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公開日 2011/06/30 17:09
4K解像度&3D対応の月刊ビジュアル誌がPS3向けに創刊 − 創刊号のキャスト長澤まさみさんも登場
8月から紙&デジタルで2誌連続創刊
ルーセント・ピクチャーズエンタテイメント(株)は、4K解像度&一部3D立体視に対応した月刊ビジュアルマガジン「PLUP SERIES(プルアップシリーズ)」を8月に創刊する。本日行われた記者発表会見では、同社代表取締役社長 鎌形英一氏のほか、提携するSCEの豊禎冶氏や(株)パルコの山崎浩一氏らが登壇し、サービスの概要を説明した。また、創刊号に登場する女優・長澤まさみさんをゲストに迎えたトークセッションも行われた。
鎌形氏は「日本のコンテンツビジネスを世界へ伝えるためには、世界にない付加価値をつけることが重要だ」と、3D立体視事業を始めた経緯を明かし、「ビジュアルイベントなどを通じて、3D立体視コンテンツの可能性を感じている。最初は絵をメインに手がけていたが、現在はその可能性を写真に見出している」と説明。
「今回発表するPLUP SERIESは、“3D立体視コンテンツで何をやったら楽しいか”と考えて私たちが辿り着いた一つのかたち」とアピールした。
■4K解像度で創刊される『IQUEEN』と『aBUTTON』の2誌
今回PLUP SERIESから創刊されるのは、『IQUEEN(アイクイーン)』と『aBUTTON(エーボタン)』の2誌。両誌ともPARCO出版による紙媒体での提供と、PS3 GameStoreを通じたデジタル媒体での提供が予定されている。
IQUEENは「いま最も輝いている女性たちの魅力に迫るハイクオリティ・ビジュアルマガジン」と称したビジュアル誌で、創刊号のキャストは女優・長澤まさみさん。デジタル配信は本年夏頃の開始を予定しており、コンテンツの解像度は4Kで一部3D立体視に対応している。価格は2,100円(税込)。また、紙媒体はA4タテサイズの通常版のほか、見開きB1サイズの特装版を提供する。通常版は96ページ前後で価格は2,100円(税込)。特装版は20ページ前後で価格は3,675円(税込)となる。
本誌は、映画やカルチャー誌の編集長や女優・モデルの写真集などのエディトリアル・ディレクターを歴任した今村亮氏が編集長を担当し、『SWITCH』誌の前編集長である内田正樹氏が編集で参加している。本日の発表会見で登壇した今村氏は「本誌の一番の特徴は3Dを使ったビジュアル。いま、デジタルマガジンのスタート地点に立っていることを感じている」とコメント。内田氏は「これまでの紙媒体とは違う、新しい3Dエクスペリエンスを楽しんで頂きたい」と述べた。
aBUTTONは「次世代を担う新鋭女優から永遠の少女性を切り撮る」をテーマに掲げたビジュアル誌で、IQUEENと同じくPS3向けのデジタルコンテンツ配信は本年夏頃を予定。こちらは4Kデジタルデータのみ対応している。紙媒体はA4変形タテの通常版のみ提供となり、96〜112ページ前後。デジタル/紙媒体とも予価2,000〜2,500円となる。本誌の編集長を務める笠原憲氏は、「10代の少女が大人の女性になる時期のビジュアルを切り取って伝えることがコンセプトだが、スタッフも若いクリエイターを揃えて制作している」とアピール。創刊号のキャストは女優・橋本愛さん、高田里穂さん、岡野真也さん。
■ポイントは3D立体視のズーム − PS3でデジタルならではの新しいビジュアル体験
GameStoreから配信されるデジタルコンテンツは、PS3の高画質画像拡大技術「PlayView」を利用して閲覧が可能。本日発表会見に登壇した(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント SVP ソフトウェアソリューション開発部 部長・豊禎冶氏は、「写真をズームすると、とても多くの情報が詰まっていることがわかる」と、実際にPlayViewを使用して4K解像度の写真を拡大しながら説明した。
「大きなポイントは3D立体視のズームに対応することと、デジタルゆえのレイアウトフリーな誌面構成が可能なこと」とし、「同時に、近年は40〜50インチのテレビがリビングに導入されるようになっている。リビングの大画面でプロカメラマンが撮った写真を観るのは、新しい写真の楽しみ方になるだろう。テレビにつながったPS3を介することで、単に紙媒体スキャンしただけではない、デジタル版ならではの新しい体験を提供したい」と述べた。なお記事執筆時点で、PS3のGameStoreは国内向けサービスが停止しているが、再開に向けて準備を進めている段階だという。
パルコ エンタテイメント事業部 執行役・山崎浩一氏は、PARCO出版からの創刊と併せ、同社のCMや映画『モテキ』などと連動したプロモーション展開を説明。「これまでに培った営業ノウハウも武器に、ファッション、演劇、映画、音楽、アートなどカルチャー事業と連動し、デジタル版のイベントなどにも取り組んでいく」と意気込みを語った。また、『月刊NEO』『月刊MEN』の編集長・宮本和英氏も登壇し、「電子書籍が勝負する世界はビジュアル分野だと思う」とし、「まだ一般的には紙媒体をそのままデジタルにスキャンするだけの状態と思われていることが多いが、写真紙などビジュアル系の書籍分野にとって、電子書籍は紙とは違う新しいメディアになる」と述べ、ビジュアル系電子書籍の可能性に期待を寄せた。
