• ブランド
    特設サイト
公開日 2014/04/07 10:40

オーディオテクニカ「ATH-CKR7」レビュー − 熟成された技術で更なる音の高みを実現

高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オーディオテクニカのイヤホンに新たにラインナップされる「CKR」シリーズ(関連ニュース)。その中で希望小売価格1万5000円という価格帯に投入されるのが「ATH-CKR7」だ。上位モデルである「ATH-CKR10」「ATH-CKR9」が「DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS(デュアルフェーズ・プッシュプルドライバー)」という新技術を打ち出しているのに対して、こちらはこれまで培われ熟成されてきた技術によって音を作り込んでいる。


ATH-CKR7

その基盤となるのは14mmと大口径の本機専用開発ドライバー。人気を博した“CKM”シリーズにも採用されていた「ダイレクトダイヤフラムマウント方式」によって、振動板の面積をより大きく確保している。

筐体はステンレスハウジング一体型スタビライザーと切削アルミニウムケースを組み合わせたハイブリッド構造。振動特性の異なる素材を組み合わせることで不要振動抑制効果をいっそう高めている。

ATH-CKR7の構造図。本機専用開発ドライバーをはじめ、熟成され完成度を上げた様々な技術が投入されている

ハウジング前面(というかノズルの出口)には高域用、ドライバーの背面には低域用の「アコースティックレジスター」フィルターを搭載している。またハウジング背面にはそのフィルターを通して空気を放出していると思われるスリットが見える。これらはそれぞれの帯域の音質を調整するパーツだ。

ノズルの出口には高域用、ドライバーの背面には低域用の「アコースティックレジスター」フィルターを搭載している。

ハウジング背面にはそのフィルターを通して空気を放出していると思われるスリットが見える。

ハイブリッド構造ハウジングという事前情報、そして手にしたときの重みから、がっちりと制動が効いたタイトな音を想像していた。実際に例えば上原ひろみさんの「MOVE」でのドラムスとベースはそういう傾向の描写だ。しかし中島愛さん「愛の重力」でのそれらは太くダイナミックだ。中低域の余計な膨らみを抑えることで、本来タイトな音はタイトに、本来太い音は太くという、その再現の幅が大きく確保されている。またベースは唸りやドライブ感もしっかり再現している。

高音側では、Perfume「Enter the Sphere」のシンセのエッジ、「愛の重力」のギターソロの歪みの倍音などを、少し暴れた感じにしてくれる。充実した低音にも負けない、ハードな高音描写もこなしてくれる。

シリーズ上位モデルのATH-CKR9/10はイヤホンらしからぬオープンな鳴り方が特徴的だが、こちらはイヤホンらしいイヤホンとしての完成度が高い。シリーズ内での選択肢を広げてくれる魅力的なモデルだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX