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公開日 2023/05/25 14:30
ソニー、映像制作のリアルタイムプリビズやスポーツエンタメの“VAR”など注力分野を紹介
2023年度事業説明会
ソニーは、2023年度の各事業分野ごとの戦略説明会を開催。本日5月25日は、カメラ製品を始めとしたエンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)分野、スマートフォンや車載用を中心としたイメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野について発表が行われた。
ET&S分野では、音響分野を起源に映像の分野を加え、多くのクリエイターとともに様々なエンターテインメントを創造し続ける同社。2022年度には、「Cinema Line」「VLOGCAM」といったコロナ禍前には無かったカテゴリーが動画クリエイターの裾野を拡大させた。音響分野では、サウンドエンジニアなどのプロ向け製品の展開のみならず、ヘッドホンがファッションの一部として取り込まれ、Z世代を中心に大きな反響を得たと説明する。
スポーツの分野では、HAWK-EYEが国際的なイベントを通し、判定支援に留まらないフィジカルとバーチャルを繋ぐ新たな映像体験を提供する。制作面ではバーチャルプロダクションといった新たな映像表現手法をクリエイターと共創。また、ロービジョンの方々の創作意欲に寄り添うものとして、網膜投影カメラキットの販売も大きなトピックとして取り上げた。
2023年度も「人を軸として社員一丸となって未来を共創する」というスローガンのもとに展開していく。バーチャルプロダクション事業では、シネマカメラ「VENICE」、大型ディスプレイ「Crystal LED」に加え、EPIC GAMES等のクリエイターと技術開発を進める「リアルタイムプリヴィジュアライゼーション」のような新しい映像制作方法の需要開拓を進めていくという。
ソフトウェアソリューションの分野では、カメラ「αシリーズ」をユーザー独自のサービスやシステムに組み込むためのハードウェアの機能を開放する、ソフトウェアデペロップメントキットによるユースケースの拡大にも力を入れる。
スポーツ・エンタテインメント軸では、世界主要サッカーリーグのVARにおいて、HAWK-EYEがシェア70%を誇る。今後もセミオートオフサイドなど判定支援内容の拡充に努めていく。サッカーのみならず、25以上の競技、90を超える国と地域で使用されており、今後もさらなるパートナー獲得を目指す。
昨年買収したBEYOND SPORTSのヴィジュアライゼーションテクノロジーを駆使した、リアルコンテンツをリアルタイムでバーチャル化させる技術を進化させ、新たなユーザー体験の創造と取得データの商用化に挑戦していく。
I&SS分野では2022年度、世界的な景気悪化に伴いスマホ市場が低迷。イメージセンサー市場も在庫が全体で高止まりし、伸び悩みの1年となった。そうした状況にありながらも、センサーサイズの大判化といったトレンドを受け、主戦場であるハイエンドスマートフォン市場は比較的堅調に推移。為替の円安基調もあり増収増益を達成できたと説明した。2023年度は一層厳しい状況を想定しており、センサーの在庫市場も当面は反転が見込まれないものとして、増収減益となる見込みを示した。
センサー市場の成長の鍵を握るモバイルイメージングの分野では、上述したように高級機種での1型センサーの採用拡大、普及機でも1/1.5型 5,000万画素センサーのを採用するなど、センサーサイズの大判化の流れを捉える。また、ダイナミックレンジの拡大と低ノイズ化を実現する「2層トランジスタ」のロンチに本年は注力していくという。
車載用イメージセンサーの領域では、自動運転の普及により、安全性を支えるものとしてさらなる需要拡大が予想されると指摘。部門の成長分野として注力すべく、現在世界中のOEMやパートナーとのエンゲージメントを強化しているとのことだ。また、車載用センサーといったハード面だけでなく、車外環境を高精度に認識し、自動で地図を生成して駐車支援を行うソフトウェア開発を行うなど、ハード・ソフトの両輪での展開を進めていくと力を込めた。
■映像制作、スポーツなど多角的な伸長を続けるET&S分野
ET&S分野では、音響分野を起源に映像の分野を加え、多くのクリエイターとともに様々なエンターテインメントを創造し続ける同社。2022年度には、「Cinema Line」「VLOGCAM」といったコロナ禍前には無かったカテゴリーが動画クリエイターの裾野を拡大させた。音響分野では、サウンドエンジニアなどのプロ向け製品の展開のみならず、ヘッドホンがファッションの一部として取り込まれ、Z世代を中心に大きな反響を得たと説明する。
スポーツの分野では、HAWK-EYEが国際的なイベントを通し、判定支援に留まらないフィジカルとバーチャルを繋ぐ新たな映像体験を提供する。制作面ではバーチャルプロダクションといった新たな映像表現手法をクリエイターと共創。また、ロービジョンの方々の創作意欲に寄り添うものとして、網膜投影カメラキットの販売も大きなトピックとして取り上げた。
2023年度も「人を軸として社員一丸となって未来を共創する」というスローガンのもとに展開していく。バーチャルプロダクション事業では、シネマカメラ「VENICE」、大型ディスプレイ「Crystal LED」に加え、EPIC GAMES等のクリエイターと技術開発を進める「リアルタイムプリヴィジュアライゼーション」のような新しい映像制作方法の需要開拓を進めていくという。
ソフトウェアソリューションの分野では、カメラ「αシリーズ」をユーザー独自のサービスやシステムに組み込むためのハードウェアの機能を開放する、ソフトウェアデペロップメントキットによるユースケースの拡大にも力を入れる。
スポーツ・エンタテインメント軸では、世界主要サッカーリーグのVARにおいて、HAWK-EYEがシェア70%を誇る。今後もセミオートオフサイドなど判定支援内容の拡充に努めていく。サッカーのみならず、25以上の競技、90を超える国と地域で使用されており、今後もさらなるパートナー獲得を目指す。
昨年買収したBEYOND SPORTSのヴィジュアライゼーションテクノロジーを駆使した、リアルコンテンツをリアルタイムでバーチャル化させる技術を進化させ、新たなユーザー体験の創造と取得データの商用化に挑戦していく。
■成長の鍵はスマホ搭載センサーの大判化。I&SS分野の展望
I&SS分野では2022年度、世界的な景気悪化に伴いスマホ市場が低迷。イメージセンサー市場も在庫が全体で高止まりし、伸び悩みの1年となった。そうした状況にありながらも、センサーサイズの大判化といったトレンドを受け、主戦場であるハイエンドスマートフォン市場は比較的堅調に推移。為替の円安基調もあり増収増益を達成できたと説明した。2023年度は一層厳しい状況を想定しており、センサーの在庫市場も当面は反転が見込まれないものとして、増収減益となる見込みを示した。
センサー市場の成長の鍵を握るモバイルイメージングの分野では、上述したように高級機種での1型センサーの採用拡大、普及機でも1/1.5型 5,000万画素センサーのを採用するなど、センサーサイズの大判化の流れを捉える。また、ダイナミックレンジの拡大と低ノイズ化を実現する「2層トランジスタ」のロンチに本年は注力していくという。
車載用イメージセンサーの領域では、自動運転の普及により、安全性を支えるものとしてさらなる需要拡大が予想されると指摘。部門の成長分野として注力すべく、現在世界中のOEMやパートナーとのエンゲージメントを強化しているとのことだ。また、車載用センサーといったハード面だけでなく、車外環境を高精度に認識し、自動で地図を生成して駐車支援を行うソフトウェア開発を行うなど、ハード・ソフトの両輪での展開を進めていくと力を込めた。