公開日 2022/06/08 20:03
タクトシュトック取り扱い
独・GERMAN PHYSIKS日本上陸。最新DDDユニット搭載の無指向型スピーカー「HRS-130」
編集部:松永達矢
タクトシュトックは、新たにドイツのスピーカーブランド「GERMAN PHYSIKS」(ジャーマン・フィジックス)を取り扱うと発表。全方向性放射特性を備える「DDDユニット」を搭載するスピーカー「HRS-130」を7月10日(日)より発売する。合計14色の仕上げを用意しており、価格はサテン仕上げが418万円(以下、ペア/税込)。ハイポリッシュ仕上げを選択した場合が462万円で、カーボンファイバー仕上げの場合495万円。
ジャーマン・フィジックスは、ドイツのホルガー・ミューラー氏主催のオーディオブランド。アメリカのリンカーン・ウォルシュ氏が開発した360度無指向に放射されるウォルシュ・ドライバー搭載スピーカー「Ohm F」に感動したホルガー氏が、同スピーカーを自宅に導入。後年ドイツの数学者であるエンジニアであるピーター・ディックス氏が複雑な構造を持つ同ドライバーをコンピュータモデリングした試作品を開発し、ライセンスを獲得。さらなる研究を重ねて開発されたユニットは1992年にDDD(Dicks Dipole Driver/ディック・ダイポール・ドライバー)と名付けられ、ブランドのアイコンとなった。
着想の元であるウォルシュ・ドライバーは、チタン箔、焼戻しアルミニウム、フェルト紙などの異素材を組み合わせていたためコーン全体の重さが125gとなっており、強力なマグネットの存在しない時代だっため駆動には高価で強力なアンプが必要だった。また、構造も複雑なため大音量で壊れやすく、製造も難しかった。これに対し、ジャーマン・フィジックスによるDDDユニットは単一素材による設計を実現することで、諸々の問題を克服したという。
なお、当時開発された初代DDDユニットは素材に0.025mmのチタン箔を使用し270Hzから21.5kHzまでの音域を単一のドライバーにてカバーするものだったが、ユニットの堅牢性や生産性に難を抱えていたため、現在のDDDユニットにはその両方を改善する素材としてカーボンファイバーを採用。190Hzから24kHzというさらに幅広い音域をカバーするとともに、強度についても指で振動板を押しても全く問題ない堅牢性を獲得したいう。
加えて、200Hz付近での周波数において、ボイスコイルとドライバーコーンが一体となって往復動作を行う「ピストン動作」、200Hz以降で柔軟なボイスコイルのたわみによって発生する「ヴェンディング・ウェーブ」、約5,000Hzで発生する定在波によって周波数特性を拡張。コーン表面に形成される同心円のようなパターン一つ一つを個別のサウンドラジエータとして機能させる「モーダル放射」といったパフォーマンスを単独のユニットにて行えるという。
上記3つのパフォーマンスにより、DDDユニット搭載スピーカーは190Hz - 24kHzまでのおよそ7オクターブに及ぶ周波数を非常に軽い質量で、360度無指向に放射できると同社は説明している。
この度日本国内で販売されるHRS-130は、現在のジャーマン・フィジックスのラインナップの中でも世界中で最も人気のあるモデルとされており、最新型のDDDユニットを専用の密閉キャビティ内に搭載する360度無指向型の2ウェイスピーカー。ユニットの全方向性放射特性により、ホールのような包み込む音場を作り出すとアピールしている。
なお、型番にあるHRSとはHelmholtz Resonator Speakerの略となっており、20cmのウーファードライバーを搭載するボトム部の構造をヘルムホルツの共鳴管の利用した密閉型を採用。全帯域を360度無指向で再生可能としている。加えて、リアパネルに備えられたジャンパーにより、高域レベルを-2/0/+2/+4dBで調整可能だとしている。
キャビネット部は特徴的な8角形なスタイルを取っており、キャビネットの強度と設置のしやすさを両立。6畳から30畳までの幅広い部屋に対応するとしている。入力コネクタにはWBT製 nextgenバインディングポストを採用する。
インピーダンスは4Ω 、周波数特性は29 - 24kHz、クロスオーバーは220Hzとなり、能率は87dB(for 1W @1m)となっている。外形寸法は325W×1,160H×325Dmm。質量は37.4kg(本)。保証期間は購入から5年となる。
ジャーマン・フィジックスは、ドイツのホルガー・ミューラー氏主催のオーディオブランド。アメリカのリンカーン・ウォルシュ氏が開発した360度無指向に放射されるウォルシュ・ドライバー搭載スピーカー「Ohm F」に感動したホルガー氏が、同スピーカーを自宅に導入。後年ドイツの数学者であるエンジニアであるピーター・ディックス氏が複雑な構造を持つ同ドライバーをコンピュータモデリングした試作品を開発し、ライセンスを獲得。さらなる研究を重ねて開発されたユニットは1992年にDDD(Dicks Dipole Driver/ディック・ダイポール・ドライバー)と名付けられ、ブランドのアイコンとなった。
着想の元であるウォルシュ・ドライバーは、チタン箔、焼戻しアルミニウム、フェルト紙などの異素材を組み合わせていたためコーン全体の重さが125gとなっており、強力なマグネットの存在しない時代だっため駆動には高価で強力なアンプが必要だった。また、構造も複雑なため大音量で壊れやすく、製造も難しかった。これに対し、ジャーマン・フィジックスによるDDDユニットは単一素材による設計を実現することで、諸々の問題を克服したという。
なお、当時開発された初代DDDユニットは素材に0.025mmのチタン箔を使用し270Hzから21.5kHzまでの音域を単一のドライバーにてカバーするものだったが、ユニットの堅牢性や生産性に難を抱えていたため、現在のDDDユニットにはその両方を改善する素材としてカーボンファイバーを採用。190Hzから24kHzというさらに幅広い音域をカバーするとともに、強度についても指で振動板を押しても全く問題ない堅牢性を獲得したいう。
加えて、200Hz付近での周波数において、ボイスコイルとドライバーコーンが一体となって往復動作を行う「ピストン動作」、200Hz以降で柔軟なボイスコイルのたわみによって発生する「ヴェンディング・ウェーブ」、約5,000Hzで発生する定在波によって周波数特性を拡張。コーン表面に形成される同心円のようなパターン一つ一つを個別のサウンドラジエータとして機能させる「モーダル放射」といったパフォーマンスを単独のユニットにて行えるという。
上記3つのパフォーマンスにより、DDDユニット搭載スピーカーは190Hz - 24kHzまでのおよそ7オクターブに及ぶ周波数を非常に軽い質量で、360度無指向に放射できると同社は説明している。
この度日本国内で販売されるHRS-130は、現在のジャーマン・フィジックスのラインナップの中でも世界中で最も人気のあるモデルとされており、最新型のDDDユニットを専用の密閉キャビティ内に搭載する360度無指向型の2ウェイスピーカー。ユニットの全方向性放射特性により、ホールのような包み込む音場を作り出すとアピールしている。
なお、型番にあるHRSとはHelmholtz Resonator Speakerの略となっており、20cmのウーファードライバーを搭載するボトム部の構造をヘルムホルツの共鳴管の利用した密閉型を採用。全帯域を360度無指向で再生可能としている。加えて、リアパネルに備えられたジャンパーにより、高域レベルを-2/0/+2/+4dBで調整可能だとしている。
キャビネット部は特徴的な8角形なスタイルを取っており、キャビネットの強度と設置のしやすさを両立。6畳から30畳までの幅広い部屋に対応するとしている。入力コネクタにはWBT製 nextgenバインディングポストを採用する。
インピーダンスは4Ω 、周波数特性は29 - 24kHz、クロスオーバーは220Hzとなり、能率は87dB(for 1W @1m)となっている。外形寸法は325W×1,160H×325Dmm。質量は37.4kg(本)。保証期間は購入から5年となる。
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