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公開日 2011/01/06 21:06
【CES】サムスン、Android搭載「Galaxy Player」正式披露 − 約5mmの超狭ベゼル液晶テレビも
「スマートTV」にも注力
サムスン電子のプレスカンファレンスは、スマートフォンやタブレット機器から最新の薄型テレビやBDプレーヤー、デジタルビデオカメラ/ビデオカメラ、PC関連機器まで、カバー範囲が多岐に渡り、発表内容の質・量とも充実していた。
カンファレンスへの入場に並んだプレスの数も非常に多く、最終的には100mを優に超えていただろう。途中で入場制限があり、入りきれない100名単位のプレス陣は、ウェブサイトでのチェックを余儀なくされた。
招待制を敷いているメーカーも多いので単純な比較はできないが、本日様々なメーカーが開催したプレスカンファレンスの中で、最も多くの報道陣が詰めかけたのは間違いないだろう。同社の北米における存在の強さを実感させられた。
同社が、様々な機器の紹介を通して何度も繰り返したのが「Smarter Life」という単語。テレビをスマート化させるだけでなく、白物家電やスマートグリッドも含め、様々な家電機器を連携させることで、生活をさらに便利にしたい、という強い意気込みを感じた。実際に同社は8インチ液晶を搭載したWi-Fi対応冷蔵庫も披露するなど、いわゆる「黒物」「白物」の垣根を積極的に取り払おうとしている。
■Galaxy Sは全世界で1,000万台を出荷
最初に登壇したのは、Samsung Electronics North Americaのバイス・プレジデント、David Steel氏。同氏はまず、スマートフォン「Galaxy S」の好調ぶりを強くアピール。全世界では1,000万台、米国内だけでも400万台が出荷されたとのことで、Steel氏は「Android端末の中ではナンバーワン」と強調した。
タブレット端末「Galaxy Tab」も好調とのことで、同社ではこれらのスマートフォン/タブレットを家庭内の「メディアハブ」と位置づけ、引き続き開発を強化していく。
また携帯電話では、米国内で増えているLTE/WiMAX対応端末を、初めて出荷したこともアピールした。
■Androidメディアプレーヤー「Galaxy Player」を披露
順番が前後するが、カンファレンスの終盤には、Android OSを搭載したマルチメディアプレーヤー「Galaxy Player」も正式に発表された。4インチのスーパークリア液晶を搭載し、Android 2.2を搭載。Android マーケットからアプリをダウンロードすることもできるという。
さらに、3G通信機能を省き、Wi-Fiオンリー仕様としたGalaxy Tabも、2011年の第1四半期に発売することを表明した。Wi-FiオンリーモデルはAndroid 2.2で、7インチ、1,024×600ピクセルの液晶を備えている。
IT関連機器では、「PC 7」シリーズにも注目だ。Windows 7ベースの端末で、キーボードをスライドさせて収納できるのがポイント。キーボードを収納すれば通常のタブレット端末の様に使用することができる。
そのほか、3D対応のLEDバックライト液晶モニター「SA950」「SA750」は、未来的なフォルムと、超薄型のパネル部が特徴。上位機のSA950は2D-3D変換機能も備える。
■テレビは「3D」「スマートTV」がキーワード
テレビについては「3D」「スマートTV」の2つのキーワードを軸に、同社の今後の取り組みや新製品のラインナップを紹介した。
3Dテレビについては、2010年に100万台が販売されたという。ほかの機器の立ち上げ時と比較し、DVDは1997年に35万台、HDTVは1998年に20万台、BDプレーヤーは2007年に10万台を販売したというグラフを示し、3Dテレビが好調な立ち上がりを見せたことを強調した。米国では、55インチ以上の薄型テレビのうち65%が3Dに対応しているという。
ネット機能を充実させた「スマートTV」の市場は900万台で、今後さらなる伸長を見込む。同社は独自のアプリプラットフォーム「Samsung Apps」を展開しており、アプリの数も次第に増えつつあるという。
同社ではアプリ開発促進作策の一環として、優勝賞金20万ドルのアプリ開発コンテストも開催した。本日のプレスカンファレンスでは、その優勝作品の発表も行われ、複数人で楽しめるお絵かきアプリ「We Draw」を開発したメンバーが壇上で祝福される1コマもあった。
なお同社の「Smart TV」新機能として、ネットワークで接続された機器内のコンテンツも検索できる「Search All」や「Your Video」が追加されることもアナウンスされた。
