公開日 2024/04/24 06:30
取り扱い店舗アバックとメーカー担当者にインタビュー
新機軸の「スピーカー内蔵スクリーン」登場。Bloomsbury.lab製品がホームシアターにもたらすメリットとは?
編集部:小野佳希、松原ひな子
アバックは、映画館向けの大型スクリーンや音響設備を中心に、家庭用スクリーンも手掛ける韓国のブランド・Bloomsbury.lab(ブルームズベリー ラボ)製品の取り扱いを開始した。
第1弾製品は、超短焦点プロジェクター専用の耐外光パネルスクリーン。2024年4月初旬から、全国の店舗で順次展示と販売を開始している。ラインナップは102インチ「M-LWO102U」、120インチ「M-LWO120U」の2種で、アバック仕様にカスタマイズされた限定モデルとなる。価格はオープンだが、M-LWO102Uは492,800円、M-LWO120Uは646,000円前後での実売が予想される(どちらも税込)。
本製品の最大の特長は、パネル内部にアクチュエーターと呼ばれる加振器を備えている点。それらで画面そのものを振動させることでスクリーン本体から音が出るという仕組み。システムは3ch構成のため、スクリーンを設置するだけでフロントLRおよびセンタースピーカーとしても機能する、いわば一体型のスクリーンだ。
このスクリーンの魅力と込められたブランドの想い、そしてシアターづくりの現場を熟知するアバックとのタッグによって実現する新しいホームシアターのスタイルを、Bloomsbury.labブランドの事業開発部CHANWOO BYUN氏と、アバック企画部の関 桂良氏に伺った。
──はじめにBloomsbury.labブランドについて教えていただけますか?
CHANWOO氏(以下:チャヌ氏)我々は2003年に韓国でスタートしたブランドです。劇場用の大型スクリーンを中心に、開発から製造、販売までをおこなっています。韓国では全国にある映画館のうち70%に弊社の製品が入っていて、実は日本でもTOHOシネマズ様にご採用いただいているんですよ。
そういった劇場向けの製品づくりで得られた技術とノウハウを、ホームユースの製品にも投入しています。「一番好きな映画を映画館で見た時の感動を、みんなが家でも感じられるスクリーン」の開発が、弊社のモットーの一つです。
──M-LWO102UおよびM-LWO120Uはホームユースの製品ですね。具体的にはどのような製品なのでしょう?
チャヌ氏:最大の特長は、やはり音が出るスクリーンであるという点ですね。スクリーンの内部にあるアクチュエーターがパネルを叩いて、その振動で音が出るという設計です。
これによって得られるメリットは大きく二つあります。一つめは、画の中の音源と実際の聴感の音源が一致するため、没入感が違います。画面そのものから音が出るので、定位感が抜群によく、大画面と合わさって映像体験の没入感がぐっとアップするんです。また画面から常に一定の音が出るというわけではなく、いわゆる立体音響のように音の位置を変化させることもできます。
このスタイルは従来のサウンドスクリーンを採用し、家庭で再現しようとするとかなりの設備投資が必要になります。しかしM-LWO102U/120Uであれば、スクリーン単体で実現できるんです。
二つめは、視聴者の正面にはスクリーンしかない、映像に集中できる視聴環境を簡単につくれることです。これは設置においてもメリットがあります。
第1弾製品は、超短焦点プロジェクター専用の耐外光パネルスクリーン。2024年4月初旬から、全国の店舗で順次展示と販売を開始している。ラインナップは102インチ「M-LWO102U」、120インチ「M-LWO120U」の2種で、アバック仕様にカスタマイズされた限定モデルとなる。価格はオープンだが、M-LWO102Uは492,800円、M-LWO120Uは646,000円前後での実売が予想される(どちらも税込)。
本製品の最大の特長は、パネル内部にアクチュエーターと呼ばれる加振器を備えている点。それらで画面そのものを振動させることでスクリーン本体から音が出るという仕組み。システムは3ch構成のため、スクリーンを設置するだけでフロントLRおよびセンタースピーカーとしても機能する、いわば一体型のスクリーンだ。
このスクリーンの魅力と込められたブランドの想い、そしてシアターづくりの現場を熟知するアバックとのタッグによって実現する新しいホームシアターのスタイルを、Bloomsbury.labブランドの事業開発部CHANWOO BYUN氏と、アバック企画部の関 桂良氏に伺った。
映画館での感動を家庭で再現したい
──はじめにBloomsbury.labブランドについて教えていただけますか?
CHANWOO氏(以下:チャヌ氏)我々は2003年に韓国でスタートしたブランドです。劇場用の大型スクリーンを中心に、開発から製造、販売までをおこなっています。韓国では全国にある映画館のうち70%に弊社の製品が入っていて、実は日本でもTOHOシネマズ様にご採用いただいているんですよ。
そういった劇場向けの製品づくりで得られた技術とノウハウを、ホームユースの製品にも投入しています。「一番好きな映画を映画館で見た時の感動を、みんなが家でも感じられるスクリーン」の開発が、弊社のモットーの一つです。
──M-LWO102UおよびM-LWO120Uはホームユースの製品ですね。具体的にはどのような製品なのでしょう?
チャヌ氏:最大の特長は、やはり音が出るスクリーンであるという点ですね。スクリーンの内部にあるアクチュエーターがパネルを叩いて、その振動で音が出るという設計です。
これによって得られるメリットは大きく二つあります。一つめは、画の中の音源と実際の聴感の音源が一致するため、没入感が違います。画面そのものから音が出るので、定位感が抜群によく、大画面と合わさって映像体験の没入感がぐっとアップするんです。また画面から常に一定の音が出るというわけではなく、いわゆる立体音響のように音の位置を変化させることもできます。
このスタイルは従来のサウンドスクリーンを採用し、家庭で再現しようとするとかなりの設備投資が必要になります。しかしM-LWO102U/120Uであれば、スクリーン単体で実現できるんです。
二つめは、視聴者の正面にはスクリーンしかない、映像に集中できる視聴環境を簡単につくれることです。これは設置においてもメリットがあります。