ソニー、4Kアプコンなど対応の新フラグシップBDレコーダー「BDZ-EX3000」

ソニーは、4Kアップコンバート出力や新デジタル圧縮除去機能を備えた高画質回路「CREAS Pro」を搭載したBDレコーダー新フラグシップ機「BDZ-EX3000」を10月13日に発売する。価格はオープンだが30万円前後での実売が予想される。

今回発表されたのは、上記フラグシップ機「BDZ-EX3000」のほか、3チューナー搭載の「BDZ-ET2000」「BDZ-ET1000」、2チューナー搭載の「BDZ-EW2000」「BDZ-EW1000」「BDZ-EW500」、シングルチューナーの「BDZ-E500」の計7モデル。本項では「BDZ-EX3000」について紹介する。

■進化した「CREAS Pro」で高画質 − 4Kアプコンも対応

地上デジタル/BS/110度CSチューナーを3基搭載し、3番組同時フルハイビジョン長時間録画に対応。HDD容量は3TBというモデル。3Dにも対応し、HDMI出力を2系統、USB端子を2系統（前面1、背面1）装備するなどしている。本日同時発表された「BDZ-ET2000」などと同様に録画・再生機能を強化した上で、本機のみさらに画質・音質の強化も図っている。また、HDMI AV独立ピュアモードも本機のみ対応する。

高画質化回路「CREAS Pro」がさらに進化。「CERAS Pro for 4K」として4Kアップコンバーター出力に対応したほか、ピュアイメージリアライザーにリンギングノイズ除去機能とデジタルノイズ除去機能を加えることにより、デジタル放送やDVD再生時のさらなる高画質化を図るなどしている。

リンギングノイズ対策としては、エッジ周辺を広範囲に映像解析。輪郭のエッジ強度に応じて適応的にリンギングを軽減する。これにより、従来は除去しきれなかった、DVDで見られる疑似輪郭などを平坦化処理によって取り除く。

また、平坦部の人工的なノイズ除去機能も追加。人肌など平坦部で目立つブロックノイズなどを、平坦度合いに応じて適応的に軽減させるという。

HDリアリティエンハンサーには、「新映画画質」と称し、画質設定メニューに映画画質を追求した新モードを搭載。BDソフトなど通常の映像用の「ノーマルモード」と、4Kカメラなど高解像度撮影された素材用の「ハイレゾモード」を選択できるようになった。ノーマルモードでは、太い輪郭を高精細で自然な映画らしい画質に補正し、ハイレゾモードでは、ハイレゾ映像素材の濃密な情報量を際立たせ、オリジナルの高精細感を再現するとしている。

そして前述のように4Kアップコンバート出力に対応。入力されてきた映像に対し、まずCREAS Proで最適な画像解析を全体的に行い、続いて「CREAS Pro for 4K」適応型アップコンバーターによって画素単位での映像解析によるアップコンバートを実施。さらに、超解像を行ってより自然な精細感を実現する。なお、4KアップコンバートはBD再生時の映像が対象で、放送コンテンツには適用されない。4K超解像は0（オフ）〜3までの4段階で選択できる。