HDCP2.2/HDR/BT.2020パススルーも対応
デノン、DTS:X/ドルビーアトモス対応のエントリーAVアンプ「AVR-X2200W/X1200W」
■デノンのHi-Fiオーディオアンプの設計思想を継承したアンプ部
AVR-X2200W、AVR-X1200は、いずれもデノンのHi-Fiオーディオアンプの設計思想を継承した全チャンネル同一構成のディスクリート・パワーアンプを搭載。電源部には高速整流ダイオードと容量10,000μFのブロックコンデンサーを採用することで、余裕あるスピーカードライブ能力を発揮する。また、こうしたアンプ回路と電源の強化により、インピーダンス4Ωのスピーカードライブも可能としている。
定格出力はAVR-X2200Wが95W+95W、AVR-X1200Wが80W+80W(いずれもフロントLR/8Ω、20Hz 〜 20kHz、THD 0.05%)。実用最大出力はAVR-X2200Wが185W、AVR-1200Wが175W(いずれも1ch駆動/JEITA:6Ω、1kHz、THD 10%)となる。なお電源トランスのコアサイズはAVR-X2200Wが86×71.5×69mm、AVR-X1200Wが96×80×61mmと、両モデルで異なっている。
パワーアンプ出力段の保護回路には、パワートランジスターの温度変化をリアルタイムでモニターする回路を追加。電流リミッター回路をアンプブロックから省くことが可能となり、瞬時電流供給能力が大幅に強化された。昨年のAVR-X2100W/X1100Wから採用されたこの仕様により、微小信号から大きな信号まで音色を変えることなく、余裕のあるサウンドを楽しめるとのこと。
川北氏はこの点について「一般的な7ch AVアンプに7ch分の正弦波を同時入力すると、安全規格に通りません。なぜなら通常は熱検知器をヒートシンクに1つだけ設置するため、同時駆動の発熱に反応してリミッターが働いてしまうからです。そこで昨年以降のデノンのAVアンプでは、各チャンネルのトランジスターに熱検知器を備え、それぞれの発熱をリアルタイムで検知する手法を採用しました。こうすることで電流リミッターを外すことができ、瞬時電流供給能力を飛躍的に向上できたのです。また温度変化のリアルタイムモニターにより、リミッターレスと同時にファンレス設計も実現しています」と解説していた。
さらにDCサーボ回路に大容量コンデンサーを用いることで、可聴帯域よりもさらに低い超低域の再生を可能にした。これにより可聴帯域以下のハーモニクス成分も再現できることで、より臨場感のある再現ができるという。
またAVR-X2200W/AVR-X1200W共に、倍速ドライブスイッチング電源をこのクラスとして初採用。これはAVR-X7200Wで初めて採用された電源方式で、スイッチング電源を倍速ドライブすることでノイズ源をオーディオ周波数帯の外に追いやり、再生音への影響を排除するというもの。例として従来モデル「AVR-X1100W」では33〜66kHzであったノイズ周波数を、AVR-X1200Wでは70〜133kHzとしている(なおAVR-X7200WAではノイズ周波数が90〜133kHzと、さらに上の帯域までノイズ源を外している)。
AVR-X2200Wは、上位モデルの音質パーツを採用することでさらに音質を高めている。パワーアンプ初段の差動増幅段に特性の揃った2つのトランジスターを内包した“デュアル・トランジスター”の採用はAVR-X7200WAと同様で、微小信号の表現や低域の安定化に寄与。また昨年モデルからのトピックだが、ローム製のボリュームを採用することで、より高精細な表現を可能としたという。
D/Aコンバーターには192kHz/24bit対応のDACデバイスを採用。周辺回路とのマッチングも見直したという。また、チップ内部の構成やワイヤリングのリファインに加えて、高品質なシリコンウエハーを採用した高音質オペアンプをD/Aコンバーターのポストフィルターに採用。音の密度や解像感、空間表現を向上させている。
■HDCP2.2、4K/60p/36bit(4:4:4)の映像信号に対応
