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公開日 2023/09/21 19:20
パナソニックは、サステナブルなくらしへの家電のお役立ち情報をテーマにしたトークセッションを開催した。消費者の環境への関心が高まり、持続可能な社会の実現に向けた企業の環境保護の取り組みが、消費行動における選択や購買決定においても主要な基準となるなか、開発担当者が環境保護に貢献するものづくりにかける思いを語った。
同社が2023年8月に全国の男女1,000名に対して行った、購買行動とくらしにおけるサステナビリティ意識の調査結果によると、環境問題について72.6%が「関心がある」と回答。環境や社会に配慮した製品・サービスの購入意向は74.2%にのぼる。環境に配慮した製品やサービスはブランドや企業イメージの向上にも大きく影響しており、64.6%が「イメージが向上する」と回答している。
今回の調査結果について同社は「家電製品についても、エシカル・サステナブルであることが強く求められていることが明らかになった」と指摘。今回催されたトークセッションでは、同社商品やパッケージの環境配慮について、5人の開発担当者が説明を行った。
パナソニック(株)ビューティ・パーソナルケア事業部 ヘアケア商品企画部・中尾彰氏が紹介したのはヘアードライヤー ナノケア「EH-NA0J」。「お客様が手で触れるところには環境への配慮があった方がいいと考えました」と、植物由来の塗料「バイオマスペイント」を採用する。
小型・軽量化によりペットボトル約1本分に当たるプラスチックを削減する一方、ナノケア史上最大の風量を実現し、使用時間の短縮による消費電力削減にも貢献する。売り上げの一部は環境保護団体へ寄付されている。
包装材についても環境に配慮した様々な工夫が凝らされていると説明したのは、パナソニック(株)くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティー課・齋藤由紀美氏。印刷塗料を削減し、緩衝材はパルプに変更。包装材全体に占めるプラスチック使用量を約95%削減しているという。
パナソニック(株)くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティー課・別所潮氏が取り上げたのは、ラムダッシュ パームイン「ES-PV6A」。手のひらサイズにラムダッシュ5枚刃テクノロジーを凝縮したシェーバーだ。
海洋ミネラル由来の素材「NAGORI」を採用し、プラスチック使用量を約40%削減した。体積比で約70%削減した小型化により部品の削減も実現する。「環境配慮と顧客志向を両立することが大事。商品を手に取ってよくないと思われてしまっては本末転倒です。今回のパームインはお客様に愛着を持って使っていただける商品になっています」と自信を示した。
パナソニック(株)ランドリー・クリーナー事業部 ドラム洗商品企画課・中込光輝氏が紹介したのは、インバーター全自動洗濯機「NA-FA7H2」、ドラム式洗濯乾燥機「NA-LX129Cシリーズ」。「再生プラスチックの使用にこだわりました」と訴えるNA-FA7H2。「再生プラスチックは強度が低下し、色も黒系で外観に影響しますので、設計を工夫して強度を上げ、色の使い方にも配慮しています」と使用率を約40%にまで高めている。
NA-LX129Cシリーズには、着用に伴い低下するアウトドアウェアなどのはっ水機能をよみがえらせる「はっ水回復」コースを新たに搭載。衣類のロングライフ化を実現している。
パナソニック エンターテイメント&コミュニケーション株式会社デザイン三課・佐藤徹氏が説明したのはサステナブルなパッケージについて。現在、家電製品の梱包エシカル化を推し進めており、緩衝材に折り込み段ボールや古紙を用いたパルプモールドを用いて発泡スチロールを削減。「結果としてパッケージが大きくなって物流コストがかさんでしまっては話になりません。入れ方や組み立て方にも工夫を凝らすことで大きさも維持しています」と語る。
商品やパッケージの環境配慮に続き、くらしにサステナビリティをもたらす、サステナブルな食生活への役立ち機能を紹介した。
業界初となる自動軽量&遠隔炊飯機能を搭載した無洗米専用炊飯器「SR-AX1」について説明したのは、パナソニック(株)キッチン空間事業部 調理ソフト課・萩成美氏。アプリ操作により、米と水の軽量から炊飯までを全自動で完了。必要な時に必要なだけ、無駄なく炊くことができる。
「商品を開発するときに環境に配慮して、それをお客様に知っていただくことはすごく大事なこと。また、お客様の生活に無理なくサステナブルなくらしを浸透させるような機能を入れ、お客様が意識しなくても環境が良くなっていくものを作るのが非常に重要」と訴える。
30代の共働き世代などをメインターゲットに開発したSR-AX1だが、発売後は食べる量が少ない高齢ご夫婦世帯などにも好評だという。また、とぎ汁が出ない、副産物の肌ヌカが農業資源として再利用できる、製造時にCO2を削減できるなど、無洗米の環境性についても言及した。
パナソニック(株)キッチン空間事業部 冷蔵庫商品課・森田尚見氏が紹介したのは冷蔵庫におけるフードロスの削減。「キッチンポケットアプリ」と「重量検知プレート」を活用することで食材のストックを管理し、無駄のない計画的な買い物をサポートする。残量の設定も可能で、「卵の残りが2個になりました」といった通知を受け取ることもできる。
機能面からは、業務用レベルの急速冷凍でおいしさをキープできる「はやうま冷凍」、食材から出る水分を抑えて霜つき・乾燥・酸化を防ぎ、約1ヶ月おいしさを長持ちさせる「うまもり保存」を紹介した。
トークセッションを開催
パナソニックの家電で“サステナブルなくらし”へ。役立ち機能や環境保護への想いを担当者が語る
PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純■エシカル・サステナブルであることが強く求められる家電製品
パナソニックは、サステナブルなくらしへの家電のお役立ち情報をテーマにしたトークセッションを開催した。消費者の環境への関心が高まり、持続可能な社会の実現に向けた企業の環境保護の取り組みが、消費行動における選択や購買決定においても主要な基準となるなか、開発担当者が環境保護に貢献するものづくりにかける思いを語った。
同社が2023年8月に全国の男女1,000名に対して行った、購買行動とくらしにおけるサステナビリティ意識の調査結果によると、環境問題について72.6%が「関心がある」と回答。環境や社会に配慮した製品・サービスの購入意向は74.2%にのぼる。環境に配慮した製品やサービスはブランドや企業イメージの向上にも大きく影響しており、64.6%が「イメージが向上する」と回答している。
今回の調査結果について同社は「家電製品についても、エシカル・サステナブルであることが強く求められていることが明らかになった」と指摘。今回催されたトークセッションでは、同社商品やパッケージの環境配慮について、5人の開発担当者が説明を行った。
パナソニック(株)ビューティ・パーソナルケア事業部 ヘアケア商品企画部・中尾彰氏が紹介したのはヘアードライヤー ナノケア「EH-NA0J」。「お客様が手で触れるところには環境への配慮があった方がいいと考えました」と、植物由来の塗料「バイオマスペイント」を採用する。
小型・軽量化によりペットボトル約1本分に当たるプラスチックを削減する一方、ナノケア史上最大の風量を実現し、使用時間の短縮による消費電力削減にも貢献する。売り上げの一部は環境保護団体へ寄付されている。
包装材についても環境に配慮した様々な工夫が凝らされていると説明したのは、パナソニック(株)くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティー課・齋藤由紀美氏。印刷塗料を削減し、緩衝材はパルプに変更。包装材全体に占めるプラスチック使用量を約95%削減しているという。
パナソニック(株)くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティー課・別所潮氏が取り上げたのは、ラムダッシュ パームイン「ES-PV6A」。手のひらサイズにラムダッシュ5枚刃テクノロジーを凝縮したシェーバーだ。
海洋ミネラル由来の素材「NAGORI」を採用し、プラスチック使用量を約40%削減した。体積比で約70%削減した小型化により部品の削減も実現する。「環境配慮と顧客志向を両立することが大事。商品を手に取ってよくないと思われてしまっては本末転倒です。今回のパームインはお客様に愛着を持って使っていただける商品になっています」と自信を示した。
パナソニック(株)ランドリー・クリーナー事業部 ドラム洗商品企画課・中込光輝氏が紹介したのは、インバーター全自動洗濯機「NA-FA7H2」、ドラム式洗濯乾燥機「NA-LX129Cシリーズ」。「再生プラスチックの使用にこだわりました」と訴えるNA-FA7H2。「再生プラスチックは強度が低下し、色も黒系で外観に影響しますので、設計を工夫して強度を上げ、色の使い方にも配慮しています」と使用率を約40%にまで高めている。
NA-LX129Cシリーズには、着用に伴い低下するアウトドアウェアなどのはっ水機能をよみがえらせる「はっ水回復」コースを新たに搭載。衣類のロングライフ化を実現している。
パナソニック エンターテイメント&コミュニケーション株式会社デザイン三課・佐藤徹氏が説明したのはサステナブルなパッケージについて。現在、家電製品の梱包エシカル化を推し進めており、緩衝材に折り込み段ボールや古紙を用いたパルプモールドを用いて発泡スチロールを削減。「結果としてパッケージが大きくなって物流コストがかさんでしまっては話になりません。入れ方や組み立て方にも工夫を凝らすことで大きさも維持しています」と語る。
商品やパッケージの環境配慮に続き、くらしにサステナビリティをもたらす、サステナブルな食生活への役立ち機能を紹介した。
業界初となる自動軽量&遠隔炊飯機能を搭載した無洗米専用炊飯器「SR-AX1」について説明したのは、パナソニック(株)キッチン空間事業部 調理ソフト課・萩成美氏。アプリ操作により、米と水の軽量から炊飯までを全自動で完了。必要な時に必要なだけ、無駄なく炊くことができる。
「商品を開発するときに環境に配慮して、それをお客様に知っていただくことはすごく大事なこと。また、お客様の生活に無理なくサステナブルなくらしを浸透させるような機能を入れ、お客様が意識しなくても環境が良くなっていくものを作るのが非常に重要」と訴える。
30代の共働き世代などをメインターゲットに開発したSR-AX1だが、発売後は食べる量が少ない高齢ご夫婦世帯などにも好評だという。また、とぎ汁が出ない、副産物の肌ヌカが農業資源として再利用できる、製造時にCO2を削減できるなど、無洗米の環境性についても言及した。
パナソニック(株)キッチン空間事業部 冷蔵庫商品課・森田尚見氏が紹介したのは冷蔵庫におけるフードロスの削減。「キッチンポケットアプリ」と「重量検知プレート」を活用することで食材のストックを管理し、無駄のない計画的な買い物をサポートする。残量の設定も可能で、「卵の残りが2個になりました」といった通知を受け取ることもできる。
機能面からは、業務用レベルの急速冷凍でおいしさをキープできる「はやうま冷凍」、食材から出る水分を抑えて霜つき・乾燥・酸化を防ぎ、約1ヶ月おいしさを長持ちさせる「うまもり保存」を紹介した。
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