HDCP2.2/HDR/BT.2020パススルーも対応
デノン、DTS:X/ドルビーアトモス対応のエントリーAVアンプ「AVR-X2200W/X1200W」
デノンは、ドルビーアトモスやHDCP2.2に対応し、DTS:Xにもアップデートで対応予定のエントリークラスAVアンプ「AVR-X2200W」「AVR-X1200W」を8月下旬に発売する。
・「AVR-X2200W」7.2ch AVアンプ ¥85,000(税抜)
・「AVR-X1200W」7.2ch AVアンプ ¥57,500(税抜)
同価格帯のデノンAVアンプとして初めてドルビーアトモスに対応し、DTS:Xにも無償アップデートで対応予定。全てのHDMI入出力がHDCP2.2に対応しており、4K/60p・HDR・BT.2020の映像信号のパススルーが可能だ。両モデルが7chディスクリート・パワーアンプを搭載し、定格出力はAVR-X2200Wが95W/ch、AVR-X1200Wが80W/chとなる。昨年モデルから引き続き、BluetoothおよびWi-Fiを内蔵している。詳細については以下で説明していく。
■エントリーモデルながらドルビーアトモス対応。DTS:Xにもアップデートで対応
AVR-X2200WとAVR-X1200Wは、共にオブジェクトベースのサラウンドフォーマット「ドルビーアトモス」に対応。両モデルともに7chアンプを搭載しており、「5.1.2」のスピーカー配置に対応(サブウーファー0.2chは同一信号をパラで出力)する。アトモス用スピーカーは、トップフロント・トップミドル・フロントハイト・フロントイネーブルド・サラウンドイネーブルドの5種類のいずれかを選択できる(下図参照)。
ドルビーアトモス用のイネーブルドスピーカーについて念のため説明すると、フロント/サラウンドスピーカーの近くに設置し、天井に向けて音を放出して、反射音で天井方向から音が聴こえるようにするもの。両モデルはイネーブルドスピーカーの設置位置から天井までの距離(高さ)の入力設定を備えることで、さらに精度の高い補正と再生が可能になった。天井までの距離は0.9m〜3.3mの間で設定可能(初期値は1.8m)。今回プレゼンテーションを行ったデノンの川北裕司氏は「低めの位置にイネーブルドスピーカーを設置しなくてはならない場合でも、正確な補正を行うことができます」と説明していた。また、デノン製のイネーブルドスピーカーについては「鋭意検討中」とのことだった。
DTSによる最新オブジェクトオーディオ規格「DTS:X」にも無償ファームウェアアップデートで対応予定。対応時期は決定し次第発表とのこと。インターネットからのソフトウェアアップデートで対応する予定だ。
サラウンドバックやトップ/ハイトスピーカーを使用しない場合は、フロントスピーカーの駆動に4チャンネルのアンプを割り当てる「バイアンプ」や、2系統のフロントスピーカーを切り替えて使用できる「A+B」に活用できる。システム構成に応じた柔軟なアンプアサインが可能となっている。
■新開発「32bitクアッドコアDSP」搭載でオブジェクトオーディオを高音質再生
ドルビーアトモスおよびDTS:Xのパフォーマンスを余すことなく再現する上で核となるのが、シーラス・ロジックが新開発した32bitクワッドコアDSPだ。従来モデルに搭載されていたDSPの約4倍の処理能力により、「Audyssey MuitiEQ XT」による音場補正処理と各サラウンドフォーマットのデコード処理を両立させ、製作者の意図を、より忠実に再現することを可能としている。
なお、昨年から今年にかけて登場した最上位モデル「AVR-X7200WA」やミドルクラス機「AVR-X4100W」では、32bit DSPを4基搭載することでドルビーアトモスへの対応と音質を両立していたが、エントリー〜ミドルクラスの今回のモデルでは新開発のクアッドコアDSPを新たに採用。本チップ1枚で最上位モデル「AVR-X7200WA」やミドルクラス機「AVR-X4100W」に匹敵する処理能力を獲得できたという。
自動音場補正機能は最大8か所の測定データを解析する「Audyssey MultEQ XT」を搭載。付属のマイクにより、スピーカーの有無やサイズ、リスニングポイントまでの距離、音量を測定し、基本的な調整値を自動設定できる。一昨年モデルから付属されて好評という「紙製マイクスタンド」が本機にも付属し、より正確な測定を手軽に行うことが可能だ。
また、各スピーカーの周波数特性をマニュアルで調節できる9バンドのグラフィック・イコライザーを搭載。ヘッドホンについても同様にイコライジングを行い、設定を保存できる。なお本機能はAudyssey MultEQ XTの設定が「オフ」のときに設定できる。
・「AVR-X2200W」7.2ch AVアンプ ¥85,000(税抜)
・「AVR-X1200W」7.2ch AVアンプ ¥57,500(税抜)
同価格帯のデノンAVアンプとして初めてドルビーアトモスに対応し、DTS:Xにも無償アップデートで対応予定。全てのHDMI入出力がHDCP2.2に対応しており、4K/60p・HDR・BT.2020の映像信号のパススルーが可能だ。両モデルが7chディスクリート・パワーアンプを搭載し、定格出力はAVR-X2200Wが95W/ch、AVR-X1200Wが80W/chとなる。昨年モデルから引き続き、BluetoothおよびWi-Fiを内蔵している。詳細については以下で説明していく。
■エントリーモデルながらドルビーアトモス対応。DTS:Xにもアップデートで対応
