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公開日 2023/07/12 23:08

ソニー、プレミアムAPS-Cミラーレス「α6700」。AI認識AFに前ダイヤルも搭載

APS-Cモデルの長所とフルサイズの機能性を合体
編集部:成藤正宣
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ソニーは、ミラーレス一眼カメラ“α”の新製品として、APS-Cセンサー搭載のプレミアムモデル「α6700(ILCE-6700)」を2023年7月28日に発売する。ボディ単品、およびズームレンズ「E18-135mm F3.5-5.6 OSS」を同梱するレンズキットを展開し、価格はいずれもオープン。予想実売価格はそれぞれ以下の通り。

・「α6700 ボディ」:税込218,900円前後
・「α6700 レンズキット」:税込262,900円前後

「α6700」ボディ

「α6700」レンズキット

APS-Cセンサー搭載モデルならではのコンパクトさや機動性、クロップファクターといった長所を保ちつつ、フルサイズミラーレス一眼「α7R V」で初採用したAIプロセッシングユニット、映像制作カメラ“Cinema Line”の動画性能/機能も取り入れた“APS-Cプレミアムモデル”。

機動性やクロップファクターといったAPS-C機ならではの長所に加え、フルサイズ機などの技術を取り入れた

イメージセンサーと画像処理エンジンについても、従来モデル「α6600」から刷新。イメージセンサーは裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」となり、有効画素数はα6600の2420万画素から2600万画素に強化。画像処理エンジンは「BIONZ XR」となり、α6600比で最大約8倍に達する高速処理能力をはじめ、階調表現/色再現/低ノイズ性能を向上させたとしている。

上述の通り、α7R VゆずりのAIプロセッシングユニットを搭載し、AIを駆使したリアルタイム認識AFに対応。被写体の骨格情報に基づいて高精度な動きの認識が可能になり、瞳認識精度はα6600比で約60%向上。瞳に限らず、人間の胴体や頭部の位置も認識することが可能となった。人間のほか、「動物」「鳥」「昆虫」「車/列車」「飛行機」の5種類の被写体認識にも対応。特に動物の認識性能は、α6600から約40%以上向上しているという。

先にフルサイズ機で採用したAIプロセッシングユニットを、APS-C機の本モデルも搭載

人間以外に5種類の被写体を識別/追跡できる。写真は回転する模型を使ったAF実演のようす

AF測距点は最大759点(静止画撮影時)で、イメージセンサーの撮像領域の93%をカバー。AF/AE追随連射速度は、メカシャッター/電子シャッター問わず最高約11コマ/秒。連射持続性能も高まり、1000枚以上の連写もストレスなく行えるとしている。メカシャッター撮影において、蛍光灯など人工光源のチラつきを抑えるフリッカーレス撮影機能も搭載した。

動画撮影においては、最大4K 120pでの撮影に対応。全画素読み出し6Kオーバーサンプリングによる4K撮影や、クロップにより自動的に構図を最適化するオートフレーミング、電子手ブレ補正「アクティブモード」、タイムラプス動画のカメラ本体内生成などにも対応する。

操作系においては、“α7シリーズ”と同様に前ダイヤルを搭載。絞りや露出補正など好みの機能を割り当て、素早く切り替えることが可能となった。加えて、背面側には「静止画/動画/S&Q切り替えダイヤル」も新たに搭載する。グリップの形状もα6600から更に厚みを増し、望遠レンズ装着時でもしっかりとホールドできる形状を追求したという。

α6000系統では初の前ダイヤルを搭載

撮影モード切り替えダイヤルの基部に「静止画/動画/S&Q切り替えダイヤル」を搭載した

ファインダーは約236万ドット/倍率約1.07倍のXGA OLED電子ビューファインダーを搭載。解像度/倍率はα6600から据え置きだが、輝度が約2倍に強化され、α7R Vと同等まで引き上げられた。モニターはタッチ操作対応の3.0型/約103万ドット液晶で、可動域の広いバリアングル方式を採用。タッチ操作の対応範囲も拡大し、撮影時のフォーカス/トラッキング/シャッター操作、画像再生時のピンチイン/アウト、画像送りのほか、メニュー画面でページ送りなども可能となった。

バリアングルモニターも搭載した

電子ファインダーは輝度がフルサイズ機レベルまで引き上げられた

ソニーのクラウドサービス「Creators' Cloud」にも対応。モバイルアプリからのリモートコントロールや撮影した静止画/動画の転送、映像編集やクラウドストレージへの保存等々、撮影から編集まで幅広くサポートする。PCやスマートフォンにUSB接続すると、最大2160pのウェブカメラとして使用することもできる。

グリップも従来モデルより深く、握りやすさを追求した形状に

バッテリーはα6600から引き続き“Zバッテリー”を採用。ファインダー撮影で550枚/モニター撮影で570枚の連続撮影が可能となっている。また新たにUSB PDに対応し、本体にUSB充電器を接続しての高速充電が可能となった。

バッテリーは下部、SDカードスロットや各種端子は側面に搭載する

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