• ブランド
    特設サイト
公開日 2011/04/05 11:02

ビクター、2つのドライバーを一体配置した“ツインシステムユニット”搭載カナル型イヤホン「HA-FXT90」を発売

カーボンナノチューブ振動板採用
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ビクター・JVCは、中高音域用、低音域用それぞれのドライバーを並列配置し、ユニットを一体化した“ツインシステムユニット”搭載のカナル型イヤホン「HA-FXT90」を4月下旬に発売する。


HA-FXT90(ブラック)

HA-FXT90LTD(レッド)
カラーバリエーションはレギュラーモデルのブラックと、数量限定のレッド(HA-FXT90LTD)の2色が用意される。どちらもオープン価格だが、10,000円前後での販売が予想される。

HA-FTX90のパッケージ

HA-FTX90LTDのパッケージ

本機には同社が「HA-FXC71」などのカナル型イヤホン向けに、独自開発した超小型の「マイクロHDドライバーユニット」技術を応用した5.8mm口径の超小型ドライバー2基を、一つのメタルユニットベースに並列配置した“ツインシステムユニット”が採用された。


「マイクロHDドライバーユニット」の技術を応用した超小型ドライバー2基を、一つのメタルユニットベースに並列配置した“ツインシステムユニット”

“ツインシステムユニット”がハウジング内部に格納されている
2つのドライバーは中高域再生用と低域再生用として設けられ、それぞれに最適化された音を重ね合わせることで、豊かな厚みを持たせた高密度な音づくりが本機の狙いであるという。ツインシステムユニットの上方に配置された中高域用のドライバーユニットには、新規に開発したカーボンナノチューブ素材採用の振動板を搭載。アルミニウムの半分の軽さ、鋼鉄の20倍の強度を持つカーボンナノチューブ素材は、固有振動数が高いため、音の反応が速く、緻密で繊細な音表現が可能であるという。このカーボンナノチューブを塗料化してPET素材の振動板にウェットコートした軽量・高剛性振動板を、中高音域用のドライバーとして採用している。低域用にはカーボン振動板を採用する。マグネットやボイスコイルの巻き数なども、それぞれ仕様の異なるドライバーごとに最適化設計されている。

中高域再生用の振動板にはカーボンナノチューブ素材を採用した

低音域再生用/中高音域再生用に最適化されたドライバーの音を貸せねて、中域を中心に厚みのある高密度な音を実現した


本機の内部構造
二つのドライバーは、不要振動の抑制比重が大きい金属を採用したメタルユニットベースに一体化。迫力ある低音域とクリアで豊かな中高域を両立したという。

二つの超小型ドライバーをメタルユニットベースに一体化した“ツインシステムユニット”

耳に心地よくフィットするハウジングの中に“ツインシステムユニット”を配置している

再生周波数は8Hz〜25kHz、インピーダンスは12Ω、出力音圧レベルは107dB/1mW、最大許容入力は150mW。

本体デザインは2つのドライバーユニットを搭載しながらコンパクトなサイズとし、優れた装着性を実現している。“ツインシステムユニット”構造が外からも見られるよう、ハウジングの外装にはスケルトンパーツが用いられている。ブラック/レッドどちらのモデルも同じ音づくりとしているが、レッドカラーモデルはノイズに強い編組コードを採用。ケーブルの最外装にはクリアカラーの被覆素材を用いた。また本体外装のメタルハウジングの素材は、ブラックモデルがステンレス、限定版レッドがアルミニウムとなる。

メタルハウジングの素材が異なるほか、JVCロゴはブラックがデボス加工、レッドがプリントとなっている

シリコンイヤーピースはS/M/Lの3種類。ケーブルは1.2m Y型仕様となり、長さを調整できるケーブルキーパー、ケーブルからのタッチノイズを抑えるクリップ、専用のキャリングケースも付属する。



日本ビクター(株)柿本氏
本日ビクターは記者向けの新製品説明会を開催した。日本ビクター(株)ホーム・エンタテインメント事業部 AVコミュニケーション統括部 企画部 シニアスタッフの柿本雅博氏は、ビクターのヘッドホン・イヤホン製品のビジネス戦略について説明。今年もカナル型イヤホンを成長製品分野に位置づけながら、ラインナップの充実を図りビジネスを発展させていく考えを述べた。昨今、ユーザーがカナル型イヤホンに期待する要素について柿本氏は「音漏れ防止・遮音性」「装着性」「高音質」の3つを挙げ、「それぞれユーザーニーズに応えるラインナップを、ビクターの独自技術により開発・提案してきた」と語る。今回発表した「HA-FXT90」については、ユニークな構造を開発・採用した高音質モデルとして訴求していく考えを示した。


日本ビクター(株)澤田氏
続いて登壇した同社ホーム・エンタテインメント事業部 AVコミュニケーション統括部 事業推進部 商品企画グループの澤田孝氏が、新製品の開発コンセプトを紹介した。澤田氏は同社のカナル型イヤホンのユーザーから、「もっと音の迫力が欲しい」「もっとクリアなボーカルが聴きたい」という声を多く受け、開発を始めるに際して、迫力ある低音域とクリアな中高域の両立を目指したという。開発を進めていくうちに、HA-FXCシリーズにも採用された「マイクロHDドライバーユニット」のコンパクトサイズを活かし、複数のユニットを用いた“ツインシステムユニット”のアイデアを着想。同社のカナル型イヤホンとしても初の試みとなるカーボンナノチューブ振動板とともに搭載を実現したという。新製品について、澤田氏は「イヤホンの買い増しを検討している方、音にこだわりを持ちながら、よりハイクオリティな製品を求める方に楽しんでもらいたいイヤホンが完成した」と胸を張った。


【問い合わせ先】
日本ビクター お客様ご相談センター
TEL/0120-2727-87

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

製品スペックを見る
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドVICTOR
  • 型番HA-FXT90
  • 発売日2011年4月下旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格10,000円前後)
【SPEC】●形式:ダイナミック型 ●出力音圧レベル:107dB/1mW ●再生周波数帯域:8Hz〜25kHz ●インピーダンス:12Ω ●最大許容入力:150mW ●ケーブル:1.2m Y型、ステレオミニプラグ L型 ●質量:約6.8g
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX