公開日 2016/07/15 10:59
同社“第三”の一体型インテグレーテッドアンプ
エソテリック、フルバランス・プリ/デュアルモノ構成採用のプリメイン「F-07」
編集部:小澤貴信
エソテリックは、プリメインアンプ「F-07」を7月20日より発売する。価格は550,000円(税抜)。
エソテリックは今年4月にプリメインアンプ「F-03A」と「F-05」を発売(関連ニュース)。本機はこれらに続くシリーズ第三のモデルとなる。
F-07は上位機と同様に、フラグシップモデル「Grandioso」シリーズからアナログ増幅回路をはじめ様々な技術を継承したことが特徴。また、物量を投入してアンプの本質を追究しつつ、一体型のプリメインアンプとして機能性と拡張性も同時に実現したという。出力は同じアンプ方式の上位モデル F-05が120W+120W(8Ω)なのに対して、F-07は100W+100W(8Ω)となる。
プリアンプ部は、セパレート機の流れを汲むフルバランス構成のプリアンプを採用。ノイズ耐性の高さや低インピーダンスを実現し、ピュアな信号増幅を可能としたという。
さらに、Grandiosoの設計思想をもっとも強く反映させた点として、プリアンプからパワーアンプ最終段までの全段でL/R独立のデュアルモノラル構成を採用。価格帯を超えた音質とチャンネルセパレーションを獲得したとする。
パワーアンプについても前段(入力段)をバランス化。低インピーダンスでクリーンな増幅が可能になり、聴感上のダイナミックレンジをさらに高めたという。
アンプ回路については、Grandiosoから継承した2パラレル・プッシュプル・3段ダーリントン構成を採用。100W+100W(8Ω)の出力を達成した。ドライブ段2段目から最終段への出力インピーダンスを下げる独自のLIDSC回路も採用することで、スピーカー駆動能力さらに高めたという。アンプ素子には、連続動作15A、瞬間動作30Aという電流供給能力を持つバイポーラ素子を採用。
電源部には633VAの大型カスタムEI電源トランスを採用。ブロックコンデンサーもチャンネルあたり10,000μF×4本のデュアルモノ構成とした。配線は極太ケーブルをボルトで接続し、低インピーダンス化を徹底している。
8本のバスバーには1.0mm厚の高純度OFC素材を使用。スピーカー出力部には機械接点を持たないMOS FETスイッチを採用。また出力段のコイルを省略するなど、低インピーダンス化に努めて駆動能力を高めた。
ボリュームコントロールは、バランス構成とデュアルモノを両立させる独自の「ESOTERIC-QVCS(Quad Volume Control System)」方式を採用。L/R、+/-ごとに独立させた合計4回路のラダー抵抗切替型ボリュームを、電子制御で一括コントロールする。さらにオーディオ基板からボリューム素子への配線を省略することで、信号経路を大幅に短縮し、音質劣化の防止や低歪みを実現している。
またプリ部の全制御系統は、アイソレーター素子を使ってプリアンプ本体から電気的に分離。さらにフロントパネル部に内蔵することで、ノイズ対策を徹底した。
ボリュームとセレクターは、Grandiosoと同一のベアリング機構を採用。芯ブレのない、滑らかな操作感を狙った。パネル上の全てのノブは、アルミニウム無垢材から削り出しで製作している。
L/R独立電源・独立回路のデュアルモノ・フォノイコライザー(MM/MC)、ハイインピーダンス・ヘッドホンの駆動も可能なヘッドホンアンプも内蔵している。
2バンド(TREBLE/BASS)のトーンコントロールを搭載し、電子制御による最大±12dB・0.5dBステップの調整が可能。各バンド4回路(L/R、正/負)のデュアルモノ・バランス回路で構成されており、音質の劣化を気にすることなく音質調整がでるとしている。また可変帯域を通常よりもそれぞれ高域(14kHz)/低域(63Hz)にシフトすることで、本来の音色を大きく損なわない調整が可能だという。
筐体は、3Dオプティマイズド・シャーシ構造を採用。堅牢な内部構造体で各回路ブロックを専用コンパートメント化した上で、立体的に配置。各回路の相互干渉を抑え、最短経路で配線することを可能とした。肉厚アルミニウムによるシャーシ外装もセパレートモデルと同一の設計を踏襲。フットには、スチール削り出しインシュレーターを採用している。
プリアンプ部、パワーアンプ部は、それぞれ単体での使用も可能。使用しない側はオフにすることができる。プリアウトには高品位なバッファーアンプを採用する。オプションボードを追加できるスロットを1系統備え、11.2MHz DSDや384kHz/32bit PCMに対応したDACボード「OP-DAC1」を追加できる。
アナログ入力端子はXLRを1系統、RCAを5系統搭載。パワーアンプ直接入力(XLR)、プリ出力(RCA)も備える。スピーカーターミナル(スクリュー式)は2系統を搭載する。
出力は100W+100W(8Ω)/170W+170W(4Ω)、全高調波歪率(1kHz、8Ω)は0.008%(100W)、周波数特性(1W出力時 +0/-3.0dB)は10Hz〜100kHz、S/N(IHF-A)は110dB、ダンピングファクターは370。
消費電力は215W(無信号時42W)、外形寸法は445W×191H×468Dmm、質量は27.2kg。
エソテリックは今年4月にプリメインアンプ「F-03A」と「F-05」を発売(関連ニュース)。本機はこれらに続くシリーズ第三のモデルとなる。
F-07は上位機と同様に、フラグシップモデル「Grandioso」シリーズからアナログ増幅回路をはじめ様々な技術を継承したことが特徴。また、物量を投入してアンプの本質を追究しつつ、一体型のプリメインアンプとして機能性と拡張性も同時に実現したという。出力は同じアンプ方式の上位モデル F-05が120W+120W(8Ω)なのに対して、F-07は100W+100W(8Ω)となる。
