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公開日 2011/10/05 21:12

フジフイルム、新レンズ/ファインダーを採用したプレミアムコンパクトデジカメ「FUJIFILM X10」

レトロデザインに新技術を多数投入
ファイル・ウェブ編集部
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富士フイルム(株)は、新開発フジノン光学4倍マニュアルズームレンズを搭載し、明るく視野角の広い光学ズームファインダーの採用や、同社「X100」のスタイルとクオリティを継承した点がフィーチャーとなる“Xシリーズ”第2弾のプレミアムコンパクトデジカメ「FUJIFILM X10」を10月22日より発売する。価格はオープンだが、70,000円前後での販売が予想される。

FUJIFILM X10

本製品のコンセプトは「いつも持ち歩きたくなるカメラ」「写真を撮ることが楽しくなるカメラ」。カメラとしての性能はもちろん、モノとしての魅力も高めている。

■新開発の明るいフジノン光学4倍マニュアルズームレンズ

レンズは新開発のものを採用。9群11枚構成で、広角28mm〜望遠112mm撮影が可能なフジノン光学4倍マニュアルズームレンズだ。F値は2.0-2.8で、望遠撮影の際も明るいレンズとなっているのが特徴。レンズ鏡胴やその内部構造に金属を採用することで、滑らかなズーミングができるという。

新開発のレンズユニットとファインダーユニット

レンズユニットの詳細

レンズ5枚をシフトさせる新開発の手ブレ補正機構も搭載。手ブレ補正時に発生しやすい画像周辺部のシェーディングや解像力低下を防ぎつつ、効果的にブレをなくせるとのことだ。

マニュアルズームはレンズ鏡胴やその内部構造に金属を採用することで、滑らかなズーミングを実現

さらに、1cmまでの近接撮影が可能な「スーパーマクロモード」も用意。7枚絞り羽根を使用した開放絞りと合わせ、美しいボケ味が楽しめるという。

なお、デジタルズーム(超解像ズーム)が最大2倍可能。光学4倍ズームと併用すると、最大約8倍ズームが可能だ。

■明るく広視野角の新光学ズームファインダー

また、マニュアルズームにも連動する光学ズームファインダーを搭載した点も大きくアピールしている。こちらは高屈折ガラスプリズムと非球面レンズ3枚を採用し、コンパクトかつ明るく見やすくなっているのが特徴。また一般的なカメラの光学ファインダーの約2倍となる、視野角20度、85%の面積を実現している。光学ファインダーの採用はバッテリーが長持ちするというメリットもあるとのことだ。

ズームファインダーの詳細

明るく広視野角なファインダーだ

■新撮像素子・2/3型 1,200万画素EXR CMOSセンサーを搭載

撮像素子として2/3型 1,200万画素EXR CMOSセンサーを搭載。シーンに合わせて1つのセンサーを高感度・低ノイズ優先/ダイナミックレンジ優先/高解像度優先の3つに切り替えて撮影できるEXR技術とCMOSを組み合わせることで、さまざまなシーンで高画質撮影を実現するという。「2/3型と受光面積が広く、十分に光を取り入れられるほか、高感度低ノイズなのが特徴」(同社 古森社長)とのこと。

2/3型 1,200万画素EXR CMOSセンサーを搭載

EXR CMOSセンサーの詳細

高速読み出しができるEXR CMOSセンサーと、高速処理が可能なEXRプロセッサーで、1,200万画素でも約7コマ/秒、600万画素で約10コマ/秒の高速連写を実現している。

また、2/3型イメージセンサー搭載コンパクトデジカメとして初めて、フルHD動画撮影にも対応。記録方式はH.264(MOV)で、動画撮影中の静止画記録も可能だ。同社独自の「フィルムシミュレーションモード」を適用することもでき、さまざまなニュアンスの動画撮影を楽しめる。

■外観デザイン

ボディのデザインは「X100」の外観や質感を継承。天面と底面パーツにはマグネシウムダイキャストを採用。モードダイヤルやズームリングをアルミ削り出し工法で加工することで質感を高めている。また、各ダイヤルを回す時のクリック感やシャッターを切る際の手応えや音など、操作性にもこだわったという。

今年3月に発売した「X100」。X10の外観や質感はこちらを踏襲している

モードダイヤルやズームリングをアルミ削り出し。クリック感も心地よく、質感が高い


X10のデザイン詳細

X10に使われたパーツ
胴の部分は合成皮革を採用。本革の質感高い風合いを再現しつつ、しっとりと手に馴染み滑りにくい。レンズキャップはアルミ製で、内側を切削して段差形状にしたところへファブリックを貼り、レンズとのフィット感を高めているとのこと。

レンズキャップはアルミ製

本体サイドにはHDMI mini端子、USB端子を備える

また、本機で最も特徴的なのは、電源スイッチと連動したズームリングを搭載している点だ。カメラを構えてリングを回せば、クイック起動時は約0.6秒で撮影が可能に。同社は「シャッターチャンスを逃がさない構造になっている」とアピールしている。

レンズを左に回すと電源が入る仕組みだ

■その他機能

撮影シーンなどに合わせ、全99パターンの撮影条件の組み合わせで最適な撮像方法をセレクトする機能やパノラマ撮影(180度/360度)機能、RAW撮影機能を搭載。「超解像技術」を活用し、光学ズームと併用して8倍まで使用できる「超解像ズーム」機能も備えている。

背面ディスプレイは2.8型TFTカラー液晶で、約46万ドット表示が可能。内蔵フラッシュはポップアップ式で、到達距離は7m。記録メディアは内蔵メモリ(約26MB)のほか、SD/SDHC/SDXCに対応する。電源は充電式バッテリーだ。

内蔵フラッシュはポップアップ式

背面ディスプレイは2.8型TFTカラー液晶

■本木雅弘さんも登場した発表会詳報

富士フイルムは本日都内で新製品発表会を開催。古森社長を始めとする同社首脳陣が説明を行ったほか、X10のCMに出演する本木雅弘さんが特別ゲストとして登場した。

次ページ本木雅弘さん「X10は、カメラそのものがいろいろなお芝居をしている感じ」

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製品スペックを見る
  • ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
  • ブランドFUJIFILM
  • 型番X10
  • 発売日2011年10月22日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格70,000円前後)
【SPEC】●有効画素数:1200万画素 ●撮像素子:2/3型 EXR CMOS 原色フィルター採用 ●記録メディア:内蔵メモリー(約26MB)、SD/SDHC/SDXCメモリーカード ●レンズ:フジノン光学式4倍レンズ、9群11枚、f=7.1mm〜28.4mm(35mmフィルム換算:28mm〜112mm相当) ●液晶モニター:2.8型TFTカラー液晶、約46万ドット(視野率 約100%) ●外形寸法:117W×69.6H×56.8Dmm(奥行きはレンズ含む、ファインダー突起部含まず) ●質量:約350g (バッテリー、メモリーカード含む)
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