• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/12/29 06:59

「実に素晴らしい技術力の高さ」。HIFIMANの独自開発DACチップ「HYMALAYA」実力徹底チェック!

【PR】注目ブランドの“次なる一手”
岩井 喬
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■注目ブランドHIFIMAN、“次なる一手”は独自開発DACチップ「HYMALAYA」

HIFIMAN独自DAC「HYMALAYA」を搭載した「BlueMini R2R」

平面駆動型ヘッドホンに定評のあるHIFIMANは、ハイレゾ黎明期から積極的にハイレゾ対応ポータブルプレーヤー(以下DAP)を数多く手掛けてきた。その最初期の製品である「HM-801」には据え置き型機器に用いられていたハイエンドDACチップ、バーブラウン「PCM1704」を積んでおり、大きな話題となったのである。このPCM1704は近年一般的となったΔΣ(デルタシグマ)変調によるD/A変換ではなく、マルチビット型のR2Rラダー方式を取り入れた最後のハイエンドチップであり、それを選ぶセンスと音質への強いこだわりを感じ取れたのであった。

その後も「HM-901」など、存在感のあるDAPを世に送り出してきたが、2017年には生産完了し希少となっていたPCM1704の選別品「PCM1704K」を世界中から集めて積み込んだ「R2R2000」の存在も記憶に新しい。そして直近ではPCM1704の下位グレードとなる「PCM1702」を積んだ「HM1000」も製品化するなど、HIFIMANはマルチビット型DACに対する強い思い入れがあるブランドであることが多くのリスナーに伝わっている。

R2R2000

そして2021年。かつてのマルチビット型汎用DACチップも枯渇し、ΔΣ型汎用DACチップを含め、供給網の混乱も相まって入手が難しい中、HIFIMANでは次なる一手としてR2Rマルチビット型ディスクリートDAC「HYMALAYA(ヒマラヤ) DAC」を開発し、製品への導入を決めた。

HYMALAYA DACを実装した基板

■DACチップ「ΔΣ型」と「マルチビット型」の違いは?

ここで軽くΔΣ型とマルチビット型、それぞれのDACチップについて解説しておこう。DACチップとしては両方式とも90年代から共存していたが、2000年代から2010年代にかけ、市場構成としてはΔΣ型が中心となっていった。これは音質的な優劣ではなく、マルチビット型に比べΔΣ型の方が量産しやすく、コストも抑えられた構成であること、さらにSACDなど、ΔΣ型と親和性の高いDSDフォーマットの誕生といった要因が重なっていたこともシェア構成比に結び付いていたのかもしれない。

90年代、マルチビット型と1bit・ΔΣ型との間でどちらの音質が良いかという論争も起こっていたが、1bitは繊細、マルチビットは太く濃密といった音色傾向で語られる一面もあった。それまで一般的だったマルチビット型に対し、1bit・ΔΣ型が違った傾向を持つ音色であったことが要因であると思われるが、ひと言で片付けられるほどその差は単純ではない。

次ページHYMALAYA DACの音質を確認

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX