公開日 2024/10/16 18:39
相互干渉を徹底排除し高純度なアナログ信号を生成
MSB、約2000万円の3筐体式D/Aコンバーターシステム「Cascade DAC」
編集部:成藤正宣
アクシスは、同社取り扱いブランドMSB Technologyから、D/Aコンバーターシステム「Cascade DAC」を11月に発売する。価格は19,580,000円(税込)。
従来のDACアーキテクチャーを根本的に見直し、変換プロセスと機能を3つの独立したシャーシで再構成したD/Aコンバーターシステム。電気的にノイズの多いすべてのデジタル入力とその信号処理、およびインターフェースを集約した「Digital Director(デジタルディレクター)」、低ノイズのアナログエレクトロニクスを収めた「Analog Converter(アナログコンバーター)」、アナログ回路の電源部「Powerbase(パワーベース)」の3つのコンポーネントにより、ほぼすべてのシステムとリスニング環境で卓越したアナログ再生を実現すると謳っている。
Digital Directorは、トランスポートやレンダラー、サーバー、PCなどから送られたあらゆるデジタルオーディオ信号を高度なアルゴリズムによって処理し、Analog Converterへと送り出す、Cascade DACの “頭脳” に位置付けられる部位。
高性能DSPと専用FPGAをそれぞれ2基ずつ搭載しており、DSP 1基につき1秒あたり120億回の演算処理能力を実現。これは同ブランドの従来モデルと比較して4倍以上のパワーを誇るという。
さらに、数十年にわたる研究開発に基づき開発され、本モデル専用のカスタマイズを施した新しいデジタルフィルターを採用。元のアナログ信号に極めて忠実な再現が可能だとしている。
Analog Converterとの接続には、赤色レーザー光による双方向通信を行う独自の伝送システム「Cascade-Link(カスケードリンク)」を採用。電気的ノイズを一切遮断し、高帯域幅のデータストリームを生の非圧縮データとして淀み無く伝送することが可能で、比類のないレベルのアナログ純度を生成するという。
前面には、視認性が高く視野角の広いワイドLEDディスプレイを搭載。CNCマシンで切削された専用コンパートメントに収めてシールドするなどの徹底的なノイズ対策を施しており、発光もオーディオクロックにより制御。デジタルノイズによって音質に悪影響を及ぼすことはないとしている。
アナログ変換処理を行う “心臓部” に位置付けられるAnalog Converterは、独自設計のDACモジュール「Hybrid DAC MkII」を8基搭載。完全バランス設計の超高精度ディスクリート・ラダー回路により、あらゆる音楽ファイル/データ形式から、元の音楽性やサウンドステージ、テクスチャーなどを余すところなく再現するという。
クロックには、独自の恒温槽付水晶発振器Femto 33 Mark IIIを採用。44.1KHz/48kHzの2系統を備え、厳密な調整を施すことでジッターを最小限に抑えた。
またDACモジュールからのバランス信号は、75Ωの定インピーダンスアナログ段に直接送られ、0 - 106まで1dB刻みのパッシブなボリューム調整(信号減衰)を行った後にXLR端子から出力される。これにより信号の純度が最大限に保たれ、あらゆるケーブル/アンプを最適に駆動できるのだという。
電源部のPowerbaseには、同ブランドが培ったアナログ電源に関する豊富なノウハウを投入。他の電子機器や家電製品からの干渉を大幅に抑制する内部ACフィルタリング回路、電気的および磁気的なシールドを施した3つのVAカスタム巻線トランスなどを搭載する。
電力は個別のシリコンカーバイド整流器によってDCに変換された後、最適化されたインダクターとコンデンサーのバンクによって残留ノイズの大部分をフィルタリング、そして超低ノイズリニア電源によって安定化が図られ、5系統の独立した電源レールに送られる。Analog Converterとの接続には、スイスのフィッシャー・コネクター社と共同開発したSummitケーブルを使用する。
ほか、すべての筐体は「Kaiser Select Precision Plate」と呼ばれる70ポンドの高品質アルミニウムの塊から削り出して製作。MSB社内のCNC工場で精密な機械加工や陽酸化処理を施し、継ぎ目のないユニボディデザインに仕上げられている。
デジタル入力はプラグインスロット方式となっており、光デジタル/同軸デジタル、またはAES/EBUのどちらか1系統を標準搭載(PCM 192kHz/24bit、DSD128 DoPまで対応)。ほかオプションとして、Pro ISL(PCM 768kHz/32bit、DSD512ネイティブ再生まで)、Quad DSD&MQA USB(PCM 384kHz/24bit、DSD256ネイティブ再生まで)、Network Renderer V2(PCM 768kHz/32bit、DSD256ネイティブ再生まで)といったデジタル入力を合わせて3系統まで増設できる。
アナログ入出力は、XLRバランス入力2系統、RCAアナログ入力2系統、XLRアナログ出力1系統を搭載。使用されていない入力は完全に遮断/分離され、入力が選択されていない場合はケーブルのグラウンドもフローティングし、クロストークを排除する。
外形寸法は、3筐体ともに444.5W×79.4H×393.7Dmm。質量は、Digital Directorが13.7kg、Analog Converterが14.5kg、Powerbaseが16.5kg。消費電力は、Digital Directorが24W、Analog Converterが78W。専用リモコン、Cascade-Linkケーブル、電源コード、フットベースなどが同梱する。
