デジタル部門・ヘッドホン部門のリーダーが語る
オーディオクエストのキーマンが来社。同社初のイヤホン開発状況や「BEETLE」などを解説
「秋のヘッドフォン祭 2015」にて、製品発表会を開催した米オーディオクエスト(関連ニュース)。同社のデジタル部門のリーダーであるSteve Silberman氏とヘッドホン部門のリーダーであるSkylar Gray氏が来社し、改めて新製品について説明してくれたほか、来年に向けて開発中の新製品についても語ってくれた。
■非同期Bluetooth対応USB-DAC/ヘッドホンアンプ「BEETLE」
まずは、ヘッドフォン祭で発表したアシンクロナス伝送対応のBluetooth内蔵ポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「BEETLE」から紹介。同製品は、3年前に発売した小型USB-DAC「DragonFly」をさらに進化させたものだ。
実際にBEETLEの開発にあたり、DragonFlyに対するユーザーからのフィードバックを受け、「DragonFlyのワイヤレス版が欲しい」「ほかの入力(光デジタル入力など)をつけて欲しい」という声を反映したという。
チップには米Microchip社が開発しているチップを採用。Microchip社がオーディオメーカーとコラボレーションするのは今回が初となる。
「Microchip社のチップは、非常に守備範囲が広いんです。USBやWi-Fi、SDカード、ハードドライブなどのコントロールを一つのチップでまかなうことができます。ほかのメーカーのチップだと比較的単一か少ない数のコントロールしかできません。またスペックについても魅力的です。業界でもMicrochip社のチップは、非常にローノイズで音質的にも非常に高い評価を受けています」(Steve Silberman氏)
通常のUSB-DACに使われているコントローラーは300mAの消費電力を必要とするが、モバイルデバイスの上限は100mA程度で、300mAの従来型チップを使うとモバイルデバイスに繋げることができない。一方、Microchip社のチップは消費電力が10分の1に満たない20mA〜30mAなので、例えばiPhoneにもダイレクトに接続可能だ。
ワイヤレス機能については、非同期型のアシンクロナスBluetoothを考案し、世界で初めてこれを搭載したことが最大のトピック。対応コーデックはSBC、AAC、MP3。
またユーザーの声に応えて、光入力端子を備えている。Bluetooth機能同様に、ただ搭載しただけというものではなく、ハイクオリティなものを搭載しているとのこと。この光入力は、どこかを経由してDACに入るのではなく、ダイレクトに光入力端子からDACに入るためロスがなく、非常にハイクオリティなのだという。
「DACはESS社のものです。ジッターリダクションシステムと言う特殊な回路が組み込まれていて、文字通りジッターを低減します。また、DACの中にボリュームをコントロールする回路が入っているのですが、これが非常によく考えられたもので、クオリティが高く、音質の高さも相まって、ESSのDACを採用したことに非常に満足しています」(Steve Silberman氏)
アップグレードが可能な製品であることもアピールポイントとして挙げており、サイトでファームウェアのアップデートが可能となっている。サイトではアップデートのほか、自分で使っているBEETLEの名前を書き換えもできるため、家庭内で複数台を使う場合には便利だ。
「サイトでは、コンフィギュレーションでBluetoothの機能をシャットダウンすることもできます。光でもUSBでもBluetooth自体がノイズのジェネレーターになるため、Bluetoothを使わない場合は、シャットダウンした方がクオリティを高めることができます。そして、また使いたくなればコンフィギュレーションでBluetoothを再設定すれば良いのです」(Steve Silberman氏)
BEETLEは、アメリカでは12月に発売予定で、価格は200ドルを予定している。日本での発売時期や価格は、現時点では未定となっている。
「安価で高性能な物を追求した結果がBEETLEです。機能が豊富で色々なことができますが、一番重要な点は、サウンドがファンタスティックだということです」(Steve Silberman氏)
■非同期Bluetooth対応USB-DAC/ヘッドホンアンプ「BEETLE」
まずは、ヘッドフォン祭で発表したアシンクロナス伝送対応のBluetooth内蔵ポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「BEETLE」から紹介。同製品は、3年前に発売した小型USB-DAC「DragonFly」をさらに進化させたものだ。
実際にBEETLEの開発にあたり、DragonFlyに対するユーザーからのフィードバックを受け、「DragonFlyのワイヤレス版が欲しい」「ほかの入力(光デジタル入力など)をつけて欲しい」という声を反映したという。
チップには米Microchip社が開発しているチップを採用。Microchip社がオーディオメーカーとコラボレーションするのは今回が初となる。
「Microchip社のチップは、非常に守備範囲が広いんです。USBやWi-Fi、SDカード、ハードドライブなどのコントロールを一つのチップでまかなうことができます。ほかのメーカーのチップだと比較的単一か少ない数のコントロールしかできません。またスペックについても魅力的です。業界でもMicrochip社のチップは、非常にローノイズで音質的にも非常に高い評価を受けています」(Steve Silberman氏)
通常のUSB-DACに使われているコントローラーは300mAの消費電力を必要とするが、モバイルデバイスの上限は100mA程度で、300mAの従来型チップを使うとモバイルデバイスに繋げることができない。一方、Microchip社のチップは消費電力が10分の1に満たない20mA〜30mAなので、例えばiPhoneにもダイレクトに接続可能だ。
ワイヤレス機能については、非同期型のアシンクロナスBluetoothを考案し、世界で初めてこれを搭載したことが最大のトピック。対応コーデックはSBC、AAC、MP3。
またユーザーの声に応えて、光入力端子を備えている。Bluetooth機能同様に、ただ搭載しただけというものではなく、ハイクオリティなものを搭載しているとのこと。この光入力は、どこかを経由してDACに入るのではなく、ダイレクトに光入力端子からDACに入るためロスがなく、非常にハイクオリティなのだという。
「DACはESS社のものです。ジッターリダクションシステムと言う特殊な回路が組み込まれていて、文字通りジッターを低減します。また、DACの中にボリュームをコントロールする回路が入っているのですが、これが非常によく考えられたもので、クオリティが高く、音質の高さも相まって、ESSのDACを採用したことに非常に満足しています」(Steve Silberman氏)
アップグレードが可能な製品であることもアピールポイントとして挙げており、サイトでファームウェアのアップデートが可能となっている。サイトではアップデートのほか、自分で使っているBEETLEの名前を書き換えもできるため、家庭内で複数台を使う場合には便利だ。
「サイトでは、コンフィギュレーションでBluetoothの機能をシャットダウンすることもできます。光でもUSBでもBluetooth自体がノイズのジェネレーターになるため、Bluetoothを使わない場合は、シャットダウンした方がクオリティを高めることができます。そして、また使いたくなればコンフィギュレーションでBluetoothを再設定すれば良いのです」(Steve Silberman氏)
BEETLEは、アメリカでは12月に発売予定で、価格は200ドルを予定している。日本での発売時期や価格は、現時点では未定となっている。
「安価で高性能な物を追求した結果がBEETLEです。機能が豊富で色々なことができますが、一番重要な点は、サウンドがファンタスティックだということです」(Steve Silberman氏)