公開日 2024/02/29 19:49
5月発売の「季刊・オーディオアクセサリー」にて詳細をレポート
Synergistic Researchアメリカ本社を記者が訪問!アクセサリーをトータルで提案する野心的ブランド
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
現在、アメリカはカリフォルニア州にあるオーディオブランド、Synergistic Research社を訪問している。日本国内ではアイレックス(株)が年初より正式に国内代理店となり、展開しているブランドである。
Synergistic Researchは、ロサンゼルスの空港から南へ車で1時間ほど走った、オレンジカウンティのFountain Valleyという街に拠点をおいている。サーフィンのメッカとして知られるハンティントンビーチに近く、新鮮な海鮮が食べられる街としても知られているそうだ。ちなみに輸入元であるアイレックス社長の朝日英治氏はこの街で大学生までを過ごしたらしく、完全に“勝手知ったる我が故郷”といった風情。
Synergistic Researchは、1992年にテッド・デニー氏が創業したブランドで、すでに30年以上の歴史を誇る。インターコネクトやスピーカーケーブルといったアナログケーブルからスタートし、現在はアクティブグラウンド、アクティブオーディオボード、強化電源、ルームアコースティックアイテムなども展開する一大アクセサリーブランドである。
日本での知名度はまだまだこれからというところだが、アメリカではすでに大きな存在感を持っており、フロリダのオーディオショウなどでも各社ブースの電源強化にも多数採用されている。海外ショウの情報をよくチェックしている方は、ほのかに青く光る電源ボックスの写真をみたことがあるのではないだろうか。
Synergistic Researchの大きな特徴は、各種のアクセサリーを「トータルコーディネート」していることにある。製品それぞれを別々に考案し製品化するのではなく、それぞれを連携させてトータルに活用できることに重きをおいている。それがSynergistic=シナジーを起こす、相乗効果のある、というブランド名に込められた意味だという。
同社の試聴室でその音を体験させてもらった。スピーカーはMAGICOの「M3」。テッド氏によると、「密閉型でカラーレーションが少ないので、製品開発には最も扱いやすい」という理由からこのスピーカーを選んでいるのだという。実際にいくつかの製品について聴き比べを行ったが、僅かな空気感の違いや3次元的な奥行き感、高域の伸びやかさといった違いが手に取るように見てとれる。テッド氏とも、「こっちのほうがいいね。いやこの使い方が面白いかも?」とオーディオファンならではの話題が尽きない。
最近力を入れているというネットワークプレーヤー「Voodoo」でQobuzを聴かせてもらう。久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の「もののけ姫」では、ピアノのきらめきとオーケストレーションの溶け合いが美しく、米良美一のヴォーカルやコーラス隊の広がりが広く深く眼前に展開する。ダフト・パンクの「Get Lucky」では、締まりの効いた低域表現が見事で、きめ細やかなエレクトリックサウンドの質感も楽しませてくれる。
Synergistic Researchの試聴室には、それこそラックから電源からネットワークのノイズ対策から、あらゆるアクセサリーが活用されており、ひとことで説明することはとてもできない。だがそれらをすべて「良い音を引き出すため」にトータルとして活用することで、ストリーミング再生からここまでの音質が引き出せるのかと驚いてしまう。
この本社訪問は、5月25日発売予定の「季刊・オーディオアクセサリー 193号」でも詳しくレポートする予定である。ぜひお楽しみに。
Synergistic Researchは、ロサンゼルスの空港から南へ車で1時間ほど走った、オレンジカウンティのFountain Valleyという街に拠点をおいている。サーフィンのメッカとして知られるハンティントンビーチに近く、新鮮な海鮮が食べられる街としても知られているそうだ。ちなみに輸入元であるアイレックス社長の朝日英治氏はこの街で大学生までを過ごしたらしく、完全に“勝手知ったる我が故郷”といった風情。
Synergistic Researchは、1992年にテッド・デニー氏が創業したブランドで、すでに30年以上の歴史を誇る。インターコネクトやスピーカーケーブルといったアナログケーブルからスタートし、現在はアクティブグラウンド、アクティブオーディオボード、強化電源、ルームアコースティックアイテムなども展開する一大アクセサリーブランドである。
日本での知名度はまだまだこれからというところだが、アメリカではすでに大きな存在感を持っており、フロリダのオーディオショウなどでも各社ブースの電源強化にも多数採用されている。海外ショウの情報をよくチェックしている方は、ほのかに青く光る電源ボックスの写真をみたことがあるのではないだろうか。
Synergistic Researchの大きな特徴は、各種のアクセサリーを「トータルコーディネート」していることにある。製品それぞれを別々に考案し製品化するのではなく、それぞれを連携させてトータルに活用できることに重きをおいている。それがSynergistic=シナジーを起こす、相乗効果のある、というブランド名に込められた意味だという。
同社の試聴室でその音を体験させてもらった。スピーカーはMAGICOの「M3」。テッド氏によると、「密閉型でカラーレーションが少ないので、製品開発には最も扱いやすい」という理由からこのスピーカーを選んでいるのだという。実際にいくつかの製品について聴き比べを行ったが、僅かな空気感の違いや3次元的な奥行き感、高域の伸びやかさといった違いが手に取るように見てとれる。テッド氏とも、「こっちのほうがいいね。いやこの使い方が面白いかも?」とオーディオファンならではの話題が尽きない。
最近力を入れているというネットワークプレーヤー「Voodoo」でQobuzを聴かせてもらう。久石 譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の「もののけ姫」では、ピアノのきらめきとオーケストレーションの溶け合いが美しく、米良美一のヴォーカルやコーラス隊の広がりが広く深く眼前に展開する。ダフト・パンクの「Get Lucky」では、締まりの効いた低域表現が見事で、きめ細やかなエレクトリックサウンドの質感も楽しませてくれる。
Synergistic Researchの試聴室には、それこそラックから電源からネットワークのノイズ対策から、あらゆるアクセサリーが活用されており、ひとことで説明することはとてもできない。だがそれらをすべて「良い音を引き出すため」にトータルとして活用することで、ストリーミング再生からここまでの音質が引き出せるのかと驚いてしまう。
この本社訪問は、5月25日発売予定の「季刊・オーディオアクセサリー 193号」でも詳しくレポートする予定である。ぜひお楽しみに。