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公開日 2010/10/31 03:42
<ヘッドホン祭>フォステクスのiPod用ヘッドホンアンプ試作機登場/イメーション、世界初のイコライザー搭載ヘッドホン
発表前新製品や試作機多数
フジヤエービック主催のヘッドホンイベント「秋のヘッドホン祭2010」が10月30日、東京の「スタジアムプレイス青山」で開催された。本項ではフォステクスやイメーション、オーディオテクニカブースなどの模様をお伝えしよう。
■フォステクス
フォステクスのブースには、現在開発中のiPhone/iPod用ヘッドホンアンプの試作品が出展されており、実際に音を聴くことができた。
今年の「春のヘッドホン祭り」にも出展されていたもの(関連ニュース)がブラッシュアップされた。春はiPhone/iPodと一体化できるタイプと、USB端子で接続するタイプの2種類のモックが用意されていたが、製品化が決まったのはUSB接続モデルになったとのこと。
AKMの32bit DAC「4480」を搭載し、48kHz/24bitまでの音楽データに対応。ポータブルヘッドホンアンプ、USB-DACとしての使用はもちろん、光デジタル出力端子を備え、DDCとしても使用できる。ゲイン切り替えに加え「フィルターレスポンス」の切り替えも行えるのが特徴のひとつ。これは信号の立ち上がりと終わりに小さな波形の揺れが起こる「シャープロールオフ」(一般的な製品で採用されている方式)と、立ち上がり時の波形揺れのない「ショートディレイ」を切り替えられるというもの。「ショートディレイ」では音の立ち上がりが良くなり、よりリアリティ溢れる音再生が可能になるとのことだ。
リチウムバッテリーを内蔵し、約6時間の駆動が可能。充電はmini USB経由で行う。持ち運び用のポーチも付属する。
なお展示されていた試作品は、iPhoneを接続して使用すると音楽が途切れる不具合があった。これはiOS側の問題で、本機とiPhoneの同期を取る際、ロックが外れブロックされてしまうためとのこと。これはiOS 4.2で修正されるという。
本機は年内発売を予定しており、価格は65,000円前後となる見込み。現在アップル側の認証も申請中だという。詳細については11月末頃アナウンスされるとのことだ。
そのほか同社ブースには、先日発表された「TH-7B」と「TH-5(B/W)」や、様々パーツをカスタマイズ可能なイヤホン「KOTORI」、桃井はるこさん監修のヘッドホン「mh256」などが出展されていた。
■イメーション
イメーションは、TDK Life on Recordから世界初となるイコライザー搭載ヘッドホンを参考出展していた。
50mmドライバーを搭載し、外観は本革製。BASS/TREBLEを調整できるイコライザーを搭載しているのが最大の特徴で、低音/高音のバランスを変えて好みの音に仕上げることができる。電源は単四電池2個で、ハウジング内部に内蔵するかたち。来年度初旬の発売を予定しているが、フジヤエービックなど一部で12月から限定先行販売されるという。価格は24,800円程度になる見込みだ。
また、12月中の発売を予定するスポーツイヤホンの新モデル「TH-SB23YG」も登場している。こちらは音がダイレクトに鼓膜を刺激しない「リバースサウンド」方式を採用し耳に優しいリスニングを行えるほか、重低音/ノーマル/サラウンドなど求める音の傾向に合わせて付け替えられる3種類のイヤーピースが付属するのが特徴。価格は未定だが、1,980円前後での販売を見込んでいるとのことだ。
■オーディオテクニカ
オーディオテクニカのブースでは、先日発表された秋冬の新製品を発売前に聴くことができた。
用意されていたのは、カナル型イヤホン「ATH-CKM99」「ATH-CKM77」、DJ用ヘッドホン「ATH-PRO700MK2」「ATH-PRO5MK2」「ATH-BB500」など。特に注目を集めたのはチタン&ステンレスハウジングのATH-CKM99と、ステンレス&アルミハウジングのATH-CKM77だ。異なる素材を用いることで共振を抑え、音質の向上を図ったモデルだ。
そのほかハウジングにブラックチェリー材を使用した「ATH-W1000X」や、フラグシップヘッドホン“アートモニター”シリーズの「ATH-A2000X」「ATH-A1000X」など、既存の人気モデルも登場し、試聴ブースが設けられていた。
■ORB
ORBのブースには、11月25日に発売されるヘッドホンアンプ搭載USB DAC “JADE-1”「DA-HP1」と“JADE-2”「DA-HPU1」がお目見えし、試聴を行うことができた。
12月中旬には、外観に木を採用したデザインコンシャスなモデルも発売予定とのこと。さらに、JADE-1/JADE-2のチタンカラーモデルも、今後発売を検討中だという。
そのほか同社ブースでは、ORBブランドのヘッドホンも登場していた。こちらはULTRAZONEのOEM品とのこと。日本への投入はまだ検討段階であるという。
■ソニー
ソニーは、密閉型のモニターヘッドホン「MDR-Z」「MDR-ZX」シリーズを大きく訴求していた。
最上位機種となる「MDR-Z1000」は、同社の「MDR-Z900HD」「MDR-Z600」に代表されるスタジオモニターヘッドホンの技術・ノウハウをもとにしており、ミキサーなどプロフェッショナルの制作現場での使用を想定したモデルとなる。口径50mmのHDドライバーユニットを採用し、5Hz〜80kHzの広帯域再生に対応する。振動板には、伸度の高い液晶ポリマーフィルムを用いたキャスティングフィルムを開発し、搭載。軽量および高剛性の向上を追求し、広帯域にわたる高い内部損失も成立させたという。また、振動板を駆動する力の源となるマグネットには、360KJ/m3の高磁力ネオジウムマグネットを採用している。
