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公開日 2015/09/07 11:00
デノン、アトモス/DTS:X対応の7.2chミドルクラスAVアンプ「AVR-X4200W」
最大9.2chプロセッシングに対応
デノンは、Dolby Atmos/DTS:X対応のミドルクラス7.2ch AVアンプ「AVR-X4200W」を10月中旬より発売する。価格は150,000円(税抜)。
AVR-X4200Wは、2014年9月発売のAVアンプ「AVR-X4100W(関連ニュース)」の後継機。AVR-X4100Wはドルビーアトモスのみの対応だったが、AVR-X4200WはドルビーアトモスとDTS:Xの両方に対応。オブジェクトオーディオをフルサポートする。なおDTS:X対応はファームウェアアップデートにより行う予定で、対応時期は決定次第アナウンスされる。
最大出力235Wのディスクリート7chアンプを搭載。プロセッシングは最大9.2chに対応する。映像面では同社ミドルクラス機として初めてHDCP2.2に対応。4K/60pのパススルーが可能で、BT.2020やHDRなどの最新映像規格にも対応。HDMIは8入力/3出力を搭載し、いずれの端子もHDCP2.2に対応している。
■フラグシップ「7200WA」で培った技術やノウハウを継承
AVR-X4200Wが目標としたのは、同社のフラグシップAVアンプ「AVR-X7200WA(関連ニュース)」とのこと。AVR-X7200WAで培った技術やノウハウを応用しつつ、それに迫るサウンドクオリティを目指した。また、ディスクリート・パワーアンプやミニマムシグナルパスなど同社Hi-Fiアンプの設計手法もベースとし、従来モデルからさらなるブラッシュアップを重ねた高音質設計とした。
AVR-X7200WA同様に、心臓部となるDSP部には、アナログデバイセズ社製32bitフローティングDSP「SHARCプロセッサー」を4基搭載。これを核に、サラウンド再生のために必要な信号処理回路をそれぞれ独立化させ、さらに全チャンネル同一レスポンス・同一クオリティーとなるように各回路を構成・チューニング。デノンのサラウンド回路である「D.D.S.C.-HD」を最新仕様として実現している。
この「D.D.S.C.-HD」による高精度なサラウンド処理回路により、マルチチャンネル音声にも対応したデノンのアナログ波形再現技術「AL24 Processing Plus」、ジッターフリー伝送技術「Denon Link」などデノンのAVアンプの基幹技術の搭載や、音場補正技術「Audyssey MultEQ XT32」のアトモス/DTS:X対応も同時に実現。アトモス/DTS:Xのパフォーマンスを余すことなく再現できる体勢を整えている。
D/Aコンバーターについては、昨年モデルでは24bit DACを搭載していたが、本機では旗艦機AVR-X7200WAと同シリーズの最新世代32bitDACを採用。高調波歪、DNR、SNRなどの点で大幅にスペックアップしたD/A変換回路は映像回路やネットワークから独立した専用基板にマウントすることで、相互干渉を回避している。
デジタル回路用の電源には、最大3倍の高速駆動を行うスイッチング電源「Hi-Speed SMPS」を採用。アナログ回路とデジタル回路の電源は音質を考慮して分離されているが、特にデジタル回路用のスイッチング電源から発生するノイズに着目。スイッチング周波数がAVR-X4100Wでは33kHz〜66kHzだったのを、AVR-X4200Wでは90kHz〜132kHzまで上げることで、発生するノイズをオーディオ帯域外に追い出し、S/N感、空間表現の向上や音の輪郭の明確化に成功した。
ブロックコンデンサーは、2世代前のフラグシップモデル「AVR-4311」(9chアンプ搭載)でも使用していた大容量カスタムブロックコンデンサーを採用。低域のエネルギー/駆動力の上昇、音場の安定による全周波数帯域の表現力/再現性の向上を実現したとのこと。電源容量はAVR-X4100Wが12,000uFであったのに対し、AVR-X4200Wは15,000uFとなっている。
パワーアンプ初段の差動増幅段には、AVR-X7200Wと同様に特性のそろった2つのトランジスタを備えたデュアル・トランジスタを採用。D/Aコンバーターのポストフィルターには高品質なシリコンウェファーによって音質対策が為されたオペアンプが採用されている。
■柔軟なスピーカー配置でアトモスの効果を最大限引き出す
デノンの最新世代AVアンプは多彩なスピーカーセッティングに対応していることも特徴だが、AVR-X4200Wもやはり多様なスピーカー配置の選択が可能だ。具体的なトップスピーカー・アサインについては、トップミドルを用いた「5.1.2」「7.1.2」、トップフロント+トップリアの「5.1.4」、フロントイネーブルド+サラウンドイネーブルドの「5.1.4」、サラウンドイネーブルドのみの「5.1.2」など計19パターンが可能。なお、「5.1.4」「7.1.2」は2ch外部パワーアンプとの接続が必要となる。
また、本機より外部パワーアンプをフロントL/Rチャンネルにアサインすることが可能になった。GUIのトップスピーカー設定もよりわかりやすく表示が改善された。
