公開日 2024/05/12 16:47
Hugo 2 DAC&2goとも組み合わせ可能
<HIGH END>Chord Electronics、DAVE“アップスケーラー”参考出品。レゴのように組み合わせる「SUZI」シリーズも
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
現在ドイツ・ミュンヘンにて開催中の世界最大級のオーディオショウ、「ミュンヘン・ハイエンド2024」。ここではイギリス、コード・エレクトロニクス(Chord Electronics、以下コード)の新製品をレポートしよう。
コードは、同社のDAコンバーターDAVEの実力をさらに発揮させるアップスケーラーと強化電源を参考出品した。発売は今年の秋予定、アップスケーラーの名前は「クァルテット」を予定しているという。
開発を主導するロバート・ワッツ氏によると、「6年前からこの製品の開発のアイデアを練ってきました。機能的にはHugo M Scalerのように使えるアップスケーラーですが、より強力となっており、5基のFPGAを搭載、2500以上のオーディオグレードパーツを組み合わせています」。
特に「トランジェント」(過渡応答特性)の向上を重視して開発したということで、「人の耳は非常に敏感で、わずかにタイミングがずれただけでもその違いを聴き分けてしまいます。トランジェントを向上することで、複数の楽器が同時に鳴った時の音色の描き分けや、オーケストラなどでどこで楽器が鳴っているかといった位置関係がより明確になります」。
フロントの配置された4つのボタンは、一番左が電源、その右がファンクションキーで、右側の2つのボタンで選択ができる。レイテンシーやローパス/ハイパスフィルター、画面のブライトネスなどの設定ができるようだ。
その下にあるのはアップスケーラー用の強化電源。強力なRFフィルターを搭載しており、「強化電源を加えることで、さらにウォームでスムーズな音を実現することができます」とのこと。
まだ試作機ということでヘッドホンで試聴してみたが、スティーヴィー・ワンダーの「Isn't she lovely?」(邦題:可愛いアイシャ)では、非常に生々しくリアリティのあるボーカルが再現され、解像度の高さとディテールの細やかさもありながら、音楽としてのリッチな一体感も感じさせてくれる。正式が発売が非常に楽しみだ。
続けて、より小型のプロダクトとしてパワーアンプ「SUZI」とフォノイコライザー内蔵のプリアンプモジュール「SUZI PRE」が登場した。こちらは“レゴ”のように組み合わせて使用することを想定したプロダクトとなっている。
パワーアンプ「SUZI」はL型ブロックとなっており、その空いた部分に「SUZI PRE」を嵌め込むことで、一体型のプリメインアンプとして使用することができる。「SUZI」単体ではパワーアンプ&ヘッドホンアンプ、「SUZI PRE」を組み合わせることでMM/MCフォノ内蔵のプリメインアンプとして使用できるという新しいアイデアである。
ちなみに既発売の「Hugo 2 DAC」と「2go streamer」もストリーミング再生モジュールとして組み合わせることができ、この場合はネットワークプレーヤー機能内蔵プリメインアンプとなる。ユーザーの使用環境に合わせていずれかのシステムに“発展”させることができるのだ。
KEFのスピーカー「LS50 Meta」と「SUZI」&「Hugo 2 DAC」「2go streamer」を組み合わせ、デスクトップオーディオのようなシステムで再生。(ちなみにコードとKEFはいずれもイギリス南西部、メイドストーンという街に拠点を置いており、両社は車で10分ほどの距離とのこと。メーカー同士も非常に仲が良く、デモンストレーションを共同で行うことも多いという)。ダフトパンクでは切れ味も良く伸びやかなサウンドを奏でてくれて、コンパクトで良質なシステムを構築したい場合に活用できそうだ。
■トランジェントのさらなる向上を狙ったアップスケーラー
コードは、同社のDAコンバーターDAVEの実力をさらに発揮させるアップスケーラーと強化電源を参考出品した。発売は今年の秋予定、アップスケーラーの名前は「クァルテット」を予定しているという。
開発を主導するロバート・ワッツ氏によると、「6年前からこの製品の開発のアイデアを練ってきました。機能的にはHugo M Scalerのように使えるアップスケーラーですが、より強力となっており、5基のFPGAを搭載、2500以上のオーディオグレードパーツを組み合わせています」。
特に「トランジェント」(過渡応答特性)の向上を重視して開発したということで、「人の耳は非常に敏感で、わずかにタイミングがずれただけでもその違いを聴き分けてしまいます。トランジェントを向上することで、複数の楽器が同時に鳴った時の音色の描き分けや、オーケストラなどでどこで楽器が鳴っているかといった位置関係がより明確になります」。
フロントの配置された4つのボタンは、一番左が電源、その右がファンクションキーで、右側の2つのボタンで選択ができる。レイテンシーやローパス/ハイパスフィルター、画面のブライトネスなどの設定ができるようだ。
その下にあるのはアップスケーラー用の強化電源。強力なRFフィルターを搭載しており、「強化電源を加えることで、さらにウォームでスムーズな音を実現することができます」とのこと。
まだ試作機ということでヘッドホンで試聴してみたが、スティーヴィー・ワンダーの「Isn't she lovely?」(邦題:可愛いアイシャ)では、非常に生々しくリアリティのあるボーカルが再現され、解像度の高さとディテールの細やかさもありながら、音楽としてのリッチな一体感も感じさせてくれる。正式が発売が非常に楽しみだ。
■コンパクトなデスクトップオーディオを構築できるSUZI
続けて、より小型のプロダクトとしてパワーアンプ「SUZI」とフォノイコライザー内蔵のプリアンプモジュール「SUZI PRE」が登場した。こちらは“レゴ”のように組み合わせて使用することを想定したプロダクトとなっている。
パワーアンプ「SUZI」はL型ブロックとなっており、その空いた部分に「SUZI PRE」を嵌め込むことで、一体型のプリメインアンプとして使用することができる。「SUZI」単体ではパワーアンプ&ヘッドホンアンプ、「SUZI PRE」を組み合わせることでMM/MCフォノ内蔵のプリメインアンプとして使用できるという新しいアイデアである。
ちなみに既発売の「Hugo 2 DAC」と「2go streamer」もストリーミング再生モジュールとして組み合わせることができ、この場合はネットワークプレーヤー機能内蔵プリメインアンプとなる。ユーザーの使用環境に合わせていずれかのシステムに“発展”させることができるのだ。
KEFのスピーカー「LS50 Meta」と「SUZI」&「Hugo 2 DAC」「2go streamer」を組み合わせ、デスクトップオーディオのようなシステムで再生。(ちなみにコードとKEFはいずれもイギリス南西部、メイドストーンという街に拠点を置いており、両社は車で10分ほどの距離とのこと。メーカー同士も非常に仲が良く、デモンストレーションを共同で行うことも多いという)。ダフトパンクでは切れ味も良く伸びやかなサウンドを奏でてくれて、コンパクトで良質なシステムを構築したい場合に活用できそうだ。
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