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公開日 2012/04/15 00:28
より一層「グローバルにつながるイベント」へ ー メッセ・ベルリン社ゲーケ氏が語る“IFA2012のハイライト”
IFA2012グローバル・プレスカンファレンス
クロアチア・ドブロヴニクを舞台に、IFA2012グローバル・プレスカンファレンスが開催された。イベント3日目の現地時間4月14日にはIFA2012の記者説明会が開催された。
記者説明会にはメッセ・ベルリン社COOのChristian Goeke氏が登壇し、IFA2012のコンセプトと見所を紹介した。
今年のIFA2012は8月29日・30日の2日間に渡り、プレス向けのカンファレンスやプレビューを中心とした「プレスデイ」が開催され、以後8月31日から9月5日までの6日間がトレードビジターや一般来場者向けの公開期間となる。
昨年開催されたIFA2011は世界的に経済環境が不調に見舞われる中、「出展企業数:1,441社」「実質展示面積:140,200平方メートル」「来場者総数:238,000人 内トレード・ビジター数:132,900人 内インターナショナルビジター数:51,200人」「期間中の受注総額:37億ユーロ(約4,000億円)」という、過去の実績を塗り替える記録を残した。この成果により、IFAは世界最大のコンシューマーエレクトロニクス&ホームアプライアンスの見本市として、その安定感と存在感の大きさを見せつけた。
ゲーケ氏は「現在もヨーロッパ経済が危機的な状況にあると言われており、周囲からはIFAの成功を案じる声も寄せられるが、今年のIFA2012も成長に向かう“Good Track”を辿っている」と好調ぶりをアピール。ヨーロッパの経済危機について「現実に困難な状況にあるのはポルトガル、アイルランド、ギリシャの3カ国であり、これらの小さい国々がヨーロッパ全体の経済に与える影響は軽微だ」との見解を示した。
IFAは「Global Relevant(グローバルにつながる)」なイベントであることもゲーケ氏は強調した。昨年のIFA2011では海外からのトレードビジター数が伸び、期間中受注総額37億ユーロの達成に大きく貢献したという。また海外メディアの参加者数が過去最大規模に上り、世界的なプロダクトプレミアの場としての、IFAの存在価値がますます高まっているとゲーケ氏は説明する。
会場展示面積は2011年に打ち立てたレコードとなる「140,200平方メートル」をさらに超えてくるという見込みも示された。既に大手メーカーが大型展示ホールの予約を完了しているほか、中小の出展申込みもまだ増え続けていることから、メッセ・ベルリン社では、出展者数についても昨年を超えてくるだろうという期待を持っているという。
ゲーケ氏は来場者数についても明るい見通しを示しており、「海外からのビジター数をさらに増やしていくことに注力しながら、2011年の238,000人という記録を超えていきたい」と述べた。そのためにゲーケ氏は、毎年会場中央の“サマーガーデン”で実施される大規模な音楽イベントにも魅力的なプログラムを用意するほか、プレス向けにはインターナショナルキーノートの登壇者に魅力的な顔ぶれを揃えることを宣言した。
ベルリンには今年の6月からブランデンブルグ国際空港がオープンすることから、ヨーロッパ各国からのダイレクトフライトが増え、首都へのアクセスが今までよりさらに便利になる。空港からメッセ・ベルリン会場までも、郊外列車のSバーンで約25分と良好なアクセス環境であることや、IFAの専用シャトルを用意して快適な交通サービスが提供されることも紹介された。
ゲーケ氏は「世界的にエレクトロニクス市場が厳しい環境にあると言われているが、私たちはIFAを通して、市場に新しい価値観を提供し、トレードビジターやコンシューマーのマインドに明るい材料を提供していくことに全力を注ぎたい。実際にこれまでにもIFAは困難な環境にありながら、誇れる実績を残してきた。出展者の方々にはIFAに参加いただくことを、これからの成功に向けた投資と捉えて欲しい。必ずや皆様のグローバルなビジネスの発展に力添えできるものと信じている。またジャーナリストの方々には、IFAでベールを脱ぐ様々なイノベーションを、ぜひ今年も体験して欲しい」とし、IFA2012への参加を広く呼びかけた。
