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公開日 2011/09/28 21:48
エプソン、“ドリーミオ”新製品発表会 − 10月から全国で「3Dプロジェクター1万人体験イベント」開催
簡単手軽で“明るい”3Dプロジェクターを訴求
セイコーエプソン(株)とエプソン販売(株)は28日、3D対応液晶プロジェクター“dreamio(ドリーミオ)”の新製品記者発表会を都内で開催した。また、エプソンでは10月から、本製品の1万人体験イベントを全国で実施していくことも発表された。
簡単・手軽に“明るい3D映像”が楽しめる新・ドリーミオ
セイコーエプソン(株)業務執行役員 映像機器事業部長の久保田孝一氏は、“ドリーミオ”シリーズとして初となる3D液晶プロジェクターの企画背景について説明を行った。
久保田氏は、昨今普及が進みつつある3Dテレビと対比し、3Dプロジェクターならではの魅力を紹介。「3Dテレビの場合、ふだんテレビ番組は2Dで見て、3Dの映画などちょっと特別な機会にはメガネをかけて3Dを楽しむという使い方が一般的ではないか」。
「一方プロジェクターで視聴する際には、映画館のように周囲を暗くし、映画やコンサートの世界に没入することができる。またプロジェクターで楽しむ3Dの醍醐味は、何と言っても“大画面で楽しめる”こと。テレビでは容易に実現できない、100インチ超の画面いっぱいに広がる映像で、映画の主人公が実物大の迫力で迫ってくる。映画館で3Dを楽しむのと変わらない没入感で作品を楽しめる」。
同日発表された3D液晶プロジェクター“ドリーミオ”には、上級機のTW8000シリーズと、本体にスピーカーを内蔵して汎用性も高めたスタンダードモデルのTW6000シリーズがある(関連ニュース)。久保田氏は各シリーズの商品企画背景について以下のように語った。
「新製品を企画開発するにあたって、お客様がAV機器を揃える過程を改めてシミュレートしてみた。これまでのオーソドックスなステップアップの流れは、『TV→レコーダー→サウンドまわり→プロジェクター』だったと思う。このような言わば“本格派”のユーザーの方々に向け、高画質と高機能をお届けするためにTW8000シリーズを開発した」。
「一方、『テレビ→レコーダー』と来て、その次のステップである『サウンドまわり』は後回しにし、『まずはプロジェクターで大画面』という方も大勢いるだろうと考えた。プロジェクターは普段はしまっておいて、映画が見たい時など必要に応じて使うという方もいるだろう。このようなユーザーニーズを想定して開発したのがTW6000シリーズだ」と久保田氏は説明を続けた。
TW6000シリーズについては「さっと簡単にセットして、スピーカーも一体化しているので、音もプロジェクターで楽しめる」と使い勝手の高さを訴求。またTW8000シリーズは、より画質にこだわって「DEEP BLACK」テクノロジーなど高画質化機能を採用したこと、TW6000シリーズは簡単気軽に使える機能を数多く搭載したことが特徴として紹介された。
同社が今回発表した新しい3Dプロジェクターを特徴づける最大キーデバイスは新開発の液晶パネルと久保田氏は述べ、3D映像の表示時に480Hz駆動を実現する「Bright 3D Drive」のパネル駆動技術と合わせて、新開発のパネルの特徴を説明した。
久保田氏は「エプソンでは、3D再生時に確かな性能を発揮できるデバイスの開発が重要なミッションと捉え、今回の製品に採用した最新液晶パネルを開発した。TW8000シリーズでは2,400ルーメン、TW6000シリーズでは2,200ルーメンを超える明るさの光学エンジンと合わせて、これまでにないほどに“明るい3D映像”を実現した」と語り、「Bright 3D Drive」の仕組みを図とともに紹介し、そのメリットを強調した。
設置性能の優位については、8畳の部屋でも100インチの大画面が楽しめるよう、焦点距離の短いレンズを採用したという。またスクリーンに対して、プロジェクターを真正面に置いた状態でなくても正しい画角の映像が投写できるよう、レンズシフトや台形補正の機能を各モデルの仕様に合わせて搭載したことについても、久保田氏は説明を付け加えた。
