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公開日 2017/04/18 14:17
Play-Fiに対応
ソナス・ファベール、140万円のハイエンドワイヤレススピーカー「SF16」。サテライトSPが伸縮
編集部:小澤貴信
ノアは本日18日、同社が取り扱うSonus faber(ソナス・ファベール)の新製品発表会を開催。ハイエンド・ワイヤレススピーカー「SF16」を4月21日より発売する。価格は140万円(税抜)。
本機は、ロスレス音声をワイヤレス伝送できるDTSのオーディオ規格「Play-Fi」に対応したワイヤレススピーカー。44.1kHz/16bitまでをロスレス再生可能。192kHz/24bitまでのハイレゾ音源も再生可能だが、ダウンサンプリングされる。Spotify、TIDALなどのストリーミングサービスの再生も可能だ。
Wi-Fiを内蔵しており、有線LANは非搭載。DLNAによるネットワーク再生にも対応し、RCAライン入力、同軸/光デジタル入力も搭載する。Bluetoothには非対応となる。
本機は3ウェイ・合計10機のスピーカーユニットを搭載するが、最大の特徴となるのがカタツムリの角のように伸縮するサテライト・スピーカーだ。再生時には、このサテライトスピーカーが外側に自動で伸びる(完全に収納した状態での再生も可能)。
なお、サテライトスピーカーのアームの長さは通常2段階で設定可能。伸びている時点でボタンを押せば、その位置でアームを止めることもできる。アームの伸縮はリモコンまたは本体のボタンで操作する。
このサテライトスピーカーの片側に、ミッドレンジとトゥイーターのユニットを前後に各1基ずつ搭載する(片側で合計4機、左右で合計8基のユニットを備えることになる)。同じユニットを背部にも向けて設置することで、奥行きのある音場表現を実現するという。
また本体部には、サブウーファー・ユニット2基を対向配置。ユニットをロングストロークさせることでサイズを超えた低音を実現しつつ、同一ユニット2基を対向配置させることで不要振動をキャンセルさせた。
トゥイーターは15mmシルクドーム製ユニットで合計4基を搭載。ミッドレンジは50mmセラミック製ユニットで合計4機を搭載。サブウーファーは120mmユニットを2基、対向配置させている。アンプ出力は総合1,400W(4Ω)。
消費電力は最大30W(待機時0.5W以下)。外形寸法はクローズ時で640W×230H×415Dmm、オープン時で1,080W×262H×425Dmm。質量は25kg。
■ソナス創始者のセルブリン氏が最初に手がけたスピーカー「Snail」がモチーフ
発表会には、Sonus Faberをはじめ、McIntosh、WADIAなどのハイエンドブランドを傘下に収めるMcIntosh GroupのExport Sales Manager、Jean-Philippe Fontaine氏が登場。SF16の説明も行った。
ソナス・ファベールはご存じの通り、イタリアを代表するハイエンドスピーカーブランドだが、SF16は同ブランドがこれまで培ったスピーカー技術と木工技術を投入されたワイヤレススピーカーとなる。
本体からサテライトスピーカーが角のように、あるいは羽のように伸びる独特のデザインは、ソナス・ファベールの創始者であるフランコ・セルブリン氏が同ブランド設立前に手がけた最初の作品「Snail」の形状を元にしている。デザインを手がけたのは、現在のチーフデザイナーであるリヴィオ・ククッツァ氏。
SF16が目指したのは、優れた音質を兼ね備えたオールインワン・デバイスであること。簡便な設置・設定、スマートフォンで操作できる利便性、最新のワイヤレスオーディオ規格やストリーミングサービスへの対応、そしてマルチルーム対応などもそのコンセプトに含まれる。
サウンドについては、コンパクトな一体型機ながら、「強烈な低域再生」「細部まで正格な中音域再生」「広く深みのあるサウンドステージ」の実現を目指したとのこと。