先行して登場したAVR-X2200W/X1200W(関連ニュース)と同様に、イネーブルドスピーカー使用時の設定も強化。イネーブルドスピーカーから天井までの高さを入力することで、スピーカーから試聴ポイントまでの距離を計算。反射を含めたディレイタイムをより正確に実現することが可能となった。天井までの距離は0.9m〜3.3mの間で設定できる。
昨年モデルに引き続き、Wi-FiとBluetoothも搭載。さらに今期からはワイドFM対応チューナーも備え、AMラジオ番組をより高音質で楽しめるようになった。
■DSDを含むハイレゾをネットワーク/USBメモリーで再生可能
ネットワーク機能はDLNA1.5に準拠し、192kHz/24bitまでのWAV・AIFF・FLAC、96kHz/24bitまでのALAC、2.8MHz DSDの再生に対応。FLAC、WAV、AIFF、ALAC、DSDのギャップレス再生にも対応する。同様の音源をフロントのUSB-A端子から、USBメモリー経由で再生することも可能となる。このあたりの仕様はミドルクラス機AVR-X4100Wなどと同様だ。AirPlay、iPhone/iPodとのデジタル接続、インターネットラジオなどの機能も備えている。
iOS/Android対応の操作アプリ「Denon Remote App」からの操作にも対応。横一列配置で結線のしやすいスピーカーターミナルや、ディスプレイに表示されるガイドに従えば簡単にセットアップが完了する「セットアップアシスタント機能」など、近年のデノンAVアンプが追求してきたユーザビリティー機能も備えている。
HDMI端子は8入力(フロント1)、3出力を搭載。アナログ映像入力端子はコンポーネント×1、コンポジット×2、音声入力はアナログRCA×4、同軸デジタル×2、光デジタル×2を搭載。音声出力は13.2chプリ×1、ゾーンプリ×2、ヘッドホン×1を搭載する。
消費電力は670W(待機時0.1W、通常スタンバイ時)。外形寸法は434W×167H×389Dmm、質量は12.6kg。
AVR-X4200Wは、2014年9月発売のAVアンプ「AVR-X4100W(関連ニュース)」の後継機。AVR-X4100Wはドルビーアトモスのみの対応だったが、AVR-X4200WはドルビーアトモスとDTS:Xの両方に対応。オブジェクトオーディオをフルサポートする。なおDTS:X対応はファームウェアアップデートにより行う予定で、対応時期は決定次第アナウンスされる。
最大出力235Wのディスクリート7chアンプを搭載。プロセッシングは最大9.2chに対応する。映像面では同社ミドルクラス機として初めてHDCP2.2に対応。4K/60pのパススルーが可能で、BT.2020やHDRなどの最新映像規格にも対応。HDMIは8入力/3出力を搭載し、いずれの端子もHDCP2.2に対応している。
■フラグシップ「7200WA」で培った技術やノウハウを継承
AVR-X4200Wが目標としたのは、同社のフラグシップAVアンプ「AVR-X7200WA(関連ニュース)」とのこと。AVR-X7200WAで培った技術やノウハウを応用しつつ、それに迫るサウンドクオリティを目指した。また、ディスクリート・パワーアンプやミニマムシグナルパスなど同社Hi-Fiアンプの設計手法もベースとし、従来モデルからさらなるブラッシュアップを重ねた高音質設計とした。
AVR-X7200WA同様に、心臓部となるDSP部には、アナログデバイセズ社製32bitフローティングDSP「SHARCプロセッサー」を4基搭載。これを核に、サラウンド再生のために必要な信号処理回路をそれぞれ独立化させ、さらに全チャンネル同一レスポンス・同一クオリティーとなるように各回路を構成・チューニング。デノンのサラウンド回路である「D.D.S.C.-HD」を最新仕様として実現している。
この「D.D.S.C.-HD」による高精度なサラウンド処理回路により、マルチチャンネル音声にも対応したデノンのアナログ波形再現技術「AL24 Processing Plus」、ジッターフリー伝送技術「Denon Link」などデノンのAVアンプの基幹技術の搭載や、音場補正技術「Audyssey MultEQ XT32」のアトモス/DTS:X対応も同時に実現。アトモス/DTS:Xのパフォーマンスを余すことなく再現できる体勢を整えている。
D/Aコンバーターについては、昨年モデルでは24bit DACを搭載していたが、本機では旗艦機AVR-X7200WAと同シリーズの最新世代32bitDACを採用。高調波歪、DNR、SNRなどの点で大幅にスペックアップしたD/A変換回路は映像回路やネットワークから独立した専用基板にマウントすることで、相互干渉を回避している。
デジタル回路用の電源には、最大3倍の高速駆動を行うスイッチング電源「Hi-Speed SMPS」を採用。アナログ回路とデジタル回路の電源は音質を考慮して分離されているが、特にデジタル回路用のスイッチング電源から発生するノイズに着目。スイッチング周波数がAVR-X4100Wでは33kHz〜66kHzだったのを、AVR-X4200Wでは90kHz〜132kHzまで上げることで、発生するノイズをオーディオ帯域外に追い出し、S/N感、空間表現の向上や音の輪郭の明確化に成功した。
