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公開日 2024/03/22 18:25

アイリスオーヤマ、「黒物家電」強化へ。15.6型大画面タブレットなど発表

タブレット新製品は5モデル
PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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■生活者の代弁者として日常の不満を“なるほど”の機能で解決



アイリスオーヤマは、黒物家電事業の取り組みについて説明会を開催。あわせて、業界最大クラス15.6インチをはじめとするタブレット3シリーズ5モデルを3月25日から順次発売することを発表した。

アイリスオーヤマのタブレットの特徴とアピールする大型15.6インチの「TM153M6V1-B」

2009年に家電事業に参入したアイリスオーヤマは、黒物家電は本説明会の会場となった東京・蒲田の「東京R&Dセンター」を拠点に開発・研究を行っている。2018年には4K対応テレビ「LUCA」シリーズを発売、翌2019年に本格参入している。

商品開発の理念として掲げるのは『S(Simple)R(Reasonable)G(Good)』。同社メーカー事業本部 小型家電事業部 統括事業部長・加藤泰史氏は「機能は無駄なものは省いて極めてシンプルに、価格は値ごろ感があり、それでいてGoodな品質のもの。生活者の代弁者となり、日常生活の中で抱えている不満を“なるほど”と解決していきたい」と訴える。

アイリスオーヤマ(株)メーカー事業本部 小型家電事業部 統括事業部長・加藤泰史氏

商品開発の理念として掲げるのは『S(Simple)R(Reasonable)G(Good)』

今回、新商品を発表したタブレット市場には2021年に参入した。同社BtoC事業グループ メーカー事業本部 小型家電事業部 黒物家電事業部 副事業部長・地神直樹氏は「企画・開発にあたってのコンセプトは『技術進化起点の開発からの脱却』、この一言に尽きる。いかにユーザーインでものづくりをしていくか。スマートフォンより大きく、テレビよりフレキシブルに持ち運べる特徴を踏まえ、使用頻度の多い機能に絞り、必要十分の性能を搭載することで、購入のハードルを下げていく。日常シーンにもっと寄り添いながら、もっと身近に感じられる商品の提案を考えている」と力を込める。

アイリスオーヤマ(株)BtoC事業グループ メーカー事業本部 小型家電事業部 黒物家電事業部 副事業部長・地神直樹氏

黒物家電事業には2019年に本格参入した

タブレットの国内マーケットは、2020年度にGIGAスクールに伴う需要増でピークを迎えた。その買い替えが2024年度以降に想定され、減少傾向にある需要が右肩上がりに転じると予想されるという。さらに、「インターネットの利用者の割合が年々増加しており、これまで普及が進まなかった70歳以上の高年齢層の方にも普及が進んでいく。40%の保有率はさらに上げていきたい」と意気込む。

参入時の2021年に比較して販売台数は約3倍に伸長。さらに3年後となる2027年に向けて、さらに3倍の販売台数を目標に、「BtoB、BtoGのマーケットに向けて提案できるかが最大のポイント」とさらなる飛躍を目指す。現在はEC中心となる販売チャネルも、家電量販店やホームセンターへ拡大していく計画だ。

■技術進化起点の開発から脱却



あわせて発表されたタブレットは、いずれもAndroid 13に対応したWi-Fiモデル。15.6インチ「TM153M6V1-B」(オープン価格・市場想定価格79,000円前後・5月15日発売)をはじめ、ミドルモデルとして10.1インチの「TM103M4V1-B」(同32,000円前後・3月25日発売)、8インチの「TM083M4V1-B」(同29,000円前後・3月25日発売)、エントリーモデルとして10.1インチの「TE104M4V1-B」(同22,000円前後・4月15日発売)、8インチの「TE084M4V1-B」(同21,000円前後・4月1日発売)という5モデルを揃える。

ミドルモデルの「TM103M4V1-B」「TM083M4V1-B」

TM153M6V1-Bは、同社がこだわる15.6インチ(1920×1200ピクセル)大画面モデルの第2弾。大画面を活かしたオンライン会議での画面分割や家族で一つの画面をシェアするのにも最適と説明する。

同社研究開発本部 デジタル家電開発部 部長・是常彰人氏は「A4用紙をほぼ同倍率で表示することができる。2022年に発売した15.6インチのモデルでは、実際に使用されているお客様から、我々が想定した以上の利用シーンで好評なフィードバックをいただいている」と手応えを掴む。

アイリスオーヤマ(株)研究開発本部 デジタル家電開発部 部長・是常彰人氏

今回はインカメラにオートフォーカス機能を搭載し、オンライン会議やビデオ会話にもお薦めだとアピール。あわせて、既発売のTM152シリーズにも利用できる専用のタブレットスタンド「IST-A151A-B」(オープン価格・市場想定価格5,900円前後・4月8日発売)を新たに用意。左右90度に回転し、フリーハンドで充電を気にすることなく使用できるようにした。「ユーザーの新たな利用シーンを発掘し、ユーザー視点の商品開発を継続していきたい」と意気込む。

15.6インチ「TM153M6V1-B」には専用のスタンドを用意する

CPUはMT8788(8コア)、内蔵メモリーは6GB、ストレージは128GB、バッテリー容量は9,200mAh、Bluetoothバージョンは5.0、Wi-Fiは802.11ac/a/g/nをサポート。

エントリーモデルとミドルモデルは、リビングや寝室で動画視聴やショッピングをより快適に使用できるように開発されたという。ジャイロ、地磁気を含めた6つのセンサーを搭載し、Wi-Fiに接続すれば、地図アプリや位置情報ゲームも使用できる。それぞれほぼ同スペックで2つの画面サイズを揃える。ミドルモデルはWUXGA解像度(1920×1200ピクセル)、エントリーモデルは同1280×800ピクセルとなる。

エントリーモデルの「TE104M4V1-B」「TE084M4V1-B」

ミドルモデルは、CPUはMT8781(8コア)、内蔵メモリーは4GB、ストレージは128GB、バッテリー容量は7,100mAh(8インチモデルは5,000mAh)、Bluetoothバージョンは5.0、Wi-Fiは802.11ac/a/g/nをサポート。エントリーモデルは、CPUはUnisoc T606(8コア)、内蔵メモリーは4GB、ストレージは64GB、バッテリー容量は6,000mAh(8インチモデルは5,000mAh)、Bluetoothバージョンは5.0、Wi-Fiは802.11ac/a/g/nをサポートする。

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