「私どもで行ったユーザー調査では、自分の部屋、あるいはリビングでプロジェクターを使うという方々が全体の8割だった一方で、専用ルームで使う方は少数であることがわかった。そのため、ふだん使いでプロジェクターを楽しんでいただくためにも、レンズシフトや台形補正の機能を充実させることは重要と考えた」と経緯を振り返る。
TW8000/TW6000シリーズともに、吸排気のダクトは本体の前面に設けられている。このことについては「私たちの調査では、半分以上の方々が部屋の後方の棚に設置しているという結果が出た。このような使い方をされているユーザーのため、プロジェクターの放熱の課題をクリアできるようにした」のだという。
さらにTW8000/TW6000シリーズには「WirelessHD」に対応し、HDMI信号をワイヤレスで飛ばせる製品もラインナップした。久保田氏は「このメリットについては容易に想像できると思う。ホームシアターを楽しむ多くの方々は、様々な工夫を行ってプロジェクターなどを設置し、シアターを楽しんでいるはず。機器をレイアウトする際、もっとも大変に、あるいは煩わしく感じられるのがケーブルの接続と配線だろう。この煩わしさからユーザーの方々を開放したいと考えたことが、今回WirelessHDを採用したきっかけだ」と説明した。
iPhone/iPodドックを内蔵したスピーカー一体型の「MG-850HD」については「どこでも、なんでも、誰でも簡単に楽しめるプロジェクター」が開発のコンセプトだったという。
久保田氏は「今回エプソンが発表した5つのプロジェクター新製品を貫くコンセプトは、ちょっと特別なわくわく感や大画面/高画質・高音質という、プロジェクターならではの価値を推し進めながら、手軽な使い勝手や、お求め安い価格設定であることもアピールしていきたい」という。
今後のプロジェクタービジネスの展開については「当社はプロジェクター製品でナンバーワンのシェアを長年いただいてきたが、一方でホームシアタープロジェクターの市場がまだまだ小さいと認識している。ここの市場を成長・発展させて行くためにも、潜在ユーザーを見つけ、より幅広いユーザーをターゲットにした商品企画開発が重要だ。基本機能を充実させながら、使いやすさをより洗練させていくこともキーポイント。従来に増して豊富なラインナップを揃え、市場拡大を牽引していきたい」と意気込みを語った。
簡単・手軽に“明るい3D映像”が楽しめる新・ドリーミオ
久保田氏は、昨今普及が進みつつある3Dテレビと対比し、3Dプロジェクターならではの魅力を紹介。「3Dテレビの場合、ふだんテレビ番組は2Dで見て、3Dの映画などちょっと特別な機会にはメガネをかけて3Dを楽しむという使い方が一般的ではないか」。
「一方プロジェクターで視聴する際には、映画館のように周囲を暗くし、映画やコンサートの世界に没入することができる。またプロジェクターで楽しむ3Dの醍醐味は、何と言っても“大画面で楽しめる”こと。テレビでは容易に実現できない、100インチ超の画面いっぱいに広がる映像で、映画の主人公が実物大の迫力で迫ってくる。映画館で3Dを楽しむのと変わらない没入感で作品を楽しめる」。
同日発表された3D液晶プロジェクター“ドリーミオ”には、上級機のTW8000シリーズと、本体にスピーカーを内蔵して汎用性も高めたスタンダードモデルのTW6000シリーズがある(関連ニュース)。久保田氏は各シリーズの商品企画背景について以下のように語った。
「新製品を企画開発するにあたって、お客様がAV機器を揃える過程を改めてシミュレートしてみた。これまでのオーソドックスなステップアップの流れは、『TV→レコーダー→サウンドまわり→プロジェクター』だったと思う。このような言わば“本格派”のユーザーの方々に向け、高画質と高機能をお届けするためにTW8000シリーズを開発した」。