■フォステクス
フォステクスのブースには、現在開発中のiPhone/iPod用ヘッドホンアンプの試作品が出展されており、実際に音を聴くことができた。
今年の「春のヘッドホン祭り」にも出展されていたもの(関連ニュース)がブラッシュアップされた。春はiPhone/iPodと一体化できるタイプと、USB端子で接続するタイプの2種類のモックが用意されていたが、製品化が決まったのはUSB接続モデルになったとのこと。
AKMの32bit DAC「4480」を搭載し、48kHz/24bitまでの音楽データに対応。ポータブルヘッドホンアンプ、USB-DACとしての使用はもちろん、光デジタル出力端子を備え、DDCとしても使用できる。ゲイン切り替えに加え「フィルターレスポンス」の切り替えも行えるのが特徴のひとつ。これは信号の立ち上がりと終わりに小さな波形の揺れが起こる「シャープロールオフ」(一般的な製品で採用されている方式)と、立ち上がり時の波形揺れのない「ショートディレイ」を切り替えられるというもの。「ショートディレイ」では音の立ち上がりが良くなり、よりリアリティ溢れる音再生が可能になるとのことだ。
リチウムバッテリーを内蔵し、約6時間の駆動が可能。充電はmini USB経由で行う。持ち運び用のポーチも付属する。
なお展示されていた試作品は、iPhoneを接続して使用すると音楽が途切れる不具合があった。これはiOS側の問題で、本機とiPhoneの同期を取る際、ロックが外れブロックされてしまうためとのこと。これはiOS 4.2で修正されるという。
本機は年内発売を予定しており、価格は65,000円前後となる見込み。現在アップル側の認証も申請中だという。詳細については11月末頃アナウンスされるとのことだ。
そのほか同社ブースには、先日発表された「TH-7B」と「TH-5(B/W)」や、様々パーツをカスタマイズ可能なイヤホン「KOTORI」、桃井はるこさん監修のヘッドホン「mh256」などが出展されていた。
■イメーション
イメーションは、TDK Life on Recordから世界初となるイコライザー搭載ヘッドホンを参考出展していた。
50mmドライバーを搭載し、外観は本革製。BASS/TREBLEを調整できるイコライザーを搭載しているのが最大の特徴で、低音/高音のバランスを変えて好みの音に仕上げることができる。電源は単四電池2個で、ハウジング内部に内蔵するかたち。来年度初旬の発売を予定しているが、フジヤエービックなど一部で12月から限定先行販売されるという。価格は24,800円程度になる見込みだ。
また、12月中の発売を予定するスポーツイヤホンの新モデル「TH-SB23YG」も登場している。こちらは音がダイレクトに鼓膜を刺激しない「リバースサウンド」方式を採用し耳に優しいリスニングを行えるほか、重低音/ノーマル/サラウンドなど求める音の傾向に合わせて付け替えられる3種類のイヤーピースが付属するのが特徴。価格は未定だが、1,980円前後での販売を見込んでいるとのことだ。
■オーディオテクニカ
オーディオテクニカのブースでは、先日発表された秋冬の新製品を発売前に聴くことができた。
用意されていたのは、カナル型イヤホン「ATH-CKM99」「ATH-CKM77」、DJ用ヘッドホン「ATH-PRO700MK2」「ATH-PRO5MK2」「ATH-BB500」など。特に注目を集めたのはチタン&ステンレスハウジングのATH-CKM99と、ステンレス&アルミハウジングのATH-CKM77だ。異なる素材を用いることで共振を抑え、音質の向上を図ったモデルだ。
そのほかハウジングにブラックチェリー材を使用した「ATH-W1000X」や、フラグシップヘッドホン“アートモニター”シリーズの「ATH-A2000X」「ATH-A1000X」など、既存の人気モデルも登場し、試聴ブースが設けられていた。
■ORB
ORBのブースには、11月25日に発売されるヘッドホンアンプ搭載USB DAC “JADE-1”「DA-HP1」と“JADE-2”「DA-HPU1」がお目見えし、試聴を行うことができた。
12月中旬には、外観に木を採用したデザインコンシャスなモデルも発売予定とのこと。さらに、JADE-1/JADE-2のチタンカラーモデルも、今後発売を検討中だという。
そのほか同社ブースでは、ORBブランドのヘッドホンも登場していた。こちらはULTRAZONEのOEM品とのこと。日本への投入はまだ検討段階であるという。
■ソニー
ソニーは、密閉型のモニターヘッドホン「MDR-Z」「MDR-ZX」シリーズを大きく訴求していた。
最上位機種となる「MDR-Z1000」は、同社の「MDR-Z900HD」「MDR-Z600」に代表されるスタジオモニターヘッドホンの技術・ノウハウをもとにしており、ミキサーなどプロフェッショナルの制作現場での使用を想定したモデルとなる。口径50mmのHDドライバーユニットを採用し、5Hz〜80kHzの広帯域再生に対応する。振動板には、伸度の高い液晶ポリマーフィルムを用いたキャスティングフィルムを開発し、搭載。軽量および高剛性の向上を追求し、広帯域にわたる高い内部損失も成立させたという。また、振動板を駆動する力の源となるマグネットには、360KJ/m3の高磁力ネオジウムマグネットを採用している。