ニュース
HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2018/02/21 12:54
清野菜名が選ぶ特別賞も
第10回「日本ブルーレイ大賞」発表、2017年グランプリは『君の名は。』
編集部:押野 由宇
本日2月21日、2017年に発売されたブルーレイソフトの中で最も優れた作品を表彰する、第10回「日本ブルーレイ大賞」授賞式が開催された。
日本ブルーレイ大賞は、「高画質/高音質」といったブルーレイの特徴を活かした作品を審査する『クオリティ部門』と、売上や話題性など2017年に注目されたソフトを総合的に審査する『カテゴリー部門』に分けて審査を行い、各部門の受賞作品のなかから、その年を代表するグランプリ、準グランプリ作品を決定し表彰するもの。
映像コンテンツメーカーや映像機器メーカーが加盟する次世代デジタルエンターテイメントの普及団体、デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)が実施。部門ごとの審査は2017年12月初旬から中旬にかけて各審査員団が実施しており、計11作品が受賞作品として選定されている。
冒頭、DEGジャパンの川合史郎会長が挨拶を行った。「2017年度、市場全体でブルーレイは1,600万枚(904億円)が購入されました。DVDなどを含めたすべてのソフトのなかで、UHD BDを含むブルーレイが54%のシェアを獲得しています。2018年は様々なジャンルで4Kのタイトルが発売されるため、ますます4Kのシェアが広がることを期待しています」と2018年度への意気込みを語った。
その挨拶を受け、米国DEG代表のAmy Jo Smith(エイミー・ジョー・スミス)は「これから行われる受賞作品の発表にあたり、グッドラックとお伝えしたい。そして、ホームエンターテイメント業界が発展することを願っています」と述べた。
授賞式会場には、各審査員に加え、日本ブルーレイ大賞のアンバンサダーである女優・清野菜名がプレゼンターとして登壇した。
今回からスタートしたアンバサダーという役割については「私も芸能生活10周年ということで、同じく第10回を迎える日本ブルーレイ大賞のアンバサダーを勤めさせていただくことを光栄に思います。ブルーレイは本当にキレイで、アクションも映えますので、自分もそういった作品に出演してブルーレイ化されることを目標にしています」と思いを語った。
【受賞作品】
<クオリティ部門>
・高画質賞(ブルーレイ)『モアナと伝説の海』
・高画質賞(UHD BD)『マリアンヌ』
・高音質賞『ストラヴィンスキー「春の祭典」/ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団&ダニエレ・ガッティ(指揮)』
<カテゴリー部門>
・映画賞(洋画)『ダンケルク』
・映画賞(邦画)『シン・ゴジラ』
・TVドラマ賞『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌』
・アニメ賞(洋画)『モアナと伝説の海』
・アニメ賞(邦画)『君の名は。』
・音楽賞(洋楽)『レベル・ハート・ツアー/マドンナ』
・音楽賞(邦楽)『namie amuro LIVE STYLE 2016-2017 /安室奈美恵』
・企画映像賞『すばらしき映画音楽たち』
まずは2017年のブルーレイ作品から選ばれる特別賞が発表。清野菜名が選ぶ「アンバサダー特別賞」には『キングコング:髑髏島の巨神』が挙げられた。
その理由について、清野菜名は「この映画は、とにかく興奮が終始収まりませんでした。自分自身がパニックになって、時折、息をするのを忘れてしまうくらい! 映像もキレイで、アクション好きな自分にはピッタリでした。次回作もあると聞いているので、いまから期待しています!」と語った。
ユーザー投票により選定される「ユーザー大賞」は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に決定。Web投票では、「大好きな作品です! もともと、とても迫力のあるファンタビはブルーレイ映像でさらに迫力が増します! 人気の役者さんが揃っているから、ハリポタに繋がるところがあり面白いから!」といったコメントが寄せられたという。
審査員特別賞は『ラ・ラ・ランド』となった。そのポイントは「ブルーレイ版は日本で制サックしているが、パナソニックのMGVCという12ビットテクノロジーを使ったきめ細やかな制作が大いに効いた。S/Nは明らかに同封のハリウッド版UHD BDよりも良い。色の階調も非常に優れており、日本で再クリエイトしたブルーレイ版を高く評価したい」と説明された。
続いて、準グランプリとして『モアナと伝説の海』『ダンケルク』の2作が発表された。
