公開日 2021/07/14 06:30
エソテリック「N-05XD」×ヘッドホンは必聴!バランス伝送で“真のハイエンドサウンド”を体験
【特別企画】DACもアンプも妥協のない音づくりを追求
日本を代表する純国産ハイエンドオーディオブランド、エソテリック。同社が誇る独自ディスクリートDACを搭載するネットワークDAC「N-05XD」には、なんとエソテリック初となる4pinのバランスヘッドホン出力が搭載されている。本機のヘッドホン試聴における実力を検証しよう。
■上位モデルの技術を踏襲、演奏会場で聴いているかのような鳴りを徹底追求
エソテリックは、純国産ハイエンド・オーディオメーカーとして、製品の企画、設計、生産までを自社で行なう、日本を代表するトップブランドだ。オリジナルマスター再生のサウンドを追求する「Master Sound Works」をコンセプトに、自社開発の超重量級ディスクメカ「VRDS-ATLAS」搭載SACDプレーヤーや独自のディスクリートDAC機器、アンプ、クロックジェネレーター、ケーブルなどをラインアップし、業界を牽引する存在である。
そんな同社がこの度、フラグシップのネットワークDAC「N-01XD」に連なる中核機、「N-05XD」を発売。エソテリックとして初めてバランスヘッドホン出力を搭載したモデルで、オーディオ機器でありながらオーディオサウンドから脱皮した、コンサート会場にいるような感覚をヘッドホンでも実現すべく開発された入魂の製品となっている。
最大の特徴は、フラグシップシリーズ「Grandioso」が採用する「Master Sound Discrete DAC」のフィロソフィーを継承する完全自社設計のディスクリートDACを搭載すること。集積チップでは実現できない音楽の躍動感や充実したエネルギーの再現を目指して、同社弩級の旗艦CDトランスポート+DAコンバーター「P1X/D1X」で設計したDACを最適化し本機専用に新開発するという徹底ぶりだ。
吟味を重ねたディスクリート部品で組み上げられたそれは、従来モデルで実現した十全な音の厚みやエネルギー感に加え、今回のXDシリーズへの刷新により、低音域の再現性の向上をはじめ、高さや奥行き表現、ホールの空気感を一層生々しく奏でる再現力を獲得。オーディオ機器というより、楽器そのものや、演奏会場で聴いているかのような鳴り方が徹底追求されている。
さらに、ヘッドホンアンプには同社独自の高性能バッファーアンプ「ESOTERIC-HCLD」を搭載。電流出力能力が高く、応答速度を表すスルーレートが2000V/μsというハイスピードを誇る高性能素子を採用する。これによって、DAC部からの出力の鮮度を完全に保ったままパワーアンプへ信号を伝送することができ、音の柔らかさや空気感までもリアルに再現可能とした。
加えて、ネットワーク部も上位モデル「N-03T」で開発した独立電源部を持つDSD 22.5MHz対応のネットワーク回路を採用し、独自の柔構造でリジッドかつ優れた制振性を実現する筐体など、隅から隅まで贅を尽くしたこだわりの仕様となっている。
■広大な空間再現に、鮮明なリアリティを伴う音楽の姿が立ち現れる
試聴は、スピーカー再生での確認と共に、オーディオテクニカのフラグシップヘッドホン「ATH-ADX5000」を組み合わせて行なった。本機の音を聴いて驚かされるのは、広大な空間再現のなかに現れる、鮮明なリアリティを伴う音楽の姿である。正真正銘のハイエンド機器として、第一級のクオリティを持っていることがすぐさま理解できる。静けさの中から描き出される鮮烈かつ充実した音楽再現は、感動を呼び起こすものである。ディテール再現に富み脚色を排して写実的ながらも、音の厚みやエネルギーを湛えた実体感あふれる表現は、まさに楽器そのものの鳴りを追求したものということに共感させられる。
シングルエンド接続でも充分にその魅力を味わえるが、バランス接続では、その性能が遺憾なく発揮された。ATH-ADX5000を十全に駆動するそのドライブ力で、輝かしくも麗しい歌声や楽器が解れた間合いでもって鮮明に浮かび上がると共に、深々とした余韻を伴う突き抜けた開放感を纏った、極上の音楽世界を堪能させる。
とりわけ、発音の瞬間や音の消え際が極めて自然で、通常的なオーディオ再生を逸脱している。しかも、ネットワークやストリーミング再生はもちろん、XLRや光/同軸デジタル入力、USBやBluetooth接続でもその愉悦に浸れてしまうから素晴らしい。真のハイエンドサウンドが体験できる必聴の製品だ。ぜひともあなたの愛用ヘッドホンでその真価をご堪能いただきたい。
▶▶▶鈴木 裕氏が語る「N-05XD」のスピーカー再生の実力は?
