公開日 2015/09/08 10:00
【レビュー】Aurisonics“BRAVO”シリーズを聴く。音質・装着性に注力した新シリーズの実力とは?
「GROOVE-TUNED PORT」で低域に厚み
そのドライバーユニットの出来映えに、よほどの自信があるのだろう。米Aurisonics(オーリソニックス)が新たに送り出したシリーズ「BRAVO(関連ニュース)」には共通してφ9.25mmのダイナミック型ドライバーが搭載されているからだ。これを中心として4つの製品バリエーションが登場した。そんな新製品を詳解する前に、このブランドのプロフィールを簡単に述べておこう。
オーリソニックスは、2011年にマスタリングエンジニアのデール・ロットが、アメリカ合衆国ナッシュビルで立ち上げたブランドだ。社名はラテン語で耳を表す「オーリス」と、英語で音を意味する「ソニック」を組み合わせた造語。「ASG2.5-RED」、「ASG1PLUS-BLACK」、「ROCKETS」というイヤホン3モデルがすでに昨年の秋、日本上陸を果たしている(関連ニュース)。
特にフラグシップであるASG2.5-REDはφ14.2mmのダイナミック型ドライバーに加え、2基のバランスドアーマチュア型ドライバーで構成。さらに低域調整ポートを備え、付属のドライバーを使用し、低域の量感をユーザーがコントロールできるというユニークな機構を有している。これまで幾度か試聴しているが、その独特な発想と、ダイナミック型ドライバーの作りの確かさに感心した次第だ。
BRAVOシリーズは4つのラインアップ。上位モデルから順に「HARMONY-GOLD」、「FORTE-RED」、「KICKER-GUNMETAL」、「EVA-BLUE(発表当時はSOLO-BLUEという名称だった)」という布陣で、これも先ほど記したようにいずれもφ9.25mmのダイナミック型ドライバーを中心に据えている。また、ハウジングの成形には高精度の3Dプリンターが用いられているとのことで、微妙な曲線や立体的なフォルムにその利点が見て取れる。
全モデルともケーブルは着脱可能でコネクターは汎用性の高いMMCXタイプ。リケーブルも容易に楽しめる。またイヤチップはサイズと形状(一般的な半円形とお椀を伏せたようなフォルム)が異なる4タイプを付属。いずれも「サーマルプラスティックエラストマー」という特殊素材でやや粘着力があり耳穴にしっかりと収まってくれる。
HARMONY-GOLDはダイナミック型ドライバー1基と、バランスドアーマチュア型ドライバーを2基搭載。「GROOVE-TUNED PORT」と呼ばれる機構を内部に設けることで、低域に厚みを持たせているという。その構造は明らかではないが、ボディの内部にチェンバーやパイプを仕込むことで自然な増幅を図っているようだ。なお、この「GROOVE-TUNED PORT」は、下位モデルFORTE-REDとKICKER-GUNMETALにも採用されている。
また、各ハウジングのカラーリングと仕上げが洗練されているのもこのシリーズの特長といえよう。本機はシャンパンゴールド調で最上位モデルとしての威容を誇っているかのようだ。
FORTE-REDはダイナミック型に、バランスドアーマチュア型を1基プラス。KICKER-GUNMETALはダイナミック型のみ。これら2つも名前に付されているようなカラーリングが施されている。
EVA-BLUEもダイナミック型のみで、さらに「GROOVE-TUNED PORT」を省略。その分、ボディが他モデルに比べて薄くなっている。また、ボディは青のスケルトン仕様。浜辺できらめくビーチグラスを思わせる仕上げだ。
オーリソニックスは、2011年にマスタリングエンジニアのデール・ロットが、アメリカ合衆国ナッシュビルで立ち上げたブランドだ。社名はラテン語で耳を表す「オーリス」と、英語で音を意味する「ソニック」を組み合わせた造語。「ASG2.5-RED」、「ASG1PLUS-BLACK」、「ROCKETS」というイヤホン3モデルがすでに昨年の秋、日本上陸を果たしている(関連ニュース)。
特にフラグシップであるASG2.5-REDはφ14.2mmのダイナミック型ドライバーに加え、2基のバランスドアーマチュア型ドライバーで構成。さらに低域調整ポートを備え、付属のドライバーを使用し、低域の量感をユーザーがコントロールできるというユニークな機構を有している。これまで幾度か試聴しているが、その独特な発想と、ダイナミック型ドライバーの作りの確かさに感心した次第だ。
BRAVOシリーズは4つのラインアップ。上位モデルから順に「HARMONY-GOLD」、「FORTE-RED」、「KICKER-GUNMETAL」、「EVA-BLUE(発表当時はSOLO-BLUEという名称だった)」という布陣で、これも先ほど記したようにいずれもφ9.25mmのダイナミック型ドライバーを中心に据えている。また、ハウジングの成形には高精度の3Dプリンターが用いられているとのことで、微妙な曲線や立体的なフォルムにその利点が見て取れる。
全モデルともケーブルは着脱可能でコネクターは汎用性の高いMMCXタイプ。リケーブルも容易に楽しめる。またイヤチップはサイズと形状(一般的な半円形とお椀を伏せたようなフォルム)が異なる4タイプを付属。いずれも「サーマルプラスティックエラストマー」という特殊素材でやや粘着力があり耳穴にしっかりと収まってくれる。
HARMONY-GOLDはダイナミック型ドライバー1基と、バランスドアーマチュア型ドライバーを2基搭載。「GROOVE-TUNED PORT」と呼ばれる機構を内部に設けることで、低域に厚みを持たせているという。その構造は明らかではないが、ボディの内部にチェンバーやパイプを仕込むことで自然な増幅を図っているようだ。なお、この「GROOVE-TUNED PORT」は、下位モデルFORTE-REDとKICKER-GUNMETALにも採用されている。
また、各ハウジングのカラーリングと仕上げが洗練されているのもこのシリーズの特長といえよう。本機はシャンパンゴールド調で最上位モデルとしての威容を誇っているかのようだ。
FORTE-REDはダイナミック型に、バランスドアーマチュア型を1基プラス。KICKER-GUNMETALはダイナミック型のみ。これら2つも名前に付されているようなカラーリングが施されている。
EVA-BLUEもダイナミック型のみで、さらに「GROOVE-TUNED PORT」を省略。その分、ボディが他モデルに比べて薄くなっている。また、ボディは青のスケルトン仕様。浜辺できらめくビーチグラスを思わせる仕上げだ。