公開日 2022/07/26 16:56
一ツ星レストランで撮影実践
iPhoneで「シズるフードフォト」を撮る方法は? 一流のシェフとカメラマンに聞いた
山本 敦
美味しい料理に出会うと、SNSを介してその感動をできるだけ多くの人に伝えたくなる。iPhone 13 Pro/13 Pro Maxのカメラならばシズル感のある「映えるフードフォトグラフ」が誰でも簡単に撮れる。表参道のレストラン「Hotel's(ホテルズ)」を訪ねて、シェフの鳥羽周作氏とカメラマンの宮本信義氏に、料理の写真を上手に撮って・伝えるテクニックを聞いた。
Hotel'sは「ミシュランガイド東京2020」から3年連続で “一ツ星” を獲得した、代々木上原のレストラン「sio(シオ)」を経営する鳥羽氏が、2021年10月1日に表参道にオープンした新店舗だ。鳥羽氏はJリーグの練習生、小学校の教員を経て31歳で料理の世界に飛び込んだという異色のシェフ。ディナーだけでなく朝8時からのモーニング、11時からのランチもフル回転するという、Hotel'sのようなミシュラン級レストランは他に類を見ない。
2021年秋に発売されたiPhone 13 Pro/13 Pro Maxは広角・超広角・望遠のトリプルレンズカメラを搭載するフラグシップだ。iPhone 13 Proのカメラには魅力的なフードフォトがとてもナチュラルに撮れる魅力があるという宮本氏が、これまでに撮り続けてきたHotel's自慢の料理写真は、ホームページのポートフォリオに公開されている。
iPhone 13 Pro/13 Pro Maxは、被写体に最短2cmの距離までカメラを近づけてディテールに富んだ写真・動画が撮れるマクロ撮影機能を搭載する。料理の素材や食器の美しさを迫力たっぷりに伝えたい時にはマクロ撮影が有効だ。
iPhoneのカメラを被写体に近づけると自動でマクロ撮影に切り替わる。画面に表示されるチューリップのアイコンをタップすると、マクロ撮影はオフにもできる。
宮本氏は、iPhoneで「構図」を美しくキメた写真を撮りたい場面では、カメラの「グリッド」機能が効果的だと説く。被写体をセンターの位置にばかり収めていると、撮れる写真も単調になりがちだ。構図にひとひねりを加えることで料理の写真もグンと映える。
iPhoneを逆さに構えると、テーブルに置かれた料理により近く寄って撮れる。また下側からあおるように被写体を捉えると、構図が活き活きとしてくる場合もある。iPhoneの構え方によって画面のシャッターアイコンをタップしづらい時は、iPhoneの上下音量ボタンでシャッター操作ができることも覚えておきたい。
ポートレートモードでは、iPhone 13 Pro/13 Pro Maxのカメラが被写界深度エフェクトを自動で作成。背景に自然なボケ味を加えて被写体を引き立たせた写真が撮れる。ポートレートモードは料理の魅力を写実的に記録するだけでなく、美味さの香り立つ雰囲気も描きたい時に良い効果を生み出せる。
iPhone 13 Pro/13 Pro Maxは広角レンズと望遠レンズでポートレート写真が撮れる。カメラのモードをポートレートに切り換えると、画面の隅に「1x」「3x」と書かれたアイコンが表示される。タップすると広角・望遠レンズが切り替わる。
被写体の料理だけでなくレストランの様子を背景に映し込むと、雰囲気の良い写真に仕上がった。望遠カメラによるポートレート撮影の場合、被写体の料理から少しカメラを離す必要がある。画面の被写体上に表示されるポートレートボックスが黄色くなるとシャッターが切れる。
画面上で被写体を長押しするとAE/AFロックがかかるので、iPhoneを構える手元が少し動いてもフォーカスのズレが防げる。
ポートレートの場合、撮影の前後に「照明効果」や「被写界深度コントロール」を編集するといっそうドラマティックな写真に仕上がるのでおすすめだ。
目の前で調理、またはシーズニングなど料理の仕上げをしてくれるレストランに足を運ぶことがあれば、スタッフに了解を得てiPhoneでスローモーション撮影を楽しみたい。
