を実現している。なお、ミラーは常時固定式ではなく、センサークリーンナップの際など清掃のために開閉が行えるような構造となっている。
「Translucent Mirror Technology」を使った機能の一つに「AF追随10コマ高速連写真」がある。透過型のミラーを採用したことで、従来のデジタル一眼レフカメラで必要だったミラーのアップダウン、ミラーの振動吸収のステップを省き、AF測距とAFモーター駆動の2ステップでAF/AEを連動させながら、α55で秒間最高約10コマ、α33で秒間最高約7コマという、プロ機なみの高速連写機能を実現している。なおAFセンサー自体も新開発の高精度な「3点クロス15点AFセンサー」が採用されている。
AFの高速動作を実現したことにより、動画も高精度・高速追随が可能になった。今回発表された2モデルは初めて動画撮影機能を搭載した、同社のAマウント採用のデジタル一眼レフカメラとなる。本機には、従来のデジタル一眼レフカメラに多く採用されている「コントラストAF方式」ではなく、速く動く被写体にもより高速・高精度にピントを合わせ続けることができる「位相差方式AF方式」が採用されている。なお、動画記録はフルHD画素のAVCHD、または最大1,440×1080画素のMP4から選ぶことができる。動画撮影中の静止画切り出しは行えない。
今回のモデルには新開発の電子式ファインダー(EVF)「Tru-Finder」が搭載され、従来機種では背面液晶モニターで使うことができたライブビュー機能がファインダーにも設けられた。新開発のTru-Finderは、画角16対9の撮影時には33.2度、3対2の時は29.3度の広視野角を実現している。またファインダーにもデジタル水準器やグリッドラインなどサポート機能が表示でき、ピント拡大表示で微細なピント合わせも行える。撮影者が顔を近づけた際にライブビュー表示を背面モニターからファインダーに自動で切り替える機能や、背面モニターとファインダーそれぞれに異なる情報を表示する機能も備わる。
なお3.0型の背面液晶モニターはバリアングルチルトに対応し、展開方向180度、回転方向270度まで稼働させて自由な撮影スタイルが楽しめる。ヒンジ部は強度を保ちつつ、小型化が図られている。液晶モニターには表示素子と保護ガラスの間に樹脂層を設け、外光の映りこみを低減した「TruBlack技術」を採用し、視認性を高めている。
撮像部は新開発の「“Exmor” APS HD CMOSセンサー」のイメージデータを、独自の画像処理エンジン「BIONZ」により高速・高画質に処理を行う。ISOはマニュアル撮影時にISO100からISO12800まで設定できる。「マルチショットNR」の機能では、6枚の画像を瞬時に撮影し、高精度に重ね合わせて最大約2段分の低ノイズ化を実現。本モード使用時にはISO25600まで設定できる。「手持ち夜景」モードでは6枚の画像を重ね合わせて感度をアップさせ、手ブレを抑えた夜景撮影が行える。また「オートHDR」にも磨きがかけられ、通常撮影に対して最大6.0EVまでDレンジを拡大させ、明暗差の大きい被写体も目でみた印象に近く撮影できる。なお、オートHDR撮影時には機能ON/OFFした画像が1枚ずつ保存できる。
その他にも、ソニーのコンパクトカメラシリーズなどでおなじみの「スイングパノラマ」機能を約2400万画素のクオリティで実現、Aマウントタイプのカメラとして初めて採用している。またいずれの機種にも発売時から「3Dスイングパノラマ」機能が搭載される。
α55は本体内にGPS機能を内蔵しており、“BRAVIA”が内蔵する「フォトマップ機能」で画像の撮影場所を確認したり、カメラ付属のアプリケーションPMBで管理、シェアして楽しめる。EyeFiにも対応。Flickrなどへ直にアップができる
オート撮影の機能に「AUTO+(アドバンス)」を初めて搭載した。シーン認識を拡大するとともに、「手持ち夜景」や「オートHDR」も自動起動させ、最適な撮影方法をカメラが自動で設定し、手軽に高精細な写真撮影が楽しめる。
ボディ本体の小型&軽量も進化させ、“α550”との比較では、約26%の軽量化、約23%の体積の小型化を実現している。
なお両機の発売に時期を合わせて、単焦点24mm F2カールツァイス“Distagon”レンズ「Distagon T*24mm F2 ZA SSM」が9月17日に発売される。価格は164,850円(税込)。無限遠から最短0.19mまでの広い撮影領域を実現している。35mmフルサイズ対応。またエントリーユーザーをターゲットにした単焦点レンズ「85mm F2.8 SAM」、(9月10日発売・31,500円/税込)や、「DT 35mm F1.9 SAM」(10月発売・25,200円/税込)の発売も予定されている。
■ソニースタイルで期間限定「本体+アクセサリー」のセット販売を展開/ソニーストア先行展示&体験会情報
ソニー直販サイトのソニースタイルでは、今回発表された新機種2製品と、スピードライトやグリップベルトなど専用アクセサリー製品を組み合わせた「アウトドアセット」と「インドアセット」の2種類を販売する。販売期間が限定されており、8月24日から10月29日まで。パッケージ総額に対して5%のソニーポイントが付与される。
購入するカメラ本体はα55、またはα33から選択可能。「アウトドアセット」はバッテリー/ソフトキャリングケース/MCプロテクター/液晶保護セミハードシートが付属する。「インドアセット」にはグリップベルトとフラッシュが付く。価格は選択したα本体の値段で変わるが、α33のボディのみを購入した場合はアウトドアセットが85,384円、インドアセットが91,810円となる。
なおα新製品の購入者全員を対象にした「長期5年保証ワイド」付属、「パノラマプリント券」無料プレゼントやαレンズレンタルサービス無料券プレゼントなどのキャンペーンも10月29日まで併催される。
またソニーストア銀座、ソニーストア大阪、ソニーストア名古屋の各店舗にて、8月25日から新製品の先行展示も行われる。大阪/名古屋では8月28日・29日、銀座では9月4日・5日に体験会が開催され、トークショーやセミナーが予定されている。
次ページ新製品発表会記者会見 − 新“α”のコンセプトは「スピード一眼」
関連リンク
- ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
- ブランドSONY
- 型番SLT-A55V
- 発売日2010年9月10日
- 価格¥OPEN(ボディ単体・予想実売価格90,000円前後)
【SPEC】●使用レンズ:ソニー製Aマウントレンズ ●撮像素子:有効約1,620万画素 “Exmor” APS HD CMOSセンサー ●記録媒体:メモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、SDXC/SDHC/ADメモリーカード ●ビューファインダー:0.46型電子式 約115万画素 ●液晶モニター:3.0型 ワイドTFT 約92万画素 ●使用電池:リチャージャブルバッテリーパック「NP-FW50」 ●外形寸法:約124.4W×92H×84.7Dmm ●本体質量:約441g(本体のみ)
- ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
- ブランドSONY
- 型番SLT-A33
- 発売日2010年9月10日
- 価格¥OPEN(ボディ単体・予想実売価格75,000円前後)
【SPEC】●使用レンズ:ソニー製Aマウントレンズ ●撮像素子:有効約1,420万画素 “Exmor” APS HD CMOSセンサー ●記録媒体:メモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、SDXC/SDHC/ADメモリーカード ●ビューファインダー:0.46型電子式 約115万画素 ●液晶モニター:3.0型 ワイドTFT 約92万画素 ●使用電池:リチャージャブルバッテリーパック「NP-FW50」 ●外形寸法:約124.4W×92H×84.7Dmm ●本体質量:約433g(本体のみ)