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公開日 2024/05/02 06:40

ディズニープラスを楽しむGW、家族・親子で楽しめるおすすめ映画5選

ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ<番外編>
ミヤザキタケル
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コロナ禍の巣ごもり需要を経て、今では誰もが当たり前のように利用しているサブスクリプションサービス。中でも映画などの動画配信サービスは種類が豊富で、選んだサービスによって強みも配信作品もさまざま。

そんな中、「ディズニーが好き」「マーベル作品が好き」「スター・ウォーズが好き」といった方であれば、まず間違いなく加入されているであろうディズニープラス。当初は自社のIP(知的財産)が強みとなるコンテンツに特化したサービスであったものの、2021年以降は映画・ドラマ・アニメ作品などが大量に追加され、宮藤官九郎が企画・監督・脚本を務めるドラマ『季節のない街』など、ここでしか見られない日本オリジナルコンテンツも多数展開されています。

本記事では、さらなるディズニープラスの魅力を知っていただくべく、ディズニープラスでしか配信されていない良作且つ、このゴールデンウィークに家族みんなで楽しむことのできる映画をご紹介します♪



『フリー・ガイ』(2021年・アメリカ)



『フリー・ガイ』ディズニープラスの「スター」で配信中

■あらすじ
『ナイト ミュージアム』シリーズや2024年公開予定の『デッドプール&ウルヴァリン』を手がけるショーン・レヴィ監督と、『デッドプール』シリーズでおなじみのライアン・レイノルズがタッグを組んだ新感覚アクション・エンターテイメント。

破壊行為や犯罪行為が横行するオンラインアクションゲーム「フリー・シティ」。NPC(ノンプレイヤーキャラクター)であるガイ(ライアン・レイノルズ)は、プログラムされた通りの行動を日々繰り返すだけであったが、モロトフ・ガールのミリー(ジョディ・カマー)に一目惚れしたことを機にプログラムされていない行動を取り始める。ミリーを振り向かせるため、新しい自分に生まれ変わることを決意するガイであったが…。

〜ゲーム好きな親子におすすめ!ゲームのモブキャラがヒーローに!〜
ゲームのモブキャラクターであるガイが、自らの意思を獲得して変化していく様。そして、「フリー・シティ」の世界に訪れたピンチにリアルのプレイヤーであるミリーと共に立ち向かっていく様を描いていく本作。その世界観や設定がゲーム好きの心をくすぐるのは言わずもがなであるが、物語の根底に宿るものが意外と深い…。

ゲームや漫画など、創作物内の話で済めば良いのだが、時に侮蔑の意味合いを込めて用いられることもある「モブ」という言葉。これといった取り柄も特徴もなく、その他大勢の中の一人であり、いてもいなくても変わらない存在。この現実世界における他者(もしくは自分自身)に対して、そのような思いを抱いたことがあなたにもないだろうか。無論、一人の人間が生涯の中で関わる人間の数には限りがあるし、見ず知らずの他人に思いを馳せるのは難しい。

しかし、どんな人間にも意志があり、価値があり、可能性があり、夢がある。そんな当たり前のことではあるけれど、ついつい蔑ろにしてしまいがちな事実を再認識させてくれるのがこの作品のイイところ。フォートナイトなどのTPSゲームやFPSゲームを日頃からプレイする親子にはよりおすすめの作品です♪

『アーロと少年』(2015年・アメリカ)



『アーロと少年』ディズニープラスで配信中

■あらすじ
ディズニーピクサーが贈る、恐竜が絶滅しなかった世界を舞台に繰り広げられるアドベンチャー・ファンタジー。臆病で弱虫なアパトサウルスの少年アーロ。家族みんなで収穫した大事な食料を頻繁に盗む犯人を見つけ出すも、追いかけている最中に川に落ちてしまう。

気付けば見覚えのない土地に流れ着いており、そこには食料泥棒の犯人である人間の子供スポットも流れ着いた。はじめはスポットに敵意を示すアーロであったが、さまざまな危機を共に乗り越えていく中で友情を築いていき、家族が待つ家を目指して冒険を続けていくのだが…。

〜ディズニーピクサーが贈る感動作!我が子に見せたい勇気と友情の物語〜
出来の良い姉や兄と自分を比較しては自己嫌悪に陥り、親の期待に応えたいものの上手くいかない。事故で父親は死んでしまい、間接的とはいえその要因を作ってしまったのは自分。劇中においてそれらを暗く重苦しく描いているわけではないのだが、こうして言葉にしてみると中々ハードな状況に置かれているアーロ。だが、こういった思いを抱えてもがき苦しんでいる子供は実際にいると思う。自身の子供時代を思い返してみた時、程度の差はあれ、何かしら思い当たることはないだろうか。

そんな苦境に立たされているアーロが、見知らぬ土地に迷い込み、さまざまな苦難に直面していく。その都度心が折れかけるも、スポットの助けを借りてどうにか歩みを進めていく。道中出会う者たちの中には、良い大人もいれば悪い大人もおり、冒険を通して社会というものを知っていく。

そして、憎しみさえ抱いていたスポットとの間に友情を築き、目の前の恐怖に立ち向かうため勇気を振り絞る。それらの過程、アーロの成長にこそ本作の魅力は詰まっており、大人であれ子供であれ、胸揺さぶられるものがきっとある。家族の絆、友情がもたらす力、恐怖に打ち勝つ勇気など、人が生きていく上で大切なことを多分に示してくれる良作です。

『あの夏のルカ』(2021年・アメリカ)



『あの夏のルカ』ディズニープラスで配信中

■あらすじ
第94回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネートを果たしたディズニーピクサー作品。海の世界で暮らすシー・モンスターの少年ルカ。人間の世界へ立ち入ることを禁じられながらも、友人のアルベルトと共に掟を破って人間が暮らす町へと足を踏み入れる。

