公開日 2019/04/05 16:48
メーカーの垣根を超えたイベント
九州初上陸の製品も多数登場、「第16回九州ハイエンドオーディオフェア」が盛況のうちに閉幕
オーディオ編集部:伊佐山勝則
3月29日 - 31日の3日間、福岡県福岡市にある福岡国際会議場にて、「第16回九州ハイエンドオーディオフェア」が開催された。
同フェアを主催する老舗オーディオ専門店であるマックスオーディオの代表、大原晴三氏に今年のテーマや反響の様子を伺った。
「今年は各ブースごとの試聴スケジュールをほどんど無くして、フリーの時間を多くとるようにしました。昨年までは各メーカーごとに30分刻みで試聴デモを行ってきましたが、そうすると、時間的なタイミングが合わない限り、お客様が聴きたい機器のデモを体験することができないというケースが出ていました。お客様があってこそのイベントですから、そういったご要望にはぜひともお応えしたいと思い、今年からこのような形をとりました」(大原晴三氏)
実際にブースを訪ねると、1部屋あたり約3 - 4社のメーカーが出展する形式は従来通りだが、試聴デモに関しては、オーディオファンにとっては非常に面白い形になっている。
例えばエレクトリとハーマンインターナショナルとエソテリック、エイ・アンド・エムが出展するBルームでは、アヴァンギャルドとタンノイ、JBL、マジコのスピーカーが同じ場所に設置。その間には、マッキントッシュとマークレビンソン、エソテリックとエアタイトのアンプが林立。アヴァンギャルドのスピーカーをマッキントッシュのアンプとメトロノームのCDプレーヤーで鳴らし、その操作をエソテリックの担当者が行う。
一方で、エレクトリの担当者がエソテリックのシステムを使い、マジコのスピーカーを鳴らすなど、これまでには見ることのない光景が見られ、メーカー、輸入商社の垣根を超えた試聴イベントが展開されていた。
さらに今年から、新たにオーディオアクセサリーやケーブルの効果が体験できるブースも設立。タオック、ゾノトーン、サエク、光城精工の4ブランドが、こちらもメーカーの垣根を超えた一斉比較試聴を行い、盛況を博していた。TAOCは最新オーディオラック「CLシリーズ」と「XLシリーズ」を初公開。旧シリーズとの比較試聴を分かりやすい切り口で展開。SAECは最高峰ケーブル「ストラトスフィア」のデモとともに話題のトーンアーム「WE-4700」を公開した。
KOJOTECHNOLOGYは最高峰クリーン電源システム「DA-6」のシグネチャーモデルや新製品のアースケーブル2モデルを初公開。ZONOTONEは最新インターコネクトケーブル「Grandio AC-1」と「Shupreme AC-LX」を初公開。デモンストレーションでも多くの来場者を集めた。
その他にも各社とも、九州初上陸の新製品を多数出展。スペックのパワーアンプやクレルのDAC対応プリメインアンプ「K-300Digital」、マジコの「M2」はこの地が日本初公開のモデル。
さらにはいま話題のソナス・ファベールの「Electa Amator III」、アイレックスが新たに取り扱いを開始するイタリアAUDEL社のスピーカーシステム「Magika mk2」も九州初上陸。
また「Electa Amator III」と同じスペースにて、キソアコースティックのこちらも九州初上陸となる新型スピーカー「HB-N1」の魅力を体験することができた。エムプラスコンセプトは英国ハ―ベスの「HL-P3ESR」や「Monitor30.1」、「Compact7SE3」に「Super HL5 Plus」といった人気のスピーカーを揃えた。
ラックスマンは4月下旬発売の真空管コントロールアンプ「CL-1000」を中心に、同社の真空管パワーアンプ「MQ-300」や、プリメインアンプは「L-509u」、「C-900u」+「M-900u」のセパレーアンプ等々も使用。FOCALの新型スピーカー「Stella Utopia EM Evo」や「Diablo UtopiaEvo」を駆動した。