■ゲストとして長澤まさみさんが登場
本日は、IQUEEN創刊号のキャストである長澤まさみさんのトークセッションも行われた。長澤さんは発表会場で今回の3Dデジタルコンテンツを視聴し、まず「驚いた」と感想を述べ、「観ていて楽しいし、ご家庭でも楽しんでもらえると思う」とコメントした。また、3D用の撮影は今回が初めてだったと明かし、「撮影はカット数も多く、時間もかかって大変でしたが、スタッフの皆さんと一緒に良いものを作ろうと気合いを入れ、まだ観たことのない新しいものを作るためにこちらも新しい気持ちで取り組みました。期待以上のものを届けられると思います」と語った。
また、本日の発表会見の最後に鎌形氏は、「今までは写真をフレームの外から見ていたが、今回私たちが提供するのはフレームの中に入って写真を楽しむ新しいスタイル。写真が誕生した1826年から200年経った今年、次の200年に向けて新しい進化を始める」と述べ、同社の3D立体視コンテンツへの取り組みについて「コストがかかるのになぜやるのか? とよく聞かれるが、コスト以上の驚きと感動を与えられると信じているから」と力強く締めくくった。
鎌形氏は「日本のコンテンツビジネスを世界へ伝えるためには、世界にない付加価値をつけることが重要だ」と、3D立体視事業を始めた経緯を明かし、「ビジュアルイベントなどを通じて、3D立体視コンテンツの可能性を感じている。最初は絵をメインに手がけていたが、現在はその可能性を写真に見出している」と説明。
■4K解像度で創刊される『IQUEEN』と『aBUTTON』の2誌
今回PLUP SERIESから創刊されるのは、『IQUEEN(アイクイーン)』と『aBUTTON(エーボタン)』の2誌。両誌ともPARCO出版による紙媒体での提供と、PS3 GameStoreを通じたデジタル媒体での提供が予定されている。
IQUEENは「いま最も輝いている女性たちの魅力に迫るハイクオリティ・ビジュアルマガジン」と称したビジュアル誌で、創刊号のキャストは女優・長澤まさみさん。デジタル配信は本年夏頃の開始を予定しており、コンテンツの解像度は4Kで一部3D立体視に対応している。価格は2,100円(税込)。また、紙媒体はA4タテサイズの通常版のほか、見開きB1サイズの特装版を提供する。通常版は96ページ前後で価格は2,100円(税込)。特装版は20ページ前後で価格は3,675円(税込)となる。
本誌は、映画やカルチャー誌の編集長や女優・モデルの写真集などのエディトリアル・ディレクターを歴任した今村亮氏が編集長を担当し、『SWITCH』誌の前編集長である内田正樹氏が編集で参加している。本日の発表会見で登壇した今村氏は「本誌の一番の特徴は3Dを使ったビジュアル。いま、デジタルマガジンのスタート地点に立っていることを感じている」とコメント。内田氏は「これまでの紙媒体とは違う、新しい3Dエクスペリエンスを楽しんで頂きたい」と述べた。
■ポイントは3D立体視のズーム − PS3でデジタルならではの新しいビジュアル体験
GameStoreから配信されるデジタルコンテンツは、PS3の高画質画像拡大技術「PlayView」を利用して閲覧が可能。本日発表会見に登壇した(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント SVP ソフトウェアソリューション開発部 部長・豊禎冶氏は、「写真をズームすると、とても多くの情報が詰まっていることがわかる」と、実際にPlayViewを使用して4K解像度の写真を拡大しながら説明した。
「大きなポイントは3D立体視のズームに対応することと、デジタルゆえのレイアウトフリーな誌面構成が可能なこと」とし、「同時に、近年は40〜50インチのテレビがリビングに導入されるようになっている。リビングの大画面でプロカメラマンが撮った写真を観るのは、新しい写真の楽しみ方になるだろう。テレビにつながったPS3を介することで、単に紙媒体スキャンしただけではない、デジタル版ならではの新しい体験を提供したい」と述べた。なお記事執筆時点で、PS3のGameStoreは国内向けサービスが停止しているが、再開に向けて準備を進めている段階だという。
■ゲストとして長澤まさみさんが登場
本日は、IQUEEN創刊号のキャストである長澤まさみさんのトークセッションも行われた。長澤さんは発表会場で今回の3Dデジタルコンテンツを視聴し、まず「驚いた」と感想を述べ、「観ていて楽しいし、ご家庭でも楽しんでもらえると思う」とコメントした。また、3D用の撮影は今回が初めてだったと明かし、「撮影はカット数も多く、時間もかかって大変でしたが、スタッフの皆さんと一緒に良いものを作ろうと気合いを入れ、まだ観たことのない新しいものを作るためにこちらも新しい気持ちで取り組みました。期待以上のものを届けられると思います」と語った。
また、本日の発表会見の最後に鎌形氏は、「今までは写真をフレームの外から見ていたが、今回私たちが提供するのはフレームの中に入って写真を楽しむ新しいスタイル。写真が誕生した1826年から200年経った今年、次の200年に向けて新しい進化を始める」と述べ、同社の3D立体視コンテンツへの取り組みについて「コストがかかるのになぜやるのか? とよく聞かれるが、コスト以上の驚きと感動を与えられると信じているから」と力強く締めくくった。