公開日 2019/11/21 14:43
Mark Levinson新モデルなど多数
JBL、新スピーカー「L82 Classic」世界初披露。小型化により設置しやすく
編集部:押野 由宇
ハーマンインターナショナルは、11月22日 - 24日の3日間、同社が取り扱うハイエンドオーディオ製品が試聴できるイベント「HARMAN Sound Summit in Tokyo」を東京・銀座にて開催する。それに先駆け、会場となる銀座SOLAにて、メディア向けの発表会が実施された。
会場では、Mark Levinsonの最新SACDプレーヤー「No5105」をはじめ、今後発売を予定する多くの製品が用意された。
世界初披露となったのがJBLのブックシェルフスピーカー「L82 Classic」だ。2019年にJBLとして最も売れたスピーカーだという「L100 Classic」の弟機にあたるモデルで、20cmウーファーを搭載した2ウェイスピーカー。開発責任者のクリス・ヘーガン氏は、「L100 Classicが人気の一方で大きくて重たいという意見があったことを受け、小型化を実現した」と説明する。
ウーファーユニットには長いボイスコイルと厳選されたパーツによる磁気回路を搭載。トゥイーターはL100 Classicと同様で、振動板素材にはチタンを用いており、エッジは共振を抑制する設計をなしている。グリルはブラック、オレンジ、ブルーの3種類をラインナップ。L100 Classicで評判の良かったというスタンドは、L82 Classic専用スタンドとして別途用意する。日本での発売はまだ明らかになっていないが、グローバルでの発売は2020年を予定しており、予価は25万円/ペア。スタンドは3万円/ペアとなる。
同じくJBLからは、上位モデル譲りの新開発ユニット “HDIホーン” を搭載した「HDIシリーズ」を発表。トールボーイ型の「HDI-3800」「HDI-3600」、ブックシェルフ型「HDU-1600」、センタースピーカー「HDI-4500」、サブウーファー「HDI-1200P」を揃える。
HDIはHigh Definition Imagingを指し、ホーンの切れ目が “X” に見えることから「Xホーン」とも呼ばれるもので、「STUDIOシリーズ」にも搭載されている。HDIシリーズは、位置づけとしては「STUDIO 6」の上位にあたる。
コンプレッションドライバーは「4367」にも採用されるD2ドライバーを搭載。なお4367ではD2デュアルドライバーとなっているが、HDIシリーズではリング状ダイアフラムをシングルで使用しているとのこと。またアルミ振動板の表面をセラミック化する、REVELブランドが得意とする技術を投入されているという。
製品名は主にユニットサイズの違いからきており、HDI-3800は3×200mm径の2.5ウェイ、HDI-3600は3×165mm径の2.5ウェイ。HDI-1600は1×165mm径の2ウェイで、HDI-4500は4×133mm径の2.5ウェイ。センタースピーカーのHDI-1200Pには300mm径ユニットを搭載する。
また、「Project EVEREST DD67000」についても説明が行われ、高域を担うベリリウム・コンプレッション・ドライバーが従来の476Beから、「877Be」に変更された。フェイズプラグがJBL史上初となる5重のリングとなったことで、大口径ユニットの音をより忠実に再現するとしている。この仕様変更に伴う製品名の変更などは行われないが、今後の出荷モデルは877Be搭載仕様になるという。同社は「これがDD67000の完成形」とアピールしている。
グローバル展開として、今後は「L82 Classic」のほか、2020年はJBLモニタースピーカーが50周年を迎えることを受け、初代機にインスパイアされた、モニタースピーカーを計画しているという。さらに2021年にはスタジオモニターをさらに拡充するとともに、JBLブランドが75周年となることから、新フラグシップを市場に投入していくとのことだ。
REVELブランドからは、Performa Beシリーズの新モデルとして「F226Be」を発表。2×165mm径の3ウェイフロア型スピーカーで、「日本の家屋に起きやすいサイズ」と説明されている。なお、カラーも含めて現在日本導入を検討中とのことだ。
さらに、「ブックシェルフやトールボーイなど様々なモデルを展開していくつもり」だとして、グローバルでは2020年2月頃に新フラグシップ「F328Be」を市場投入予定。さらに、要望の多かったというセンタースピーカー「C426Be」を、2020年1月頃より製造を開始するとしている。
Mark Levinsonは新たな顧客層に向けて展開する「No5000」シリーズを強化。2019年に「No5805」を発売、2020年初旬には先述の「No5101」を投入。そして、グローバル展開として、2020年中にさらに4つのモデルを投入する予定だ。