AVR-X2200WとAVR-X1200Wは、共にオブジェクトベースのサラウンドフォーマット「ドルビーアトモス」に対応。両モデルともに7chアンプを搭載しており、「5.1.2」のスピーカー配置に対応(サブウーファー0.2chは同一信号をパラで出力)する。アトモス用スピーカーは、トップフロント・トップミドル・フロントハイト・フロントイネーブルド・サラウンドイネーブルドの5種類のいずれかを選択できる(下図参照)。
ドルビーアトモス用のイネーブルドスピーカーについて念のため説明すると、フロント/サラウンドスピーカーの近くに設置し、天井に向けて音を放出して、反射音で天井方向から音が聴こえるようにするもの。両モデルはイネーブルドスピーカーの設置位置から天井までの距離(高さ)の入力設定を備えることで、さらに精度の高い補正と再生が可能になった。天井までの距離は0.9m〜3.3mの間で設定可能(初期値は1.8m)。今回プレゼンテーションを行ったデノンの川北裕司氏は「低めの位置にイネーブルドスピーカーを設置しなくてはならない場合でも、正確な補正を行うことができます」と説明していた。また、デノン製のイネーブルドスピーカーについては「鋭意検討中」とのことだった。
DTSによる最新オブジェクトオーディオ規格「DTS:X」にも無償ファームウェアアップデートで対応予定。対応時期は決定し次第発表とのこと。インターネットからのソフトウェアアップデートで対応する予定だ。
サラウンドバックやトップ/ハイトスピーカーを使用しない場合は、フロントスピーカーの駆動に4チャンネルのアンプを割り当てる「バイアンプ」や、2系統のフロントスピーカーを切り替えて使用できる「A+B」に活用できる。システム構成に応じた柔軟なアンプアサインが可能となっている。
■新開発「32bitクアッドコアDSP」搭載でオブジェクトオーディオを高音質再生
ドルビーアトモスおよびDTS:Xのパフォーマンスを余すことなく再現する上で核となるのが、シーラス・ロジックが新開発した32bitクワッドコアDSPだ。従来モデルに搭載されていたDSPの約4倍の処理能力により、「Audyssey MuitiEQ XT」による音場補正処理と各サラウンドフォーマットのデコード処理を両立させ、製作者の意図を、より忠実に再現することを可能としている。
なお、昨年から今年にかけて登場した最上位モデル「AVR-X7200WA」やミドルクラス機「AVR-X4100W」では、32bit DSPを4基搭載することでドルビーアトモスへの対応と音質を両立していたが、エントリー〜ミドルクラスの今回のモデルでは新開発のクアッドコアDSPを新たに採用。本チップ1枚で最上位モデル「AVR-X7200WA」やミドルクラス機「AVR-X4100W」に匹敵する処理能力を獲得できたという。
自動音場補正機能は最大8か所の測定データを解析する「Audyssey MultEQ XT」を搭載。付属のマイクにより、スピーカーの有無やサイズ、リスニングポイントまでの距離、音量を測定し、基本的な調整値を自動設定できる。一昨年モデルから付属されて好評という「紙製マイクスタンド」が本機にも付属し、より正確な測定を手軽に行うことが可能だ。
また、各スピーカーの周波数特性をマニュアルで調節できる9バンドのグラフィック・イコライザーを搭載。ヘッドホンについても同様にイコライジングを行い、設定を保存できる。なお本機能はAudyssey MultEQ XTの設定が「オフ」のときに設定できる。
次ページデノンのHi-Fiオーディオアンプの設計思想を継承したアンプ部
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドDENON
- 型番AVR-X2200W
- 発売日2015年8月下旬
- 価格¥85,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:95W+95W(フロントLR/8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.05%) ●実用最大出力:185W(1ch駆動/JEITA:6Ω、1kHz、THD 10%) ●周波数特性:10Hz〜100kHz (+1,-3dB、ダイレクトモード時) ●アナログ映像入出力端子:コンポジット入力×2、コンポーネント入力×1 ●音声入出力端子:アナログ音声入力×4、光デジタル入力×2、サブウーファープリ出力×2、ゾーンプリ出力×1、ヘッドホン出力×1 ●消費電力:500W(待機時2.7W、ネットワークスタンバイ) ●外形寸法:434W×167H×339Dmm ●質量:9.4kg
- ジャンルAVアンプ
- ブランドDENON
- 型番AVR-X1200W
- 発売日2015年8月下旬
- 価格¥57,500(税抜)
【SPEC】●定格出力:80W+80W(フロントLR/8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.05%) ●実用最大出力:175W(1ch駆動/JEITA:6Ω、1kHz、THD 10%) ●周波数特性:10Hz〜100kHz (+1,-3dB、ダイレクトモード時) ●アナログ映像入出力端子:コンポジット入力×2、コンポジット出力×1 ●音声入出力端子:アナログ音声入力×2、光デジタル入力×2、サブウーファープリ出力×2、ヘッドホン出力×1 ●消費電力:430W(待機時2.7W、ネットワークスタンバイ) ●外形寸法:434W×151H×339Dmm ●質量:8.5kg