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公開日 2017/10/04 13:00
鼓膜へダイレクトに音を届ける小型ハウジング
ヤマハ、6年ぶりの独自小型ドライバー搭載イヤホン「EPH-200」。ハイレゾ/MMCXにも初対応
編集部:成藤正宣
ヤマハは、Φ6mm超小型ドライバーを搭載したハイレゾ対応イヤホン「EPH-200」を11月下旬に発売する。オープン価格だが、予想実売価格は25,000円前後。
7月に開催されたオーディオイベント「ポタフェス2017」に出展されたものが、正式に発表されたかたち(関連ニュース)。
2011年8月に同社が発売し、根強い人気でロングセラーとなっている「EPH-100」の上位として開発されたモデル(関連記事)。前機種から引き続き、アルミニウム削り出しハウジングの先端に独自開発のΦ6mmダイナミックドライバーを搭載。一般的にドライバー口径は大きな方が低域再生に有利だが、同社は逆に小型高音質のアプローチを取っている。
専用の2ステージイヤーピースと組みあわせることでイヤホンを耳の穴深くに装着することができ、ドライバーからの音をダイレクトに鼓膜へ届ける設計。筐体設計やチューニングの変更などによって20〜40kHzの再生周波数帯域を実現し、日本オーディオ協会のハイレゾ認証を得た。
開発は、同社の追求する原音への忠実性/クリアさを兼ね備えた「ナチュラルサウンド」をコンセプトに進められた。特に楽器製造にも携わるメーカーとして、音の粒立ちや生っぽさを重視したとのこと。
同社の製品では初めて、MMCX端子によるケーブル交換に対応。付属のケーブルは、接続時にイヤホン側の切れ目とケーブル側の突起を嵌合させることで、端子の回転を防ぐ構造になっている。また端子接続の向きによって、3通りの装着スタイルを選択することができる。
付属ケーブルには摩擦を低減するセレーション加工と、プラグをはめ込むことができるスマートケーブルホルダーを採用。使用時/収納時問わずケーブルの絡まりを防ぐ仕組み。
付属品として5サイズのイヤーピース(LL/L/M/S/SS)と、セミハードキャリングケースが用意される。キャリングケースは内部に固定用ベルクロが存在する。
製品発表会では、EPH-200と、ベースとなったEPH-100を比較しながら試聴することができた。
元々のEPH-100はクッキリとキレのある音が特徴で、全体の調和を乱さない程度に、きらびやかな高域と迫力のある低域を両立。室内で演奏を聴いているかのような、ほどよい音の広がりも感じられるイヤホンだった。
EPH-200はそうしたキャラクターを引き継ぎながら、低域と高域を微調整している。低域はより存在感を増し、高域は伸びの良さを維持していながら、EDMやハードロックのような激しい音源でも刺激が強すぎない。結果としてEPH-100より落ち着いた音質で、得意とする楽曲のレパートリーを増やした"いぶし銀"とでも呼べるようなイヤホンとなった印象だ。
筐体はやや大ぶりになったが装着時のバランスは取れており、特に耳掛け装着では従来とほぼ同一の装着感が得られる。なにより、ケーブル表面がラバーコーティングから滑らかなセレーション加工へ変更され、スライダーの動きがスムーズになったのはユーザーにとって嬉しい変更だろう。スライダーに併設されたスマートケーブルホルダーを活用するため、スライダーを上げ下げする機会が多いためだ。MMCXによるメンテナンス性の向上と合わせ、使い勝手は格段に進化したと言っていい。
同社は、EPH-200の発売日までに販売店での試聴会を予定している。詳細が決まり次第発表するとのことだ。
7月に開催されたオーディオイベント「ポタフェス2017」に出展されたものが、正式に発表されたかたち(関連ニュース)。
2011年8月に同社が発売し、根強い人気でロングセラーとなっている「EPH-100」の上位として開発されたモデル(関連記事)。前機種から引き続き、アルミニウム削り出しハウジングの先端に独自開発のΦ6mmダイナミックドライバーを搭載。一般的にドライバー口径は大きな方が低域再生に有利だが、同社は逆に小型高音質のアプローチを取っている。
専用の2ステージイヤーピースと組みあわせることでイヤホンを耳の穴深くに装着することができ、ドライバーからの音をダイレクトに鼓膜へ届ける設計。筐体設計やチューニングの変更などによって20〜40kHzの再生周波数帯域を実現し、日本オーディオ協会のハイレゾ認証を得た。
開発は、同社の追求する原音への忠実性/クリアさを兼ね備えた「ナチュラルサウンド」をコンセプトに進められた。特に楽器製造にも携わるメーカーとして、音の粒立ちや生っぽさを重視したとのこと。
同社の製品では初めて、MMCX端子によるケーブル交換に対応。付属のケーブルは、接続時にイヤホン側の切れ目とケーブル側の突起を嵌合させることで、端子の回転を防ぐ構造になっている。また端子接続の向きによって、3通りの装着スタイルを選択することができる。
付属ケーブルには摩擦を低減するセレーション加工と、プラグをはめ込むことができるスマートケーブルホルダーを採用。使用時/収納時問わずケーブルの絡まりを防ぐ仕組み。
付属品として5サイズのイヤーピース(LL/L/M/S/SS)と、セミハードキャリングケースが用意される。キャリングケースは内部に固定用ベルクロが存在する。
製品発表会では、EPH-200と、ベースとなったEPH-100を比較しながら試聴することができた。
元々のEPH-100はクッキリとキレのある音が特徴で、全体の調和を乱さない程度に、きらびやかな高域と迫力のある低域を両立。室内で演奏を聴いているかのような、ほどよい音の広がりも感じられるイヤホンだった。
EPH-200はそうしたキャラクターを引き継ぎながら、低域と高域を微調整している。低域はより存在感を増し、高域は伸びの良さを維持していながら、EDMやハードロックのような激しい音源でも刺激が強すぎない。結果としてEPH-100より落ち着いた音質で、得意とする楽曲のレパートリーを増やした"いぶし銀"とでも呼べるようなイヤホンとなった印象だ。
筐体はやや大ぶりになったが装着時のバランスは取れており、特に耳掛け装着では従来とほぼ同一の装着感が得られる。なにより、ケーブル表面がラバーコーティングから滑らかなセレーション加工へ変更され、スライダーの動きがスムーズになったのはユーザーにとって嬉しい変更だろう。スライダーに併設されたスマートケーブルホルダーを活用するため、スライダーを上げ下げする機会が多いためだ。MMCXによるメンテナンス性の向上と合わせ、使い勝手は格段に進化したと言っていい。
同社は、EPH-200の発売日までに販売店での試聴会を予定している。詳細が決まり次第発表するとのことだ。
- ジャンルヘッドホン(単体)
- ブランドYAMAHA
- 型番EPH-200
- 発売日2017年11月下旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格25,000円前後)
【SPEC】●ドライバー:Φ6mmダイナミック型 ●再生周波数帯域:20〜40kHz ●インピーダンス:22Ω ●出力音圧レベル:102dB/mW ●ケーブル長:1.2m ●ケーブル端子:MMCX ●質量17.4g ●付属品:専用イヤーピース(LL/L/M/S/SS)、キャリングケース