ハーマンインターナショナル代表取締役社長のトム・メッツガー氏は「ラグジュアリーオーディオのマーケットは、ハーマンインターナショナルにとって大きなものだが、なかでも日本市場は特に重要と会社全体で認識している。来年JBLは75周年を迎える。これもターニングポイントだ。JBLは読売ジャイアンツをスポンサードしており、六本木のビルボードライブとも深いつながりがある。来年の横浜ビルボードライブもJBLがサポートする。これからもラグジュアリーマーケットを盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
「No5101」や新ドライバーを搭載する「Project EVEREST DD67000」は、HARMAN Sound Summitイベントにて聴くことができる。明日11月22日から開催の「東京インターナショナルオーディオショウ」会場からもほど近いので、2つのイベントをはしごすることも可能だろう。
【HARMAN Sound Summit in Tokyo概要】
会場:銀座SOLA(東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル10F)
入場料:無料
<開催日時>
11月22日(金)13:00 - 19:00
11月23日(土)11:00 - 19:00
11月24日(日)11:00 - 17:00
<試聴イベントスケジュール>
■11月22日
14:00〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすブックシェルフスピーカー
15:30〜 ステレオパワーアンプで鳴らす4367WXスタジオモニター
17:00〜 モノラルパワーアンプで鳴らすProject K2
18:30〜 New HFDriver搭載EVERESTを満喫!
■11月23日
12:00〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすブックシェルフスピーカー
13:30〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすフロアスピーカー
15:00〜 ステレオパワーアンプで鳴らす4367WXスタジオモニター
16:30〜 モノラルパワーアンプで鳴らすProject K2
18:00〜 New HFDriver搭載EVERESTを満喫!
■11月24日
12:00〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすブックシェルフスピーカー
13:30〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすフロアスピーカー
15:00〜 ステレオパワーアンプで鳴らす4367WXスタジオモニター
16:30〜 New HFDriver搭載EVERESTを満喫!
会場では、Mark Levinsonの最新SACDプレーヤー「No5105」をはじめ、今後発売を予定する多くの製品が用意された。
世界初披露となったのがJBLのブックシェルフスピーカー「L82 Classic」だ。2019年にJBLとして最も売れたスピーカーだという「L100 Classic」の弟機にあたるモデルで、20cmウーファーを搭載した2ウェイスピーカー。開発責任者のクリス・ヘーガン氏は、「L100 Classicが人気の一方で大きくて重たいという意見があったことを受け、小型化を実現した」と説明する。
ウーファーユニットには長いボイスコイルと厳選されたパーツによる磁気回路を搭載。トゥイーターはL100 Classicと同様で、振動板素材にはチタンを用いており、エッジは共振を抑制する設計をなしている。グリルはブラック、オレンジ、ブルーの3種類をラインナップ。L100 Classicで評判の良かったというスタンドは、L82 Classic専用スタンドとして別途用意する。日本での発売はまだ明らかになっていないが、グローバルでの発売は2020年を予定しており、予価は25万円/ペア。スタンドは3万円/ペアとなる。
同じくJBLからは、上位モデル譲りの新開発ユニット “HDIホーン” を搭載した「HDIシリーズ」を発表。トールボーイ型の「HDI-3800」「HDI-3600」、ブックシェルフ型「HDU-1600」、センタースピーカー「HDI-4500」、サブウーファー「HDI-1200P」を揃える。
HDIはHigh Definition Imagingを指し、ホーンの切れ目が “X” に見えることから「Xホーン」とも呼ばれるもので、「STUDIOシリーズ」にも搭載されている。HDIシリーズは、位置づけとしては「STUDIO 6」の上位にあたる。
コンプレッションドライバーは「4367」にも採用されるD2ドライバーを搭載。なお4367ではD2デュアルドライバーとなっているが、HDIシリーズではリング状ダイアフラムをシングルで使用しているとのこと。またアルミ振動板の表面をセラミック化する、REVELブランドが得意とする技術を投入されているという。