iPhone 13 Pro/13 Pro Maxではカメラアプリの設定から1080p/240fps、または1080p/120fpsのハイフレームレート撮影を選択してMOV形式のスローモーション動画が記録できる。
カメラアプリから「スロー」モードを選択して、撮影ボタンを押すと録画を開始する。スロー撮影中にシャッターボタンをタップすると静止画像も一緒に記録できる。動画のスローモーション箇所は、後で写真アプリから変更することも可能だ。
プロカメラマンである宮本氏も、iPhoneによるポートレート撮影は一眼レフカメラによる撮影の感覚に近いと話す。また「照明などを補完すれば意図した写真が撮れる。iPhoneならではの手軽さが活かせる写真と、デジタルカメラと使い分けながら仕事にも活かせそうな手応えもある」という。
Hotel'sのシェフである鳥羽氏は、SNSを通じて料理やレストランの魅力を広く発信していくことがとても大切だとしながら、「多くのお客様に、私たちのこだわりに関する沢山の情報を送り届けるツールとしてiPhoneは欠かせない」と語っている。
「iPhoneを使いこなすことによって、私たちのような料理人もSNSを介した写真表現によるクリエイターになれる。思いを込めてつくった料理を、より沢山の方々に見てもらうための世界観を表現できるところにiPhoneのカメラ機能の魅力を感じている。新しいクリエイティブスタイルが生まれる可能性もありそうだ」(鳥羽氏)
Hotel'sでは食材や料理を提供する食器、店内のBGMまで、ゲストを心地よくもてなすためにすべての要素こだわり持ちながら、「体験価値」をつくり出すことに力を入れているという。鳥羽氏は「お客様がiPhoneで撮った写真やコメントをSNSに公開して、レストランの体験価値を広く共有いただけることがとても有り難く、また大きな可能性を感じている」と期待を寄せる。
鳥羽氏は今後iPhoneをさらに活用して、世界中のシェフとの時間と場所の制約を超えて、同じレシピをベースに独創性豊かな料理を共創するコラボレーションにも挑戦してみたいという意気込みを語ってくれた。iPhoneが一流クリエイターの感性を刺激して、また新しいコンテンツを生むことなるのかとても楽しみだ。
■ミシュランの一ツ星レストランでiPhoneによる料理写真を撮る
Hotel'sは「ミシュランガイド東京2020」から3年連続で “一ツ星” を獲得した、代々木上原のレストラン「sio(シオ)」を経営する鳥羽氏が、2021年10月1日に表参道にオープンした新店舗だ。鳥羽氏はJリーグの練習生、小学校の教員を経て31歳で料理の世界に飛び込んだという異色のシェフ。ディナーだけでなく朝8時からのモーニング、11時からのランチもフル回転するという、Hotel'sのようなミシュラン級レストランは他に類を見ない。
2021年秋に発売されたiPhone 13 Pro/13 Pro Maxは広角・超広角・望遠のトリプルレンズカメラを搭載するフラグシップだ。iPhone 13 Proのカメラには魅力的なフードフォトがとてもナチュラルに撮れる魅力があるという宮本氏が、これまでに撮り続けてきたHotel's自慢の料理写真は、ホームページのポートフォリオに公開されている。
■マクロ撮影で迫力を出す
iPhone 13 Pro/13 Pro Maxは、被写体に最短2cmの距離までカメラを近づけてディテールに富んだ写真・動画が撮れるマクロ撮影機能を搭載する。料理の素材や食器の美しさを迫力たっぷりに伝えたい時にはマクロ撮影が有効だ。
iPhoneのカメラを被写体に近づけると自動でマクロ撮影に切り替わる。画面に表示されるチューリップのアイコンをタップすると、マクロ撮影はオフにもできる。
宮本氏は、iPhoneで「構図」を美しくキメた写真を撮りたい場面では、カメラの「グリッド」機能が効果的だと説く。被写体をセンターの位置にばかり収めていると、撮れる写真も単調になりがちだ。構図にひとひねりを加えることで料理の写真もグンと映える。
