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公開日 2015/11/12 13:00

AKG「Y50BT」レビュー:人気モデルがBluetooth対応になって登場。音質や外観の違いをチェック!

山本 敦
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昨年夏にデビューしたAKGの新しいヘッドホン「Yシリーズ」に、5番目のモデルとなる「Y50BT」(製品ニュースはこちら)が追加された。その名前が示す通り、シリーズの中でも一番人気の「Y50」にBluetooth対応のワイヤレスリスニング機能を合体させたオンイヤーヘッドホンだ。

AKG Yシリーズの新しいBluetoothワイヤレスヘッドホン「Y50BT」

デザインや機能についてはY50をそのまま踏襲。サウンドの中核を担う40mm口径のダイナミックドライバーも他のYシリーズの機種と同様に搭載した。

「Y」は“Young Pro”を意味しており、比較的若年層の音楽ファンで、サウンドやモノとしての上質な質感にもこだわる層にアピールする。AKGのトラディショナルな正円形のイヤーカップとしながら、ハウジングのシェルに鮮烈なカラーリングを施して、ブランドロゴも大きくあしらった特徴的なデザイン。独特のキャラクターが生まれた背景には、従来通りのAKGのデザインイメージを再定義する狙いがあった。実際にY50が多くのAKGファンの目を惹き付ける理由の一つに、そのインパクトの大きなデザインがある。

Y50はポップなカラーが特徴だったのに対して、Y50BTはブラック/シルバー/ブルーの3色をベースカラーに、ヘッドバンドやイヤーカップはブラックを組み合わせている。きれいな正円を描くイヤーカップを強調するように、エッジにカッティングを施して煌びやかなシルバーを塗装した。ハウジングのシェルにはAKGのブランドロゴを大きく配置。マット処理のサーフェスに対して、ロゴはグロッシーに仕上げて、浮かび上がって見えるような効果を持たせた。

鮮やかなブルーに彩色されたシェル。マット仕上げの表面に、グロス仕上げのブランドロゴを配置している。AKG独自の正円形のイヤーカップも特徴

Kシリーズの上位製品などにも採用されているヘッドバンドの目盛りもスタイリッシュだ

Y50と異なる点は、ワイヤレスヘッドホンなのでイヤーカップの側面に電源ボタンやコントローラースイッチが配置されているところ。マイクも内蔵しているので、ヘッドホンを身に着けたままペアリングされたスマホでハンズフリー通話ができる。イヤーカップ側面のデザインに目を凝らすと、シェルに近い外側のフレームに小さく「Y」の文字を象った轍のようなラバーグリップが付けられている。デザインのアクセントとしてだけでなく、ポーチから取り出す際など、ヘッドホンをしっかりとグリップできるのがいい。デザイナーの気配りを感じさせるエレメントだ。

肉厚なイヤーパッドのクッションにより、長時間の音楽リスニングも快適に楽しめる。ハウジングの側面に音楽再生・ハンズフリー通話のためのコントローラーを配置している

イヤーカップの側面にラバー製のグリップを配置。目を凝らすと小さな「Y」の文字で溝がつくられている。イヤーカップをアームに固定しているビスの孔も「Y」のかたちに。芸が細かい

本体はAKG独自の「3D-Axis2」機構によってコンパクトに折りたためる。バッテリーはフル充電から最長約20時間の連続リスニングをカバー。通勤・通学時に毎日使うとしても、週末に1回だけフル充電すれば充分なので、使いたいときにバッテリーがない!という煩わしさはほぼ感じないだろう。付属のポーチに入れて、着脱できる1.2mのストレートケーブルを一緒に持ち歩けば、本体のバッテリー容量が尽きてしまった“もしもの時”にも有線リスニングで対応できる。一般的なmicroUSBケーブルを使って充電できるのも安心だ。

本体は3D-Axis2機構によりコンパクトに折り畳んで付属のキャリングポーチに入れてコンパクトに持ち運べる

有線リスニング用のケーブルとmicroUSBケーブルが付属する

なおBluetoothのオーディオコーデックはベーシックなSBCのほか、aptX/AACをサポート。SCMS-T規格のコンテンツ保護にも対応しているので、ワンセグ/フルセグの音声も受けて聞くことができた。音楽再生だけでなく、テレビ番組のリモート視聴を楽しむ時にも活躍してくれそうだ。

Yシリーズの音づくりの要になる40mm口径のダイナミックドライバーは、本機も採用している。ワイヤード機のY50はクリアな中高域に分厚い低音、そして何よりつながりのよいスムースなサウンドを特徴としていたが、Y50BTでも同じコンセプトが受け継がれているのだろうか。aptXに対応しているXperia Z5に接続して、ワイヤレス再生の音質をチェックした。

次ページBluetooth対応になったY50の実力は?

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