『モアナと伝説の海』が選ばれたポイントは「質感が素晴らしい。非常に濃密な色、階調、密度感でここまでのCGアニメが出来るのか、と驚かされた。これからのCGアニメの新しい時代を作ったのではないか。まさしくディズニーにしかできないディテールの描き込み、作り込みがなされ、なおかつ濃密な映像。これまでのディズニーアニメとは違ったリアリティ追求型のアニメの傑作」という。
もう一方の『ダンケルク』は「主にIMAXのアナログフィルムで撮った映像をデジタイズした本作は、UHD BDの可能性を明確に見せてくれた。冒頭の街を歩くシーンから引き込まれ、砂浜のシーンも大迫力。空戦シーンは何よりも素晴らしい。ダイナミックレンジが非常に広く、奥行きを感じさせる。デジタル化したあとにアナログ感が残り、あるがままの自然、“実存力”が素晴らしい」と評された。
そして、グランプリには『君の名は。』が輝いた。
清野菜名は「本当に大好きな映画で、観ながら何回も名前を呼んでしまっていました。すごく素敵な作品です」とコメント。
そして東宝株式会社の藤田氏は「多くのクリエイターの方との協業で、素晴らしいソフトを作り上げることが出来たと思います。栄誉ある賞をいただけたことをとても嬉しく思います。メーカーとして、またこのような優れた作品が彗星のように現れて、業界が盛り上がっていくことを願っています」と喜びを語った。
評価ポイントとして、次のようにコメントされている。
「日本のアニメの水準の高さを象徴するかのような国際水準のクオリティ。画質はもちろん、内容的にもハイレベルで、総合的に優れたすべての年代から支持された名作。何と言っても透明感がある映像が素晴らしい。描き込みがしっかりとされており、画面から漂ってくるようなクリアさ、あえてフィルターを入れたような表現など、作り込みが非常に丁寧なので大きな画面で見ても粗さを感じさせない。4K版も単純にアップコンバートしたものではなく、HDR用の階調調整を新たにしている点も評価したい。画質のクオリティのみならず、ブルーレイがこれほど売れたという市場性も他の作品より突出しており、まさにグランプリにふさわしい」
第10回ブルーレイ大賞を総括して、審査委員長の麻倉怜士氏により「『君の名は。』という日本作品がトップに選ばれたことはとても意味のあること。10年前にはインターネット配信がほとんどなかったが、いまは放送を上回る勢い。つまり現代においては、ブルーレイはブルーレイ、4Kは4Kらしい良さが重要になる。日本ブルーレイ大賞が業界に少しでも力になれるよう、次回も良い作品に期待したい」と締めくくられた。
日本ブルーレイ大賞は、「高画質/高音質」といったブルーレイの特徴を活かした作品を審査する『クオリティ部門』と、売上や話題性など2017年に注目されたソフトを総合的に審査する『カテゴリー部門』に分けて審査を行い、各部門の受賞作品のなかから、その年を代表するグランプリ、準グランプリ作品を決定し表彰するもの。
映像コンテンツメーカーや映像機器メーカーが加盟する次世代デジタルエンターテイメントの普及団体、デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)が実施。部門ごとの審査は2017年12月初旬から中旬にかけて各審査員団が実施しており、計11作品が受賞作品として選定されている。
冒頭、DEGジャパンの川合史郎会長が挨拶を行った。「2017年度、市場全体でブルーレイは1,600万枚(904億円)が購入されました。DVDなどを含めたすべてのソフトのなかで、UHD BDを含むブルーレイが54%のシェアを獲得しています。2018年は様々なジャンルで4Kのタイトルが発売されるため、ますます4Kのシェアが広がることを期待しています」と2018年度への意気込みを語った。
その挨拶を受け、米国DEG代表のAmy Jo Smith(エイミー・ジョー・スミス)は「これから行われる受賞作品の発表にあたり、グッドラックとお伝えしたい。そして、ホームエンターテイメント業界が発展することを願っています」と述べた。
授賞式会場には、各審査員に加え、日本ブルーレイ大賞のアンバンサダーである女優・清野菜名がプレゼンターとして登壇した。
今回からスタートしたアンバサダーという役割については「私も芸能生活10周年ということで、同じく第10回を迎える日本ブルーレイ大賞のアンバサダーを勤めさせていただくことを光栄に思います。ブルーレイは本当にキレイで、アクションも映えますので、自分もそういった作品に出演してブルーレイ化されることを目標にしています」と思いを語った。
【受賞作品】
<クオリティ部門>
・高画質賞(ブルーレイ)『モアナと伝説の海』
・高画質賞(UHD BD)『マリアンヌ』