iPhoneを逆さに構えると、テーブルに置かれた料理により近く寄って撮れる。また下側からあおるように被写体を捉えると、構図が活き活きとしてくる場合もある。iPhoneの構え方によって画面のシャッターアイコンをタップしづらい時は、iPhoneの上下音量ボタンでシャッター操作ができることも覚えておきたい。
■ポートレートモードで美味しい香りを漂わせる
ポートレートモードでは、iPhone 13 Pro/13 Pro Maxのカメラが被写界深度エフェクトを自動で作成。背景に自然なボケ味を加えて被写体を引き立たせた写真が撮れる。ポートレートモードは料理の魅力を写実的に記録するだけでなく、美味さの香り立つ雰囲気も描きたい時に良い効果を生み出せる。
iPhone 13 Pro/13 Pro Maxは広角レンズと望遠レンズでポートレート写真が撮れる。カメラのモードをポートレートに切り換えると、画面の隅に「1x」「3x」と書かれたアイコンが表示される。タップすると広角・望遠レンズが切り替わる。
被写体の料理だけでなくレストランの様子を背景に映し込むと、雰囲気の良い写真に仕上がった。望遠カメラによるポートレート撮影の場合、被写体の料理から少しカメラを離す必要がある。画面の被写体上に表示されるポートレートボックスが黄色くなるとシャッターが切れる。
画面上で被写体を長押しするとAE/AFロックがかかるので、iPhoneを構える手元が少し動いてもフォーカスのズレが防げる。
ポートレートの場合、撮影の前後に「照明効果」や「被写界深度コントロール」を編集するといっそうドラマティックな写真に仕上がるのでおすすめだ。
■ダイナミックな調理シーンをスローモーションで楽しむ
目の前で調理、またはシーズニングなど料理の仕上げをしてくれるレストランに足を運ぶことがあれば、スタッフに了解を得てiPhoneでスローモーション撮影を楽しみたい。
iPhone 13 Pro/13 Pro Maxではカメラアプリの設定から1080p/240fps、または1080p/120fpsのハイフレームレート撮影を選択してMOV形式のスローモーション動画が記録できる。
カメラアプリから「スロー」モードを選択して、撮影ボタンを押すと録画を開始する。スロー撮影中にシャッターボタンをタップすると静止画像も一緒に記録できる。動画のスローモーション箇所は、後で写真アプリから変更することも可能だ。
■iPhoneのカメラがあればクリエイターも創作の幅が広がる
プロカメラマンである宮本氏も、iPhoneによるポートレート撮影は一眼レフカメラによる撮影の感覚に近いと話す。また「照明などを補完すれば意図した写真が撮れる。iPhoneならではの手軽さが活かせる写真と、デジタルカメラと使い分けながら仕事にも活かせそうな手応えもある」という。
Hotel'sのシェフである鳥羽氏は、SNSを通じて料理やレストランの魅力を広く発信していくことがとても大切だとしながら、「多くのお客様に、私たちのこだわりに関する沢山の情報を送り届けるツールとしてiPhoneは欠かせない」と語っている。
「iPhoneを使いこなすことによって、私たちのような料理人もSNSを介した写真表現によるクリエイターになれる。思いを込めてつくった料理を、より沢山の方々に見てもらうための世界観を表現できるところにiPhoneのカメラ機能の魅力を感じている。新しいクリエイティブスタイルが生まれる可能性もありそうだ」(鳥羽氏)
Hotel'sでは食材や料理を提供する食器、店内のBGMまで、ゲストを心地よくもてなすためにすべての要素こだわり持ちながら、「体験価値」をつくり出すことに力を入れているという。鳥羽氏は「お客様がiPhoneで撮った写真やコメントをSNSに公開して、レストランの体験価値を広く共有いただけることがとても有り難く、また大きな可能性を感じている」と期待を寄せる。
鳥羽氏は今後iPhoneをさらに活用して、世界中のシェフとの時間と場所の制約を超えて、同じレシピをベースに独創性豊かな料理を共創するコラボレーションにも挑戦してみたいという意気込みを語ってくれた。iPhoneが一流クリエイターの感性を刺激して、また新しいコンテンツを生むことなるのかとても楽しみだ。