公開日 2019/07/02 06:30
旗艦SACDプレーヤーの技術を継承した“末弟”の実力は? エソテリック「K-07Xs」レビュー
USB入力のクオリティもチェック
「K-07Xs」はエソテリックの一体型SACDプレーヤーの銘機「K-01Xs」「K-03Xs」「K-05Xs」に連なる“Kシリーズ”の末弟モデル。本機はVOSPスーパーオーディオCDトランスポートメカニズム、高剛性アルミシャーシなど、定評のコンストラクションは前モデルを踏襲し、フラグシップ「Grandioso K1」の最新プラットフォームを踏襲したD/Aコンバーター、最新のデジタル回路、強力な出力バッファーアンプと電源部を搭載することで大きな進化を実現した最新モデルである。もちろんUSB端子による、ハイレゾ対応も充実させている。前モデルからの進化度とパフォーマンスを検証してみる。
■他社の上位機種に匹敵する内容で旗艦モデルK1直系の贅沢な構成
エソテリックの一体型ディスクプレーヤーはフラグシップ「Grandioso K1」を頂点に5機種で構成され、本機はエントリー機に相当する。
ハイエンド機にターゲットを絞ったブランドなのでエントリー機とは言っても内容は他社の上位機種に匹敵し、特に信号処理のアーキテクチャは一体型フラグシップ機であるK1直系の贅沢な構成。上位機の「K-01X」から順に進められたsバージョンへの進化は本機で締めくくられ、第3世代機への移行が完了することになる。
■回路やDACなど変更点は多岐。ES-LINK Analogも搭載
メカニズムはターンテーブルを装備するVRDSではなく、堅固なスチール製大口径スタビライザーを取り付けたVOSP方式を積む。
「K-05Xs」など上位機種はいずれもVRDS方式のため、メカニズムの作りにこだわるならそちらを選ぶことになるが、その一方でDACを含むオーディオ回路や電源回路は上位モデルのK-05Xsとほぼ共通なので、そこを重視するなら本機も有力な候補に上がる。ハイエンドクラスにも複数の選択肢を用意するのはエソテリックらしいアプローチと言えるだろう。
前作の「K-07X」からの変更点はオーディオ回路を中心に多岐にわたっている。DACは旭化成エレクトロニクスのAK4493を載せ、チャンネルあたり4回路のパラレルディファレンシャル動作で歪みを大幅に改善。DACの出力直後にバッファーアンプを追加して力強いサウンドを狙う手法もsバージョンの上位機種から受け継いでおり、出力部からリレーを排して音の純度を高めていることも共通だ。
エソテリックの対応モデルとの組み合わせで、電流伝送方式のES-LINK Analog接続を実現することも前作からの大きな進化のひとつで、プリメインアンプの“Fシリーズ”を中心に対応機種は着実に広がっている。
■他社の上位機種に匹敵する内容で旗艦モデルK1直系の贅沢な構成
エソテリックの一体型ディスクプレーヤーはフラグシップ「Grandioso K1」を頂点に5機種で構成され、本機はエントリー機に相当する。
ハイエンド機にターゲットを絞ったブランドなのでエントリー機とは言っても内容は他社の上位機種に匹敵し、特に信号処理のアーキテクチャは一体型フラグシップ機であるK1直系の贅沢な構成。上位機の「K-01X」から順に進められたsバージョンへの進化は本機で締めくくられ、第3世代機への移行が完了することになる。
■回路やDACなど変更点は多岐。ES-LINK Analogも搭載
メカニズムはターンテーブルを装備するVRDSではなく、堅固なスチール製大口径スタビライザーを取り付けたVOSP方式を積む。
「K-05Xs」など上位機種はいずれもVRDS方式のため、メカニズムの作りにこだわるならそちらを選ぶことになるが、その一方でDACを含むオーディオ回路や電源回路は上位モデルのK-05Xsとほぼ共通なので、そこを重視するなら本機も有力な候補に上がる。ハイエンドクラスにも複数の選択肢を用意するのはエソテリックらしいアプローチと言えるだろう。
前作の「K-07X」からの変更点はオーディオ回路を中心に多岐にわたっている。DACは旭化成エレクトロニクスのAK4493を載せ、チャンネルあたり4回路のパラレルディファレンシャル動作で歪みを大幅に改善。DACの出力直後にバッファーアンプを追加して力強いサウンドを狙う手法もsバージョンの上位機種から受け継いでおり、出力部からリレーを排して音の純度を高めていることも共通だ。
エソテリックの対応モデルとの組み合わせで、電流伝送方式のES-LINK Analog接続を実現することも前作からの大きな進化のひとつで、プリメインアンプの“Fシリーズ”を中心に対応機種は着実に広がっている。
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