公開日 2011/10/20 17:33
「強烈な極太サウンド」− ヘッドホン新ブランド”SOUL by Ludacris”上位機「SL300」「SL99」を聴く
米などで人気の新進気鋭ブランド
CAVジャパンが12月より取り扱いを開始する”SOUL by Ludacris(ソウル バイ リュダクリス)”は、米Signeo USA社とサウス・ヒップホップのアーディスト・プロディーサーとして活躍するリュダクリス氏が製品監修を行ったヘッドホンの新ブランドだ。
特徴は「リュダクリスというサウンドプロデューサーが求める音」という、わかりやすいサウンドコンセプトのもとに開発されていること。今回国内導入されるのは、ノイズキャンセル機能付きの最上位モデルを含むヘッドホン「SL300」「SL150」「SL100」と、カナル型イヤホン「SL99」「SL49」の5機種(関連ニュース)。
”SOUL by Ludacris”の理想とする音の方向性は非常に明快だ。リュダクリスの得意とするヒップホップを始めとしたR&B、ダンスミュージックにおける強烈な低音と極太のサウンドを全モデルで追求している。
フラグシップモデル「SL300」でリュダクリス自身の楽曲を試聴すると、ズシリと沈むような低音が印象的で、ボリュームをグッと上げたかのような力強さが漲る。低音全体が、骨太なサウンドと厚みを備えており、心地良いビート感のある響きで、S/Nに優れた空間を大きく作りながら、中高域はスピード感ある明瞭なサウンドで全域を鳴らし切る。
音楽とのマッチングとしては、ダンス系ジャンルとの相性は抜群に良く、電子音サウンドとの相性も良好。また意外にJAZZなどのボーカル曲でも、リッチなサウンドを鳴らしてくれる。さらに「SL300」は5モデルの中で唯一騒音カット率98%という高精度なノイズキャンセリング機能も備えている。また、5モデルとも、iPhone/iPod用リモコン付きケーブルを用意しており、機能性と音質の双方に配慮している点もポイントだろう。
カナル型モデルの上位機「SL99」は、SL300と同じ「極太」のサウンドコンセプトで、聴感上の印象もSL300に似ている。なおドライバーユニットはダイナミック型を採用している。
低音は唸るようなボリューム感と同時に、適度に歯切れよい音圧によるアタック感があり、ダンス系ミュージックを聴くと特に心地良い。中高域についても、高域までのキレ味がよくシャープに鳴らし、重厚な低域とメロディを両立させるサウンドに仕上げている。イヤホン2モデル共通の、絡みにくさと耐久性に配慮した“きしめん状”の薄型ケーブルデザインもクールだ。
音質にこだわるだけでなく、iPhone/iPod対応や耐久性にも配慮した”SOUL by Ludacris”のヘッドホンシリーズは、音楽ファンにとって有力な選択肢となりそうだ。
< 折原一也 >
コンピューター系出版社編集職を経た後、フリーライターとして雑誌・ムック等に寄稿し、現在はデジタル家電をはじめとするAVに活動フィールドを移す。PCテクノロジーをベースとしたデジタル機器に精通し、AV/PCを問わず実用性を追求しながら両者を使い分ける実践派。
特徴は「リュダクリスというサウンドプロデューサーが求める音」という、わかりやすいサウンドコンセプトのもとに開発されていること。今回国内導入されるのは、ノイズキャンセル機能付きの最上位モデルを含むヘッドホン「SL300」「SL150」「SL100」と、カナル型イヤホン「SL99」「SL49」の5機種(関連ニュース)。
”SOUL by Ludacris”の理想とする音の方向性は非常に明快だ。リュダクリスの得意とするヒップホップを始めとしたR&B、ダンスミュージックにおける強烈な低音と極太のサウンドを全モデルで追求している。
フラグシップモデル「SL300」でリュダクリス自身の楽曲を試聴すると、ズシリと沈むような低音が印象的で、ボリュームをグッと上げたかのような力強さが漲る。低音全体が、骨太なサウンドと厚みを備えており、心地良いビート感のある響きで、S/Nに優れた空間を大きく作りながら、中高域はスピード感ある明瞭なサウンドで全域を鳴らし切る。
音楽とのマッチングとしては、ダンス系ジャンルとの相性は抜群に良く、電子音サウンドとの相性も良好。また意外にJAZZなどのボーカル曲でも、リッチなサウンドを鳴らしてくれる。さらに「SL300」は5モデルの中で唯一騒音カット率98%という高精度なノイズキャンセリング機能も備えている。また、5モデルとも、iPhone/iPod用リモコン付きケーブルを用意しており、機能性と音質の双方に配慮している点もポイントだろう。
カナル型モデルの上位機「SL99」は、SL300と同じ「極太」のサウンドコンセプトで、聴感上の印象もSL300に似ている。なおドライバーユニットはダイナミック型を採用している。
低音は唸るようなボリューム感と同時に、適度に歯切れよい音圧によるアタック感があり、ダンス系ミュージックを聴くと特に心地良い。中高域についても、高域までのキレ味がよくシャープに鳴らし、重厚な低域とメロディを両立させるサウンドに仕上げている。イヤホン2モデル共通の、絡みにくさと耐久性に配慮した“きしめん状”の薄型ケーブルデザインもクールだ。
音質にこだわるだけでなく、iPhone/iPod対応や耐久性にも配慮した”SOUL by Ludacris”のヘッドホンシリーズは、音楽ファンにとって有力な選択肢となりそうだ。
< 折原一也 >
コンピューター系出版社編集職を経た後、フリーライターとして雑誌・ムック等に寄稿し、現在はデジタル家電をはじめとするAVに活動フィールドを移す。PCテクノロジーをベースとしたデジタル機器に精通し、AV/PCを問わず実用性を追求しながら両者を使い分ける実践派。