■約5mmの狭ベゼル液晶テレビを投入
薄型テレビを取り巻く状況や同社の取り組みの説明のあと、いよいよ2011年に展開する新モデルが発表された。
液晶テレビは、フラグシップモデルとして「D8000」「D7000」をラインナップする。どちらもLEDバックライトを搭載しているのは当然のこと、最大の特徴は0.2インチ(約5mm)という“Ultra-narrow”ベゼルを実現したことだ。
そのベゼルの狭さをアピールするため、会場には鉛筆が置かれ、ほぼ同じ幅であることを訴求していた。しかも、ベゼル部はシルバーやクリア系の素材が使用されているため、さらに視覚上の狭さが際立つ。同社では、この新デザインを「Transformation」と形容。デザインでブランド力を高めた同社だが、この狭ベゼルモデルも強いインパクトを与えそうだ。
なお、プラズマテレビについては「D6500」シリーズを展開。こちらもベゼルを狭くし、同じ設置面積で1インチ大きいサイズの画面が手に入ることを訴求している。同社ではこのデザインを「+1 design」と形容。分かりやすいネーミングで消費者にアピールしていく。
そのほかテレビ関連では、2010年にリリースした3インチのタッチスクリーンリモコンを新たにデザインし直すこと、世界最軽量のアクティブシャッター式3Dメガネを発売すること、テレビ向けのHD対応Skypeカメラを販売することなどを表明した。
■高さ約23mmの世界最薄BDプレーヤー
BDプレーヤーでは、高さ0.9インチ(約23mm)という、世界最薄のプレーヤー「BD-D7500」も披露された。本機は薄いだけでなく、Blu-ray 3D再生にも対応。2D-3D変換機能も搭載する。さらに、3秒で起動する高速起動機能も備え、Samsung Appsにも対応している。
また、シアターシステムではHT-D6730Wを紹介。「3D SOUNDが楽しめる」という説明だが、詳細はブースレポートで追って紹介する予定だ。
■ビデオカメラ/デジカメも意欲的な新製品を投入
デジタルイメージング機器の新製品も充実している。
ビデオカメラ「Q10」は、フルHD撮影が可能で、センサーには裏面照射型を採用している。ディスプレイ部と本体部が180度回転し、左右どちらの手でも握りやすいのがポイントだ。
デジカメは、デュアルビューシリーズの新モデル「ST700」や、高倍率ズームモデル「WB210」「WB700」を紹介。さらに、デジタル一眼カメラの人気モデル「NX11」に対応するレンズの新モデルとして、18-55mmの「i-Function」レンズなどがアナウンスされた。
カンファレンスへの入場に並んだプレスの数も非常に多く、最終的には100mを優に超えていただろう。途中で入場制限があり、入りきれない100名単位のプレス陣は、ウェブサイトでのチェックを余儀なくされた。
招待制を敷いているメーカーも多いので単純な比較はできないが、本日様々なメーカーが開催したプレスカンファレンスの中で、最も多くの報道陣が詰めかけたのは間違いないだろう。同社の北米における存在の強さを実感させられた。
同社が、様々な機器の紹介を通して何度も繰り返したのが「Smarter Life」という単語。テレビをスマート化させるだけでなく、白物家電やスマートグリッドも含め、様々な家電機器を連携させることで、生活をさらに便利にしたい、という強い意気込みを感じた。実際に同社は8インチ液晶を搭載したWi-Fi対応冷蔵庫も披露するなど、いわゆる「黒物」「白物」の垣根を積極的に取り払おうとしている。
■Galaxy Sは全世界で1,000万台を出荷
最初に登壇したのは、Samsung Electronics North Americaのバイス・プレジデント、David Steel氏。同氏はまず、スマートフォン「Galaxy S」の好調ぶりを強くアピール。全世界では1,000万台、米国内だけでも400万台が出荷されたとのことで、Steel氏は「Android端末の中ではナンバーワン」と強調した。
タブレット端末「Galaxy Tab」も好調とのことで、同社ではこれらのスマートフォン/タブレットを家庭内の「メディアハブ」と位置づけ、引き続き開発を強化していく。
また携帯電話では、米国内で増えているLTE/WiMAX対応端末を、初めて出荷したこともアピールした。
■Androidメディアプレーヤー「Galaxy Player」を披露
順番が前後するが、カンファレンスの終盤には、Android OSを搭載したマルチメディアプレーヤー「Galaxy Player」も正式に発表された。4インチのスーパークリア液晶を搭載し、Android 2.2を搭載。Android マーケットからアプリをダウンロードすることもできるという。
