公開日 2024/11/23 18:59
ソナス・ファベール初のワイヤレススピーカーもじっくり紹介
<AAショウ>DS Audio、真空管フォノイコの名前は「TB-100」/実は世界初のデモ、LUMIN「T3X」登場
編集部:成藤正宣
本日11月23日(土)と24日(日)の2日間、音元出版が主催するオーディオ試聴展示イベント「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」が、東京・浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス 3階にて開催されている。
会場のROOM 3には、完実電気とDS Audioの2社が出展。完実電気が取り扱うソナス・ファベールのワイヤレス製品、LUMINのネットワークプレーヤー、REGAのカートリッジや、DS Audioの誇る光カートリッジや専用フォノイコライザーなどの最新モデルを集め、連続試聴イベントが行われる。
DS Audioの試聴では、「オーディオ銘機賞2025」ミドルクラス大賞を受賞した、光カートリッジのエントリーモデル「DS-E3」(カートリッジ単体:税込13万7500円)をデモンストレーション。
MM型/MC型カートリッジとはまた異なる、光を用いてレコード溝をトレースする光カートリッジの仕組みについて説明するとともに、特長であるクリアなサウンドを響かせた。再生システムは、テクダスのアナログプレーヤー「Air Force V」、ソウリューションのプリメイン「330」などを組み合わせる。
ブランド初の光カートリッジ用真空管フォノイコライザー「TB-100」の音出しも目玉のひとつ。これまで幾つかのオーディオイベントで試作機の参考出展を行っていたが、この度ついにモデル名が決定した。
半導体回路を用いる従来の光カートリッジ用イコライザーの長所もなるだけ引き継ぎつつ、ボーカルが力強く前に出る、真空管ならではのサウンドが楽しめるという。TB-100は、12月に220万円前後で発売見込みとのこと。
完実電気からは、まずソナス・ファベールの、2ウェイ・ワイヤレススピーカー「Duetto」(ペア77万円/税込)が紹介された。本日は評論家・小原由夫氏の解説のもとでデモンストレーションが実施され、LUMINのネットワークプレーヤー「P1」と組み合わせた、ごくシンプルな構成で、製品のポテンシャルを披露した。
Duettoはブランド初のワイヤレスアクティブスピーカーで、Bluetooth(aptX HDコーデック)やAirPlay 2、Chromecast、Roon Readyなどをサポート。有線入力端子も、HDMI ARC、光デジタル、RCA(ライン/MMフォノ入力兼用)を備えており、リビングでテレビに繋いだりもできる。
ウェーブガイドの付いた28mmシルクドーム・トゥイーターと、135mmのパルプコーン・ウーファーを搭載。トゥイーターはAB級、ウーファーはD級アンプでバイアンプ駆動を行っており、声をみずみずしく表現するソナスファベールらしい音質をアクティブスピーカーでもしっかりと作り上げているという。
音質へのこだわりは言うまでもないが、加えて「まだ多くのワイヤレススピーカーが左右を有線でつないでいるなか、本機はUWB(超広帯域)のワイヤレス接続。端子は目立たぬよう配置され、電源ケーブルは(別売の)専用スタンドに隠すことができ、非常にスマート」と小原氏。パッシブスピーカーと同じ古楽器をモチーフにした優美なキャビネット、インジケーターを内蔵した革張りの天板など、デザインについても見どころだと述べた。
またLUMINは上述のP1に加え、今後発売を予定する新モデル「T3X」が登場した。実は今回が初のデモンストレーションとのことで、本イベントが世界でもいち早く体験できる場となった。
既存のネットワークプレーヤー「T3」のアップグレードモデルにあたり、大きな違いは電源をスイッチング方式からリニア方式に入れ替えたこと。また光ファイバーケーブル専用のネットワーク端子、SFPポートを新たに備えている。DACチップやフルバランス回路などの設計はT3と共通だ。価格は為替相場の状況次第だが、前モデルから据え置きの82万円前後となる見込み。発売時期は12月から来年1月ごろとのことだ。
また、会場別室のROOM 1でも、完実電気のPERFECTIONブランドのオーディオアクセサリーが展示される。
「PFT-ANE1」(税込6万6000円)は、壁や電源タップの空きコンセントに挿し込むアクセサリー。先ごろ特許を取得した独自技術「ANE回路」により、電源ラインに乗る高周波ノイズをLEDの光に換えて取り除いてしまうもので、「オーディオアクセサリー銘機賞 2025」グランプリにも輝いている。
「PFT-VC1」(税込22万円)は、昨日21日に発表されたばかりのレコードクリーナー。ライフスタイルブランド for SMiLE labと共同開発したもので、専用の洗浄液とブラシでレコードの汚れを落とし、汚れの吸引と乾燥をマシンで行う半自動式のバキュームクリーナーだ。
上述した製品はすべて24日も聴くことができる。それだけでなく、REGAブランドから登場したMMカートリッジ「Ndシリーズ」の比較試聴など、よりボリュームを増した連続試聴が行われる予定だ。
■開催日時:
・11月23日(土・祝)12時00分 - 19時00分
・11月24日(日)10時00分 - 18時00分
※入場無料、入退場自由
■会場:
浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス 3階
東京都台東区浅草橋1丁目22−16 ヒューリック浅草橋ビル
・JR総武線「浅草橋」駅(西口)より徒歩1分
・都営浅草線「浅草橋」駅(A3出口)より徒歩2分
会場のROOM 3には、完実電気とDS Audioの2社が出展。完実電気が取り扱うソナス・ファベールのワイヤレス製品、LUMINのネットワークプレーヤー、REGAのカートリッジや、DS Audioの誇る光カートリッジや専用フォノイコライザーなどの最新モデルを集め、連続試聴イベントが行われる。
DS Audioの試聴では、「オーディオ銘機賞2025」ミドルクラス大賞を受賞した、光カートリッジのエントリーモデル「DS-E3」(カートリッジ単体:税込13万7500円)をデモンストレーション。
MM型/MC型カートリッジとはまた異なる、光を用いてレコード溝をトレースする光カートリッジの仕組みについて説明するとともに、特長であるクリアなサウンドを響かせた。再生システムは、テクダスのアナログプレーヤー「Air Force V」、ソウリューションのプリメイン「330」などを組み合わせる。
ブランド初の光カートリッジ用真空管フォノイコライザー「TB-100」の音出しも目玉のひとつ。これまで幾つかのオーディオイベントで試作機の参考出展を行っていたが、この度ついにモデル名が決定した。
半導体回路を用いる従来の光カートリッジ用イコライザーの長所もなるだけ引き継ぎつつ、ボーカルが力強く前に出る、真空管ならではのサウンドが楽しめるという。TB-100は、12月に220万円前後で発売見込みとのこと。
完実電気からは、まずソナス・ファベールの、2ウェイ・ワイヤレススピーカー「Duetto」(ペア77万円/税込)が紹介された。本日は評論家・小原由夫氏の解説のもとでデモンストレーションが実施され、LUMINのネットワークプレーヤー「P1」と組み合わせた、ごくシンプルな構成で、製品のポテンシャルを披露した。
Duettoはブランド初のワイヤレスアクティブスピーカーで、Bluetooth(aptX HDコーデック)やAirPlay 2、Chromecast、Roon Readyなどをサポート。有線入力端子も、HDMI ARC、光デジタル、RCA(ライン/MMフォノ入力兼用)を備えており、リビングでテレビに繋いだりもできる。
ウェーブガイドの付いた28mmシルクドーム・トゥイーターと、135mmのパルプコーン・ウーファーを搭載。トゥイーターはAB級、ウーファーはD級アンプでバイアンプ駆動を行っており、声をみずみずしく表現するソナスファベールらしい音質をアクティブスピーカーでもしっかりと作り上げているという。
音質へのこだわりは言うまでもないが、加えて「まだ多くのワイヤレススピーカーが左右を有線でつないでいるなか、本機はUWB(超広帯域)のワイヤレス接続。端子は目立たぬよう配置され、電源ケーブルは(別売の)専用スタンドに隠すことができ、非常にスマート」と小原氏。パッシブスピーカーと同じ古楽器をモチーフにした優美なキャビネット、インジケーターを内蔵した革張りの天板など、デザインについても見どころだと述べた。
またLUMINは上述のP1に加え、今後発売を予定する新モデル「T3X」が登場した。実は今回が初のデモンストレーションとのことで、本イベントが世界でもいち早く体験できる場となった。
既存のネットワークプレーヤー「T3」のアップグレードモデルにあたり、大きな違いは電源をスイッチング方式からリニア方式に入れ替えたこと。また光ファイバーケーブル専用のネットワーク端子、SFPポートを新たに備えている。DACチップやフルバランス回路などの設計はT3と共通だ。価格は為替相場の状況次第だが、前モデルから据え置きの82万円前後となる見込み。発売時期は12月から来年1月ごろとのことだ。
また、会場別室のROOM 1でも、完実電気のPERFECTIONブランドのオーディオアクセサリーが展示される。
「PFT-ANE1」(税込6万6000円)は、壁や電源タップの空きコンセントに挿し込むアクセサリー。先ごろ特許を取得した独自技術「ANE回路」により、電源ラインに乗る高周波ノイズをLEDの光に換えて取り除いてしまうもので、「オーディオアクセサリー銘機賞 2025」グランプリにも輝いている。
「PFT-VC1」(税込22万円)は、昨日21日に発表されたばかりのレコードクリーナー。ライフスタイルブランド for SMiLE labと共同開発したもので、専用の洗浄液とブラシでレコードの汚れを落とし、汚れの吸引と乾燥をマシンで行う半自動式のバキュームクリーナーだ。
上述した製品はすべて24日も聴くことができる。それだけでなく、REGAブランドから登場したMMカートリッジ「Ndシリーズ」の比較試聴など、よりボリュームを増した連続試聴が行われる予定だ。
「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」
■開催日時:
・11月23日(土・祝)12時00分 - 19時00分
・11月24日(日)10時00分 - 18時00分
※入場無料、入退場自由
■会場:
浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス 3階
東京都台東区浅草橋1丁目22−16 ヒューリック浅草橋ビル
・JR総武線「浅草橋」駅(西口)より徒歩1分
・都営浅草線「浅草橋」駅(A3出口)より徒歩2分