アキュフェーズは新製品のステレオパワーアンプ「P-4500」やモノラルパワーアンプ「A-75」、プリメインアンプ「E-480」を中心に単独ブースでのデモンストレーションを実施。「A-75」のブリッジ接続の解説などマニアックな内容も混ぜ込んだイベントを行った。
協同電子エンジニアリングは、昨年末に発売されたバランス入力対応MC昇圧トランス内蔵のフォノアンプ「EA-350」やMCカートリッジ「PP-2000」、新製品のパッシブアッテネーター式コントローラー「CM-2000」などPhasemationブランドのフルシステムでJBL「4700」をドライブ。
また同社ブースでは北九州が生んだオーディオブランド、キットヒットのスーパートゥイーターのデモも実施。通常モデルの「HIT-ST20」と、エントリーモデル「HIT-STF」を用意し、その効果を体験することができた。
テクニクスは5月24日発売のアナログプレーヤー「SL-1200MK7」を初公開。ヤマハは今年11月に発売予定のアナログターンテーブル「GT-5000」を中心に、同社最高峰の5000シリーズがフルシステムで堪能できるデモンストレーションを実施した。
ステラ/ゼファンのブースではTechDASの最高峰「Air Force One Premium」をはじめ、SMEの「Model30MK2」や「Synergy」といった3機のアナログプレーヤーが林立。エイ・アンド・エムはAIR TIGHTブランドから新登場の出力管別売仕様のパワーアンプ「ATM-300R」を中心にプリアンプ「ATC-5」を中心に、TRANSROTORのアナログプレーヤー「ZET3」でアナログ再生を堪能できるシステムとなっていた。
シーエスフィールドは同社が取り扱うJORMADESIGNの最新ケーブル「JORMA TRINITYシリーズ」やAFIのレコード・フラットナー&リラクゼーション・デバイスの最新モデル「flat.2」を中心にデモンストレーションを実施。TADはスピーカーシステム「TAD-ME1」や「TAD-E1」等々、いま人気のスピーカーが勢揃い。同社のモノラルパワーアンプ「TAD-M1000」を中心に同社のフルシスムで駆動した。
その他にも注目製品が盛りだくさんで大盛況の3日間となった。会場の様子は以下の写真とともにご参照いただきたい。
同フェアを主催する老舗オーディオ専門店であるマックスオーディオの代表、大原晴三氏に今年のテーマや反響の様子を伺った。
「今年は各ブースごとの試聴スケジュールをほどんど無くして、フリーの時間を多くとるようにしました。昨年までは各メーカーごとに30分刻みで試聴デモを行ってきましたが、そうすると、時間的なタイミングが合わない限り、お客様が聴きたい機器のデモを体験することができないというケースが出ていました。お客様があってこそのイベントですから、そういったご要望にはぜひともお応えしたいと思い、今年からこのような形をとりました」(大原晴三氏)
実際にブースを訪ねると、1部屋あたり約3 - 4社のメーカーが出展する形式は従来通りだが、試聴デモに関しては、オーディオファンにとっては非常に面白い形になっている。
例えばエレクトリとハーマンインターナショナルとエソテリック、エイ・アンド・エムが出展するBルームでは、アヴァンギャルドとタンノイ、JBL、マジコのスピーカーが同じ場所に設置。その間には、マッキントッシュとマークレビンソン、エソテリックとエアタイトのアンプが林立。アヴァンギャルドのスピーカーをマッキントッシュのアンプとメトロノームのCDプレーヤーで鳴らし、その操作をエソテリックの担当者が行う。
一方で、エレクトリの担当者がエソテリックのシステムを使い、マジコのスピーカーを鳴らすなど、これまでには見ることのない光景が見られ、メーカー、輸入商社の垣根を超えた試聴イベントが展開されていた。
さらに今年から、新たにオーディオアクセサリーやケーブルの効果が体験できるブースも設立。タオック、ゾノトーン、サエク、光城精工の4ブランドが、こちらもメーカーの垣根を超えた一斉比較試聴を行い、盛況を博していた。TAOCは最新オーディオラック「CLシリーズ」と「XLシリーズ」を初公開。旧シリーズとの比較試聴を分かりやすい切り口で展開。SAECは最高峰ケーブル「ストラトスフィア」のデモとともに話題のトーンアーム「WE-4700」を公開した。