(提供:エソテリック)
本記事は『プレミアムヘッドホンガイドマガジン Vol.16』からの転載です
■上位モデルの技術を踏襲、演奏会場で聴いているかのような鳴りを徹底追求
エソテリックは、純国産ハイエンド・オーディオメーカーとして、製品の企画、設計、生産までを自社で行なう、日本を代表するトップブランドだ。オリジナルマスター再生のサウンドを追求する「Master Sound Works」をコンセプトに、自社開発の超重量級ディスクメカ「VRDS-ATLAS」搭載SACDプレーヤーや独自のディスクリートDAC機器、アンプ、クロックジェネレーター、ケーブルなどをラインアップし、業界を牽引する存在である。
そんな同社がこの度、フラグシップのネットワークDAC「N-01XD」に連なる中核機、「N-05XD」を発売。エソテリックとして初めてバランスヘッドホン出力を搭載したモデルで、オーディオ機器でありながらオーディオサウンドから脱皮した、コンサート会場にいるような感覚をヘッドホンでも実現すべく開発された入魂の製品となっている。
最大の特徴は、フラグシップシリーズ「Grandioso」が採用する「Master Sound Discrete DAC」のフィロソフィーを継承する完全自社設計のディスクリートDACを搭載すること。集積チップでは実現できない音楽の躍動感や充実したエネルギーの再現を目指して、同社弩級の旗艦CDトランスポート+DAコンバーター「P1X/D1X」で設計したDACを最適化し本機専用に新開発するという徹底ぶりだ。
吟味を重ねたディスクリート部品で組み上げられたそれは、従来モデルで実現した十全な音の厚みやエネルギー感に加え、今回のXDシリーズへの刷新により、低音域の再現性の向上をはじめ、高さや奥行き表現、ホールの空気感を一層生々しく奏でる再現力を獲得。オーディオ機器というより、楽器そのものや、演奏会場で聴いているかのような鳴り方が徹底追求されている。
さらに、ヘッドホンアンプには同社独自の高性能バッファーアンプ「ESOTERIC-HCLD」を搭載。電流出力能力が高く、応答速度を表すスルーレートが2000V/μsというハイスピードを誇る高性能素子を採用する。これによって、DAC部からの出力の鮮度を完全に保ったままパワーアンプへ信号を伝送することができ、音の柔らかさや空気感までもリアルに再現可能とした。
加えて、ネットワーク部も上位モデル「N-03T」で開発した独立電源部を持つDSD 22.5MHz対応のネットワーク回路を採用し、独自の柔構造でリジッドかつ優れた制振性を実現する筐体など、隅から隅まで贅を尽くしたこだわりの仕様となっている。
■広大な空間再現に、鮮明なリアリティを伴う音楽の姿が立ち現れる
試聴は、スピーカー再生での確認と共に、オーディオテクニカのフラグシップヘッドホン「ATH-ADX5000」を組み合わせて行なった。本機の音を聴いて驚かされるのは、広大な空間再現のなかに現れる、鮮明なリアリティを伴う音楽の姿である。正真正銘のハイエンド機器として、第一級のクオリティを持っていることがすぐさま理解できる。静けさの中から描き出される鮮烈かつ充実した音楽再現は、感動を呼び起こすものである。ディテール再現に富み脚色を排して写実的ながらも、音の厚みやエネルギーを湛えた実体感あふれる表現は、まさに楽器そのものの鳴りを追求したものということに共感させられる。
シングルエンド接続でも充分にその魅力を味わえるが、バランス接続では、その性能が遺憾なく発揮された。ATH-ADX5000を十全に駆動するそのドライブ力で、輝かしくも麗しい歌声や楽器が解れた間合いでもって鮮明に浮かび上がると共に、深々とした余韻を伴う突き抜けた開放感を纏った、極上の音楽世界を堪能させる。
とりわけ、発音の瞬間や音の消え際が極めて自然で、通常的なオーディオ再生を逸脱している。しかも、ネットワークやストリーミング再生はもちろん、XLRや光/同軸デジタル入力、USBやBluetooth接続でもその愉悦に浸れてしまうから素晴らしい。真のハイエンドサウンドが体験できる必聴の製品だ。ぜひともあなたの愛用ヘッドホンでその真価をご堪能いただきたい。
▶▶▶鈴木 裕氏が語る「N-05XD」のスピーカー再生の実力は?
(提供:エソテリック)
本記事は『プレミアムヘッドホンガイドマガジン Vol.16』からの転載です