「一方、『テレビ→レコーダー』と来て、その次のステップである『サウンドまわり』は後回しにし、『まずはプロジェクターで大画面』という方も大勢いるだろうと考えた。プロジェクターは普段はしまっておいて、映画が見たい時など必要に応じて使うという方もいるだろう。このようなユーザーニーズを想定して開発したのがTW6000シリーズだ」と久保田氏は説明を続けた。
TW6000シリーズについては「さっと簡単にセットして、スピーカーも一体化しているので、音もプロジェクターで楽しめる」と使い勝手の高さを訴求。またTW8000シリーズは、より画質にこだわって「DEEP BLACK」テクノロジーなど高画質化機能を採用したこと、TW6000シリーズは簡単気軽に使える機能を数多く搭載したことが特徴として紹介された。
同社が今回発表した新しい3Dプロジェクターを特徴づける最大キーデバイスは新開発の液晶パネルと久保田氏は述べ、3D映像の表示時に480Hz駆動を実現する「Bright 3D Drive」のパネル駆動技術と合わせて、新開発のパネルの特徴を説明した。
久保田氏は「エプソンでは、3D再生時に確かな性能を発揮できるデバイスの開発が重要なミッションと捉え、今回の製品に採用した最新液晶パネルを開発した。TW8000シリーズでは2,400ルーメン、TW6000シリーズでは2,200ルーメンを超える明るさの光学エンジンと合わせて、これまでにないほどに“明るい3D映像”を実現した」と語り、「Bright 3D Drive」の仕組みを図とともに紹介し、そのメリットを強調した。
設置性能の優位については、8畳の部屋でも100インチの大画面が楽しめるよう、焦点距離の短いレンズを採用したという。またスクリーンに対して、プロジェクターを真正面に置いた状態でなくても正しい画角の映像が投写できるよう、レンズシフトや台形補正の機能を各モデルの仕様に合わせて搭載したことについても、久保田氏は説明を付け加えた。
「私どもで行ったユーザー調査では、自分の部屋、あるいはリビングでプロジェクターを使うという方々が全体の8割だった一方で、専用ルームで使う方は少数であることがわかった。そのため、ふだん使いでプロジェクターを楽しんでいただくためにも、レンズシフトや台形補正の機能を充実させることは重要と考えた」と経緯を振り返る。
TW8000/TW6000シリーズともに、吸排気のダクトは本体の前面に設けられている。このことについては「私たちの調査では、半分以上の方々が部屋の後方の棚に設置しているという結果が出た。このような使い方をされているユーザーのため、プロジェクターの放熱の課題をクリアできるようにした」のだという。
さらにTW8000/TW6000シリーズには「WirelessHD」に対応し、HDMI信号をワイヤレスで飛ばせる製品もラインナップした。久保田氏は「このメリットについては容易に想像できると思う。ホームシアターを楽しむ多くの方々は、様々な工夫を行ってプロジェクターなどを設置し、シアターを楽しんでいるはず。機器をレイアウトする際、もっとも大変に、あるいは煩わしく感じられるのがケーブルの接続と配線だろう。この煩わしさからユーザーの方々を開放したいと考えたことが、今回WirelessHDを採用したきっかけだ」と説明した。
iPhone/iPodドックを内蔵したスピーカー一体型の「MG-850HD」については「どこでも、なんでも、誰でも簡単に楽しめるプロジェクター」が開発のコンセプトだったという。
久保田氏は「今回エプソンが発表した5つのプロジェクター新製品を貫くコンセプトは、ちょっと特別なわくわく感や大画面/高画質・高音質という、プロジェクターならではの価値を推し進めながら、手軽な使い勝手や、お求め安い価格設定であることもアピールしていきたい」という。
今後のプロジェクタービジネスの展開については「当社はプロジェクター製品でナンバーワンのシェアを長年いただいてきたが、一方でホームシアタープロジェクターの市場がまだまだ小さいと認識している。ここの市場を成長・発展させて行くためにも、潜在ユーザーを見つけ、より幅広いユーザーをターゲットにした商品企画開発が重要だ。基本機能を充実させながら、使いやすさをより洗練させていくこともキーポイント。従来に増して豊富なラインナップを揃え、市場拡大を牽引していきたい」と意気込みを語った。