低域再生については、小型のエンクロージャーで“強烈な”低域再生を行うために、振動板の前後駆動幅を大きくした“ウルトラ・ロングスロー設計の120mmウーファーユニットを新たに開発。素材にはアルミニウム/マグネシウム合金を採用して、軽量かつ高い剛性も実現した。
一方で、ウーファーの振幅によるエンクロージャーの不要振動を回避するため、このウーファーユニット 2基をそれぞれ外側に向けて対向配置し、プッシュ-プッシュで動作させる構成を採用。一方のドライバーの機械的応力をもう一方のドライバーの反対方向の力によってキャンセルすることで、2基の振動を相互に打ち消し、エンクロージャーが振動しないようにしている。
また、同社の特許技術である“ステルス・リフレックス”システムの採用。低周波の拡張を抑制するとともに、歪みの低減を図っている。
中高域再生については、ウーファーとの自然なつながりや音色の統一を狙って、ウーファーと同様のネオジウムマグネットおよびアルミニウム/マグネシウム合金振動板を用いた50mmミッドレンジユニットを採用。
トゥイーターは、ソナスとして過去最小となる15mmシルクソフトドーム・ユニットを採用する。なお、前述の通り、ミッドレンジ/トゥイーター共に左右に伸びるサテライト部に内蔵されている。
広いサウンドステージ再現については、ソナスのフラグシップ機「AIDA」で開発されたサウンドフィールド・シェーピング技術を応用。左右のサテライトスピーカーにミッドレンジ/トゥイーターを搭載して、ユニット間の距離を確保。さらにフロント方面と共に、背面方向にも同一のミッドレンジ/トゥイーターを配置。壁の反射も利用することで、サイズを超えた音場再現を可能にしたとする。
合計10基のユニットのドライブには、最大1,400Wの出力を誇るクラスDアンプを使用する。デジタル入力の処理用には、合計4基のD/Aコンバーターを搭載。アナログ入力向けの最大56bit処理のA/Dコンバーターも2基備える。また、DSP技術を応用したアクティブ・デジタルフィルター、パッシブのアナログフィルターも備えている。
キャビネットの木部にはソナス伝統のウォールナット仕上げが施され、曲げ加工や接合加工には、最新の木工技術が用いられた。金属部は、剛性が高く加工性に優れたアルミニウム合金を使用。全体を梨地仕上げとして木部との調和を取っている。
前述のように、ワイヤレス再生機能についてはDTSのPlay-Fiを採用。44.1kHz/16bitまでをロスレス再生でき、192kHz/24bitまでのハイレゾはダウンサンプリングでの再生となる。Play-Fiの再生については、スマートフォンやタブレット、PCなどのPlay-Fiアプリをインストールすることで行える。
Spotify、TIDAL、DEEZER、PANDORA、Amazon Prime Musicなど(一部サービスは日本未導入)のストリーミングサービスおよびインターネットラジオの再生にも対応している。
Play-Fiの機能として、本機を含むPlay-Fiデバイスを同一ネットワーク下に最大8台まで接続して、それぞれ再生することもできる。また、本機はDLNAによるネットワーク再生にも対応する。再生可能なファイルフォーマットはWAV、FLAC、AAC、MP3となる。
Jean-Philippe Fontaine氏に、数あるワイヤレス再生の方式のなかでPlay-Fiを選んだ理由について尋ねると、「何よりサウンドクオリティーを重視した結果」とのこと。McIntoshグループとDTSの間で、エンジニア同士の交流も深く、Play-Fiについては開発段階から情報交換を行っていたという。実際、2014年7月にはDTSとMcIntoshグループの協業もアナウンス、同グループ傘下のブランドからPlay-Fi製品が発売予定であることも予告されていた(関連ニュース)。
同氏は「Play-Fiはアップデートを重ねて音質も向上させてきた。他の規格ももちろん検証しているが、Play-Fiは音質を非常に重視していると感じている」とも語っていた。