・高音質賞『ストラヴィンスキー「春の祭典」/ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団&ダニエレ・ガッティ(指揮)』
<カテゴリー部門>
・映画賞(洋画)『ダンケルク』
・映画賞(邦画)『シン・ゴジラ』
・TVドラマ賞『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌』
・アニメ賞(洋画)『モアナと伝説の海』
・アニメ賞(邦画)『君の名は。』
・音楽賞(洋楽)『レベル・ハート・ツアー/マドンナ』
・音楽賞(邦楽)『namie amuro LIVE STYLE 2016-2017 /安室奈美恵』
・企画映像賞『すばらしき映画音楽たち』
まずは2017年のブルーレイ作品から選ばれる特別賞が発表。清野菜名が選ぶ「アンバサダー特別賞」には『キングコング:髑髏島の巨神』が挙げられた。
その理由について、清野菜名は「この映画は、とにかく興奮が終始収まりませんでした。自分自身がパニックになって、時折、息をするのを忘れてしまうくらい! 映像もキレイで、アクション好きな自分にはピッタリでした。次回作もあると聞いているので、いまから期待しています!」と語った。
ユーザー投票により選定される「ユーザー大賞」は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に決定。Web投票では、「大好きな作品です! もともと、とても迫力のあるファンタビはブルーレイ映像でさらに迫力が増します! 人気の役者さんが揃っているから、ハリポタに繋がるところがあり面白いから!」といったコメントが寄せられたという。
審査員特別賞は『ラ・ラ・ランド』となった。そのポイントは「ブルーレイ版は日本で制サックしているが、パナソニックのMGVCという12ビットテクノロジーを使ったきめ細やかな制作が大いに効いた。S/Nは明らかに同封のハリウッド版UHD BDよりも良い。色の階調も非常に優れており、日本で再クリエイトしたブルーレイ版を高く評価したい」と説明された。
続いて、準グランプリとして『モアナと伝説の海』『ダンケルク』の2作が発表された。
『モアナと伝説の海』が選ばれたポイントは「質感が素晴らしい。非常に濃密な色、階調、密度感でここまでのCGアニメが出来るのか、と驚かされた。これからのCGアニメの新しい時代を作ったのではないか。まさしくディズニーにしかできないディテールの描き込み、作り込みがなされ、なおかつ濃密な映像。これまでのディズニーアニメとは違ったリアリティ追求型のアニメの傑作」という。
もう一方の『ダンケルク』は「主にIMAXのアナログフィルムで撮った映像をデジタイズした本作は、UHD BDの可能性を明確に見せてくれた。冒頭の街を歩くシーンから引き込まれ、砂浜のシーンも大迫力。空戦シーンは何よりも素晴らしい。ダイナミックレンジが非常に広く、奥行きを感じさせる。デジタル化したあとにアナログ感が残り、あるがままの自然、“実存力”が素晴らしい」と評された。
そして、グランプリには『君の名は。』が輝いた。
清野菜名は「本当に大好きな映画で、観ながら何回も名前を呼んでしまっていました。すごく素敵な作品です」とコメント。
そして東宝株式会社の藤田氏は「多くのクリエイターの方との協業で、素晴らしいソフトを作り上げることが出来たと思います。栄誉ある賞をいただけたことをとても嬉しく思います。メーカーとして、またこのような優れた作品が彗星のように現れて、業界が盛り上がっていくことを願っています」と喜びを語った。
評価ポイントとして、次のようにコメントされている。
「日本のアニメの水準の高さを象徴するかのような国際水準のクオリティ。画質はもちろん、内容的にもハイレベルで、総合的に優れたすべての年代から支持された名作。何と言っても透明感がある映像が素晴らしい。描き込みがしっかりとされており、画面から漂ってくるようなクリアさ、あえてフィルターを入れたような表現など、作り込みが非常に丁寧なので大きな画面で見ても粗さを感じさせない。4K版も単純にアップコンバートしたものではなく、HDR用の階調調整を新たにしている点も評価したい。画質のクオリティのみならず、ブルーレイがこれほど売れたという市場性も他の作品より突出しており、まさにグランプリにふさわしい」
第10回ブルーレイ大賞を総括して、審査委員長の麻倉怜士氏により「『君の名は。』という日本作品がトップに選ばれたことはとても意味のあること。10年前にはインターネット配信がほとんどなかったが、いまは放送を上回る勢い。つまり現代においては、ブルーレイはブルーレイ、4Kは4Kらしい良さが重要になる。日本ブルーレイ大賞が業界に少しでも力になれるよう、次回も良い作品に期待したい」と締めくくられた。
- トピック
- Blu-ray