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公開日 2015/09/06 10:08

<IFA>サムスンが来年初頭に発売、Ultra HD Blu-rayプレーヤー試作機をチェック

本格始動は2016年のCESか?
山本 敦
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IFA2015に出展するサムスンが、ブースにUltra HD Blu-rayディスクの再生に対応するプレーヤーの試作機を出展。実機によるデモンストレーションを披露している。IFAの一般来場者への公開が始まった会場で、その映像をチェックしてきた。


サムスンが出展したUltra HD Blu-rayディスクプレーヤーの試作機「UBD-K8500」
同社が展示した試作機には「UBD-K8500」という型番が予定されているようで、5GHz/2.4GHzのデュアルバンドWi-Fiに対応する点など、ある程度のスペックも明らかにされていた。


BDディスクに8分半間の短い4K/HDR映像コンテンツを入れて上映していた

サムスンの液晶テレビに表示
プレスカンファレンス時の取材では聞くことができなかった、デモでどんなソースを再生しているかが明らかになったので報告しておこう。展示スタッフに確認したところ、片面1層25GB 4倍速対応のBD-Rディスクに8分間の4K/HDR映像を収録。映画「X-MEN」のトレーラーを焼いたものを再生しているという。本体のディスクトレイを開けて中味も見せてもらった。ディスクはマクセルブランドのものだった。当たり前だが、ディスクの再生をストップするとテレビで再生されている映像も止まる。正真正銘、プレーヤーで再生している映像だ。

肝心の画質だが、元のコンテンツがHDR映像の明暗部の精細感や全体のコントラストの冴え具合を明確に感じさせてくれるようなものではなかったためか、なんとなく物足りなさが残ってしまった。白い色の平坦部には若干ノイズが目立つシーンも見られた。2台の試作機を並べて、同じコンテンツを同じ機種のテレビに映しているので、片方ではHDRで制作したものではないトレーラーを流すなど、比較もしてみたかった。もっとも発売予定は来年ということもあり、今回の展示は次世代BDの技術へいち早く着手したことをアピールするショーケース的な役割の方が強いのだろう。次に本機を最終製品に近い状態で視聴できる機会は来年初頭のCESになるかもしれないが、その時点でどれぐらい完成度が上がっているか楽しみだ。


テレビの展示エリアは少し小さくなっている
サムスンのIFA2015の展示テーマは「IoT(Internet of Things)」。昨年のIFAで堂々と立ち上げた4KテレビのSUHDシリーズは、今年はブースの中央にはなく、展示面積は小さくはないものの、あくまでサムスンが考えるIoTのコネクテッドデバイスの一つとして、やや大人しめなトーンで並べられていた。ただしプレスカンファレンスでも宣言されたように、サムスンは今後4K/HDRにますます力を入れて取り組んでいく。薄型テレビは上位ラインナップを中心にHDR対応にアップデートしていくほか、ヨーロッパではすっかりハイエンドの薄型テレビとして定着しつつある曲面ディスプレイを搭載する「Curved TV」も、サムスンのSUHDは48インチから最大105インチまで品揃えを強化していく。

SUHDテレビは今年も変わらずサムスンの主力製品だ

110インチの8Kテレビの試作機も昨年に引き続き出展している

Ultra HD Blu-rayのパッケージコンテンツについても、UHDアライアンスのパートナーである20世紀FOXとの協業により、来年初頭までに複数のタイトルを揃えて行くことも表明している。どうやら同社がUltra HD Blu-ray関連商品とサービスによる花火を派手に打ち上げるタイミングは2016年のCESになりそうだ。

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