記者説明会にはドイツ民生通信エレクトロニクス協会(gfu)のボードメンバーであるLoewe社Rainer Hecker氏、ZVEI(ドイツ電機工業会)チェアマンのMiele社Reinhard Zinkann氏も出席した。
Hecker氏はIFA2012がコンシューマーエレクトロニクス市場に「新しい価値観」を提案することを今年の挑戦として掲げた。Hecker氏は「近年の価格至上主義的な価値観を脱却して、メーカー、リテーラー、コンシューマーそれぞれが利益を獲得できるビジネスモデルを構築することが大事」とし、市場に付加価値提案型の価値観を再構築していくことの重要性を述べつつ、「IFA2012がその一助となるため力を尽くしたい」と語った。
コンシューマーエレクトロニクス分野での今年のトレンド予測について、Hecker氏は「コネクティビティ」を挙げ、今年はスマートテレビやPCにとどまらず、スマートフォンやタブレットにクラウドサービスを加えたネットワーク軸のイノベーションに大きな注目が集まるだろうとした。また個別に映像分野では4K高画質の進化や、80インチに迫る大画面テレビの動向、コンシューマーエレクトロニクス製品のエネルギー効率への取り組みなどについても、今年のフォーカスポイントになるだろうとコメントした。
Zinkann氏はIFAの出展分野に2008年からホームアプライアンスが加わって、今年で5周年になると語り、「最初はコンシューマーエレクトロニクスのショーであるIFAにホームアプライアンスが加わることへの慎重論もあったが、今では大きな成功であったことを確信している。ホームアプライアンスの参加がIFAのグローバルな成功に大きな役割を果たしたことは事実であり、今では来場者を集める強力なマグネットになっている」と、同分野の参加の重要性を指摘した。
ヨーロッパはホームアプライアンス市場でも成長マーケットであるとZinkann氏は語る。現在は洗濯機などのメジャーアプライアンスから、ウェルネス系製品などの小型アプライアンスまで、幅広い分野の製品が好調であるという。特に電気や水量の消費効率に優れた洗濯機など、高付加価値商品がよく売れているという。IFA2012ではメジャーブランドによるホームアプライアンス分野への出展拡大も決まった。Zinkann氏は「今年はさらに活気あふれるホームアプライアンスの展示をお見せすることができるだろう」と意気込みを語った。
記者説明会にはメッセ・ベルリン社COOのChristian Goeke氏が登壇し、IFA2012のコンセプトと見所を紹介した。
今年のIFA2012は8月29日・30日の2日間に渡り、プレス向けのカンファレンスやプレビューを中心とした「プレスデイ」が開催され、以後8月31日から9月5日までの6日間がトレードビジターや一般来場者向けの公開期間となる。
昨年開催されたIFA2011は世界的に経済環境が不調に見舞われる中、「出展企業数:1,441社」「実質展示面積:140,200平方メートル」「来場者総数:238,000人 内トレード・ビジター数:132,900人 内インターナショナルビジター数:51,200人」「期間中の受注総額:37億ユーロ(約4,000億円)」という、過去の実績を塗り替える記録を残した。この成果により、IFAは世界最大のコンシューマーエレクトロニクス&ホームアプライアンスの見本市として、その安定感と存在感の大きさを見せつけた。
ゲーケ氏は「現在もヨーロッパ経済が危機的な状況にあると言われており、周囲からはIFAの成功を案じる声も寄せられるが、今年のIFA2012も成長に向かう“Good Track”を辿っている」と好調ぶりをアピール。ヨーロッパの経済危機について「現実に困難な状況にあるのはポルトガル、アイルランド、ギリシャの3カ国であり、これらの小さい国々がヨーロッパ全体の経済に与える影響は軽微だ」との見解を示した。
IFAは「Global Relevant(グローバルにつながる)」なイベントであることもゲーケ氏は強調した。昨年のIFA2011では海外からのトレードビジター数が伸び、期間中受注総額37億ユーロの達成に大きく貢献したという。また海外メディアの参加者数が過去最大規模に上り、世界的なプロダクトプレミアの場としての、IFAの存在価値がますます高まっているとゲーケ氏は説明する。
