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公開日 2015/01/13 10:18
【CES】AudioQuest、同社初ヘッドホン「NightHawk」の実機を公開
リキッドウッド採用や独自ドライバーなど先進技術を盛り込む
AuioQuestは2015 International CESにて、同社初となるヘッドホン「NightHawk」を正式発表した。発売時期は3月頃を予定している。
NightHawkについては昨年12月に、2015年内の発売がアナウンスされていた(関連ニュース)。今回のCESで正式発表されると共にその実機が初めて公開されたかたちだ。CES会場では、本機の開発・設計を担当したAudioQuest社のSkylar Gray氏にインタビューすることができた。こちらの詳細も追ってお伝えする。
NightHawkはセミオープン方式のオーバーヘッド型ヘッドホン。1.2テスラの磁気回路を用いた50mmドライバーを搭載し、インピーダンスは25Ω、能率は100dBSPL/mW。両出しタイプの着脱可能なケーブルを採用しており、入力側は3.5mステレオミニ端子、ヘッドホン側はデュアルの2.5mm端子を採用する。ケーブル長は2.4m。ヘッドホン本体の質量は346g。
イヤーカップの素材には、ヘッドホンはもとより大量生産される工業製品での採用例も希な「リキッドウッド」を採用する。この素材は製紙用のパルプを製造する過程で抽出される再生利用が可能な植物繊維から作られていて、熱を加えて液化させることで、木材ながら金型を用いた成型を行うことができる。リキッドウッドは一般的なプラスチックや木材よりも音響特性に優れ、加えて様々な幾何学形態を作ることができるのが特徴。またハウジングの形状を人間の頭部および耳の形に近づけることで、装着感の向上と、装着時のストレスの軽減を狙った。
ハウジングやヘッドバンドは人間工学を用いてデザインされている。ヘッドバンドはヘッドホン本体の質量を頭部にストレスなく分配するように設計。加えて独自のサスペンション装置を用いてることでイヤーカップが四方に自由に動くため、個人で様々な頭部の形状に対しても適切にフィットすることができる。イヤーパッドには合皮ながら自然皮と同様の成分をもつプロテインレザーを採用。パッドは人間の耳の形状に合わせて奥に行くほど厚くなっており、さらにハウジングおよびドライバーの角度も耳の形状に合わせて傾斜が付けられているため、装着感と共に正確な音像再現も可能になる。
ドライバーには「50mm ハイエクスカーションドライバー」を搭載。バイオセルロース素材を用いたピストン式振動板を採用し、振動板のエッジ部にはゴムを使用している。バイオセルロース素材は硬く減衰が自然なため、一般的なヘッドホンで採用されるマイラー樹脂よりも正確な再現が可能になるという。
この振動板を駆動するのが「Split-gap磁気回路」。磁気回路に相互変調歪みを大きく減らす設計を採用することで、広帯域再生、時間軸領域の高い解像感を実現したという。さらにドライバー周囲の空気の流れが対称に分配されるように、その形状も綿密な計算に基づいて設計。気流が乱れたり、ボイスコイルが不要に振動することを防いでいる。
グリル部には光を拡散することで様々な色に輝くダイヤモンド立方体の格子細工を採用。SLS法(レーザー焼結法)を利用した3Dプリントによって形成したこの格子細工でサウンドを拡散することで、音の歪みや共振も解消する。
また、イヤーカップの外枠には、スピーカーキャビネットの内部補強と同様の発想で、支持梁を組み込む構造を採用して不要振動を抑制。繊維素材ながらこうした加工が可能なのは、液化して成形できるリキッドウッドならではだ。さらに不要な振動を減らすため、イヤーカップの内側にエラストマー被覆を施し、さらにウールとポリエステルを混ぜた制振素材を仕様している。