本機は、ロスレス音声をワイヤレス伝送できるDTSのオーディオ規格「Play-Fi」に対応したワイヤレススピーカー。44.1kHz/16bitまでをロスレス再生可能。192kHz/24bitまでのハイレゾ音源も再生可能だが、ダウンサンプリングされる。Spotify、TIDALなどのストリーミングサービスの再生も可能だ。
Wi-Fiを内蔵しており、有線LANは非搭載。DLNAによるネットワーク再生にも対応し、RCAライン入力、同軸/光デジタル入力も搭載する。Bluetoothには非対応となる。
本機は3ウェイ・合計10機のスピーカーユニットを搭載するが、最大の特徴となるのがカタツムリの角のように伸縮するサテライト・スピーカーだ。再生時には、このサテライトスピーカーが外側に自動で伸びる(完全に収納した状態での再生も可能)。
なお、サテライトスピーカーのアームの長さは通常2段階で設定可能。伸びている時点でボタンを押せば、その位置でアームを止めることもできる。アームの伸縮はリモコンまたは本体のボタンで操作する。
このサテライトスピーカーの片側に、ミッドレンジとトゥイーターのユニットを前後に各1基ずつ搭載する(片側で合計4機、左右で合計8基のユニットを備えることになる)。同じユニットを背部にも向けて設置することで、奥行きのある音場表現を実現するという。
また本体部には、サブウーファー・ユニット2基を対向配置。ユニットをロングストロークさせることでサイズを超えた低音を実現しつつ、同一ユニット2基を対向配置させることで不要振動をキャンセルさせた。
トゥイーターは15mmシルクドーム製ユニットで合計4基を搭載。ミッドレンジは50mmセラミック製ユニットで合計4機を搭載。サブウーファーは120mmユニットを2基、対向配置させている。アンプ出力は総合1,400W(4Ω)。
消費電力は最大30W(待機時0.5W以下)。外形寸法はクローズ時で640W×230H×415Dmm、オープン時で1,080W×262H×425Dmm。質量は25kg。
■ソナス創始者のセルブリン氏が最初に手がけたスピーカー「Snail」がモチーフ
発表会には、Sonus Faberをはじめ、McIntosh、WADIAなどのハイエンドブランドを傘下に収めるMcIntosh GroupのExport Sales Manager、Jean-Philippe Fontaine氏が登場。SF16の説明も行った。
ソナス・ファベールはご存じの通り、イタリアを代表するハイエンドスピーカーブランドだが、SF16は同ブランドがこれまで培ったスピーカー技術と木工技術を投入されたワイヤレススピーカーとなる。
本体からサテライトスピーカーが角のように、あるいは羽のように伸びる独特のデザインは、ソナス・ファベールの創始者であるフランコ・セルブリン氏が同ブランド設立前に手がけた最初の作品「Snail」の形状を元にしている。デザインを手がけたのは、現在のチーフデザイナーであるリヴィオ・ククッツァ氏。
SF16が目指したのは、優れた音質を兼ね備えたオールインワン・デバイスであること。簡便な設置・設定、スマートフォンで操作できる利便性、最新のワイヤレスオーディオ規格やストリーミングサービスへの対応、そしてマルチルーム対応などもそのコンセプトに含まれる。
サウンドについては、コンパクトな一体型機ながら、「強烈な低域再生」「細部まで正格な中音域再生」「広く深みのあるサウンドステージ」の実現を目指したとのこと。
低域再生については、小型のエンクロージャーで“強烈な”低域再生を行うために、振動板の前後駆動幅を大きくした“ウルトラ・ロングスロー設計の120mmウーファーユニットを新たに開発。素材にはアルミニウム/マグネシウム合金を採用して、軽量かつ高い剛性も実現した。
一方で、ウーファーの振幅によるエンクロージャーの不要振動を回避するため、このウーファーユニット 2基をそれぞれ外側に向けて対向配置し、プッシュ-プッシュで動作させる構成を採用。一方のドライバーの機械的応力をもう一方のドライバーの反対方向の力によってキャンセルすることで、2基の振動を相互に打ち消し、エンクロージャーが振動しないようにしている。
