公開日 2013/10/10 16:35
【速攻レビュー】オーディオテクニカ“SONIC FUEL”シリーズ新イヤホン「ATH-CHX7」「ATH-CHX5」
本日発表されたオーディオテクニカ“SONIC FUEL”シリーズの新イヤホン「ATH-CHX7」と「ATH-CHX5」(関連ニュース)。新モデルの実力を大橋伸太郎氏が速攻チェックした。
SONIC FUELシリーズの「ATH-CHX7」「ATH-CHX5」は、密閉性の高いイヤーチップを採用することで、ヌケの良い爽やかな音質と密度感の両立を狙っている。
ATH-CHX5は13.5mm、ATH-CHX7は14.3mmのフルレンジドライバーを採用。CHX7はメーカーのロゴ部分がアルミになるのに対し、CHX5はオール樹脂である。また、ダクト部分の形状がCHX5は円形なのに対し、CHX7は縦長のスリットである。
ケーブルの線材は両機ともOFCだが、CHX7に採用された線材は径が太い。ケーブル形状はCHX5はフラットだが、CHX7は縦方向に溝が入っていて摩擦係数を大きくしている。これは、ケーブルが擦れてタッチノイズが発生するのを避けるためである。
まずCHX7から聴いてみよう。音場が広々としていて、そこに描かれる音像がタイトで厚みがある。音圧も豊か。クラシック音楽を聴くために必要な条件は<静寂が描ける>ことだが、CHX7で聴くピアノコンチェルトはS/Nに優れ特にノイズフロアが低いので、音楽がくっきりと実在感豊かに頭内の空間に描かれ、心地よい音楽が楽しめる。
圧縮音源も、本機の解像感が高いので、ピアノの速いパッセージで音がもたつかない。オケの弦の質感も高い。
ポップス系ソースは、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を聴いた。ベースは量感があり、「時は流れて」の弦もシルキーで美しい。
一方のCHX5は、爽やかで軽快なスピード感が持ち味のイヤホン。クラシックのピアノコンチェルトは高域の透明感を湛えたブリリアントな粒立ちが魅力。音色が美しいだけでなく、アクション音をコンコンと遠くに響かせる分解能も備わっている。
低域はやや控えめだが、その一方、木管楽器の質感が高い。スコアに託した情感を表現する余裕があるのはこの価格帯で驚異的である。CHX7同様にレスポンスが良く過渡特性に優れ、圧縮音源のもたつきを補正してくれるのが本機の優れている点だ。
ポップス中心の音楽ファンは、リーズナブルな価格のCHX5で十分に楽しめる。オーディオオリエンンテッドなユーザーには、帯域が広くバランスの高いCHX7を薦めたい。両機共にオーディオテクニカの技術力が生み出した<小さな秀作オーディオ>と言えるだろう。
SONIC FUELシリーズの「ATH-CHX7」「ATH-CHX5」は、密閉性の高いイヤーチップを採用することで、ヌケの良い爽やかな音質と密度感の両立を狙っている。
ATH-CHX5は13.5mm、ATH-CHX7は14.3mmのフルレンジドライバーを採用。CHX7はメーカーのロゴ部分がアルミになるのに対し、CHX5はオール樹脂である。また、ダクト部分の形状がCHX5は円形なのに対し、CHX7は縦長のスリットである。
ケーブルの線材は両機ともOFCだが、CHX7に採用された線材は径が太い。ケーブル形状はCHX5はフラットだが、CHX7は縦方向に溝が入っていて摩擦係数を大きくしている。これは、ケーブルが擦れてタッチノイズが発生するのを避けるためである。
まずCHX7から聴いてみよう。音場が広々としていて、そこに描かれる音像がタイトで厚みがある。音圧も豊か。クラシック音楽を聴くために必要な条件は<静寂が描ける>ことだが、CHX7で聴くピアノコンチェルトはS/Nに優れ特にノイズフロアが低いので、音楽がくっきりと実在感豊かに頭内の空間に描かれ、心地よい音楽が楽しめる。
圧縮音源も、本機の解像感が高いので、ピアノの速いパッセージで音がもたつかない。オケの弦の質感も高い。
ポップス系ソースは、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を聴いた。ベースは量感があり、「時は流れて」の弦もシルキーで美しい。
一方のCHX5は、爽やかで軽快なスピード感が持ち味のイヤホン。クラシックのピアノコンチェルトは高域の透明感を湛えたブリリアントな粒立ちが魅力。音色が美しいだけでなく、アクション音をコンコンと遠くに響かせる分解能も備わっている。
低域はやや控えめだが、その一方、木管楽器の質感が高い。スコアに託した情感を表現する余裕があるのはこの価格帯で驚異的である。CHX7同様にレスポンスが良く過渡特性に優れ、圧縮音源のもたつきを補正してくれるのが本機の優れている点だ。
ポップス中心の音楽ファンは、リーズナブルな価格のCHX5で十分に楽しめる。オーディオオリエンンテッドなユーザーには、帯域が広くバランスの高いCHX7を薦めたい。両機共にオーディオテクニカの技術力が生み出した<小さな秀作オーディオ>と言えるだろう。