ケーブルにはもちろんAudioQuestが培ってきたノウハウを投入した。高純度のSolid Perfect-Surface Copper+導体や発泡ポリエチレン絶縁体、カーボンベースのNDS(Noise-Dissipation System)など、同社のスピーカー用ケーブルやインターコネクトで使われている素材や技術が用いられている。プラグ部には、Red Copperとベリリウム銅をベースにした金属に肉厚ダイレクトシルバーコーティングを施している。
NightHawkについては昨年12月に、2015年内の発売がアナウンスされていた(関連ニュース)。今回のCESで正式発表されると共にその実機が初めて公開されたかたちだ。CES会場では、本機の開発・設計を担当したAudioQuest社のSkylar Gray氏にインタビューすることができた。こちらの詳細も追ってお伝えする。
NightHawkはセミオープン方式のオーバーヘッド型ヘッドホン。1.2テスラの磁気回路を用いた50mmドライバーを搭載し、インピーダンスは25Ω、能率は100dBSPL/mW。両出しタイプの着脱可能なケーブルを採用しており、入力側は3.5mステレオミニ端子、ヘッドホン側はデュアルの2.5mm端子を採用する。ケーブル長は2.4m。ヘッドホン本体の質量は346g。
イヤーカップの素材には、ヘッドホンはもとより大量生産される工業製品での採用例も希な「リキッドウッド」を採用する。この素材は製紙用のパルプを製造する過程で抽出される再生利用が可能な植物繊維から作られていて、熱を加えて液化させることで、木材ながら金型を用いた成型を行うことができる。リキッドウッドは一般的なプラスチックや木材よりも音響特性に優れ、加えて様々な幾何学形態を作ることができるのが特徴。またハウジングの形状を人間の頭部および耳の形に近づけることで、装着感の向上と、装着時のストレスの軽減を狙った。
ハウジングやヘッドバンドは人間工学を用いてデザインされている。ヘッドバンドはヘッドホン本体の質量を頭部にストレスなく分配するように設計。加えて独自のサスペンション装置を用いてることでイヤーカップが四方に自由に動くため、個人で様々な頭部の形状に対しても適切にフィットすることができる。イヤーパッドには合皮ながら自然皮と同様の成分をもつプロテインレザーを採用。パッドは人間の耳の形状に合わせて奥に行くほど厚くなっており、さらにハウジングおよびドライバーの角度も耳の形状に合わせて傾斜が付けられているため、装着感と共に正確な音像再現も可能になる。
ドライバーには「50mm ハイエクスカーションドライバー」を搭載。バイオセルロース素材を用いたピストン式振動板を採用し、振動板のエッジ部にはゴムを使用している。バイオセルロース素材は硬く減衰が自然なため、一般的なヘッドホンで採用されるマイラー樹脂よりも正確な再現が可能になるという。
この振動板を駆動するのが「Split-gap磁気回路」。磁気回路に相互変調歪みを大きく減らす設計を採用することで、広帯域再生、時間軸領域の高い解像感を実現したという。さらにドライバー周囲の空気の流れが対称に分配されるように、その形状も綿密な計算に基づいて設計。気流が乱れたり、ボイスコイルが不要に振動することを防いでいる。
グリル部には光を拡散することで様々な色に輝くダイヤモンド立方体の格子細工を採用。SLS法(レーザー焼結法)を利用した3Dプリントによって形成したこの格子細工でサウンドを拡散することで、音の歪みや共振も解消する。
また、イヤーカップの外枠には、スピーカーキャビネットの内部補強と同様の発想で、支持梁を組み込む構造を採用して不要振動を抑制。繊維素材ながらこうした加工が可能なのは、液化して成形できるリキッドウッドならではだ。さらに不要な振動を減らすため、イヤーカップの内側にエラストマー被覆を施し、さらにウールとポリエステルを混ぜた制振素材を仕様している。
ケーブルにはもちろんAudioQuestが培ってきたノウハウを投入した。高純度のSolid Perfect-Surface Copper+導体や発泡ポリエチレン絶縁体、カーボンベースのNDS(Noise-Dissipation System)など、同社のスピーカー用ケーブルやインターコネクトで使われている素材や技術が用いられている。プラグ部には、Red Copperとベリリウム銅をベースにした金属に肉厚ダイレクトシルバーコーティングを施している。