製品名は主にユニットサイズの違いからきており、HDI-3800は3×200mm径の2.5ウェイ、HDI-3600は3×165mm径の2.5ウェイ。HDI-1600は1×165mm径の2ウェイで、HDI-4500は4×133mm径の2.5ウェイ。センタースピーカーのHDI-1200Pには300mm径ユニットを搭載する。
また、「Project EVEREST DD67000」についても説明が行われ、高域を担うベリリウム・コンプレッション・ドライバーが従来の476Beから、「877Be」に変更された。フェイズプラグがJBL史上初となる5重のリングとなったことで、大口径ユニットの音をより忠実に再現するとしている。この仕様変更に伴う製品名の変更などは行われないが、今後の出荷モデルは877Be搭載仕様になるという。同社は「これがDD67000の完成形」とアピールしている。
グローバル展開として、今後は「L82 Classic」のほか、2020年はJBLモニタースピーカーが50周年を迎えることを受け、初代機にインスパイアされた、モニタースピーカーを計画しているという。さらに2021年にはスタジオモニターをさらに拡充するとともに、JBLブランドが75周年となることから、新フラグシップを市場に投入していくとのことだ。
REVELブランドからは、Performa Beシリーズの新モデルとして「F226Be」を発表。2×165mm径の3ウェイフロア型スピーカーで、「日本の家屋に起きやすいサイズ」と説明されている。なお、カラーも含めて現在日本導入を検討中とのことだ。
さらに、「ブックシェルフやトールボーイなど様々なモデルを展開していくつもり」だとして、グローバルでは2020年2月頃に新フラグシップ「F328Be」を市場投入予定。さらに、要望の多かったというセンタースピーカー「C426Be」を、2020年1月頃より製造を開始するとしている。
Mark Levinsonは新たな顧客層に向けて展開する「No5000」シリーズを強化。2019年に「No5805」を発売、2020年初旬には先述の「No5101」を投入。そして、グローバル展開として、2020年中にさらに4つのモデルを投入する予定だ。
ハーマンインターナショナル代表取締役社長のトム・メッツガー氏は「ラグジュアリーオーディオのマーケットは、ハーマンインターナショナルにとって大きなものだが、なかでも日本市場は特に重要と会社全体で認識している。来年JBLは75周年を迎える。これもターニングポイントだ。JBLは読売ジャイアンツをスポンサードしており、六本木のビルボードライブとも深いつながりがある。来年の横浜ビルボードライブもJBLがサポートする。これからもラグジュアリーマーケットを盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
「No5101」や新ドライバーを搭載する「Project EVEREST DD67000」は、HARMAN Sound Summitイベントにて聴くことができる。明日11月22日から開催の「東京インターナショナルオーディオショウ」会場からもほど近いので、2つのイベントをはしごすることも可能だろう。
【HARMAN Sound Summit in Tokyo概要】
会場:銀座SOLA(東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル10F)
入場料:無料
<開催日時>
11月22日(金)13:00 - 19:00
11月23日(土)11:00 - 19:00
11月24日(日)11:00 - 17:00
<試聴イベントスケジュール>
■11月22日
14:00〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすブックシェルフスピーカー
15:30〜 ステレオパワーアンプで鳴らす4367WXスタジオモニター
17:00〜 モノラルパワーアンプで鳴らすProject K2
18:30〜 New HFDriver搭載EVERESTを満喫!
■11月23日
12:00〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすブックシェルフスピーカー
13:30〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすフロアスピーカー
15:00〜 ステレオパワーアンプで鳴らす4367WXスタジオモニター
16:30〜 モノラルパワーアンプで鳴らすProject K2
18:00〜 New HFDriver搭載EVERESTを満喫!
■11月24日
12:00〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすブックシェルフスピーカー
13:30〜 インテグレーテッドアンプで鳴らすフロアスピーカー
15:00〜 ステレオパワーアンプで鳴らす4367WXスタジオモニター
16:30〜 New HFDriver搭載EVERESTを満喫!