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公開日 2021/07/02 11:00
モジュール設計で“将来的な要素”までフォロー

SHANLING、巨大ポータブルプレーヤー「M30」を7/16発売。税込約45万円

編集部:杉山康介
MUSINは、同社が取り扱うShanlingブランドのデスクトップミュージックプレーヤー「M30」を、7月16日より発売する。価格はオープンだが、税込451,000円前後での実売が予想される。

M30

4月の「春のヘッドフォン祭2021 ONLINE」で発表された製品の、詳細な発売情報が決定したかたち。デジタルプレーヤー機能、電源、オーディオ回路といった各システムをほぼ全てモジュール化することで自由な組み替えを可能としており、業界の流行や技術的な革新といった、将来的な要素までフォローする拡張性を備えているという。

ほぼ全てのシステムをモジュール化

オーディオ回路はDACチップ「AK4497」2枚を核として設計。ブランドの伝統的なオペアンプ+バッファを用いた回路設計をAK4497に最適化させたほか、本機用に新設計された「I/V変換」、独自ローパスフィルタリング技術「CPAF」、オーディオグレードのコンデンサ「OPA2211」といった高品質コンポーネント群により、「これまでにない有機的な音のディティール描写と迫力ある力強い低域を兼ね備えた」回路になっているとする。

電源部にはパナソニック製の「18650バッテリー」5本を搭載することで、総容量16,500mAhの安定した電源供給を実現。筐体の両側面には、KORG製真空管「Nutube 6P1」を内蔵したバランス出力用「チューブモジュール」をペアで備え、また将来的に拡張できるよう「エンプティモジュール」もペアで備えている。

デジタルプレーヤー部には6インチフルHDスクリーンと、Qualcomm「Snapdragon430」を採用。独自にカスタマイズしたAndroidベースのOSは操作感がスムーズで、対応するサードパーティ製の音楽アプリも追加可能だという。

側面にはバランス出力用の「チューブモジュール」と、将来的な拡張のための「エンプティモジュール」を搭載する

筐体シャーシは航空機グレードのアルミニウム合金をCNCフライスによって成形。ほか、内部配線としてオーディオグレードの単結晶銅線を、回路上の至る所に合計92個のパナソニック製ポリマータンタルコンデンサを採用。クロックには45.1584MHzと49.152MHzの2つの高精度水晶発振器を使用し、ジッターを低減することでより正確なクロック信号の受け渡しを行うとする。

対応フォーマットはDSF/DFF/ISO/DXD/APE/FLAC/WAV/AIFF/AIF/DTS/MP3/WMA/AAC/OGG/ALAC/MP2/M4A/AC3/M3U/M3U8/MQAで、PCMは最大768kHz/32bit、DSDは最大22.4MHzまでのネイティブ再生が可能。

BluetoothはVer.4.1に、コーデックはLDAC/SBCが双方向、LHDC/aptX HD/aptXが送信のみに対応。連続再生時間は17.5時間(シングルエンド-シングルDAC)/14.5時間(シングルエンド-デュアルDAC)/12.5時間(バランス)。32GBの内蔵容量を搭載するほか、最大2TBまでのmicro SDカードにも対応する。

外径寸法は213×50×258mmで、質量は3kg。3.5mm-6.3mmまでのヘッドホン端子やXLR/RCA出力、LANポート、光/同軸デジタル入力などさまざまなアナログ・デジタル接続インターフェイスを備えるうえ、バッテリー駆動なのでさまざまな機器・シチュエーションに対応できるとのこと。

本製品の端子部

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