KOJOTECHNOLOGYは最高峰クリーン電源システム「DA-6」のシグネチャーモデルや新製品のアースケーブル2モデルを初公開。ZONOTONEは最新インターコネクトケーブル「Grandio AC-1」と「Shupreme AC-LX」を初公開。デモンストレーションでも多くの来場者を集めた。
その他にも各社とも、九州初上陸の新製品を多数出展。スペックのパワーアンプやクレルのDAC対応プリメインアンプ「K-300Digital」、マジコの「M2」はこの地が日本初公開のモデル。
さらにはいま話題のソナス・ファベールの「Electa Amator III」、アイレックスが新たに取り扱いを開始するイタリアAUDEL社のスピーカーシステム「Magika mk2」も九州初上陸。
また「Electa Amator III」と同じスペースにて、キソアコースティックのこちらも九州初上陸となる新型スピーカー「HB-N1」の魅力を体験することができた。エムプラスコンセプトは英国ハ―ベスの「HL-P3ESR」や「Monitor30.1」、「Compact7SE3」に「Super HL5 Plus」といった人気のスピーカーを揃えた。
ラックスマンは4月下旬発売の真空管コントロールアンプ「CL-1000」を中心に、同社の真空管パワーアンプ「MQ-300」や、プリメインアンプは「L-509u」、「C-900u」+「M-900u」のセパレーアンプ等々も使用。FOCALの新型スピーカー「Stella Utopia EM Evo」や「Diablo UtopiaEvo」を駆動した。
アキュフェーズは新製品のステレオパワーアンプ「P-4500」やモノラルパワーアンプ「A-75」、プリメインアンプ「E-480」を中心に単独ブースでのデモンストレーションを実施。「A-75」のブリッジ接続の解説などマニアックな内容も混ぜ込んだイベントを行った。
協同電子エンジニアリングは、昨年末に発売されたバランス入力対応MC昇圧トランス内蔵のフォノアンプ「EA-350」やMCカートリッジ「PP-2000」、新製品のパッシブアッテネーター式コントローラー「CM-2000」などPhasemationブランドのフルシステムでJBL「4700」をドライブ。
また同社ブースでは北九州が生んだオーディオブランド、キットヒットのスーパートゥイーターのデモも実施。通常モデルの「HIT-ST20」と、エントリーモデル「HIT-STF」を用意し、その効果を体験することができた。
テクニクスは5月24日発売のアナログプレーヤー「SL-1200MK7」を初公開。ヤマハは今年11月に発売予定のアナログターンテーブル「GT-5000」を中心に、同社最高峰の5000シリーズがフルシステムで堪能できるデモンストレーションを実施した。
ステラ/ゼファンのブースではTechDASの最高峰「Air Force One Premium」をはじめ、SMEの「Model30MK2」や「Synergy」といった3機のアナログプレーヤーが林立。エイ・アンド・エムはAIR TIGHTブランドから新登場の出力管別売仕様のパワーアンプ「ATM-300R」を中心にプリアンプ「ATC-5」を中心に、TRANSROTORのアナログプレーヤー「ZET3」でアナログ再生を堪能できるシステムとなっていた。
シーエスフィールドは同社が取り扱うJORMADESIGNの最新ケーブル「JORMA TRINITYシリーズ」やAFIのレコード・フラットナー&リラクゼーション・デバイスの最新モデル「flat.2」を中心にデモンストレーションを実施。TADはスピーカーシステム「TAD-ME1」や「TAD-E1」等々、いま人気のスピーカーが勢揃い。同社のモノラルパワーアンプ「TAD-M1000」を中心に同社のフルシスムで駆動した。
その他にも注目製品が盛りだくさんで大盛況の3日間となった。会場の様子は以下の写真とともにご参照いただきたい。