プリアンプ部は、セパレート機の流れを汲むフルバランス構成のプリアンプを採用。ノイズ耐性の高さや低インピーダンスを実現し、ピュアな信号増幅を可能としたという。
さらに、Grandiosoの設計思想をもっとも強く反映させた点として、プリアンプからパワーアンプ最終段までの全段でL/R独立のデュアルモノラル構成を採用。価格帯を超えた音質とチャンネルセパレーションを獲得したとする。
パワーアンプについても前段(入力段)をバランス化。低インピーダンスでクリーンな増幅が可能になり、聴感上のダイナミックレンジをさらに高めたという。
アンプ回路については、Grandiosoから継承した2パラレル・プッシュプル・3段ダーリントン構成を採用。100W+100W(8Ω)の出力を達成した。ドライブ段2段目から最終段への出力インピーダンスを下げる独自のLIDSC回路も採用することで、スピーカー駆動能力さらに高めたという。アンプ素子には、連続動作15A、瞬間動作30Aという電流供給能力を持つバイポーラ素子を採用。
電源部には633VAの大型カスタムEI電源トランスを採用。ブロックコンデンサーもチャンネルあたり10,000μF×4本のデュアルモノ構成とした。配線は極太ケーブルをボルトで接続し、低インピーダンス化を徹底している。
8本のバスバーには1.0mm厚の高純度OFC素材を使用。スピーカー出力部には機械接点を持たないMOS FETスイッチを採用。また出力段のコイルを省略するなど、低インピーダンス化に努めて駆動能力を高めた。
ボリュームコントロールは、バランス構成とデュアルモノを両立させる独自の「ESOTERIC-QVCS(Quad Volume Control System)」方式を採用。L/R、+/-ごとに独立させた合計4回路のラダー抵抗切替型ボリュームを、電子制御で一括コントロールする。さらにオーディオ基板からボリューム素子への配線を省略することで、信号経路を大幅に短縮し、音質劣化の防止や低歪みを実現している。
またプリ部の全制御系統は、アイソレーター素子を使ってプリアンプ本体から電気的に分離。さらにフロントパネル部に内蔵することで、ノイズ対策を徹底した。
ボリュームとセレクターは、Grandiosoと同一のベアリング機構を採用。芯ブレのない、滑らかな操作感を狙った。パネル上の全てのノブは、アルミニウム無垢材から削り出しで製作している。
L/R独立電源・独立回路のデュアルモノ・フォノイコライザー(MM/MC)、ハイインピーダンス・ヘッドホンの駆動も可能なヘッドホンアンプも内蔵している。
2バンド(TREBLE/BASS)のトーンコントロールを搭載し、電子制御による最大±12dB・0.5dBステップの調整が可能。各バンド4回路(L/R、正/負)のデュアルモノ・バランス回路で構成されており、音質の劣化を気にすることなく音質調整がでるとしている。また可変帯域を通常よりもそれぞれ高域(14kHz)/低域(63Hz)にシフトすることで、本来の音色を大きく損なわない調整が可能だという。
筐体は、3Dオプティマイズド・シャーシ構造を採用。堅牢な内部構造体で各回路ブロックを専用コンパートメント化した上で、立体的に配置。各回路の相互干渉を抑え、最短経路で配線することを可能とした。肉厚アルミニウムによるシャーシ外装もセパレートモデルと同一の設計を踏襲。フットには、スチール削り出しインシュレーターを採用している。
プリアンプ部、パワーアンプ部は、それぞれ単体での使用も可能。使用しない側はオフにすることができる。プリアウトには高品位なバッファーアンプを採用する。オプションボードを追加できるスロットを1系統備え、11.2MHz DSDや384kHz/32bit PCMに対応したDACボード「OP-DAC1」を追加できる。
アナログ入力端子はXLRを1系統、RCAを5系統搭載。パワーアンプ直接入力(XLR)、プリ出力(RCA)も備える。スピーカーターミナル(スクリュー式)は2系統を搭載する。
出力は100W+100W(8Ω)/170W+170W(4Ω)、全高調波歪率(1kHz、8Ω)は0.008%(100W)、周波数特性(1W出力時 +0/-3.0dB)は10Hz〜100kHz、S/N(IHF-A)は110dB、ダンピングファクターは370。
消費電力は215W(無信号時42W)、外形寸法は445W×191H×468Dmm、質量は27.2kg。
- ジャンルプリメインアンプ
- ブランドESOTERIC
- 型番F-07
- 発売日7月20日
- 価格550,000円(税抜)
【SPEC】●出力:100W+100W(8Ω)、170W+170W(4Ω) ●全高調波歪率(1kHz,8Ω):0.008%(100W) ●周波数特性(1W出力時 +0/-3.0dB):10Hz〜100kHz ●S/N比(IHF-A):110dB ●ダンピングファクター:370 ●適合最小インピーダンス:4Ω ●入力インピーダンス:XLR,RCA…10kΩ、PHONO(MM)…47kΩ、PHONO(MC)…100Ω、外部プリアンプ入力…47kΩ ●出力インピーダンス:RCA…100Ω、プリアンプ出力 S/N比(1V出力時)XLR,RCA入力…109dB/PHONO(MM)入力…93dB/PHONO(MC)入力…75dB ●ゲイン:プリアンプ部…24.5dB(ボリューム最大時)、パワーアンプ部…29dB ●消費電力:215W(電気用品安全法)、42W(無信号時) ●外形寸法:445W×191H×468Dmm(突起部含む) ●質量:27.2kg