身体が乾くと人間の姿になれる2人は、人間の少女ジュリアと仲良くなり、憧れのベスパ(スクーター)を手に入れるための賞金を得るべく、3人でトライアスロンの大会に出場することになるのだが…。

〜童心に帰ることができるひと夏の物語〜
子供時代、親や先生に叱られたり何かを禁じられた経験が誰にでもあると思う。しかし、禁じられれば禁じられるほどに興味は湧くものだし、子供時代は何にでも不思議を探し出せるもの。大人にとってはあの頃の懐かしい感覚が呼び覚まされ、子供にとっては自身と重ね合わせながら目にすることができ、大人も子供も楽しむことができる本作。

“教育”という観点から目にしても、非常に秀でたものが詰まっている。水泳・大食い・自転車レースの3種目からなるトライアスロン大会出場に向けてトレーニングに励むルカたち。そんな彼らの姿から、目標を定めること、努力すること、仲間と力を合わせること、生きていれば理不尽な目にも遭うこと、逆境を跳ね除ける勇気など、人生における大事なことが随所で垣間見えてくる。

そして、人間に忌み嫌われるシーモンスターというもののあり方を通して、ありのままの自分でいられることの価値、ルッキズムや人種差別といった領域にまで思考を巡らせることができるのである。純粋に作品を楽しみつつも、込められたメッセージを汲み取ることでより一層堪能できる奥深い作品です。

『gifted/ギフテッド』(2017年・アメリカ)



『gifted/ギフテッド』ディズニープラスの「スター」で配信中

■あらすじ
『(500)日のサマー』『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどで知られるマーク・ウェブ監督、『キャプテン・アメリカ』シリーズなどで知られるクリス・エヴァンス主演のヒューマンドラマ。フロリダの小さな町でボートの修理をして生計を立てているフランク(クリス・エヴァンス)は、自殺した姉に託された姪のメアリー(マッケナ・グレイス)と共に暮らしている。

7歳ながらも母親同様に特別な数学の才能を持つメアリーであるが、「普通の人生を送らせたい」という姉の願いを汲み通常の学校へ通わせるフランク。そんなある日、フランクの母イヴリン(リンゼイ・ダンカン)が現れ、孫であるメアリーに英才教育を施すべく親権をめぐって裁判を起こすのであった…。

〜子供との関わり方・育て方・愛し方について考える〜
家庭によって子供の教育方針は異なり、人生における幸福の定義もまた人それぞれ。メアリーが優れた才能を持ち合わせていることを認識していながらも、姉と交わした約束を重んじ、その才能を伸ばすこともせず、埋もれてしまう可能性が伴う道を歩ませようとするフランク。そんなことはさせまいと、その才能を最大限に伸ばすことのできる環境にメアリーを導こうとするイヴリン。

そうして親子の間に不和が生じ対立することになってしまうのだが、誰一人として悪意は持ち合わせていない。それぞれが自分の信じるもののため、良かれと思ってやっている。だからこそ、分かり合うことのできない親子の姿に、その狭間で翻弄されてしまうメアリーの姿に、只々胸が締め付けられる。

どうすることが最善なのか。万人共通の明確な答えは導き出せないにしろ、本作を通して答えなき答えについて思いを巡らせること、夫婦間、場合によっては親子間でそれらについて意見を交わすことができたのなら、その時間はきっと実りあるものになるに違いない。胸締め付けられるのと同時に、胸が温まりもする良作です。

『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年・アメリカ)



『リトル・ミス・サンシャイン』ディズニープラスのスターで配信中

■あらすじ
第79回アカデミー賞にて、助演男優賞と脚本賞の2部門を受賞した落ちこぼれ家族のロードムービー。子供向けのミスコン「リトル・ミス・サンシャイン」に参加するため、黄色いおんぼろワゴンに乗って田舎町から800マイル先のカリフォルニアを目指すフーヴァー家。

人生の勝ち組にこだわる父、家計や夫婦・家族関係に悩む母、老人ホームを追い出されたドラッグ中毒の祖父、夢が叶うまで沈黙を誓った息子、ぽっちゃり気味の娘、自殺未遂を図ったゲイの叔父など、それぞれに問題を抱えた一癖も二癖もある家族たちは、無事ミスコン会場へ辿り着けるのか…。

〜時に煩わしくもあるが、時に愛おしくもある家族のつながり〜
家族関係は人(家庭)それぞれに異なるものですが、何事にも波があり、良い関係性を構築できている時期もあれば、悪い関係性の中でもがき苦しんでいる時期もある。劇中のフーヴァー家においては後者のタイミングに差し掛かっており、それぞれに抱えた問題が旅の道中で浮き彫りになっていく。

もしそれが日常生活の中で露わになった問題であったのなら、また違った結末を迎えていたのかもしれないが、その問題をクリアにしないことには先へ進めない旅路の中であったからこそ、家族は衝突しつつも対話を繰り返し歩みを進めていく。数あるトラブルを力を合わせて乗り越えていく過程で、その絆を深めていく。

そんなフーヴァー家の姿を通して、時に煩わしくもあるが、時に愛おしくもある家族のつながりというものを実感できるこの作品。PG-12の作品ではありますが、是非家族みんなでご覧ください♪



気になる作品はありましたか?ご紹介した作品がディズニープラスをより楽しむきっかけに、充実したゴールデンウィークや家族の時間を生み出してくれることを願います。それでは、ディズニープラスと共に良きゴールデンウィークをお過ごしください♪



(C) 2024 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
(C) 2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
(C)2024 Disney/Pixar

※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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