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公開日 2019/10/08 13:01
画面大型化などで使い勝手も改善

ソニー、足音など背景ノイズを高精度抑制して録音できる薄型ICレコーダー「UX570Fシリーズ」

編集部:小野佳希
ソニーは、足音やドアの開閉音といった背景ノイズを自動抑制する「おまかせボイス」を進化させるなど、機能強化を図ったリニアPCMレコーダー「UX570Fシリーズ」を11月2日に発売する。内蔵メモリ容量16GBの「ICD-UX575F」が16,000円前後、4GBの「ICD-UX570F」が12,000円前後での実売が予想される。

ブラック/ゴールド/シルバーの3色をラインナップ

乾電池を使わず内蔵バッテリー駆動にすることで薄型軽量を実現したシリーズの最新モデルで、本機では12.2mmの薄さと約48gという軽さを実現。上記「おまかせボイス」の進化や「ノーマライズ」機能の追加、ボタン配置の見直しなどで機能と使い勝手両面での強化を図っている。

「おまかせボイス」は、録音時に自動で最適な感度に調整するとともに、背景ノイズを軽減するというもの。足音やドアの開け閉め時の音など、背景ノイズは時間とともに周波数が変化するが、一般的なノイズ抑圧フィルターの場合ではフィルター特性が時間経過に関係なく一定なため、除去できないノイズもある。これに対し本機では、独自のアルゴリズムによってノイズを常時解析し、その変化に合わせて抑圧フィルターを更新・最適化して、より精度の高いノイズ低減を行えるという。

そして、ノーマライズ機能も搭載。録音データの音量が小さいような場合でも、録音データに含まれる最大音量を読み取って、音が歪まない範囲で限界まで自動的に音量を上げて再生する。

ディスプレイを従来の1.3インチから1.45インチへと大型化するとともに、ドットサイズも0.153mmから0.174mmへと変更。録音時に赤く点灯するLEDも、より大きくしてハッキリと発光するものに変更した。さらに、主要画面のレイアウトも見直すなど、視認性の向上を図っている。

操作ボタン類は、機体の中央に録音関係のボタンを、機体の下部に再生関係のボタンを集約。録音エリアと再生エリアを区分することでも操作性の向上に配慮している。

また、これまではメニュー画面から階層を辿らないと利用できなかった「イージーサーチ」機能と「タイムジャンプ」機能用の専用ボタンを本体に装備。ボタンひとつで早送り(10秒)/早戻し(3秒)が可能な「イージーサーチ」と、10分のファイルなら1分、60分のファイルなら6分といった具合に録音ファイル全体の10%ごとに送り/戻しができる「タイムジャンプ」をワンボタンで利用できるようにした。

「タイムジャンプ」機能オンオフの比較。オン時(左)はファイルの時間表示バーが10分割される

そのほか、独自の音響技術を注ぎ込んだ内臓マイクと独自開発の録音システムを組み合わせることで、高感度でありながら低ノイズを実現したとする「Sマイク・システム」も引き続き搭載。「ノイズカットフィルター」や「シーンセレクト」「ローカットフィルター」、「クリアボイス」「デジタルピッチコントロール」など諸々の機能も継続して搭載している。

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