HDMI端子についてはAVR-X2200Wが8入力/2出力、AVR-X1200Wが6入力/1出力を搭載するが、これら全てのHDMI端子が4K映像コンテンツの著作権保護技術「HDCP2.2」に対応する。
さらに両モデルについて、フロントHDMI入力を除く全てのHDMI入出力が4K/60p信号のパススルーに対応。4K/60p/4:4:4/24bitや4K/60p/4:2:0/30bit、4K/60p/4:2:2/36bitなどの映像フォーマットの入出力も可能となっている。さらに映像のダイナミックレンジを拡張する「HDR」や、広色域表現を可能にする「BT.2020」のパススルーにも対応する。なおフロントパネルのHDMI入力端子(1系統)のみ、両モデルで4K/30pまでの対応となっている。
AVR-X2200Wは、SD/HD解像度の映像信号を最大4K/60pにアップスケーリングして出力することが可能。さらに入力されるすべての映像信号(コンポジット/コンポーネント/HDMI)をHDMI出力できるビデオコンバージョン機能も搭載する、視聴環境の明るさやコンテンツに合わせて6つのピクチャーモードを選択したり、手動で詳細な調整を行ったりすることができる画質調整(ピクチャーモード)機能も備える。
AVR-X2200W、AVR-X1200は、いずれもデノンのHi-Fiオーディオアンプの設計思想を継承した全チャンネル同一構成のディスクリート・パワーアンプを搭載。電源部には高速整流ダイオードと容量10,000μFのブロックコンデンサーを採用することで、余裕あるスピーカードライブ能力を発揮する。また、こうしたアンプ回路と電源の強化により、インピーダンス4Ωのスピーカードライブも可能としている。
定格出力はAVR-X2200Wが95W+95W、AVR-X1200Wが80W+80W(いずれもフロントLR/8Ω、20Hz 〜 20kHz、THD 0.05%)。実用最大出力はAVR-X2200Wが185W、AVR-1200Wが175W(いずれも1ch駆動/JEITA:6Ω、1kHz、THD 10%)となる。なお電源トランスのコアサイズはAVR-X2200Wが86×71.5×69mm、AVR-X1200Wが96×80×61mmと、両モデルで異なっている。
パワーアンプ出力段の保護回路には、パワートランジスターの温度変化をリアルタイムでモニターする回路を追加。電流リミッター回路をアンプブロックから省くことが可能となり、瞬時電流供給能力が大幅に強化された。昨年のAVR-X2100W/X1100Wから採用されたこの仕様により、微小信号から大きな信号まで音色を変えることなく、余裕のあるサウンドを楽しめるとのこと。
川北氏はこの点について「一般的な7ch AVアンプに7ch分の正弦波を同時入力すると、安全規格に通りません。なぜなら通常は熱検知器をヒートシンクに1つだけ設置するため、同時駆動の発熱に反応してリミッターが働いてしまうからです。そこで昨年以降のデノンのAVアンプでは、各チャンネルのトランジスターに熱検知器を備え、それぞれの発熱をリアルタイムで検知する手法を採用しました。こうすることで電流リミッターを外すことができ、瞬時電流供給能力を飛躍的に向上できたのです。また温度変化のリアルタイムモニターにより、リミッターレスと同時にファンレス設計も実現しています」と解説していた。
さらにDCサーボ回路に大容量コンデンサーを用いることで、可聴帯域よりもさらに低い超低域の再生を可能にした。これにより可聴帯域以下のハーモニクス成分も再現できることで、より臨場感のある再現ができるという。
またAVR-X2200W/AVR-X1200W共に、倍速ドライブスイッチング電源をこのクラスとして初採用。これはAVR-X7200Wで初めて採用された電源方式で、スイッチング電源を倍速ドライブすることでノイズ源をオーディオ周波数帯の外に追いやり、再生音への影響を排除するというもの。例として従来モデル「AVR-X1100W」では33〜66kHzであったノイズ周波数を、AVR-X1200Wでは70〜133kHzとしている(なおAVR-X7200WAではノイズ周波数が90〜133kHzと、さらに上の帯域までノイズ源を外している)。