会場展示面積は2011年に打ち立てたレコードとなる「140,200平方メートル」をさらに超えてくるという見込みも示された。既に大手メーカーが大型展示ホールの予約を完了しているほか、中小の出展申込みもまだ増え続けていることから、メッセ・ベルリン社では、出展者数についても昨年を超えてくるだろうという期待を持っているという。
ゲーケ氏は来場者数についても明るい見通しを示しており、「海外からのビジター数をさらに増やしていくことに注力しながら、2011年の238,000人という記録を超えていきたい」と述べた。そのためにゲーケ氏は、毎年会場中央の“サマーガーデン”で実施される大規模な音楽イベントにも魅力的なプログラムを用意するほか、プレス向けにはインターナショナルキーノートの登壇者に魅力的な顔ぶれを揃えることを宣言した。
ベルリンには今年の6月からブランデンブルグ国際空港がオープンすることから、ヨーロッパ各国からのダイレクトフライトが増え、首都へのアクセスが今までよりさらに便利になる。空港からメッセ・ベルリン会場までも、郊外列車のSバーンで約25分と良好なアクセス環境であることや、IFAの専用シャトルを用意して快適な交通サービスが提供されることも紹介された。
ゲーケ氏は「世界的にエレクトロニクス市場が厳しい環境にあると言われているが、私たちはIFAを通して、市場に新しい価値観を提供し、トレードビジターやコンシューマーのマインドに明るい材料を提供していくことに全力を注ぎたい。実際にこれまでにもIFAは困難な環境にありながら、誇れる実績を残してきた。出展者の方々にはIFAに参加いただくことを、これからの成功に向けた投資と捉えて欲しい。必ずや皆様のグローバルなビジネスの発展に力添えできるものと信じている。またジャーナリストの方々には、IFAでベールを脱ぐ様々なイノベーションを、ぜひ今年も体験して欲しい」とし、IFA2012への参加を広く呼びかけた。
記者説明会にはドイツ民生通信エレクトロニクス協会(gfu)のボードメンバーであるLoewe社Rainer Hecker氏、ZVEI(ドイツ電機工業会)チェアマンのMiele社Reinhard Zinkann氏も出席した。
Hecker氏はIFA2012がコンシューマーエレクトロニクス市場に「新しい価値観」を提案することを今年の挑戦として掲げた。Hecker氏は「近年の価格至上主義的な価値観を脱却して、メーカー、リテーラー、コンシューマーそれぞれが利益を獲得できるビジネスモデルを構築することが大事」とし、市場に付加価値提案型の価値観を再構築していくことの重要性を述べつつ、「IFA2012がその一助となるため力を尽くしたい」と語った。
コンシューマーエレクトロニクス分野での今年のトレンド予測について、Hecker氏は「コネクティビティ」を挙げ、今年はスマートテレビやPCにとどまらず、スマートフォンやタブレットにクラウドサービスを加えたネットワーク軸のイノベーションに大きな注目が集まるだろうとした。また個別に映像分野では4K高画質の進化や、80インチに迫る大画面テレビの動向、コンシューマーエレクトロニクス製品のエネルギー効率への取り組みなどについても、今年のフォーカスポイントになるだろうとコメントした。
Zinkann氏はIFAの出展分野に2008年からホームアプライアンスが加わって、今年で5周年になると語り、「最初はコンシューマーエレクトロニクスのショーであるIFAにホームアプライアンスが加わることへの慎重論もあったが、今では大きな成功であったことを確信している。ホームアプライアンスの参加がIFAのグローバルな成功に大きな役割を果たしたことは事実であり、今では来場者を集める強力なマグネットになっている」と、同分野の参加の重要性を指摘した。
ヨーロッパはホームアプライアンス市場でも成長マーケットであるとZinkann氏は語る。現在は洗濯機などのメジャーアプライアンスから、ウェルネス系製品などの小型アプライアンスまで、幅広い分野の製品が好調であるという。特に電気や水量の消費効率に優れた洗濯機など、高付加価値商品がよく売れているという。IFA2012ではメジャーブランドによるホームアプライアンス分野への出展拡大も決まった。Zinkann氏は「今年はさらに活気あふれるホームアプライアンスの展示をお見せすることができるだろう」と意気込みを語った。