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2015年2月6日にSpaceXは、Falcon Heavyロケットの打ち上げでダミーのペイロードとしてイーロン・マスクCEOが所有していたテスラ・ロードスターを搭載し、火星に向けて打ち上げるパフォーマンスを行った。打ち上げられた後、地球をバックに宇宙を進むテスラ・ロードスターの姿は、YouTubeを通じて世界中に配信され、最大230万人が視聴して大きな話題になった。
さて、あれから5年が経過し、そのロードスターと運転席に座ったマネキン「スターマン」は今どこにいるのか? 打ち上げ当時、SpaceXとマスク氏はFalcon Heavyの打ち上げが成功する確率を50%と見積もっていたが、問題なく打ち上げは成功し、ブースター2基の同時回収も達成した。そして、ロードスターとスターマンは火星軌道に交差する楕円軌道に乗り、太陽を公転周期約557日で大きく周回している。
現在はほぼ太陽を4周し、40億km以上を航行しているはずだ。ちなみに、テスラ・ロードスターの保証走行距離は約5万8000kmとなる。
打ち上げ以来、ロードスターを追跡してきたウェブサイトがある。whereisroadster.comによると、離陸から5周年を迎えた2月6日に、ロードスターは火星軌道を横切っていることがわかる。ただし、現在の火星の位置はロードスターとは太陽を挟んだ反対側に位置しており、スターマンは火星の姿を見ることはできていないだろう。
次にロードスターと火星が再接近するのは2035年になる予定で、地球近辺まで戻ってくるのは2047年と2050年になるとのことだ。なお、NASAは2022年3月に、2040年の火星有人探査を目標とすると述べていた。
いつか、このロードスターが地球に帰って来る、つまり地球の大気圏に再突入する可能性はあるのだろうか。ある未査読の論文によると、それは今後1500万年の間でも22%とのこと。確率が高いと思うか低いと思うかは、人によって異なるかもしれない。なお、仮にロードスターが大気圏に再突入したとしても、おそらくはるか上空で燃え尽きてしまうとされている。
スターマンにはイヤホンが装着されており、もしまだテスラのバッテリーが生きているなら、リピート再生するデヴィッド・ボウイの『Space Oddity』を50万回近く聴いているはずだ。また、反対側の耳にもイヤホンが装着してある。こちらはやはりボウイの『Is There Life on Mars』が流れており、すでに約67万回は繰り返し聴いたことだろう。左右で違う曲を聴き続けるのも大変だと思うが、よく考えれば、ほぼ真空の宇宙空間では音が伝わらないので、スターマンには何も聞こえていないだろう。
Source: whereisroadster.com
via: Interesting Engineering
coverage: arXiv.org
さて、あれから5年が経過し、そのロードスターと運転席に座ったマネキン「スターマン」は今どこにいるのか? 打ち上げ当時、SpaceXとマスク氏はFalcon Heavyの打ち上げが成功する確率を50%と見積もっていたが、問題なく打ち上げは成功し、ブースター2基の同時回収も達成した。そして、ロードスターとスターマンは火星軌道に交差する楕円軌道に乗り、太陽を公転周期約557日で大きく周回している。
現在はほぼ太陽を4周し、40億km以上を航行しているはずだ。ちなみに、テスラ・ロードスターの保証走行距離は約5万8000kmとなる。
打ち上げ以来、ロードスターを追跡してきたウェブサイトがある。whereisroadster.comによると、離陸から5周年を迎えた2月6日に、ロードスターは火星軌道を横切っていることがわかる。ただし、現在の火星の位置はロードスターとは太陽を挟んだ反対側に位置しており、スターマンは火星の姿を見ることはできていないだろう。
次にロードスターと火星が再接近するのは2035年になる予定で、地球近辺まで戻ってくるのは2047年と2050年になるとのことだ。なお、NASAは2022年3月に、2040年の火星有人探査を目標とすると述べていた。
いつか、このロードスターが地球に帰って来る、つまり地球の大気圏に再突入する可能性はあるのだろうか。ある未査読の論文によると、それは今後1500万年の間でも22%とのこと。確率が高いと思うか低いと思うかは、人によって異なるかもしれない。なお、仮にロードスターが大気圏に再突入したとしても、おそらくはるか上空で燃え尽きてしまうとされている。
スターマンにはイヤホンが装着されており、もしまだテスラのバッテリーが生きているなら、リピート再生するデヴィッド・ボウイの『Space Oddity』を50万回近く聴いているはずだ。また、反対側の耳にもイヤホンが装着してある。こちらはやはりボウイの『Is There Life on Mars』が流れており、すでに約67万回は繰り返し聴いたことだろう。左右で違う曲を聴き続けるのも大変だと思うが、よく考えれば、ほぼ真空の宇宙空間では音が伝わらないので、スターマンには何も聞こえていないだろう。
Source: whereisroadster.com
via: Interesting Engineering
coverage: arXiv.org