ブロックコンデンサーは、2世代前のフラグシップモデル「AVR-4311」(9chアンプ搭載)でも使用していた大容量カスタムブロックコンデンサーを採用。低域のエネルギー/駆動力の上昇、音場の安定による全周波数帯域の表現力/再現性の向上を実現したとのこと。電源容量はAVR-X4100Wが12,000uFであったのに対し、AVR-X4200Wは15,000uFとなっている。
パワーアンプ初段の差動増幅段には、AVR-X7200Wと同様に特性のそろった2つのトランジスタを備えたデュアル・トランジスタを採用。D/Aコンバーターのポストフィルターには高品質なシリコンウェファーによって音質対策が為されたオペアンプが採用されている。
■柔軟なスピーカー配置でアトモスの効果を最大限引き出す
デノンの最新世代AVアンプは多彩なスピーカーセッティングに対応していることも特徴だが、AVR-X4200Wもやはり多様なスピーカー配置の選択が可能だ。具体的なトップスピーカー・アサインについては、トップミドルを用いた「5.1.2」「7.1.2」、トップフロント+トップリアの「5.1.4」、フロントイネーブルド+サラウンドイネーブルドの「5.1.4」、サラウンドイネーブルドのみの「5.1.2」など計19パターンが可能。なお、「5.1.4」「7.1.2」は2ch外部パワーアンプとの接続が必要となる。
また、本機より外部パワーアンプをフロントL/Rチャンネルにアサインすることが可能になった。GUIのトップスピーカー設定もよりわかりやすく表示が改善された。
先行して登場したAVR-X2200W/X1200W(関連ニュース)と同様に、イネーブルドスピーカー使用時の設定も強化。イネーブルドスピーカーから天井までの高さを入力することで、スピーカーから試聴ポイントまでの距離を計算。反射を含めたディレイタイムをより正確に実現することが可能となった。天井までの距離は0.9m〜3.3mの間で設定できる。
昨年モデルに引き続き、Wi-FiとBluetoothも搭載。さらに今期からはワイドFM対応チューナーも備え、AMラジオ番組をより高音質で楽しめるようになった。
■DSDを含むハイレゾをネットワーク/USBメモリーで再生可能
ネットワーク機能はDLNA1.5に準拠し、192kHz/24bitまでのWAV・AIFF・FLAC、96kHz/24bitまでのALAC、2.8MHz DSDの再生に対応。FLAC、WAV、AIFF、ALAC、DSDのギャップレス再生にも対応する。同様の音源をフロントのUSB-A端子から、USBメモリー経由で再生することも可能となる。このあたりの仕様はミドルクラス機AVR-X4100Wなどと同様だ。AirPlay、iPhone/iPodとのデジタル接続、インターネットラジオなどの機能も備えている。
iOS/Android対応の操作アプリ「Denon Remote App」からの操作にも対応。横一列配置で結線のしやすいスピーカーターミナルや、ディスプレイに表示されるガイドに従えば簡単にセットアップが完了する「セットアップアシスタント機能」など、近年のデノンAVアンプが追求してきたユーザビリティー機能も備えている。
HDMI端子は8入力(フロント1)、3出力を搭載。アナログ映像入力端子はコンポーネント×1、コンポジット×2、音声入力はアナログRCA×4、同軸デジタル×2、光デジタル×2を搭載。音声出力は13.2chプリ×1、ゾーンプリ×2、ヘッドホン×1を搭載する。
消費電力は670W(待機時0.1W、通常スタンバイ時)。外形寸法は434W×167H×389Dmm、質量は12.6kg。
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドDENON
- 型番AVR-X4200W
- 発売日2015年10月中旬
- 価格¥150,000(税抜)
【SPEC】●定格出力(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.05%):フロント/サラウンド/サラウンドバック…125W+125W、センター…125W ●実用最大出力(6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動):235W ●周波数特性:10Hz~100kHz(+1,-3dB、ダイレクトモード時) ●Bluetoothバージョン:ver.2.1+EDR ●対応プロファイル:A2DP/AVRCP ●対応コーデック:SBC/AAC ●接続端子:HDMI×入力8/出力3、コンポジット×入力4/出力2、コンポーネント×入力2/出力1、アナログ音声入力×7、光デジタル音声入力×2、同軸デジタル音声入力×2、13.2chプリアウト×1、ゾーンプリアウト×2、ヘッドホン出力×1、USB×1、他 ●消費電力:670W(通常スタンバイ時…0.1W、CECスタンバイ時…0.5W、ネットワークスタンバイ時…2.7W) ●外形寸法:434W×167H×389Dmm(アンテナを寝かせた場合、フット/端子/つまみ含む)