また、同社の特許技術である“ステルス・リフレックス”システムの採用。低周波の拡張を抑制するとともに、歪みの低減を図っている。
中高域再生については、ウーファーとの自然なつながりや音色の統一を狙って、ウーファーと同様のネオジウムマグネットおよびアルミニウム/マグネシウム合金振動板を用いた50mmミッドレンジユニットを採用。
トゥイーターは、ソナスとして過去最小となる15mmシルクソフトドーム・ユニットを採用する。なお、前述の通り、ミッドレンジ/トゥイーター共に左右に伸びるサテライト部に内蔵されている。
広いサウンドステージ再現については、ソナスのフラグシップ機「AIDA」で開発されたサウンドフィールド・シェーピング技術を応用。左右のサテライトスピーカーにミッドレンジ/トゥイーターを搭載して、ユニット間の距離を確保。さらにフロント方面と共に、背面方向にも同一のミッドレンジ/トゥイーターを配置。壁の反射も利用することで、サイズを超えた音場再現を可能にしたとする。
合計10基のユニットのドライブには、最大1,400Wの出力を誇るクラスDアンプを使用する。デジタル入力の処理用には、合計4基のD/Aコンバーターを搭載。アナログ入力向けの最大56bit処理のA/Dコンバーターも2基備える。また、DSP技術を応用したアクティブ・デジタルフィルター、パッシブのアナログフィルターも備えている。
キャビネットの木部にはソナス伝統のウォールナット仕上げが施され、曲げ加工や接合加工には、最新の木工技術が用いられた。金属部は、剛性が高く加工性に優れたアルミニウム合金を使用。全体を梨地仕上げとして木部との調和を取っている。
前述のように、ワイヤレス再生機能についてはDTSのPlay-Fiを採用。44.1kHz/16bitまでをロスレス再生でき、192kHz/24bitまでのハイレゾはダウンサンプリングでの再生となる。Play-Fiの再生については、スマートフォンやタブレット、PCなどのPlay-Fiアプリをインストールすることで行える。
Spotify、TIDAL、DEEZER、PANDORA、Amazon Prime Musicなど(一部サービスは日本未導入)のストリーミングサービスおよびインターネットラジオの再生にも対応している。
Play-Fiの機能として、本機を含むPlay-Fiデバイスを同一ネットワーク下に最大8台まで接続して、それぞれ再生することもできる。また、本機はDLNAによるネットワーク再生にも対応する。再生可能なファイルフォーマットはWAV、FLAC、AAC、MP3となる。
Jean-Philippe Fontaine氏に、数あるワイヤレス再生の方式のなかでPlay-Fiを選んだ理由について尋ねると、「何よりサウンドクオリティーを重視した結果」とのこと。McIntoshグループとDTSの間で、エンジニア同士の交流も深く、Play-Fiについては開発段階から情報交換を行っていたという。実際、2014年7月にはDTSとMcIntoshグループの協業もアナウンス、同グループ傘下のブランドからPlay-Fi製品が発売予定であることも予告されていた(関連ニュース)。
同氏は「Play-Fiはアップデートを重ねて音質も向上させてきた。他の規格ももちろん検証しているが、Play-Fiは音質を非常に重視していると感じている」とも語っていた。
- トピック
- スピーカーシステム
- Sonus faber
- ジャンルスピーカーシステム
- ブランドSONUS FABER
- 型番SF16
- 発売日2017年4月21日
- 価格1400000
【SPEC】●スピーカーユニット:3ウェイ・合計10機 ●サテライトスピーカー:片側4機 ●サブウーファー・ユニット:2基 ●トゥイーター:15mmシルクドーム製ユニット、4基 ●ミッドレンジ:50mmセラミック製ユニット、4機 ●サブウーファー:120mmユニット、2基 ●出力:1,400W(4Ω) ●消費電力:30W(待機時0.5W以下) ●外形寸法:640W×230H×415Dmm(クローズ時) ●質量:25kg