さらに、3G通信機能を省き、Wi-Fiオンリー仕様としたGalaxy Tabも、2011年の第1四半期に発売することを表明した。Wi-FiオンリーモデルはAndroid 2.2で、7インチ、1,024×600ピクセルの液晶を備えている。
IT関連機器では、「PC 7」シリーズにも注目だ。Windows 7ベースの端末で、キーボードをスライドさせて収納できるのがポイント。キーボードを収納すれば通常のタブレット端末の様に使用することができる。
そのほか、3D対応のLEDバックライト液晶モニター「SA950」「SA750」は、未来的なフォルムと、超薄型のパネル部が特徴。上位機のSA950は2D-3D変換機能も備える。
■テレビは「3D」「スマートTV」がキーワード
テレビについては「3D」「スマートTV」の2つのキーワードを軸に、同社の今後の取り組みや新製品のラインナップを紹介した。
3Dテレビについては、2010年に100万台が販売されたという。ほかの機器の立ち上げ時と比較し、DVDは1997年に35万台、HDTVは1998年に20万台、BDプレーヤーは2007年に10万台を販売したというグラフを示し、3Dテレビが好調な立ち上がりを見せたことを強調した。米国では、55インチ以上の薄型テレビのうち65%が3Dに対応しているという。
ネット機能を充実させた「スマートTV」の市場は900万台で、今後さらなる伸長を見込む。同社は独自のアプリプラットフォーム「Samsung Apps」を展開しており、アプリの数も次第に増えつつあるという。
同社ではアプリ開発促進作策の一環として、優勝賞金20万ドルのアプリ開発コンテストも開催した。本日のプレスカンファレンスでは、その優勝作品の発表も行われ、複数人で楽しめるお絵かきアプリ「We Draw」を開発したメンバーが壇上で祝福される1コマもあった。
なお同社の「Smart TV」新機能として、ネットワークで接続された機器内のコンテンツも検索できる「Search All」や「Your Video」が追加されることもアナウンスされた。
■約5mmの狭ベゼル液晶テレビを投入
薄型テレビを取り巻く状況や同社の取り組みの説明のあと、いよいよ2011年に展開する新モデルが発表された。
液晶テレビは、フラグシップモデルとして「D8000」「D7000」をラインナップする。どちらもLEDバックライトを搭載しているのは当然のこと、最大の特徴は0.2インチ(約5mm)という“Ultra-narrow”ベゼルを実現したことだ。
そのベゼルの狭さをアピールするため、会場には鉛筆が置かれ、ほぼ同じ幅であることを訴求していた。しかも、ベゼル部はシルバーやクリア系の素材が使用されているため、さらに視覚上の狭さが際立つ。同社では、この新デザインを「Transformation」と形容。デザインでブランド力を高めた同社だが、この狭ベゼルモデルも強いインパクトを与えそうだ。
なお、プラズマテレビについては「D6500」シリーズを展開。こちらもベゼルを狭くし、同じ設置面積で1インチ大きいサイズの画面が手に入ることを訴求している。同社ではこのデザインを「+1 design」と形容。分かりやすいネーミングで消費者にアピールしていく。
そのほかテレビ関連では、2010年にリリースした3インチのタッチスクリーンリモコンを新たにデザインし直すこと、世界最軽量のアクティブシャッター式3Dメガネを発売すること、テレビ向けのHD対応Skypeカメラを販売することなどを表明した。
■高さ約23mmの世界最薄BDプレーヤー
BDプレーヤーでは、高さ0.9インチ(約23mm)という、世界最薄のプレーヤー「BD-D7500」も披露された。本機は薄いだけでなく、Blu-ray 3D再生にも対応。2D-3D変換機能も搭載する。さらに、3秒で起動する高速起動機能も備え、Samsung Appsにも対応している。
また、シアターシステムではHT-D6730Wを紹介。「3D SOUNDが楽しめる」という説明だが、詳細はブースレポートで追って紹介する予定だ。
■ビデオカメラ/デジカメも意欲的な新製品を投入
デジタルイメージング機器の新製品も充実している。
ビデオカメラ「Q10」は、フルHD撮影が可能で、センサーには裏面照射型を採用している。ディスプレイ部と本体部が180度回転し、左右どちらの手でも握りやすいのがポイントだ。
デジカメは、デュアルビューシリーズの新モデル「ST700」や、高倍率ズームモデル「WB210」「WB700」を紹介。さらに、デジタル一眼カメラの人気モデル「NX11」に対応するレンズの新モデルとして、18-55mmの「i-Function」レンズなどがアナウンスされた。