従来のDACアーキテクチャーを根本的に見直し、変換プロセスと機能を3つの独立したシャーシで再構成したD/Aコンバーターシステム。電気的にノイズの多いすべてのデジタル入力とその信号処理、およびインターフェースを集約した「Digital Director(デジタルディレクター)」、低ノイズのアナログエレクトロニクスを収めた「Analog Converter(アナログコンバーター)」、アナログ回路の電源部「Powerbase(パワーベース)」の3つのコンポーネントにより、ほぼすべてのシステムとリスニング環境で卓越したアナログ再生を実現すると謳っている。
Digital Directorは、トランスポートやレンダラー、サーバー、PCなどから送られたあらゆるデジタルオーディオ信号を高度なアルゴリズムによって処理し、Analog Converterへと送り出す、Cascade DACの “頭脳” に位置付けられる部位。
高性能DSPと専用FPGAをそれぞれ2基ずつ搭載しており、DSP 1基につき1秒あたり120億回の演算処理能力を実現。これは同ブランドの従来モデルと比較して4倍以上のパワーを誇るという。
さらに、数十年にわたる研究開発に基づき開発され、本モデル専用のカスタマイズを施した新しいデジタルフィルターを採用。元のアナログ信号に極めて忠実な再現が可能だとしている。
Analog Converterとの接続には、赤色レーザー光による双方向通信を行う独自の伝送システム「Cascade-Link(カスケードリンク)」を採用。電気的ノイズを一切遮断し、高帯域幅のデータストリームを生の非圧縮データとして淀み無く伝送することが可能で、比類のないレベルのアナログ純度を生成するという。
前面には、視認性が高く視野角の広いワイドLEDディスプレイを搭載。CNCマシンで切削された専用コンパートメントに収めてシールドするなどの徹底的なノイズ対策を施しており、発光もオーディオクロックにより制御。デジタルノイズによって音質に悪影響を及ぼすことはないとしている。
アナログ変換処理を行う “心臓部” に位置付けられるAnalog Converterは、独自設計のDACモジュール「Hybrid DAC MkII」を8基搭載。完全バランス設計の超高精度ディスクリート・ラダー回路により、あらゆる音楽ファイル/データ形式から、元の音楽性やサウンドステージ、テクスチャーなどを余すところなく再現するという。
クロックには、独自の恒温槽付水晶発振器Femto 33 Mark IIIを採用。44.1KHz/48kHzの2系統を備え、厳密な調整を施すことでジッターを最小限に抑えた。
またDACモジュールからのバランス信号は、75Ωの定インピーダンスアナログ段に直接送られ、0 - 106まで1dB刻みのパッシブなボリューム調整(信号減衰)を行った後にXLR端子から出力される。これにより信号の純度が最大限に保たれ、あらゆるケーブル/アンプを最適に駆動できるのだという。
電源部のPowerbaseには、同ブランドが培ったアナログ電源に関する豊富なノウハウを投入。他の電子機器や家電製品からの干渉を大幅に抑制する内部ACフィルタリング回路、電気的および磁気的なシールドを施した3つのVAカスタム巻線トランスなどを搭載する。
電力は個別のシリコンカーバイド整流器によってDCに変換された後、最適化されたインダクターとコンデンサーのバンクによって残留ノイズの大部分をフィルタリング、そして超低ノイズリニア電源によって安定化が図られ、5系統の独立した電源レールに送られる。Analog Converterとの接続には、スイスのフィッシャー・コネクター社と共同開発したSummitケーブルを使用する。
ほか、すべての筐体は「Kaiser Select Precision Plate」と呼ばれる70ポンドの高品質アルミニウムの塊から削り出して製作。MSB社内のCNC工場で精密な機械加工や陽酸化処理を施し、継ぎ目のないユニボディデザインに仕上げられている。
デジタル入力はプラグインスロット方式となっており、光デジタル/同軸デジタル、またはAES/EBUのどちらか1系統を標準搭載(PCM 192kHz/24bit、DSD128 DoPまで対応)。ほかオプションとして、Pro ISL(PCM 768kHz/32bit、DSD512ネイティブ再生まで)、Quad DSD&MQA USB(PCM 384kHz/24bit、DSD256ネイティブ再生まで)、Network Renderer V2(PCM 768kHz/32bit、DSD256ネイティブ再生まで)といったデジタル入力を合わせて3系統まで増設できる。
アナログ入出力は、XLRバランス入力2系統、RCAアナログ入力2系統、XLRアナログ出力1系統を搭載。使用されていない入力は完全に遮断/分離され、入力が選択されていない場合はケーブルのグラウンドもフローティングし、クロストークを排除する。
外形寸法は、3筐体ともに444.5W×79.4H×393.7Dmm。質量は、Digital Directorが13.7kg、Analog Converterが14.5kg、Powerbaseが16.5kg。消費電力は、Digital Directorが24W、Analog Converterが78W。専用リモコン、Cascade-Linkケーブル、電源コード、フットベースなどが同梱する。