AVR-X2200Wは、上位モデルの音質パーツを採用することでさらに音質を高めている。パワーアンプ初段の差動増幅段に特性の揃った2つのトランジスターを内包した“デュアル・トランジスター”の採用はAVR-X7200WAと同様で、微小信号の表現や低域の安定化に寄与。また昨年モデルからのトピックだが、ローム製のボリュームを採用することで、より高精細な表現を可能としたという。
D/Aコンバーターには192kHz/24bit対応のDACデバイスを採用。周辺回路とのマッチングも見直したという。また、チップ内部の構成やワイヤリングのリファインに加えて、高品質なシリコンウエハーを採用した高音質オペアンプをD/Aコンバーターのポストフィルターに採用。音の密度や解像感、空間表現を向上させている。
■HDCP2.2、4K/60p/36bit(4:4:4)の映像信号に対応
HDMI端子についてはAVR-X2200Wが8入力/2出力、AVR-X1200Wが6入力/1出力を搭載するが、これら全てのHDMI端子が4K映像コンテンツの著作権保護技術「HDCP2.2」に対応する。
さらに両モデルについて、フロントHDMI入力を除く全てのHDMI入出力が4K/60p信号のパススルーに対応。4K/60p/4:4:4/24bitや4K/60p/4:2:0/30bit、4K/60p/4:2:2/36bitなどの映像フォーマットの入出力も可能となっている。さらに映像のダイナミックレンジを拡張する「HDR」や、広色域表現を可能にする「BT.2020」のパススルーにも対応する。なおフロントパネルのHDMI入力端子(1系統)のみ、両モデルで4K/30pまでの対応となっている。
AVR-X2200Wは、SD/HD解像度の映像信号を最大4K/60pにアップスケーリングして出力することが可能。さらに入力されるすべての映像信号(コンポジット/コンポーネント/HDMI)をHDMI出力できるビデオコンバージョン機能も搭載する、視聴環境の明るさやコンテンツに合わせて6つのピクチャーモードを選択したり、手動で詳細な調整を行ったりすることができる画質調整(ピクチャーモード)機能も備える。
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関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドDENON
- 型番AVR-X2200W
- 発売日2015年8月下旬
- 価格¥85,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:95W+95W(フロントLR/8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.05%) ●実用最大出力:185W(1ch駆動/JEITA:6Ω、1kHz、THD 10%) ●周波数特性:10Hz〜100kHz (+1,-3dB、ダイレクトモード時) ●アナログ映像入出力端子:コンポジット入力×2、コンポーネント入力×1 ●音声入出力端子:アナログ音声入力×4、光デジタル入力×2、サブウーファープリ出力×2、ゾーンプリ出力×1、ヘッドホン出力×1 ●消費電力:500W(待機時2.7W、ネットワークスタンバイ) ●外形寸法:434W×167H×339Dmm ●質量:9.4kg
- ジャンルAVアンプ
- ブランドDENON
- 型番AVR-X1200W
- 発売日2015年8月下旬
- 価格¥57,500(税抜)
【SPEC】●定格出力:80W+80W(フロントLR/8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.05%) ●実用最大出力:175W(1ch駆動/JEITA:6Ω、1kHz、THD 10%) ●周波数特性:10Hz〜100kHz (+1,-3dB、ダイレクトモード時) ●アナログ映像入出力端子:コンポジット入力×2、コンポジット出力×1 ●音声入出力端子:アナログ音声入力×2、光デジタル入力×2、サブウーファープリ出力×2、ヘッドホン出力×1 ●消費電力:430W(待機時2.7W、ネットワークスタンバイ) ●外形寸法:434W×151H×339Dmm ●質量:8.5kg